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防災連続講座第2回「地震時タイムライン研修」

令和6年3月9日(土)三郷町社会福祉センターにおいて三郷町社会福祉協議会主催の防災連続講座第2回が開催されました。テーマは「地震時タイムライン研修」で19名が受講し、奈良県防災士会の防災士4名が講師を務めました。先ず始めに、北村防災士が「能登半島地震 被災地支援活動報告」と題して、日本防災士会石川県支部からの応援要請を受けて奈良県防災士会が珠洲市で行った避難所の運営支援、被災家屋の片付け、仮設住宅での訪問聞き取り調査などの支援活動が紹介されました。次に小山防災士が南海トラフ地震を想定した「地震時タイムライン研修」を行いました。最後に、植村防災士が珠洲市の発災後の様子を動画で紹介しながら、支援に入った避難所で運営が円滑に行われていた背景には、住民同士の協力があったとの講話がありました。今回の研修は、直近に発生した能登半島地震の被災地支援活動の紹介やタイムライン研修を通して、南海トラフ地震が発生したら自分はどう動くのか、日頃からどのような人的また物的な備えをしておけばよいのかを、受講された方一人一人に考えていただく機会になったと思います。(報告者:小山防災士)

本人の会「サンメイト」研究大会 「自分で自分を守ろう!〜地震が起きたら〜」

令和6年2月25日(日)奈良県社会福祉センター5階研修室Cで、奈良県手をつなぐ育成会主催の本人の会「サンメイト」研究大会が開催されました。対象は知的障がいのご本人さんたち16名で、保護者さんや支援者さんたち15名も参加されました。テーマは「自分で自分を守ろう!~地震が起きたら~」で、奈良県防災士会の防災士4名が講師を務めました。

前半は「地震発生の瞬間」の動画視聴や地震が起きた時に危ない場所をみんなで考え、シェイクアウトや緊急地震速報への対応を訓練しました。後半は断水が起こった時に困ることをみんなで考え、水運搬や簡易トイレの体験を行いました。ご本人さんたちからは「もしじしんがあったら今日おしえてもらったようにします。今日はべんきょうになってよかったです」や「水をてでもってはこんだときはおもかったです。かばんではこぶほうがかるかったです」や「わかりやすいです。といれのはなしをききました。いけてよかったです」や「よくわかった。またしたいです」などの感想が寄せられました。指導に当たった村山(千)防災士からも「皆様とても熱心で明るい方ばかりでした。トイレ等もいろいろな方法で試したいと、自ら積極的に実践して下さいました。質問も出ました。他人事でなく、しっかり自分事ととらえられていたことが素晴らしいです」とコメントが寄せられました。保護者さんや支援者さんからも「すごくすごく良かったです、いろいろな人にお勧めしたい!」や「この体験プログラムを各地で実施して広めてほしい」などのお言葉を頂戴し、楽しく達成感のある研究大会となりました。

(報告者:小山防災士)

20240225 本人の会研究大会_感想まとめ

防災連続講座第1回「三郷町内の防災活動を知る」

令和6年2月24日(土)三郷町社会福祉センターにおいて、三郷町社会福祉協議会主催の防災連続講座第1回が開催されました。今年度で3年目を迎える本講座は奈良県防災士会の植村相談役がサポートを行っており、第1回には24名が参加しました。前半は「三郷町内の防災活動を知る」をテーマに、奈良県防災士会の伊東防災士と北村防災士により、各々の活動拠点である「城山台自主防災会」と「三室自治会防災部」における自主防災活動が詳しく紹介されました。後半は、奈良地方気象台で南海トラフ地震防災官を務められる森様より「地震に備えよう!〜正しい知識と防災〜」」と題してご講演を賜りました。三郷町が大きな地震に見舞われたらどうような被害が起こりうるのかを具体的にお話し頂き、地震災害への備えの必要性を実感する講座となりました。  (報告者:小山防災士)

 

