東日本大震災レポートNo5(事務局通信から)

 本部レポート(事務局通信)が届きました。
全文を掲載します
< 東日本大震災=レポート №5(2011.3.16)>
日本防災士会事務局
■ ボランティアセンター開設!
いよいよボランティアセンターが立ち上がりました。仙台市と千葉県旭市です。旭市については日本防災士会千葉県支部が協力しています。
●仙台市社会福祉協議会HP より
〈以下、引用〉
災害ボランティアセンターを開設しています(3/16 13:50 発信)
平成23 年3 月16 日(水) 13 時50 分
今回の東日本大震災における被災者・被災地の一日も早い復興のため、災害ボランティアセンターを次のとおり開設しています。
復旧の状況に応じて多くのニーズが想定されることから、ボランティアの支援内容が増えていくことが予想されます。これから大勢の方々のご協力が必要になりますので、今後の情報をお待ちください。
今後、必要な情報については、随時このホームページで情報発信いたしますので、引き続きご覧ください。
※災害ボランティアセンターの電子メールアドレスに、現在、たくさんのご要望やボランティアのご希望が寄せられております。
電話での問い合わせが殺到しており、電子メールでのお問合わせ、ご依頼等には残念ながら対応し兼ねますのでご了承願います。
1 設置場所及び連絡先
(1) 宮城野区災害ボランティアセンター(現地センター)
・ボランティア活動希望者、ボランティアへの依頼はこちらにお問合わせください。
・設置場所 宮城野体育館 障害者アリーナ(元気フィールド仙台)
(宮城野区新田東4 丁目1 番1 号 電話 022-231-1320)
※電話回線が混み合うことがありますのでご了承ください。
(2) 若林区災害ボランティアセンター(現地センター)
・ボランティア活動希望者、ボランティアへの依頼はこちらにお問合わせください。
・若林区中央市民センター別棟2・3F
(若林区保春院前丁3-4 電話 022-282-7995)
※電話回線が混み合うことがありますのでご了承ください。
(3) 仙台市災害ボランティアセンター(情報センター)
・災害ボランティアの募集等の広報、災害ボランティアに関する情報収集を行います。
・設置場所 仙台市福祉プラザ内
(青葉区五橋2丁目12の2 電話 022-262-7294)
※電話回線が混み合うことがありますのでご了承ください。
2 開所時間及びボランティアの活動時間
・開所時間(お問い合わせ対応時間) 9:00~16:00
・ボランティアの活動時間 9:00~15:00
3 地域住民の皆様へ
家屋の後片付け、粗大ゴミ等の片付け、給水の手伝い等の困りごとがある地域住民 の方は、宮城野区または若林区の災害ボランティアセンターへご連絡ください。
なお、ボランティアの人数に限りがありますので、ご要望の全てに対応でき兼ねる場合があります。また、ご要望の内容によってはボランティアの派遣ができ兼ねる場合もあります。あらかじめご了承ください。
4 ボランティアの皆様へ
災害ボランティア活動を希望する方は、ご自身の健康上の負担にならないように健康管理には十分配慮して活動してください。また、ボランティアの方々には、食事、宿泊場所等はご自身で確保お願いいたします。
なお、地域住民の要請に基づいてボランティアを派遣することとなっていますので、地域住民からの要請が少ない場合にはボランティアの方々に待機していただくこともあります。あらかじめご了承願います。
5 他区の災害ボランティアセンターについて
開設検討中です。
〈引用、終わり〉
●千葉県旭市社会福祉協議会HP より
〈以下、引用〉
東北地方太平洋沖地震において、旭市でも一部海岸沿いで甚大な被害を受けました。旭市において、緊急に災
害ボランティアセンターを設立しました。設立に伴いボランティアを募集いたします。また、お手伝いを希望する方の募集をいたします。
旭市災害ボランティアセンター(ボランティアの募集)
ボランティアセンター開設時間 9:00~16:00
ボランティア受付時間 (電話) 9:00~12:00
(FAX )24時間
受付場所 旭市横根3520番地(旭市社会福祉協議会内)
電 話 0479-57-5115
F A X 0479-57-2836
期 間 3月15日(火)~概ね2週間で都合がよろしい日活動内容 家財の持出片付け、土砂等のかき出し、避難所のお手伝い等
※メンタルヘルス、整体等ボランティアを希望される方からのお問い合わせをいただいております。
ありがとうございます。個人ボランティアとしてお受付させていただきますが、実際活動できるか
分かりませんので、当日条件、注意事項参照のうえ、ご来所下さい。
なお、協会、団体として支援希望の方は、千葉県災害ボランティアセンターまでご相談下さい。
千葉県災害ボランティアセンター
電話 080-1397-6113
080-1397-6122
持 ち 物 汚れても良い服、長靴、皮手袋(軍手では対応できません)、スコップ、バール、ハンマーはあればお願いします。
条 件 日帰りができること、県内在住者に限る、持ち物を持ってきていただける方
〈引用、終わり〉
詳しくは、こちらへhttp://www5.plala.or.jp/asahishi-syakyo/saigaiborannvorasen.html
■ 新潟県支部が十日町でボランティアセンター
新潟県支部の尾身防災士からのご報告です。
〈引用開始〉
十日町市も松代、松ノ山地区にボランティアセンターを16 日に立ち上げます。自主避難所は松ノ山地区ありますが特に問題はなさそうです。必要とするのは家の後片づけでボランティアも十日町市の地元で対応することになり市外、県外のボランティアは今現在見合わせています。
〈引用、終わり〉
■ ボランティア可能な方は準備を!
