日本防災士会設立10周年記念行事に参加して
さる10月18日(土)、東京都千代田区「星陵会館」において日本防災士会設立10周年記念行事が開催されました。
記念行事は、浦野日本防災士会会長の挨拶に始まり、東京都副知事 前田二部広さま、日本防災士機構 古川貞二郎さまから祝辞を受け、各界からの祝電、メッセージの披露がありました。
第二部としては、「大規模災害と防災士の役割」と題して目黒公郎 東京大学教授が記念講演をされました。
目黒教授は、防災士制度設立当初から関わって頂いていたということもあり、防災士の役割や災害をどういった視点でとらえていくのか、東日本大震災の科学的な分析と経済という観点から等、かなり踏み込んだ提案をされ、熱弁をふるわれました。
特に、防災士の役割として大事なのは、「率先防災対策推進者たれ!」ということと、「公助」の不足分を補う主役は「防災士」だとして、その根拠や方向性を示されました。
記念講演の後は、防災士シンポジュームが行われ、
「地域に貢献する日本防災士会 ~次の10年を展望する~ 」
と題して、コメンテーターに松尾副理事長、
コーディネーターに浦野理事長、
パネラーとしては、
益子さやこ(茨城県防災会議委員)
梅木直幸(関西広域連合防災担当)
大石伸雄(兵庫県支部長)・・阪神、淡路大震災
旭 芳郎(長崎県支部長)・・雲仙普賢岳大噴火
の計6名の方々がそれぞれの経験や立場から意見を述べられました。
最後に、感謝状の授与式があり、第二部として、「絆・未来へ向けて」シンガーソングライター 作人さん(阪神・淡路大震災被災者)の歌、津軽三味線演奏 浅野 祥さん(東北を中心に仮設住宅を被災地復興の願いを込めて活動中)のや三味線の演奏があり記念行事の幕を閉じました。
<報告者>
日本防災士会奈良県支部 支部長 植村信吉
都祁地区HUG訓練
9月28日(日)に奈良市都祁交流センターにおいて、都祁地区自主防災防犯会会長の末田防災士主催でHUG訓練が行われ、自主防災役員、地区内各自治会の役員、消防団幹部、都祁行政センター職員、都祁小学校(校長・教頭・PTA会長)からなる「61名」が参加しました。
奈良県支部からは山口教育研修部長、前川防災士、高木防災士、勝川防災士、大久保防災士が参加され、山口防災士の説明の後、6名の防災士がテーブルファシリテーターとアドバイザーに廻り、今年の11月30日に予定されている避難所運営訓練に向けての役割分担の確立に役立ちました。
東部山間地域には防災士が少なく訓練の内容も機会も限られるので、今回のHUG訓練は大変有意義なものとなりました。
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