ならボランティア研究集会
ならボランティア研究集会が、奈良県ボランティア連絡協議会の主催で開催されます。5つの分科会があり、広場5が「災害時のボランティア活動」です。詳細は、以下のとおりです。
日時:平成29年2月19日(日)10:00~16:00 (受付 9:30~)
会場:奈良県社会福祉総合センター
定員:350名 参加費は無料
申し込みは、2月3日(金)までに「奈良県ボランティア連絡協議会事務局」まで、直接申込ください。
ならボランティア研究集会が、奈良県ボランティア連絡協議会の主催で開催されます。5つの分科会があり、広場5が「災害時のボランティア活動」です。詳細は、以下のとおりです。
日時:平成29年2月19日(日)10:00~16:00 (受付 9:30~)
会場:奈良県社会福祉総合センター
定員:350名 参加費は無料
申し込みは、2月3日(金)までに「奈良県ボランティア連絡協議会事務局」まで、直接申込ください。
奈良県社会福祉協議会で、「災害ボランティア養成研修」が行なわれます。
参加を希望される方は、直接、奈良県社会福祉協議会までお申し込みください。
1.平成28年度 災害ボランティア養成研修
1)日時:平成29年2月14日(火)、23日(木)
※時間はいずれも10:00~16:00
2)内容:講義・演習
「奈良県における過去の災害、今後起こりうる災害について」
「災害時にボランティアの力を活かすには」
「わがまちでの災害対応を考える」等
3)会場:奈良県産業会館 5階 大会議室 <大和高田市幸町2-33>
(JR高田駅東出口すぐ、近鉄大阪線大和高田駅から徒歩約5分)
4)費用:無料
5)〆切:平成29年1月31日(火)※先着80名
6)申込:(1)氏名(ふりがな)、(2)性別、(3)年代(例:40代)、
(4)郵便番号、(5)住所、(6)電話番号、(7)所属(団体・学校名)、
(8)災害ボランティア活動の経験の有無、を明記の上、郵送・FAX・
メールのいずれかで下記へ。
〒634-0061 橿原市大久保町320-11
社会福祉法人奈良県社会福祉協議会 地域福祉課
TEL:0744-29-0155
FAX:0744-26-0234
http://nara-shakyo.jp/ ※「新着情報」をご覧ください。
奈良県社会福祉協議会主催の災害ボランティア熊本地震災害支援に参加された漆戸防災士の報告です。
題名: 熊本災害ボランティア報告 (報告者:漆戸章夫)
期間: 2016年5月18日~21日(内現地稼働19-20日の2日間)
主催: 奈良県社会福祉協議会(以降、『県社協』と略)
参加: 一般募集20名(内防災士2名)、県社協・県担当者4名
場所: 熊本県阿蘇郡西原村(人口7,070人 ※平成28年3月1日現在)
天候: 概ね晴れ、気温20-28度程度
<現地概況>
熊本県熊本地方を震央とした4月14日の前震(マグニチュード6.5、最大震度7)、同月16日未明の本震(マグニチュード7.3、最大震度7)および後に続く余震により、熊本県、大分県の一部などで甚大な被害が発生した。熊本県では、死者数69人(関連死20人含む)、住家被害90,592棟、各地でライフライン断絶、土砂崩壊などが確認された。地震発生後1か月以上が経過した今、ライフラインは概ね復旧(家屋等損壊している場所は除く)し、4月17日には18万人以上を記録した避難者数は、1万人を切るまでに減少、各地のボランティアセンター(以降、『VC』と略)が機能し始め、着実に復旧作業が進められている。
今回活動を行った西原村でも被害は甚大で、死者数5人、住家全半壊1,431棟(全世帯の56%)を記録、また各所で土砂崩壊、落石、道路亀裂・陥没、などが見られ、地震の恐ろしさをまざまざと見せつけられ唖然とする様相でした。同村では、5か所の避難所に依然として676人が避難している状況ながらも、仮設住宅の建設も始まっており、また役場に設置された災害VC本部の他、3つのVCサテライトが機能しており、1日200人前後のボランティアが活動をしています。
※被害関係のデータは、熊本県災害対策本部発信の「熊本地震に係る被害状況等について(第68報)」から引用しています。
<今回のボランティア隊稼働体制>
県社協(今中隊長、西川さん)総取り纏めの下、参加20名を各5名の4班に分け、1名を班リーダー、1名をドライバーに設定、班単位で現地調達のレンタカーを使い活動。
加藤防災士は4班リーダー、漆戸は4班ドライバーの役目を担いました。
<日報>
5月19日(木)
(積み込みの様子)
5月20日(金)
<所感>
私自身は、2014年9月の広島土砂災害ボランティアに続く2回目となるボランティア参加でした。20名のボランティアが丸々2日間作業を行っても、地震被害のその甚大さに対しては微力であり、達成感を得るのは中々難しいものと思いました。