奈良市防災リーダー研修 「災害ボランティアと災害時の受援力」

奈良市防災リーダー研修が、令和6年1月21日(日)、1月27日(土)、2月5日(月)、2月19日(月)の4日間、奈良公園バスターミナルレクチャーホールで開催され、延べ320名の方が受講されました。奈良市自主防災防犯協議会が主催する、地域防災リーダーのための講座で、今年で3回目になります。本年度の講座の内容は、奈良県防災リーダー研修や防災士養成講座に則ったカリキュラムで、土日と平日の選択制2日間受講頂くものです。奈良県防災士会からは末田防災士が「災害の備える」と「自主防災組織が行う各種訓練」を担当。植村防災士が「災害ボランティアと災害時の受援力」を担当し、同じ内容で2日間行いました。始めて受講される方も、今年で3回目の受講となる方もいらっしゃいましたが、能登半島地震のこともあり、皆さん真剣に受講されていました。奈良市は近年、幸いにして大きな災害に見舞われたことはありませんが、逆に経験が無いためリスク拡大の恐れや準備不足が懸念されています。広い奈良市の中で自主防災組織を通じて個人個人の対応力(耐久力)のアップに繋がれば嬉しいです。  <末田政一 防災士>

斑鳩町自主防災連絡会臨時総会

斑鳩町自主防災連絡会臨時総会にて植村副理事長が記念講演

去る2月18日(日)、14時から斑鳩町中央公民会にて「斑鳩町自主防災連絡会臨時総会」が開催されました。総会では、会則の変更や新役員の選出等が審議され全て承認されました。総会後には記念講演として植村副理事長が「自主防災活動の活性化をめざして」と題して記念講演を行いましたが、本題の前に本年1月1日に発生した能登半島地震への支援活動で珠洲市へ入ったこともあり、現地の被災状況や課題などが報告され、引き続き支援に入ることも報告されました。講演を受けて、参加者が4つのグループに別れて意見交換が行われ、参加者が熱心に協議される姿が印象的で、今後、斑鳩町での自主防災活動の活性化が期待されます。

(報告:植村防災士)

能登半島地震:珠洲市内での復興支援活動「第3陣」(2月16日~19日)

第3陣として、2月16日の9:00に奈良県を出発し、珠洲市へ向かいました。メンバーは、杉村・板垣の70歳越えの2名です。17:00に珠洲市の小学校避難所に到着しました。17日8:30に珠洲市ボランティアセンターに到着、9:00から蛸島の民家で、瓦の落下物の撤去・倒壊ブロック塀のブロックの撤去・被災家具の撤去を行い、軽トラで災害ゴミの仮置き場に搬送し、作業を完了しました。午後は、2件目で山の麓の宝立町の2階建て民家が現場でした。2階が天井からの雨漏りで、畳みが濡れてしまい使用に耐えないので、撤去してほしいとのことで、階段を使い搬送し、使用に耐えない大型家具も撤去しました。アルミサッシも多数撤去し、仮置き場に搬送しました。石川県のボランティアバスのメンバーとの共同作業でした。2月18日は、8:30に珠洲市ボランティアセンターに到着、9:00から見立島近くの民家(津波被害を受けた住宅)の1階部分の砂出し作業を行った。隣接する作業小屋の泥だしも行い、昼食をはさみ14:00まで作業を続けた。一部残った作業は、明日、作業に入ることとした。避難所帰着後、仮設住宅を見学させてもらった。2月19日、7:30避難所を出発し、16:30に奈良県に帰着しました。  (報告:板垣防災士)

 

能登半島地震:珠洲市内での復興支援活動「第2陣」(2月10・11・12日)

発災直後から被災地で支援活動を続ける日本防災士会石川県支部の応援要請を受けて、第2陣が現地へ入りました。第2陣は、植村副理事長以下、北村、東、大坂間、辻本、川口、矢作防災士の7名です。現地では、石川県支部の指示を受けて避難所での運営支援と、珠洲市災害VCの要請を受けた被災家屋での支援活動に別れて行動しました。避難所支援では、仮設住宅への引越し支援や避難所運営の手伝いを行い、被災家屋のかたづけでは散乱する家財道具と廃棄物の処理運搬作業となりました。11日は、長野県支部の宇佐美事務局長と笠原防災士も行動を共にしました。この日は、昼食を取っている時に珠洲市を震源地とする震度4の地震に見舞われ、慌てて避難行動を取らざるを得ない事態となり、未だに地震が続いている被災地での支援活動であることを実感しました。また、宿泊場所は避難所の一部屋を間借りしている関係で、4名が避難所の理科室で、3名は車中泊という厳しい条件での活動でした。
また、避難所の目の前に仮設住宅が建設され入居が始まっていることもあり、北村、東防災士が石川県支部の依頼を受けて、中野防災士(石川県支部)や市職員の奥佐さん(理学療法士)とともに仮設住宅での訪問聞き取り調査を行いましたが、入居者に高齢者が多い事から様々な課題が浮き上がりました。
※聞き取り調査の詳細は、別紙参照
(報告:植村信吉防災士)