以上のように、ボランティア活動が本格化してきました。被災地では「低体温症」も問題となっているようです。
一刻も早い支援が必要です。
■ 新潟県支部が物資を宮城県へ搬送
別府常任幹事(経理統括)から以下の報告がありました。
〈引用開始〉
宮城県より避難所への救援物資の提供要請が厚生労働省、日本健康・栄養食品協会を通じて会員企業にありました。
急を要する依頼であり、ホリカフーズには商品があるものの、被災地は配達停止区域のため運送業者の受入停止中であり、当社も車輌、人員も手配できないなど配送問題がありました。
そのため、防災士会で車を手配し、会員が運転して届けるべく宮城県庁と調整し先ほど救援物資(災害弱者向け栄養補給食品6000食分)を積んだトラックが出発いたしました。
配送先は、宮城県内の二箇所の保健所です。健康面での二次災害防止に少しでも役立つことを期待しています。
なお、同様な依頼は本日農林水産省からもあり、継続して提供する予定ですが、配送については自衛隊などの協力を検討しております。
〈引用終わり〉
■ 物資搬送について
兵庫県の大石支部長から、自衛隊が民間から物資を受け付けて被災地へ搬送することが決まったとの情報をいただきました。
詳細が判明次第、お知らせいたします。
また、既報のように長岡で民間物資を集積して被災地に送るべく準備中です。これも決まり次第お知らせいたします。
※皆様からの情報をお待ちしています。
-以上-

東日本大震災レポートNo3(事務局通信)

  防災士会本部より、事務局通信(臨時号No3)が届きました。
全文を以下のとおり掲載します。
なお、今回から「東日本大震災レポート」として報告されるようです。奈良県支部も名称を本部に統一してホームページへ掲載します。
また、奈良県支部としてもできる限り情報収集を行い新しい情報をホームページへ掲載するつもりですが、諸事情により、掲載日時が遅れる場合がありますのでご理解をお願いします
<東日本大震災レポート No3>
東日本大震災に関しては事務局通信臨時号vol1、2でお伝えしてきましたが、このお知らせより「東日本大震災=レポート」としてお届けいたします。ナンバーは通して、今回を№3とさせていただきます。
事務局からは、代表幹事、常任幹事、幹事、監査委員、支部宛に送信いたします。支部会員や身近な会員の方々にお伝えしていただければ幸いです。
■ 安否情報
宮城県支部長は無事(間接情報)、茨城県支部事務局長も無事。茨城県支部では会員の安否確認が終了していないとのこと。
■ 「近傍支援」始まる
千葉県支部では、黒川支部長(市会議員)は勝浦市において災害復旧活動中のほか、川崎副支部長(研修委員長)、大島事務局長たち5名ほどが、被害の大きい千葉県旭市に入っての支援活動を実施する予定です。
このような「近傍支援」は、状況が許す範囲において実施すべきかと思います。
しかし、岩手、宮城、福島の3県ではガソリンが不足しており、遠隔地からの現地入りは控えた方がよいと思われます。
ボランティア団体の先遣隊も、車を替えつつ、ぎゅうぎゅう詰めで山形方面から現地入りし、なるべく移動しないようにしているとの連絡がありました。同先遣隊による、名取市避難所における炊きだし支援が始まっています。
■ 被災地支援の準備を
いずれボランティアは必ず必要になります。ボランティアの種類としては重機によるがれき処理や道路啓開(有償の場合あり)、避難所支援、炊きだし、足湯、物資仕分け搬送、仮設住宅への引越、子守り・・・等々、あらゆる生活支援が必要になります。
被災地に入ってボランティア活動をする予定の方々は、ここ一週間程度の内に準備を整えておくことが望ましいと言えます。仕事の計画、服装・持ち物、地図や携行品など、くれぐれも迷惑ボランティアにならないよう、2次災害に遭わぬよう、心がけましょう。
現地自治体は、対応限界を遙かに超える状況にあります。ボランティアに関する指示、案内も不完全になることは避けられません。