被災された方と話をする機会がありましたが、地震後1か月以上経過していることもあり、いずれも落ち着いており、悲観に暮れるという感じは全くありませんでした。また遠く奈良から来ていることに感謝の意を示す方が多かったです。
県社協では、のべ17名の滞在型派遣で現地ボランティアセンターを継続支援しているとのことでしたが、こういった災害ボランティアは1回で自己満足せず、継続して行っていくことが大切と感じました。次の機会があれば、また参加したいと考えています。
写真は下記の報告書を参照ください。
<関連写真>
災害VC山西サテライト
寄せ書き(山西サテライト)
高遊サテライト
掲示板(高遊サテライト)
テント村(高遊サテライト)
仮設トイレとトイレカー(高遊サテライト)
被害場所の写真(プライバシー保護の観点から一部加工しています)
鉄筋剥き出しになった損壊電柱
4班メンバー(中央:加藤防災士、左から二人目:漆戸)
平成28年5月13日(金)午後9時に集合。奈良県防災士会11名、大阪府支部1名、一般参加者2名を加え、計14名の有志で橿原市役所前を出発、今回震度7の地震で被災した熊本県益城町に向かいました。 翌朝午前8時過ぎに、国道443号線沿い、秋津川支流の益城町辻の城地区公園内に、テントで設営された日本防災士会の災害対策支援本部に到着しました。
そちらでは、日本防災士会本部・防災士会熊本県支部・九州ブロック防災士会・防災士会岐阜県支部の防災士が活動されていました。この地区の災害支援は、防災士会が受け持たれ、町内からのボランティア要請の対応聞き取り、そして作業活動をされていました。
午前9時から今回の地震から1ヶ月が過ぎ、犠牲になられた方々に黙祷。そして、挨拶と地域の状況、作業内容を打ち合わせし、当日気温上昇の為水分補給、適時休憩、余震の警戒を確認。作業は、作業班①・②・瓦礫搬送班で編成。
(14日午前)
①班 家屋の前庭の土砂流出防止のため、植栽撤去・土のう作り・延長5mの土のう3段積み。
家屋東側落下瓦の袋詰め・撤去。
②班 家屋内の家具搬出・清掃、落下瓦の袋詰め・撤去。
搬送班 地区内巡回、積込み、町の瓦礫集積場へ搬送。
(14日午後)
①班 赤の張紙の家屋内、台所のタイル・落下壁の搬出、片付け。
黄の張り紙家屋の家電搬出、廃棄家具の積み込み。
②班 赤の張紙家屋内の家具搬出・清掃、落下瓦の袋詰め・撤去。残りの①班も合流。
搬送班 多量の瓦礫土のう・家具の人力による積込み・積下ろし搬送のため、メドのついた①班から3名応援、合計7名で最初は先導車の後をつけて、瓦礫を集積場へ運搬。 依頼者家屋の確定も困難、色々な要請が入る中、段差のある道を集積場へ3往復しました。
(15日)
昨日から続く、大量のガレキ瓦のため、家屋敷地内のガレキ瓦搬出の残り作業に、①・②班・
輸送班と東京からの一般ボランティアの方2名も加わり、安全を確認し、手作業によるガレキ瓦の袋詰めと搬出作業を全員で行った。
途中、屋根の雨漏れ防止の依頼がある家屋に、対策支援本部の高野隊長と、こちらから有志4名が向かい、平屋建ての屋根に登り、7m各のブルーシートを更に張り加え、土のうを積み、ロープで補強しました。(指示を受けた本部の高野防災士は、東京のホテルニュージャパン火災の時、多くの方の人命救助を為された元消防士さんです。)
支援本部では、安全確認した上で、重機による道路のガレキ撤去も行っておりました。
予定の作業終了後、日本防災士会熊本県支部長の宮下正一さんの同行で、震源地付近とされる益城町役場、避難所のある益城町総合体育館、屋外での支援物配布、亀裂の走る断層帯を視察させて頂き、その後夕方には熊本県を離れました。
14日の小国町の宿では余震に起こされたり、高速道路通行料金免除の手続きで時間を余分に費やしましたが、往復1,500km、植村理事長、奥田副理事長二人のマイクロバス運転で、無事16日早朝に橿原市役所に帰ってきました。
熊本県では、まだ余震も残り、困難な事もありますが、生活できる住居が再建され、日常の平穏な生活が早期に訪れますことを願うばかりです。現地の状況により、今回のような様々な撤去の要望があったり、またひたすら泥すくいの活動や、炊き出し・避難所運営等の場合もあります。色々な要望に答えられるよう、私達も普段から努力を積み重ねて行かねばと思います。
(参加者)敬称略
防災士 植村信吉、奥田英人、村山央、末田政一、板垣伴之、北村厚司、堀内崇次、吉岡彰、川口均、板谷慶依子、
松田恵子(大坂)、南上敏明
一 般 水野智加(桜井市)、末田和子(奈良市)、奥村友宏(東京)、佐々木真奈美(東京)
<災害支援隊リーダー 防災士 南上敏明>
熊本地震災害ボランティア緊急募集!
