奈良市右京地区自主防災HUG訓練

 

平成30年7月2日(月)奈良市右京ふれあい会館において、右京地区自主防災防犯協議会主催のHUG(避難所運営ゲーム)が行われ、右京地区から58名、お隣の神功地区から3名が参加されました。
今回は右京地区で2回目のHUGということで、指定避難所の右京小学校の平面図を使用して実践的な体験をしていただきました。体育館とHUGカードの縮尺が合わなかったので、平面図に直接書き込んでもらいましたが、結果的によりリアルな避難状況が伝わって、HUG経験者も初めての方も、参加者全員が立ち上がり熱い議論を交わしました。
昨年度右京小学校の避難所運営マニュアルを作成され、使用できる教室が明確になっていましたので、使えない教室を考える必要はありませんでしたが、リーダーと各役割の分担がうまくいかなかったグループもあって、新たな課題の発見に繋がりました。
<末田政一 防災士>

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斑鳩町水害対応訓練

平成30年6月24日(日)斑鳩町いかるがホールにおいて、斑鳩町水害対応訓練が行われ、近隣の168人が参加、防災士会から植村理事長、末田、川口、大北、杉村、大坂間、板垣、高岡、吉岡、村山防災士が参加しました。一時避難場所から避難所までの街歩き、避難所ミニ体験、エコノミー症候群への注意の後、川口防災士の水害対応講演の他、防災紙芝居、紙新聞のスリッパ・ごみ箱作り、簡易担架を体験してもらいました。18日の大阪北部地震の後で皆さん熱心に耳を傾け、訓練に取り組まれました。訓練の後、斑鳩南中学校で奈良県ドクターヘリの見学が行われました。〈村山 央防災士〉






奈良県防災士会 10周年記念総会

 平成30年5月27日(日)奈良県防災士会平成30年度総会が、奈良市ホテルリガーレ春日野において開かれ、91名の参加がありました。総会には、奈良地方気象台 山下台長、奈良県消費生活安全課 本岡課長補佐、奈良県社会福祉協議会 石川氏、日本防災士会 本部 浦野会長理事、京都府支部 田中支部長、大阪府支部 木村事務局長のご臨席を賜りました。
 総会は、古瀬防災士の司会で始まり、理事長と来賓の挨拶をいただいた後、議案の審議に移りました。総会の議長は奥田英人副理事長が務め、予定していた議案はすべて原案通り承認されました。
 奈良県防災士会は発足10年を迎え会員数も370名を超えました。「防災士って何?」と言われていたのが、今日では多くの訓練や研修の要望をいただくようになりました。これもひとえに皆様方の並々ならぬご尽力の賜物と深く感謝いたします
 総会終了後にシンポジウムを開催、元益城町広安西小学校校長の井手文雄氏による基調講演ののち、日本防災士会本部参与 橋本茂氏、宮城県支部副理事長 黒田典子氏、奈良県防災士会理事 大北容子氏も加わってパネルディスカッションを行い、118名の会員が耳を傾けました。
 記念パーティーへも68名の参加で、奈良県防災士会オリジナル紙芝居の上演や、ぽんぽこ一座のちんどんが場を盛り上げるなど、奈良県らしさ満載の記念イベントとなりました。
<末田政一 防災士>

山崎防災士からの報告

 

山﨑防災士(奈良市)より大阪北部地震の体験報告が届きました。

 

今朝の地震、みなさまには被害はなかったでしょうか。

私は、所用で近鉄奈良線に乗って大阪にむかっていたところでした。

新大宮駅を発車した直後に、電車が左右に大きく蛇行し、一瞬「人身事故? 置き石?」と思った瞬間、車内で一斉に緊急地震速報のアラーム音が鳴り響きました。電車は奈良市役所付近で急停車。そこから1時間余り、その場に「立往生」でした。「女性のトイレとか大丈夫かな?」と思い始めたころ、「列車から降りたい方は車両最後部へ」とのアナウンス。最後部の非常はしごから線路に降りて、徒歩で新大宮駅まで戻りました。

