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令和6年能登半島地震への支援について

現在、被災地では自衛隊、消防、警察、自治体などが懸命の救助活動を行っています。奈良県防災士会としては、現状で被災地へ赴くことはかえって救助活動の妨げにあると考えて、現在は情報収集を行っているところです。
また、日本防災士会では1月4日に緊急の災害対応委員会が開催され、災害対策本部を設置したと報告が入っています。
被災地石川県では、石川県支部が物資の配送支援を行うために拠点を確保すべく活動中で、どこに何を届ければ良いのかを調査活動を行っているとの報告も届いています。テレビや新聞などでは、被災地へ支援物資が届いていない、支援物資を届ける人がいないなどの報道がなされていますが、奈良県防災士会といたしましては、まず、石川県支部への支援と近隣の富山県支部、新潟県支部への支援を行うべく情報収集及び本部との連携・調整を進めているところであります。
会員の皆さまにおかれましては、現状をご理解の上ご協力をお願いします。
また、被災地の社協や自治体へ、直接電話やメール・FAXなどで問合せることは絶対にしないで下さい。これらの行為は、かえって現地の復興活動の妨げになることをご理解下さい。
なお、当面の支援の流れとしましては、物資の確保、活動資金の確保、人の確保が中心になります。災害ボランティア派遣については、珠洲市が災害ボランティアセンターを設置しましたが、揺れが続いているため募集は行っていません。他の自治体では災害ボランティアセンターすら設置できていません。というより設置できる状態には至っていないと思われます。
会員の皆さまにおかれましては、以上の現状をご理解の上、何かあれば即応できる体制と準備をお願いします。

法隆寺防災訓練

令和5年12月12日(火)法隆寺の聖徳会館において、斑鳩町・法隆寺主催の防災訓練が行われました。2014年から毎年実施されている本訓練は今年で10回目を数え、毎回、斑鳩町の要請を受けて奈良県防災士会が支援をしています。今年は奈良県防災士会から防災士11名が参加し、地元自治会や自主防災組織、法隆寺の僧侶など31名の皆さんを対象に「シェイクアウト訓練」や「地震時タイムライン研修」などを行いました。シェイクアウト訓練は石川防災士、地震時タイムライン研修は村山防災士、講評は植村防災士がメイン講師を務めました。

本訓練は当日放送の奈良テレビ「ゆうドキッ!」で取り上げられ、斑鳩町の中西和夫町長や法隆寺の古谷正覚管長がシェイクアウト訓練に取り組んでおられる様子などが紹介されました。

(報告者:小山防災士)

奈良県自主防犯・防災リーダー研修(防災士養成講座)

令和5年度の奈良県自主防犯・防災リーダー研修が、奈良女子大学と河合町中央公民館の2会場で行われました。この講座は奈良県安全・安心まちづくり推進課が主催する防災士養成講座で、例年受講者は3日間の受講の後に試験を受験する形で行われていましたが、コロナ禍で定員を制限していたことから希望者が多かったため、本年度は各2日間の2日程で合計330名の受講で実施されました。奈良県防災士会からは10月28日(土)にB日程、11月4日(土)にA日程の講義に参加し、一限目は末田防災士が「防災士に期待される活動」として講義を、二限目三限目は「防災士が行う各種訓練」として、マイ・タイムライン地震編の実技訓練を植村防災士が進行し、八幡領防災士がマイ・タイムライン逃げキッドの紹介を行いました。ここ数年はコロナ禍の影響でリーダー研修が中止されたり、定員を大幅に削減しての実施でしたが、本年度はたくさんの新しい防災士が誕生します。防災士として、まずは自分の命を守り、そして地域や職場等で活躍されると思いますが、奈良県防災士会は「会員のスキルアップ」と「会員相互の親睦を図る」お手伝いをしています。常に新しい情報を得るためにも是非奈良県防災士会に参加して、新しい風を吹き込んで頂きたいと願っています。  <末田政一防災士>

ポリ袋クッキング・動画視聴(水害・地震)(平群町連続講座第5回)

令和5年10月7日(土)平群町総合文化センターにおいて連続講座5回目が行われました。受講者は7名。

堀田防災士による動画視聴(大雨水害関連・東日本大震災関連)と、小山防災士から災害時の食についてとポリ袋クッキングを学びました。     (報告:堀田防災士)