NPO法人奈良県防災士会は、先の理事会において「熊本地震支援ボランティアバス」の運行を決定しました。
現在、「現地で頑張る熊本県支部に活動資金を!」として寄付・募金・カンパ等、会員を始め関係者各位にお願いしておりますが、第二弾として、下記のとおり被災地支援活動としてボランティアバス(マイクロバス)を派遣いたしますのでお知らせします。
記
と き 平成28年5月13日(金)21時頃出発~ 5/14、5/15は現地活動。
5月16日(月)6時頃帰県予定。
※詳しい行程は、参加者へ直接メール等で連絡します。
行 き 先 熊本県益城町内(現地の状況によって変更あり)
参 加 費 10,000円
募集定員 20名(定員になり次第締め切ります。)
活動内容 現地で頑張る「熊本県支部」の指揮下で活動します。
宿泊場所 奈良県防災士会が手配します。(素泊まり)
申 込 先 mail@bousainara.com FAX 0745-56-5817
電話での申込はできません。問合せはメールでお願いします。
そ の 他 現地及び行程全ての食事等は各自で用意して下さい。
注 意 現地では未だ余震が続いています。二次災害の危険もあります。
したがって、完全自己完結型ボランティアとしてあらかじめご了
承の上申し込んで下さい。また、現地の状況によっては急きょ中
止、変更がありますことご理解下さい。
なお、参加される方は、事前にボランティア保険の加入をお願い
します。
(防災士会ボランティア登録者は事務局で一括加入します。)
日本防災士会本部ホームページからの転載です。
熊本地震支援活動について(13)
■現地支援本部、益城町公民館で活動継続中
4月28日、29日の両日、本部調査・調整班(メンバー/防災技術指導チーム・金子勉統括隊長、髙野甲子雄統括、橋本茂常務理事)が現地入りしました。
益城町公民館に設置された現地支援本部で、宮下正一本部長(熊本県支部長)、田中昭次・大分県支部長、小林紀・佐賀県支部事務局長をはじめ、九州各支部の皆様、全国から駆けつけた防災士会の皆さんと情報共有、意見交換、協働いたしました。
主な現況は、以下の通りです。
・益城町公民館前にてテントを建てて、日本防災士会現地本部としている。
・益城町災害ボランティアセンターと連携し、日本防災士会は益城町平田地区、福原地区を担当し、ニーズの汲み上げと対応を行っている。建設会社を経営している大分県支部の田中支部長が重機を持ち込み、がれきの撤去にも当たっている。
・各地から多くの防災士が駆けつけ、現地本部のもとで活動している。
・それぞれ所属する団体のもとで活動している防災士も数多く現地本部を訪問し、互いに励まし合っている。
・熊本県支部、九州支部連絡協議会の皆様により、現地本部は、事実上1つのボランティアセンターとしての役目を果たしている。
・しかし、危険が大きいために寄せられたボランティアニーズに即応することは困難を極める(応急危険度判定・赤の建物には入れない、手作業では困難等)・メンバーが交代で入っていること等により、現地本部が組織としてフル機能するには至っていなく、宮下本部長に過重な負担がかかっている。
・現地本部に今もっとも必要なことは、総務班長の役割を果たしてくれる人をリレーでつなぐ態勢を講ずることと判断される。
とりあえず速報として、以上ご報告し、今後の支援活動については、以下をよくお読みいただき、自己判断して行動してください。
■当面の支援活動について
現地本部を支える以下のような人材が必要とされています。
・3日~1週間程度連続して現地本部に入れる人
・PC持参で電話対応、マッチング、記録等に従事できる人(ただし、まだ現地本部には交流電源が入っていません)
各支部、会員の皆様は、下記の条件・環境をよくご理解の上、ご協力をお願いいたします。
【条件・環境】
・完全自己完結、自己責任のボランティアでお願いします(金銭的な支援はできません。またかりにケガをされたとしても日本防災士会は責任を負うことができません。ご了解ください)。
・交通機関、宿の手配もご自身でお願いします。
(本部付近でのテント・寝袋による野宿は、少人数可能です)