添付の写真は、その時のものです。

新大宮駅で、運転再開を約2時間待ちました。

その時、最も役に立ったのはラジオでした。

地震の全体状況や、気象庁の会見もしっかり聴くことができました。

12時ころ、西大寺まではたどり着きましたが、それ以降の運行のめどが立たず、大阪での約束の時間も過ぎたので自宅へ戻りました。近鉄奈良駅から西大寺駅の間を5時間以上かけ往復したことになりました。

添付の写真は、列車から線路に降りた時のものです。

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中和・東和医療圏防災会議に参加しました

さる5月19日(土)14時~17時、かしはらあんしんパークにおいて奈良県内の中和地区、東和地区の医療関係者(保健所、病院、医師会)や自治体防災担当者を集めて行われました。(6自治体、12病院、1保健所、1医師会)
この会議は、健生会土庫病院の中尾先生が中心となって取り組んでおられるもので、中尾先生(防災士)から「防災士会も参加しませんか?」との呼びかけで初めて参加しました。
第一部では、BCP、受援マニュアル、自治体のタイムラインなどのアンケート結果の報告と考察が行われ、各病院や自治体での現状が報告されました。
また、中尾先生からは、豪雨災害、水害、福祉避難所、垂直避難などについて過去の災害の事例と問題点や課題などの講義がありました。
第二部では、中和保健所の山田所長から「DHEAT(ディーヒート)とH-CRISIS」の説明がありました。特に、「施設・避難所ラピットアセスメントシートの運用」のシステムは、災害時には「率先避難者」になることや「避難所運営の中心的役割」を担うことを課題にしている防災士会としては、避難所の概要(避難者数、ライフライン、衛星環境)をどのように災対本部へ伝えるのかという視点から、防災士会としてぜひ研修すべきものと感じました。(報告:植村信吉防災士)

※ BCP:災害時に優先して対応する業務や原料調達、輸送手段などを確保し事業継続を目指す計画。
※ 施設・避難所ラピットアセスメントシート:所定の様式に鉛筆などで記入した用紙を携帯の写メで撮影後転送。災対本部(自治体等)システムが一括集約。

三宅町で防災総合訓練

平成30年2月25日(日)、三宅小学校において三宅町総合防災訓練(主催:三宅町)が行われ、三宅町の住民約260名が参加しました。今回の訓練は、奈良県防災士会が企画・立案段階から支援するものとして三宅町からから委託事業として受託し講師を派遣したもので、植村理事長を始め12名の防災士が参加しました。
訓練は、「住民手作り型訓練」をめざして町内の各種団体がそれぞれのブースにおいて住民に指導するスタイルで行われ、①石見自主防災会が簡易担架、②三宅町社会福祉協議会が車椅子体験、③町職員が三角巾、④三宅消防団が放水体験、⑤家具転倒防止を奈良県防災士会が担当しました。また、実際の避難所運営を想定して参加者を受付にて各グループに振り分ける体験を町自主防災会や町職員が行いました。
これまでは、全て町が準備を整えての訓練でしたが、今回は災害時には自分たちでなんとかするということを目指す第一歩となった訓練となりました。

(報告:植村信吉防災士)

災害ボランティア養成研修

奈良県社会福祉協議会の主催で、平成30年2月12日と24日の2日間で、「災害ボランティア養成研修 ~災害につよいまちづくりと、地域での支え合いをめざして~」が開催され、2日目の講師として、奈良県防災士会が協力(11人の防災士が見学も含め参加)しました。午前中は、植村理事長が「奈良県防災士会の災害ボランティア活動について」講演しました。午後からは、高岡防災士が「わがまちでの災害対応を考える」を講演し、その後、避難所運営ゲーム(HUG)を行いました。34名の受講者のみなさんは、災害ボランティアを目指すだけあり、熱心に(熱くなって)HUGを行っていました。HUG終了後の修了式で、無事、終了証書をもらっていました。(報告は、板垣防災士)