 

三郷町の行政や地域の防災について知り災害時に自分の身を守ることを学ぶ

令和5年10月4日(水)生駒郡三郷町の町立三郷北小学校において、4年生を対象の防災授業がおこなわれました。3クラス87名が参加し、三郷町自主防災ネットワークの防災士ら9名で役場総務課、消防団第2分団とともに防災体験ブースの指導をしました。授業は体育館でおこなわれ、最初に役場総務課から三郷町の取り組みやハザードマップや避難についての説明などがあり、次に消防団から大和川氾濫時に実際に住民を救助した時の体験談がありました。続いて三郷町内の自主防災組織の活動について、三室自治会防災部の北村防災士よりお話をしました。防災訓練や地域のお祭りなどのイベントに積極的に協力し「人と人とのつながり」をつくる活動を紹介し、危険箇所クイズでは児童といっしょに地震が起きたときの危険なところを考えました。またシェイクアウト訓練を行いました。続いて各クラスの代表の児童で段ボールのブロック塀体験を行いました。通学中に地震が起きたときにブロック塀や石垣のそばで身を守る行動を取ると下敷きになるので安全な位置まで離れてから身を守る行動を取りましょう、という訓練です。普段やらないことはいざという時にもなかなか出来ません。だからこそ何度も訓練しましょうとお話しました。最後は全員を二分して「新聞紙スリッパづくり」と「非常持ち出し品の説明」を20分ずつ交代で体験していただきました。指導にはそれぞれ三郷町自主防災ネットワークの防災士らが担当しました。「新聞紙スリッパ」は両足分をつくり実際に履いて歩いてもらいました。

「非常持ち出し品」は男子と女子で持ち物が変わるので分かれての説明をしました。児童たちも先生方も楽しく体験していただいたようでとても有意義な防災についての学習の機会になったようでした。   【報告:北村防災士】

地震時のマイ・タイムライン

令和5年8月26日(土)河合町立高塚台集会所において、高塚台自主防災会主催の防災講演会が行われました。奈良県安全・安心まちづくりアドバイザーとして奈良県防災士会から村山防災士と小山防災士の2名が派遣され、約30名の参加者に「南海トラフ地震発生を想定したマイ・タイムラインの作成」に取り組んでいただきました。緊急地震速報発令から時系列で発災後48時間までの行動を用紙に記入してもらい、その後、東日本大震災の映像を観てもらい、解説を交えて振り返りを行いました。

奈良県は津波の心配がないため、南海トラフ地震を脅威と考えている人は少なかったです。振り返りでは、家屋倒壊や家具転倒などによる危険性を認識していただき、海無し県の奈良県であっても南海トラフ地震への備えが必要であることを強調しました。    <報告:小山防災士>

 

奈良県中途失聴・難聴者協会 防災学習会 「地震時タイムライン」

令和5年7月23日(日)奈良県社会福祉総合センター6階中会議室において、奈良県中途失聴・難聴者協会主催の防災学習会が行われました。テーマは「地震時のマイ・タイムライン」で、講師として奈良県防災士会の植村相談役が招かれました。参加の20名は中途失聴・難聴者の方々で、講演は「パソコンの要約筆記」による情報保障が行われました。マイ・タイムライン作成では7名の防災士がサポートをし、めいめいが工夫を凝らして、メモパッドを使った「筆談」やフェイスシールドを装着しての「読唇術」などで参加者と一緒に考えました。

防災士のコミュニケーション力は万全とは言えなかったかも知れませんが、どの参加者の方もしっかりとシートに書き込みがなされていました。大地震が発生した時のイメージを考える機会として、とても意義深い学習会になったと思います。

(報告者:小山防災士)