?迷惑をかけない(道路渋滞、ガソリン、宿泊、現地での食料調達等々)
?自己完結・自己責任を徹底する
?危険防止(津波警報、緊急地震速報への対応。チームに情報係おく等)
の3つを守るようにいたしましょう。
一般ボランティアが入れるのは、今月下旬~末頃ではないかと思われます。
■ 本部は情報拠点となるよう心がけます
防災士会本部事務局は、各支部、防災士会会員、一般防災士に対して、できるだけ情報提供できるよう努めます。
皆様からの情報もお寄せください。
■ 保坂松男常任幹事よりの情報です
昨日より故郷の栄村(長野県)が今回の災害に遭遇し、色々と連絡を取っておりますが新聞紙上には東北の地震による記事が掲載されておりますが長野県北部の記事は記載されておらないため真の情報が伝えられておりません。
村の高位の方の話では全村学校及び公民館(一部避難所の公民館は倒壊)に全員が避難をしております。
特に村落に通じる千曲川をわたる橋が傾いため通行が出来ずまた国道117 号線のスノーガードが崩落し通行が不能でありまた津南からきても途中の青倉橋が崩落し通行が出来ない状況です。
またJR 飯山線も線路の土石が崩れて不通であり全くの孤立状況であります。
一部村落においてはヘリで救出されたとのことであります。
千曲川を渡らなければならない村落の村民は全員が公民館及び学校に避難し家は全く留守で電話も通じない状況です。
【全村が避難の状況です】
特に村役場周辺と千曲川を渡った奥まった泉平という村落では住宅の傾きがあるとのことであります。今も雪解けとは言え2m ありその中では車は使用できず昔のように足に頼り家の確認をしているとのことです。
昔は水も山から流れてくるもので燃料は山の間伐材でしたが今は総て水道、とそれもガス、電気もこない状況とのことです。
村役場には避難所の架設電話を通じてこちらに知人より連絡を頂いている状況です。
東北地震の記事に隠れて報道されておりませんが死者が出てない事もありますが被害は甚大であり一説には内陸地震では中越地震に匹敵するのではないかとも言われております。
身動きの出来ない状況です。
以上ご連絡まで。
保坂 松男
■ 問い合わせ相次ぐ
一般防災士からボランティア活動に関する問い合わせが多数入っています。
メディアからの問い合わせも多く、出演依頼も4件ありました。うち2件に対応し、以下の番組で被災地支援、避難所生活、余震見通し、物流等について意見を述べました(生番組・電話出演)
TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」
TBSラジオ「小島恵子のキラ☆キラ」
-以上-

東日本大震災レポートNo4(事務局通信)

大震災レポート4号(事務局通信)が届きました。
全文を掲載します。
 
■ 安否情報
宮城県支部長からメールが返ってきました。ご本人は無事とのことですが、多くの会員の皆様との連絡はまだ取れていないそうです。心から無事をお祈り申し上げます。
■ 危機管理教区研究所・国崎信江さん(防災士養成講座常任講師)からのメッセージをお伝えします
(以下、国崎さんのメッセージ。原文ママ)
この度の東北地方太平洋沖地震・大津波で被害に遭われた被災者支援のために、弊社(株式会社危機管理教育研究所)では、NPO国境なき技師団やNGOと連携を検討し、岩手県助産師会からの依頼を受けて大船渡社協から各避難所への支援活動にむけて準備をしております。
政府はボランティア担当に辻衆議院議員を任につけたと報道がありましたが、いまだ具体的な動きが見えません。
下記のとおり被災地からは悲鳴があがっており、支援の隙間がたくさんあり、一刻を争う事態です。4日目になると避難所にいる被災者の疲労は相当なものになります。