都祁防災訓練(ドクターヘリ&流水歩行体験)

 平成30年2月18日(日)大和高原都祁地域において防災訓練が実施され、都祁住民の他、県内各地から250名の参加を頂きました。奈良県防災士会からは6名の防災士が応援に駆けつけました。
 今回の訓練は都祁地区自主防災防犯会と都祁消防団が主催で、六郷地区、並松地区、吐山地区の自主防災会及び奈良市東消防署の協力参加をいただき、他に奈良市消防局、危機管理課や県の安全安心まちづくり推進課、地域医療連携課、広聴広報課も巻き込んでの公民協力体制での訓練となりました。
 災害時には街ばかり意識されて山間部はほったらかしになる実情から、目立つことが山間部の有力な防災と考え、訓練でも毎回初めての試みを行っています。ドクターヘリ誘致・流水歩行体験・豪雨体験は大盛況でした。
 今年度奈良市自主防災協議会で推奨している避難所運営マニュアルを元に、実際に避難所が開設できるかの検証も行いました。ドクターヘリが実働のため着陸時間が遅れましたが、村山防災士による新聞紙スリッパ、ロープワーク、ヘリコプターの講義も急遽入れてもらい、待ち時間も臨機応変に対応した有意義な訓練となりました。
<末田政一 防災士(都祁)>

天理手話サークルで防災研修

平成30年2月17日(土)、10時~12時30分にかけて天理市障害者ふれあいセンターにおいて防災研修会(主催:天理市手話サークル)が行われました。この研修は、「聴覚障がい者自身の手で避難所運営(HUG)研修をやってみたい」との依頼を受けて実現したもので、奈良県防災士会からは植村防災士(県理事長)が講師として参加しました。
研修は、①地震への備えとHUGの進め方、②HUG研修、③振り返りという形で進められました。サークルの方が全体手話通訳と各グループ単位で手話通訳を準備されたこともあり、聴覚障がい者の方が避難所運営を進めるというスタイルで進みました。
参加者からは、「トイレ問題」「プールの水の活用」「ペットへの対応」などの課題が出され、「こんなことまで対応するの?」という意見もよせられました。
研修では、緊急地震速報が鳴った時どうするのか?も体験しましたが、聴覚障がい者は“緊急地震速報”が聞こえないので、周りにいる人が伝えることが重要となりました。伝え方として、行動(シェイク・アウト)で示して聴覚障がい者へ伝えるというのが有効であると認識した研修となりました。
植村防災士からは、「障がい者自身が避難所運営に関われるようになれば・・」と問題提起を行いました
最後に、参加したサークルの方々からの感想を聞いて研修を終えましたが、「今日は良い勉強になった。」「けど、実際に災害が起こって避難所生活になったら、耳が聞こえない私は避難所でじーっとしているだろうな」「そうならないように、また研修をしたい」との意見が出されました。あらためて、継続した取り組みの必要性を感じながら、自分が避難所を運営する側になった時、障がい者が生活しやすい避難所運営ができるのかを問われた一日でもありました。

(報告:植村信吉防災士)

奈良地方気象台見学会

 平成30年1月27日(土)奈良県防災士会冬の定例研修会として「奈良地方気象台見学会」を開催、70名の防災士に参加頂きました。。
 地域ごとに4班に分かれて気象台見学と台長の業務説明があり、参加者皆さんが寒い中熱心に質問され、貴重な体験をしていただきました。定員の都合で申込は郵送先着順としましたので、大好評の結果、残念ながら参加頂けなかった方もありましたが、今後も有意義な研修会を企画していきます。
 終了後は恒例の懇親会(新年会)を行い、46名の防災士がざっくばらんに語り合いました。奈良県防災士会は防災士同士のコミュニケーションが重要と考えています。研修会や訓練見学はもちろん、懇親会へもお気軽にご参加下さい。

<末田政一 防災士>

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