三宅町総合防災訓練

令和6年2月3日(土)三宅町文化ホールにおいて、三宅町総合防災訓練が開催されました。参加者は自治会や自主防災会の役員さんなど総勢100名で、町内4ブロックに分かれて訓練は行われました。前半は、植村防災士による「能登半島地震について〜被災地は今〜」の現地レポートに始まり、奈良県防災士会から6名の防災士が講師を務めて、南海トラフ地震を想定した「地震時タイムライン研修」を行いました。後半は、参加者がグループ毎に4つのブースを順に回って「土嚢作り(三宅町)」「車椅子体験(三宅町社会福祉協議会)」「AED訓練(磯城郡消防署、女性消防団)」「簡易トイレ作り(奈良県防災会)」を体験していただきました。どの訓練にも参加者の皆さんはとても熱心に取り組んでおられ、大変充実した時間となりました。

(報告者:小山防災士)

能登半島地震:珠洲市内の避難所での運営支援(1月28・29日)

能登半島地震発災直後から被災地で支援活動を続ける日本防災士会石川県支部の応援要請を受けて、奈良県防災士会から2名(植村副理事長と杉村理事)が現地へ入りました。今回の支援活動は、これまでのような被災家屋から家財道具を搬出したり、床下の泥出しのような活動ではなく、現地の避難所の運営支援として入りました。現地の避難所運営は、役所の職員1人を責任者に地域の住民ボランティア10数名で運営されていました。当初、この避難所には300名近くの住民が避難されてましたが、二次避難によって現在は111名(1月29日現在)となっています。残った方々はほとんどが高齢者の方で、支援物資の運搬や整理ができない状態で避難所の運営に支障をきたしています。避難所運営に携わる方の話では、発災直後から避難所運営を行ってきたので運営する側のボランティアが披露困憊状態とのことでした。
また、支援物資は足りているものの、保管場所となっている体育館が地震によって雨漏りがひどく、市が補修工事を予定しているものの、大量の支援物資を移動しなくては工事もままならない状態でした。また、28日には、スマイルアップのメンバーが炊き出し支援に訪れ、昼食にラーメンを振舞ってくれたので被災者の方に笑顔が見れて良かったと思いました。まだまだ、継続した支援が必要です。
(報告:植村信吉防災士)

能登半島地震への災害ボランティア派遣(協力依頼)

先日、HPにおいて能登半島への災害ボランティア募集の案内をいたしましたところ、多数の方から申し込みや問合せを頂いております。
あらためて、会員各位の災害ボランティア活動への熱意と思いがあると受け止めております。ありがとうございます。

 

その上で、あらためましてご協力とご理解を頂きたいことがあります。

まず、今回の災害ボランティア活動は、これまで奈良県防災士会が行ってきた被災したお家での家財道具の運び出しやかたづけのお手伝いをする形ではありません。あくまで被災地の避難所運営支援となります。「バスは出せないのか」「みんなで行けば良いのでは」というお声も頂いておりますが、今回はあくまで避難所運営の支援として取組んでおります。現地で頑張っている石川県支部の要請を受ける形で行う避難所運営の支援として派遣するものです。

 

現地状況ですが、当該の珠洲市では災害ボランティアセンターが立ち上ったものの、未だ災害ボランティアを募集できる状況ではありません。先遣として先に避難所支援に入った者からは、あまりに被害が甚大なので今すぐにでも各家庭への災害ボランティアが入れる状況ではない。まずは避難所運営への支援を中心にすえながら行うべきなので、いきなり大人数で赴くことはかえって避難所の迷惑となりますとの意見でした。また、避難所運営に関わる人たち(市職員、地域住民など)にも疲れが見えるとの事でした。
ついては、災害ボランティア希望をされた方々には、派遣車両(自家用車)や完全自己完結型として募集するために参加者の装備増大などの理由で人数制限の上、お断りする場合や別の日にちへの振り替えをお願いすることがあります。ぜひ、ご協力をお願いします。

 

支援は始まったばかりです。

被災情況からして、息の長い支援活動が必要です。
被災地中心!被災者本意!
で進めてまいります。
どうかご理解・ご協力をお願いします。