現在、弊社のHPから活動募金や下記の物資の支援をお願いしております。本日午後より第一陣として被災地に赴きます。何卒、被災地に皆様の善意が届くよう、現地での活動がスムーズに行えますよう可能な限りのご支援をどうか宜しくお願いいたします。
お知り合いの方にもなにとぞご周知、ご協力を呼びかけていただければ幸いです。
参考までに昨日付の被災地の情報をお知らせいたします。
●岩手県
盛岡市で助産師をされている被災者の女性から被災地の情報と支援のお願い情報が入っておりますのでお知らせいたします。
1、高台の民家に沢山の住民が避難しており、布団や暖房が不足している。ストーブが不足しており、たき火をしているが、燃やすためのマキが不足している。がれきは水を含んでいるために薪にならない。
体育館に避難したひとの中には、ステージの幕やカーテンを切り分けて毛布代わりにしている所もある。
2、避難者は高齢者が多く持病をもっている方も多い。携帯電話を持っていない。人が多く、安否確認が困難。
3、道路は亀裂や段差があるところも多く、沿岸に向かう道路の一般車両の乗り入れはできない状況。沿岸は道路もめちゃくちゃで、ガソリンもない状況。
4、食事は、全く取れない避難所、一日おにぎり1 個程度の避難所など。食事・水・オムツ・ミルク・衣服・薬(胃薬・風邪薬など)・寝具などすべてが不足している。
5、子どもたちに「噛みつき」や「興奮」などの症状が目立ってきた。
6、保育園ママの間で「福島原発のキノコ雲が、風で仙台や岩手に流れ被ばくの可能性あり」とのメールが流れています
7、携帯の基地局もやられて圏外だし、公衆電話もないし、ラジオだって聞けないし、「とにかく、無事を知らせたくても無理!手段がない!」のです。
※こちらの情報は、大槌町・山田町より個人の自宅に避難した方からの声がほとんどです。(避難所ではなく個人の民家に避難している地域住民の方には支援が届いていないということです)
陸前高田・釜石地域の方は、比較的まとまって公共施設に避難しているのかもしれません。行政機関がマヒしているといわれている大槌の状況が悪い様です。今朝も早くから、自衛隊が孤立している方の空輸を開始したとの放送がなされています。
●福島県
相馬市、浪江町での救援活動をされている方からの情報です。
被害は甚大ですが、救援が岩手や宮城に集中してこちらに入ってこない。水は入ってくるが食事が足りない。おにぎり1個で過ごしている。毛布もない。避難者のストレスは大きく、医療関係者が入ってくることを希望している。救援者が入ってくることに感謝して涙を流している。PTSDの症状も出始めている。早急な食事とメンタル面の支援が必要。携帯電話もつながらず、被災者はほとんど正確な情報を得ていない。ぜひ力を貸してほしい。支援物資は全く足りていない。ここからが被災者の本当の勝負になる。
被災地から支援していただきたいもの
1、長靴、運動靴(どちらも未使用なものをお願いします)
気のみ着のまま逃げたので、裸足に近い状況。片づけをするのに長靴・手袋が必要。報道では「オムツ・ミルク」と強調されていますが、いのちからがら抱っこして来た様子の母子の姿が映し出され、裸足やサンダル履きの母も多い状況です。
2、おんぶ紐、スリング
おんぶ紐・スリングなどは、母子が避難している場所ではもれなく不足している様です。
3.毛布、カイロ、水、食料、ウエットタオルなど
今朝、テレビでは「食事に不足は無い」「物資は足りている」というリポートが流れていましたが、個人の家を避難所にしている方は、食料や暖に欠ける様です。しかし、これは避難所が特定できずに救済が受けがたいと思われます。そして、これらの避難所には通信の手段もない現状です。
以上です。何卒お力添えをお願いします。
〈以上、引用終わり〉
■「エフエムいずみ797」の阿部清人さんからの“緊急メッセージ”です。
日本防災士会会員・高嶋三男さんからの紹介です。仙台市泉区のコミュニティFM「エフエムいずみ797」の阿部さんから緊急メッセージを紹介します。
〈以下、引用〉無事です!
