九州支部連絡協議会からお便り

九州支部連絡協議会からお便りが届きました。九州支部連お礼状

令和2年7月豪雨、現地レポート2(熊本県球磨村)

熊本県球磨村のご実家が被災された大坂間防災士から、仕事の関係でご実家に戻る機会を得られたとのことで報告を頂きました。

発災後4ヶ月が過ぎますが、災害の中心エリアは少し片付けされていますが変わりない感じで人がいない。人吉の中心街は店も人も車もそれなりなのに、とのことです。
避難所閉鎖後の仮設住宅は2年の期限付きでいずれ戻らなくてはならないため、その間自宅を空けると家屋が傷むので、親御さんは10月末の避難所の閉鎖と共に自宅に戻られました。幸いライフラインはすべて回復して、移動販売の業者が自治体の要請で週一回来てくれるらしいです。安否についても確認してもらえるとの事。元の商店が無くなったので非常にありがたいと、自治体の配慮に感謝されています。
幹線道路の応急復帰工事も始まり往来は徐々に改善されていますが、帰るに帰れない方が多く何も出来なくて、手付かずの家屋がまだまだ残っています。支援活動がなされている地域では、家主様がおられて支援団体とのマッチングがなされていますが、都会と異なり過疎化が進む村は今後どうなるのか全く見えないと懸念されています。

支援金のご報告

「令和2年7月豪雨災害被災地で頑張る各支部へ防災士会活動資金を!」という主旨で、皆様には災害支援口座に寄付をお願いしていました。たくさんのご支援をありがとうございました。
いただいた支援金は奈良県防災士会から被災地の日本防災士会九州支部連絡協議会へお届けしました。

日本防災士会九州支部連絡協議会へ活動資金/¥200,000
寄付金/26名から¥186,500(不足分は奈良県防災士会から支出)

災害復興支援のボランティアに参加して直接お渡ししたかったのですが、新型コロナウイルスの影響もあり振込とさせて頂きました。

なお、熊本県支部につきましては、すでに宮下支部長(熊本県支部)からの要請に答えて、靴下等の支援物資を送っていますが、これまでの経緯を含めて別途協議の上調整します。

特定非営利法人奈良県防災士会
理事長 末田政一

熊本県支部からお便りが届きました

熊本県支部の宮下支部長から、お礼のお便りと活動報告が届きました。
熊本県支部 (1)熊本県支部 (2)

熊本へ支援物資を送付しました

先日、豪雨災害で甚大な被害が出た熊本県球磨村と人吉市へ、日本防災士会熊本県支部の宮下支部長が支援に入りました。県外のボランティアは新型コロナウイルスのため入れなく、生活物資も不足しているとのことです。ひとまず、靴下1,051足、トランクス76枚を今日発送しました。

令和2年7月豪雨、現地レポート(熊本県球磨村)

熊本県球磨村の実家を「安否確認」で訪れた大坂間防災士から報告が届きました。
大坂間防災士は、実家が被災し大変な状況ですが奈良県防災士会から会員への情報共有としてご協力を願いました。

以下、原文のまま掲載します。

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母親が避難している避難所に行き面会してようやく安堵しました。今いる避難所は 旧高校の校舎、体育館です。撮影NGでしたので新聞切り抜き画像を添付。教室に6名で避難所の環境としては、良い方です。現在では段ボールベッドが用意されてます。同じ部屋には近所の方2名が同居しています。部屋環境やトイレについては今の所心配していませんが 情報が全く入らない、共同TVとかも無いです。 携帯ラジオ持っていったので良かったです。電波環境は悪く、AMラジオ、NHKのみで携帯も3Gで普段の環境には程遠いです。

母親はガラケーなので電話操作する事が精一杯。
スマホとかタブレットとか情報ツールが使え無い事は、今の時代に避難生活するには厳しい。

コロナで余計に人との接触が制限されているので、個々人が情報も得るための術を身につける事が必要と感じてます。

避難所ですが、玄関に入ると受付ですが、手指の消毒、面会受付、体温測定を行い避難場所の教室を教えて頂き入室。

廊下には携帯の充電コーナーがあり、ほんのわずかですが「ご自由にお取りください」のカップ麺とか置いてありました。

掲示情報は、病院紹介、ペットの世話、部屋の掃除、トイレ掃除について書いてあるだけで、他は目には入りませんでした。

避難しているところは部屋側玄関近くなので、他の部屋や体育館など状況は全く不明です。

避難者への支援としては、食事の提供(基本弁当で、金曜日にカレーがでた)、飲料水、マスクなどです。

自分が持参、購入したもの、常温保存可能な羊羹、野菜ジュース、果物ジュース、栄養補助食品、その他ラジオ、爪切り、老眼鏡(度が合わず没)、目薬、アルコール指手消毒液 (ジェル)、消毒液綿棒、冷えピタ、ホットアイマスク、袋、乾電池、ライト、筆記用具、小さいテーブル。