・益城町役場までは、車で、熊本駅から約1時間、熊本空港から約20分です。ただしゴールデンウィークはこの限りではありません。
・ボランティア保険にはご自身で加入してください。
・仮設トイレは現地本部前にあります。
・駐車場も限られています。車で入る方は、事前に宮下本部長に相談してください。(現在、問合せが集中しています。個人単独でのお問い合わせはご遠慮下さい)
・すぐ近くのスーパーマーケットが営業再開しており、少人数であればおにぎり、パン、水等を購入しても被災者の方々の迷惑にはならないと判断されます。しかしできるだけ熊本市内等で買って益城町に入ってください)
・総務担当を想定して連続して入ることができる場合は、人が重なりすぎても非効率です。必ず事前に宮下本部長に相談し、許可を得てください。
・1日だけの参加も被災地支援・復興につながります。
・当日の状況次第では、活動のチャンスがなかったり、益城町災害ボランティアセンターに行っていただくこともあり得ます。
・活動は当日の天候、余震状況によって大きく左右されます。
・現地道路状況、宿泊施設状況により、当会としてボランティアバスを出せる環境ではありません。
・ご承知の通り、被災地は危険がいっぱいです。強制ではありませんので、くれぐれも趣旨ご理解の上、安全に配慮して行動してください。
※本部事務局へのお問い合わせは、連休明けの平日にお願い申し上げます。
日本防災士会本部ホームページからの転載です。
■日本防災士会先遣隊からの報告
4月21日(木)~22日(金)熊本県被災地を訪問した、大石伸雄常任理事(兵庫県支部長)より報告が届きました。(兵庫県支部・横山恭子事務局長が同行)
4/21(木)
5:00 益城町保健福祉センター着
益城町役場が倒壊危険の為、センターに移転してきていましたが早朝のため、避難者の方々がそこかしこで寝ておられたので、我々も仮眠することにしました。
6:30 益城町大字安永地区、惣領地区 調査開始
事前情報の通り、阪神・淡路大震災を思い出す惨状でありました。
路地に入ると瓦礫の山で、道路も地割れが走り、行き止まりの所も多数あり、
四駆の自動車がありがたかった。
10:00 熊本市立清水小学校、小池防災士(熊本市議)訪問
地域の方たちが役割を決めて活発に動いておられた。コミュニティの必要性を実感。
10:30 熊本県立熊本北高等学校
避難者1000名をなるべく家に帰して400名となった。家に帰した被災者にも食事の提供をしている。食事の際は、700名ほど集まる。
11:00 小池防災士(熊本市議)の事務所にてNPO団体との協議
16:00 保健福祉センターにて西宮市職員と合流
センター周辺の避難所などへ調査に行くと聞いた。
防災士会の取り組みを説明し、現地での連携できるところの可能性について懇談。
17:00 保健福祉センター発
20:00 熊本県荒尾市 グリーンランド ホテルヴェルデ 着(大渋滞で通常1時間のところ3時間かかった)
小池市議にお願いして宿を探していただいたが熊本市内にはなく離れたところでもやっととっていただきました。小池市議に感謝です。熊本市からこんなに離れたホテルでも、横浜市水道局など支援の部隊がチェックインで並んでおられました。
4/22(金)
6:30 ホテル 発
8:30 熊本市役所訪問
熊本市にあっては、ボランティアセンターの立ち上げも含めて、非常に混乱しており、22日に立ち上がったボラセンも方針の不徹底で、登録に時間がかかり、なおかつ一部の参加者しか登録できず、ニーズのマッチングもできず、多くの方が何もしないで帰ることとなった。今後の市としての対策を検討する必要あり。
10:00 益城町災害ボランティアセンター 着
井関農機熊本工場駐車場:熊本県上益城郡益城町安永1400番地
広大な敷地にテントがたくさん並んでいた。マッチングに不安を感じた。
10:30 益城町公民館
九州支部連絡協議会、熊本県支部、ひょうごボランタリープラザ合流。周辺の家庭に物資搬送。周辺地域調査、日本防災士会活動拠点の構築協議。
12:00 益城町立広安西小学校 着
女性が中心となった避難所運営を調査。