fmいずみは壊滅。放送機器を運び出し、泉区役所の3F の会議室をかりて、臨時のスタジオを開設。翌日の午後1時から放送を再開しました。午前10時から午後5時まで放送中です。
あいているお店など、生活情報を中心に取材、収集し放送しています。
お願いがあります。お知り合いの方によびかけていただけないでしょうか。
ラジオリスナーむけに、励ましのメッセージをいただければ、放送します。
メールは mail@fm797.co.jp
局員は無事ですが、友人、知り合いで消息がつかめない人が多数います。
fmいずみ阿部
kiyoto@fm797.co.jp
〈引用、終わり〉
■ 千葉県支部ボランティア活動始まる
千葉県支部では、川崎副支部長(研修委員長)、大島事務局長たちによるボランティア活動が始まりました。
また県社協との打合せも進んでおり、近日中にボランティアの受け入れが開始できそうだということです。
大島事務局長が送ってこられた旭市内の被害写真を紹介します。
■ 首都圏、「計画停電」で事業に支障
首都圏では交通機関のダイヤが乱れ、出勤・帰宅困難が続いています。コンビニエンスストアの食品も品薄です。日本防災士会、日本防災士機構の職員も泊まったり、長時間をかけて出勤・帰宅しています。食べ物、飲み物のビニール袋を下げて歩いているサラリーマンの姿も数多く見られます。物流が機能するよう願うばかりです。
■ ボランティア活動の見通し
阪神・淡路大震災以来の長い活動歴を持つ「震災がつなぐネットワーク(震つな)」は山形市を拠点に宮城県入りしていますが、通行止め、水没でなかなか海岸近くの被災地にたどりつけない状況です。山形と仙台が非常に近いということが今回実感されました。山形県米沢市では、原発の不安から福島県内に避難している人が100 人規模でおられるとのことです。本来ならば東京に本部を置き、栃木県に前線拠点を設けて北上してい
くのがいいのですが、福島県が原発問題で避難指示が出ているため、山形から入るルートを模索しているわけです。しかし、ガソリン不足、通行止め等のため、陸路でボランティアが海岸沿いの町へ入っていくのはきわめて困難な状態です。
震災5日目なので、ボランティア活動の「点」があちこちに出来て、「面」になろうとしてもおかしくない
時期なのですが、まだまだ日数がかかりそうです。避難者が50 万人を超えるという災害になっているのです
から、避難所のサポートなどニーズは無数にあるはずです。食べ物も乏しく、寒さに苦しんでいる皆様に、一刻も早く援助の手を差し伸べることができますよう願って止みません。
通常の災害では「救援物資」はお断りですが(今回も公式にはお断りです)、ボランティア団体がトラックをだす計画を進めており、数日中に情報をお伝えできると思います。
■ メディアから取材協力要請相次ぐ
日本防災士会宛に情報提供、取材依頼、出演依頼がきています。できるだけ協力し、少しでも被災者の皆様のお役に立てばと思っています。
-以上-

東北地方太平洋沖地震関連(防災士会情報)

 
 本日、防災士会本部(事務局)より、事務局通信第22号(臨時号)が送られてきました。
そこで全文を掲載します。
<事務局通信第22号>
■ 初めて経験する超広域災害
今回の地震は「東日本大震災・平成大津波」(気象庁命名:東北地方太平洋沖地震)と呼ぶのがふさわしい、空前の超広域災害となりました。犠牲者が北海道から神奈川県にまで及んでいること一つをとっても、1923 年関東大震災以来の広域被害であることを物語っています。
阪神・淡路大震災や新潟県中越地震等の際には、数十?離れたエリアに、支援できる人、組織がありましたが、今回はそういったこれまでの救援活動の経験をはるかに超える、誰もが経験したことのない事態となっています。
支援活動は、極めて幅広く、長期にわたって必要となります。ボランティア活動のニーズは今後、どれだけ拡がってくるか想像もつかないほどです。公的機関はもとより、民間ボランティアにおいても「総力をあげる」必要があります。国民が総力を結集する必要のある国難だという認識で、今後の推移を見守り、必要な対応を心がけていきたいと思います。
■ 各支部役員からの情報(3月13日正午までの情報)
◎岩手県支部、宮城県支部、茨城県支部
連絡とれず
◎青森県支部
停電で真っ暗、電話が通じないので苦労したが、自分も含め防災士会会員は無事であり、大きな問題はない。電気は復旧し、電話も通じるようになった。ガソリンスタンドに長蛇の列ができていて、ガソリンの入手が難しい
◎秋田県支部