面会して頼まれたものは、薬(胃腸薬)、便秘薬、時計、顔剃り、手提げ袋など。

被災地の様子。
警報も出ていたので、行ける所までとなりましたが、連日のTV報道の映像通り、人吉市街は必死に片付けされていました。瓦礫などそこら中、山積みです。車を走らせ地元へ向かうもいたるところ悲惨な状況で道路は抉られ、寸断し、橋も流され立ち入る事も出来ませんでした。

最後地点で自衛隊さんに止めたれUターンする事に。
実家は残ってる事は情報得てますが数ヶ月は戻る事はできないと思います。

令和2年7月豪雨への災害復興支援について

 九州を始め岐阜県等に甚大な被害を及ぼしている「令和2年7月豪雨」の被災状況が明らかになるにつれ、会員各位におかれましても「なにか出来ることはないのか」と心を痛めておられることと推察いたします。
 奈良県防災士会としても、現在、どのような復興支援ができるのか協議しておりますが、新型コロナウイルスの感染拡大防止もあり、もどかしさや歯がゆさを感じているところであります。
現在、被災地では自衛隊や消防、警察、自治体などが懸命の活動を行っている最中であり、今後の天気予報から判断して未だ災害は発生中であると考えます。
会員の皆さまにおかれましては、ご家族や知人・友人の「安否確認」以外の情報収集及び個別での被災地での活動はお控え頂きますようご協力下さい。
当会としての今後の支援活動については決まり次第報告すると共に、引き続き現地情報などは随時ホームページにて報告いたします。
ご理解ご協力をお願い申し上げます。
  
※これまでは熊本県・鹿児島豪雨と記載してましたが、以後は「令和2年7月豪雨」と記載

参考資料
全国社会福祉協議会「令和2年7月豪雨 災害特設ページ」
https://www.saigaivc.com/202007/

【速報2】熊本県・鹿児島県豪雨

熊本県球磨川流域市町村で河川氾濫、土砂災害等で多くの方が亡くなられています。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りします。
現在、奈良県防災士会では本部とも協力して情報収集を行っていますが、奈良県防災士会の事務局を手伝ってもらっていた方のご実家が熊本県球磨村です。
今回、会員の皆さんへ情報提供をしたい旨のお願いをしたところ、「情報共有としてお役にたてるのなら」と快諾頂きました。
以下、掲載します。

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<7月5日>
昨日は 朝以降 親と連絡取れず心配していました。今朝 自衛隊にヘリで救助されたと連絡がありました。連絡受けほっとしています。

でも、近所の同級生ですが家族が行方不明です。
住まいごと流されたとの事。厳しい現実です。
同じ所にあった駅も跡形無いとの事

母親の避難先は グランドのようです。聞いた話では土にブルーシートを張っただけ、屋根は応急かどうか不明ですが有る様です。壁は無い過酷です。

被災状況 球磨村のフェースブックに上がっています。つながる道全て何処かで崩壊して寸断してます。地域崩壊と言うしかありません。
当面 入る事出来ないと思います。今週末 状況見て行ってみます。様子だけでも見に行きます。
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<7月6日>
避難された球磨村の避難所です。
壁も床もありません。
今朝の新聞によりますと、屋根のみで2晩となったようで「避難場所から避難」となるようです。

【速報】熊本県・鹿児島県豪雨

 7月4日(土)未明から熊本県、鹿児島県、宮崎県を中心に激しい雨が降り続き、熊本県、鹿児島県では特別警報が発令されました。熊本県球磨川が複数個所で氾濫し、死者20名、行方不明者14名との報道(7/5現在)もされておりますが、未だ被害の全容が掴めていないのが現状です。
 奈良県防災士会では、被害全容がわからない状況を踏まえて、当面は情報収集を中心に進めます。

 今回、会員の八木沢防災士(王寺町)から被災直後の写真提供がありましたので掲載します。八木沢防災士の知人(熊本県人吉市)からの情報提供です。


なお、この民家の方は、無事避難されたとのことです。

<会員へのお願い>
被災地では被害の全容が掴めていません。家族、知人、友人など心配される方も多数おられると思いますが、個人的な情報収集のために電話を入れるのは控えて下さい。避難者や、救助活動中の方にとって携帯電話は貴重な情報源です。「安否確認」以外の災害ボランティア等の情報収集は控えて下さい。
今は、避難や救助活動が迅速に行えるようにご協力をお願いします。
また、「新型コロナウイルス」感染が懸念される状況下です。災害ボランティア活動を進めることで感染を拡大する恐れがあります。感染の拡大が住民の“命”
を脅かします。
「新型コロナウイルス」感染の状況下での災害ボランティア活動については、後日あらためて報告いたしますが、全国社会福祉協議会が示す指針に基づきたいと思います。https://www.saigaivc.com/covid19/
                          (文責:植村信吉)