避難所運営のプロがいなくてもしっかりしたリーダー的住民がおられれば、整然と避難所運営ができると確信した。地域住民の防災リーダーの育成が必要であると感じた。
12:30 益城町大字寺迫地区 調査
木山川沿いに下津留地区までさかのぼったところで通行止め、堂園地区、荒瀬地区まで入れず、小谷地区経由で公民館まで引き返した。県道28号線沿いの集落の倒壊率は非常に高いものがあり、地盤も相当動いている。また、この路線は通行止めが各所にできていたので、現地の防災士の案内なしでは目的地にたどり着けない。
13:00 益城町公民館 九州支部連絡協議会活動拠点にて協議
熊本県支部と九州支部連絡協議会と共同して活動拠点を運営する。
活動拠点では、全国の防災士を受け入れるための事務機能を準備する。
被災地のニーズ情報を収集する。ボラセンとの連携もできる限りとる。
14:00 益城町公民館 発
16:00 宇土市役所
宇土市役所は、4階5階が崩壊し使用禁止になったため、宇土市民体育館に移転していた。支援物資は、大量に積み上げられていた。中高生の現地ボランティアが多数。
17:00 宇土市民体育館 発 4/23(土)5:00 西宮市 着(宇土市を出発して12時間)。
【まとめ】
21日と22日の2日間の調査の結果、被災状況については阪神・淡路大震災の状況に類似点が多くみられるものの、住民からの聞き取りでは一回目の震度7で倒壊を免れたものの2回目の震度7で倒壊した家屋が多かったようである。
また、今回の熊本地震は、震度7の前震がありその後震度7の本震が襲い、その後も今日に至るまで6強や6弱等の余震が繰り返し発生し、震度1以上の地震は800回を超える状況になっています。この点で、阪神・淡路大震災とは違う新たなカテゴリーであります。もう一つの違いは、阪神・淡路大震災は人口密度が高い地域で発生し火災も多数発生しましたが、熊本地震では、火災はなく、人口も熊本県全体で約178万人、その内、熊本市は約74万人、宇土市は37千人、益城町は33千人であります。道中見た御船町は17千人で集落ごとの被災状況です。被災状況のひどかった南阿蘇村には行けませんでしたが、益城町大字安永地区、惣領地区、寺迫地区は非常に倒壊率の高いところでした。(写真参照)
熊本県では、避難所となるべき小中学校が耐震工事を済ませていたにもかかわらず14校立ち入り禁止となっており、住宅においても法改正後の建築であるにもかかわらず多くが倒壊している現状を見ると、耐震基準の見直しも大きな課題となると考えられます。
避難所は、指定避難所とそうでないところの格差が発生しており、発災時の住民行動に課題がありそうです。ほとんどの避難所で、支援物資が余っており、今後は衛生管理等新たなニーズが生まれてくるものと考えられます。自動車や居宅でおられる方たちに対するきめ細かな対応も求められています。指定避難所では、すでにNPO団体が運営を受け持っているところも散見される。避難者は、昼間は自宅に帰り片づけ等の作業に入っており、夜間は余震の不安があるので避難所に戻ってくるというパターンの住民が多いです。今後、県営住宅や市営住宅に入居される方が増えてくると考えられます。避難所の中では、精神的なケア、子供たちのケア、要介護者のケア、高齢者のケア、ペットを連れた方等への配慮が、これからより一層必要になります。
これからの課題の中で、トイレ環境の劣悪さ、生活ごみの堆積、瓦礫置き場の不足、全壊した方たちの住宅問題、など早急に対策が必要となると考えられます。また、避難所に残された方々の自治会組織も自立するうえで必要になります。
被災地域では、瓦礫の撤去や家財道具の持ち出し等、お手伝いが必要とされる方たちのニーズが高まってくると思われますが、余震が続く中、危機管理を徹底して作業に入ることが求められます。
特に防災士は専門家として現場の危機管理徹底が必須事項となります。たとえば、
①防災士活動服で肌を露出させない
②ヘルメット着用で頭部の保護
③日本防災士会の規律を順守
④被災者に対し礼儀正しい姿勢や言動で接する などが求められます。
最後に、日本防災士会の活動拠点が、益城町公民館に町の了承のもと設置されましたので、全国の防災士が益城町に入られる場合は、活動拠点に連絡の上行動されるようお願いします。