ライフラインでは、電気が昨日(3/12)夜から復旧しているが、一部山間部で停電が続いている。また、断水している地域がある。電話が通じなかったため支部会員の状況は未確認。
◎長野県支部
被害は栄村で発生していて、役場に150人くらい避難しているらしい。自分は南の方なので、揺れは震度4だった。とくに被害はない。会員からは、支援活動の要請があれば手伝いたいという声があがっている。必要があれば本部から言ってほしい。
◎新潟県支部
会員に大きな被害はない。県支部として支援活動する状況にはない。浮き足だつことなく、自分たちの地域で起こる災害への備えを強化しようと呼びかけている。
(尾身事務局長の報告・参照)
◎東京都支部
主な会員に被害は出ていない。
◎足立区支部
帰宅困難で避難所(足立区第14中学校)に76名。足立区役所の指示で防災士3名+地域の人達が対応。他に避難所は3ヶ所あり。そこは防災士はいかなかった。支部長宅の近所で4ヶ所住宅火災があった。
◎板橋区支部
被害なし
◎世田谷区支部
被害なし
◎千葉県支部
地元では、勝浦港が冠水。大原港で船が座礁しており、防災士が出ている模様。
旭市(千葉県北東部、九十九里浜の最北端に面する市)に支部として向かう予定。
千葉県美浜区(幕張)で防災士と消防団が活動している。
◎埼玉県支部
大きな被害はない模様。支部会員の状況をこれより確認する。複数の会員宅で、コップ、グラス類が落ちた程度。
■ 新潟県支部・尾身事務局長の報告より
NPO日本防災士会 新潟県支部 会員 各位
東北地方太平洋沖地震は福島原発1 号機のトラブルが心配されます。放射能漏れが出ているようです。
今朝4 時ころ長野県北部で地震があり、十日町で震度6弱を感じました。午前中に長野県栄村に調査に行って来ました。中越地震を思い出させる状況で完全に倒壊している建物はあまり見当たりませんが、大規模損壊の建物が多く見当たりました。建物内は見ることはできませんでしたが想像はつきます。避難所は長野日赤の皆さんがおられ比較的落ち着いていました。飯山線の線路が宙つりになり、道路はところどころ陥没が見られました。長野への一般車両は通行できません。緊急性のボランティア活動は必要ないと思われます。
事務局 尾身誠司
■ 当面の支援活動について
(1)現在のところ、日本防災士会会員が遠隔地から被災地入りして支援活動を行うことは控えるべきだと考えます。主な理由は、次の通りです。
イ、被災地における公的機関の救助活動が全力で取り組まれていること
ロ、二次災害の恐れがあること(余震、津波の際には公的機関の足手まといになる場合あり)
ハ、道路渋滞、ガソリン不足を招きやすいこと
ニ、友好団体の先遣隊が被災地に向かっているおり、いずれボランティアに関して詳しい情報が得られる見込であること等です。
あと数日程度は、状況の推移を注意深く見守りたいと思います。
(2)今すぐできることとして、次のようなことが考えられると思います
?募金活動
?現地入りに備えて、準備を整えたりする
?節電に努め、周囲に呼びかける
(東日本の被災地では電力不足、とくに静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりから北の50 ヘルツ範囲内の節電が望ましい)
?自ら属する組織、団体のネットワークを通じて情報収集し、支援する
?自分たちの地域の防災体制を見直し・強化する
?経済活動の活発化
この未曾有の災害で日本経済はさらにダメージを受けることは必至です。ご自身の企業、団体、自営業の経済活動強化が長い目で被災地支援にもつながります
※以上は、一つの提案です。皆様からの情報・ご提案もいただければ幸いです。
■ 政府、ボランティアの現地入り自粛を要請
報道によれば、3 月12 日、大塚耕平厚生労働副大臣は記者会見で「現在は救助活動の最中で、大規模な余震も予想される」とした上で「当面はボランティアの現地入りを控えてほしい」と理解を求めた
■ ボランティア関係機関・団体の動向(事務局が把握している範囲の情報です)
◎全国社協
発表なし
◎NHKボランティアネット
発表なし
◎震災がつなぐ全国ネットワーク
(レスキューストックヤード)
東北地方太平洋沖地震について【第 2 報】
RSY 事務局加藤です。
震つな事務局に入ってきている情報を整理してお伝えします。
○ディー・コレクティブ(山形県)
11 日17 時の時点で、県域で停電、県庁も補助電力で稼働している状態。県庁では連絡会を設置し、情報収集に努めている。
○ハートネットふくしま(福島県郡山市)