体験型「避難所開設・運営訓練」 ~発災直後の初動開設訓練~

令和5年7月2日、上牧町上牧第2中学校体育館にて避難所開設の防災訓練が行われ、訓練の運営依頼を受けた奈良県防災士会から20名の人員を派遣し、避難所開設訓練の運営支援を行いました。訓練の参加者は約100名で役場職員、自治会役員、自主防災会の方々となっております。訓練参加者を避難所開設班と避難者役の2班に分け訓練を実施し、1回あたり約40分で交代し双方の体験をして頂きました。今回、上牧町にて準備されている、開設・運営に用いる「避難所開設用資機材」の使用(防災倉庫備蓄品)や、「段ボールベット」の組立、「パーティション」の組立、「プライベートテント」(2種)の組立訓練も取入れ、併せて「ラップ式非常用トイレ」、「ペット用同伴時のテント」、「災害時公衆電話(特設公衆電話)」、「電気自動車からの給電」、「充電式投光器」などの紹介と展示も実施されました。普段、見ることがない資機材の展示もあり、参加された方の理解が増え、訓練の関する一定の効果を得たと考えております。

今回の訓練は、発災直後の初動訓練と位置づけ、急性期における混乱を鑑みて、不十分な資機材と環境の中での避難所の開設を行うもので、これまでに同様な訓練や経験をなされた方も少なく、なにをして良いのか全くわからないのが、実情だったと考えます。実際に我々、防災士も避難所開設マニュアルなどを見聞きして、頭では理解している事も、いざ対面し大勢の人が同時に避難所施設に訪れる状況下において、動けない事がほとんどした。改善するには、訓練を重ねると共に、人と人の繋がり、コミュニティー内での協力、そして組織を作り強くし結束することが、運営の鍵となると改めて考えさせられました。個々の知識や技能だけで、何とかなるものではない。

訓練の最終として、訓練の振り返りを奈良県防災士会より申し上げました。今回想定した大きな地震などの災害発生時は、行政などの公助は期待できず。自分の生命は自分で守り、避難所の開設は、その地域の住民自らの共助で立ち上げ、工夫して運営を開始する必要があるとまとめられました。

訓練に際しては、多々行き届かない所があり、ご参加頂きました住民の方、ご依頼頂きました上牧町役場様には、ご期待に沿える内容とはならなかったと思います。アンケート結果やご助言、指導頂きました事に関しては、今後の訓練に生かす所存でございます。暖かいお言葉も頂戴する事もできた事は、感謝の念に堪えません。

(報告者:大坂間防災士)

上牧町訓練報告20230702

 

都祁中学校地震対応練習

令和5年7月4日(火)、奈良市立都祁中学校において、全校生徒を対象とした防災学習が行われ、地元自主防災会長でもある末田防災士が「地震対応練習」を行いました。ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)に合わせて毎年実施しています。

まず、各教室で地震対応の講義の後、放送を用いて3分間全生徒がシェイクアウトを実施しました。その後、安否確認のために体育館へ集合するのですが、通常の避難ルートにある防火扉をあらかじめ閉鎖して通れなくしておいたので、二年生と三年生は別ルートを通って体育館へ向かいました。一年生では学年担当の先生が一緒に移動しない行動を取り、行方不明の報告が出来るかを検証。三年生では担任の先生が避難ルート確認のため先に移動をしたところケガをした想定で寸劇をしてもらい、学年主任が付き添うため生徒だけで体育館へ移動して、状況を報告出来るかの練習を行いました。

その後の講義では命を守ること、シェイクアウトがキチンとされていたのかを確認しました。都祁中学校は避難所になっていて、地震の時は市の配置職員や自主防災役員が来られない時でも避難所が開設されることや、都祁では中学生が頼りにされていることを話しました。通常の避難訓練ではなく「地震対応練習」なので、練習は失敗してもいいし、何度やってもいい。やらされ感のある訓練ではなく、楽しんで続けていくことが大事なので、今回のような演出をしましたが、生徒の皆さんも先生方も楽しみながらもより実践的な練習が出来たと言って頂きました。

<末田政一 防災士>

平群町の災害リスクを知ろう(地震編)

令和 5年6月3日 平群町総合文化センターにおいて連続講座1回目が行われました。受講者は7名。前半は堀田防災士が近畿圏の活断層、熊本地震の被害状況、地震発生時に「あなたならどうする?」等命 を守るための心構えや備えを説明しました。後半は中戸防災士が平群町での自主防災会活動の一例として自身所属している椿台自主防災会の活動を紹介しました。

(報告:堀田 防災士)