日本防災士会活動拠点:益城町公民館
(〒861-2241熊本県上益城郡益城町大字宮園708)
宮下正一・現地支援本部長 日本防災士会熊本県支部長(単独でのお問い合わせはご遠慮下さい)
臨時益城町役場:益城町保健福祉センター
(〒861-2233 益城町惣領1470)
益城町災害ボランティアセンター:井関農機熊本工場駐車場
(〒861-2293 熊本県上益城郡益城町安永1400番地)
096-289-6090、 096-289-6092
熊本市災害ボランティアセンター:(仮称)花畑広場
(熊本市中央区花畑町 7番 10 号)
090 -6653 -1552、 090 -6653 -1649、 090 -6653 -1648
■現地支援本部をサポートするため調整班派遣
益城町の日本防災士会現地支援本部をサポートし、これから支援活動に入る防災士会会員の受け入れ態勢を協議・準備するために、4月28日に日本防災士会本部より3名が現地入りします。メンバー:防災技術指導チーム・金子勉統括隊長、髙野甲子雄統括、本部事務局・橋本茂常務理事
また支援活動のため、高知県支部の土居清彦支部長(本部理事)も現地入りします。
■讀賣新聞にインタビュー記事
避難所の支援、防災士の役割等について、本日(27日)読売新聞朝刊(全国版)に橋本常務理事のインタビュー記事が掲載されました(6段記事)。
(平成28年4月27日11:30)
日本防災士会本部ホームページからの転載です。
熊本地震支援活動について(11)
熊本県支部の宮下正一支部長、九州支部連絡協議会の旭芳郎支部長から以下の通り報告がありました
本日、日本防災士会の現地・災害ボランティア本部が、益城町役場隣の、公民館駐車場にできました。九州ブロックとして活動拠点にしていきます。その後、益城町社会福祉協議会に支援金10万円をお届けし、防災士会久留米支部が担当している避難所にお菓子などの救援物資をお届けしました。合わせて、知り合いが作ってくれたアレルギー対応のクッキーもお届けしました。
■支部、会員の方々から支援に関する問合せ多数
被災地を見舞う言葉、支援活動の希望、熊本県支部への支援に関するご意見・お問合せを多数いただいています。
益城町で、日本防災士会とともに活動したい方、現地入りして現地本部を訪問される方はできるだけ事前連絡の上、ご訪問ください。
連絡先:現地本部長 宮下・熊本県支部長
※単独でのお問い合わせはご遠慮下さい。
(平成28年4月23日17:30)
日本防災士会本部ホームページからの転載です。
熊本地震について(10)
■大石伸雄常任理事、旭芳郎九州支部連絡協議会会長からの報告
21日、22日の両日、熊本県入りしている大石常任理事から報告があり、また旭会長からも連絡がありました。
・物資について
県庁、熊本市役所には物資が大量に届いている。水も十分ある。
益城町役場(益城町健康福祉センターに移転)にも物資は充足している。
ただし、県内の避難所すべてに行き届いているかどうかは不明。
日本防災士会として大量の飲料水などを手配する必要はないと考えられる。
・日本防災士会の支援活動について
明日(23日)から、旭会長がテント2張を持って益城町公民館(益城町役場となり)に防災士会の連絡所を設置する。益城町ボランティアセンターが手が足りず、ニーズの汲み上げに十分対応する余裕がないために防災士会としてニーズ汲み上げの部門を担任することを考えている。熊本県支部の宮下正一支部長(本部理事)が中心となって対応することを検討中。
明日以降、益城町に行く方は、益城町公民館の日本防災士会連絡所をお訪ねください。
■益城町災害ボランティアセンターがオープン
益城町災害ボランティアセンター(益城町社会福祉協議会)
設置場所
熊本県上益城郡益城町安永1400細を記載しております)
(株)井関熊本製造所グラウンド
ホームページ
http://www.mashiki-shakyo.or.jp/
Facebook
https://www.facebook.com/kumamoto.mashiki/
以上(平成28年4月22日16:00)