11 日17 時56 分にパソコンが復旧。事務所内はグチャグチャで、市内でも火災発生やビル倒壊の情報が入っている様子。余震が続く中、理事長の吉田さんは、市役所・社協・県庁災対本部を訪問する予定。
○とちぎボランティアネットワーク(栃木県宇都宮)
11 日の14 時46 分に発生した地震で震度6強を観測。事務所のガラスが割れるなどの被害がでた。発災後、しばらく連絡がとれない状況が続いたが、夜になってようやく連絡がとれた。引き続き現地の情報提供をお願いしている。
○茨城NPO センター・コモンズ(茨城県水戸市)
11 日23 時の時点で、停電が続いている状況。ガスは日立市全域と牛久市の一部で止まっており、断水は一部との情報が入っている。県内避難場所190 箇所に19,900 人が避難している。
電話はかかりにくいが、公衆電話は無料で使える。県外には固定電話が通じたが、県内は通じない。個人携帯に県外からは電話がかかってきている。
津波の被害がでている大洗には、水産加工で働くインドネシア人の方が多く暮らしている。情報が届いているか、避難できているか心配。
○被災地NGO 恊働センター(神戸)※先遣隊の動き
11 日夕方、神戸より車で出発した先遣隊・被災者NGO 恊働センタースタッフの吉椿さんはじめ4名は、明け方、山形県・米沢に到着した。各地で交通規制がかかる難しい状況のため、米沢の知人のところで道路事情等の地元情報を確認してから先へ進む予定。
○レスキューストックヤード(名古屋)
スタッフの関口が13 日から山形へ向かう。まずは、ディー・コレクティブの事務所を目指し、そこで現地情報を確認しながら活動を展開していきたいと考えている。
※各地で余震が続いています。津波情報にも十分に注意してください。
※福島県にある福島第一原子力発電所では半径10km の範囲で避難指示が出されています。(12 日午前6 時現在)今後、正確な情報を察知しながら動きますよう、あわせてご注意ください。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00800-3-126026 加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
通信欄に「東北地方太平洋沖地震」とご記入ください。
◎公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会(SVA)
災害ボランティアセンターの立ち上げ支援・運営や協力者と共に被災者支援活動を実施していく。支援活動を具体化するために、週明けにはスタッフを派遣。緊急救援募金の協力を呼びかける。

東北地方太平洋沖に発生した超巨大地震について

さる3月11日、東北地方太平洋沖でマグニチュード8.8という超巨大地震が発生しました。
新聞やテレビなどの報道を見る限り、その被害たるや目を覆いたくなる惨状となっており、被災地の方々の心中を思えば言葉もありません。
心から被災者の皆さんをお見舞い申し上げます。
このことを受けて、私ども防災士会奈良県支部としても、なにか出来ることはないものかと心を痛めてはおりますが、現在は、国や自治体、自衛隊などが全力で救援・救助・支援活動を行っている時期でもあります。
今は、この救援・救助・支援活動を妨げることにならないようにすることが最善であると考え、当面は事態の推移を見守ることとし、「なにができるのか?」については役員会で協議することといたしました。
一人でも多くの方が救出されることを願うばかりです。
なお、今回の地震を受けて、日本防災士会から「事務通信(臨時号)」が送られてまいりましたので一部を抜粋して紹介いたします。
<NPO日本防災士会 事務局通信>
国の想定をはるかに超える超巨大地震が襲ってきました。甚大な被害を被っている被災地の皆様に心からお見舞い申し上げます。
国や自治体、関係機関が全力を挙げて救助・支援活動に取り組んでいます。一人でも多くの方々が救われるよう願ってやみません。
現在のところ、被災地外の民間ボランティアが大挙して駆けつけようとすることは、二次災害防止、道路混雑その他の観点から避けるべきだと考えています。事態の推移を見ながら、適切な時期・方法で支援を行う準備に入りたいと思います。
東北地方の防災士会支部とは、まだ連絡が取れる状況ではありません。皆様からの情報提供もお願い申し上げます。 2011.03..12 08:30

〈事務統括・橋本〉
詳しい内容は防災士会ホームページをご覧下さい
http://www.bousaisikai.jp/