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能登半島地震珠洲市小学校避難所運営支援(3月2日~9日)

3月2日8:00に奈良を出発し、16:00に珠洲市に到着しました。小学校避難所の本部ミーティングが18:00から毎日開かれるので参加しました。19:30から、歯磨きのウッドチップの配置作業(毎日の防災士の作業)を実施し、21:00の消灯時間となりました。3月3日は、石川県支部の女性会員さんが、ちらし寿司を作るために来られ、大月さんに挨拶した。避難所での作業は、主に2台あるシャワー装置の維持管理作業の補助で、そのほかにはダンボールの整理、地元公民館の倉庫の廃棄物運びだし、割れた窓にブルーシート張り付けの作業を行った。避難所での生活で、困ったことは、①排水が流せないこと。②トイレが、外の仮設トイレ(年寄りは、夜中に2・3度トイレに行く。)で、長靴履いて、防寒具着て、懐中電灯持って行く。③朝、顔を洗っていない。良かったことは、①小学生の八幡太鼓・龍笛を聞けたこと。②避難所の運営に携わっている地元の人が、みんな明るいこと。③外部からのボランティアさんの炊き出しが美味しかったこと。もちろん避難所の炊き出しもほんと、美味しかったです。3月9日は、朝から吹雪もようで、スタッドレスタイヤ履いてた価値があり、15:30に我が家に帰りつきました。(報告:板垣防災士)

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介護施設スタッフの地震編タイムライン

令和6年3月10日(日)、生駒郡三郷町の介護NPO法人三郷サンサンハウスのデイサービスセンター「くるみ」において介護施設スタッフのための地震編タイムラインを実施しました。三郷町内にあるサンサンハウス系列のデイサービスセンターや小規模多機能ホーム、本部から介護士や事務職員の方など22名が参加されました。奈良県防災士会が各地で実施している地震編タイムラインの内容を「私と家族の行動/隣・近所」から「私とスタッフの行動/利用者さん」へとアレンジした内容で進行し、もし業務中に南海トラフ地震が起きたらどうしますか、という時系列の課題に取り組んでいただきました。参加者の中にはホームで介護に当たる方や、利用者さんをご自宅に車で送迎する方もおられ、施設にいるときだけでなく送迎中だったらどうするのか、また本部の事務職の方なら各施設のスタッフとの安否確認などの連絡をどうするのかなどをテーブル内で相談や意見交換もしながら考えていただきました。三郷町は南海トラフ地震が起きた場合に想定される震度は震度6強とされています。振り返りパートで映した東日本大震災の動画の内容にも驚かれて日ごろからの備えについてもどうすれば良いのかと真剣に考えておられました。利用者さんの多くは高齢者のため自力で身を守る行動を取ることや避難することが困難な方です。いざという時に自分と利用者さんの両方の命を守らなければならないということを、これまで漠然と考えていたがみんなで話し合い文字にして書き出すことで改めて大事さを実感できたとの感想が多くの方から出て、お互いにとって有意義な研修会となりました。

(報告者:北村防災士)

 

奈良県防災士会 災害支援活動「令和6年能登半島地震」第3次(第4陣) 説明会

3月9日 三郷町社会福祉協議会の会議室をお借りして、奈良県防災士会 災害支援活動「令和6年能登半島地震」第3次(第4陣) 説明会を実施しました。第3次(第4陣)は3月15日(夜)出発し3月18日(早朝)に帰着する4日間のコースで、現地まる2日間災害支援活動に従事されます。今回は13名の方がご参加を頂ける事となり、現地まではマイクロバスでの移動となります。女性の参加者が含まれるので、トイレ事情や食事、宿泊など勘案し、末田理事長、植村副理事長、八木沢理事、大坂間にて計画を策定しました。説明会では、冒頭、植村副理事長より、これまでの能登半島地震に於ける災害支援活動の報告と活動に際する準備、心構えなども合わせて講話頂きました。引き続き事務局より行程、活動における注意点、個人持参物資、装備品、受動するストレスなど説明を実施。ボランティア活動オリエンテーション動画を視聴して頂き、最後に参加者からの質問にお答えし説明会を終えました。出発当日は、全員無事に活動を終えて、帰宅される事を願い送り出します。今後の支援活動に関しては、まだ決まっておりませんが、長期にわたる支援が必要となると考えております。引き続きご支援とご協力を宜しくお願いします。 お問合せ等は、奈良県防災士会のホームページ(https://bousainara.com)の「お問合せ」からお願いします。 <報告:事務局 大坂間>

 

防災連続講座第2回「地震時タイムライン研修」

令和6年3月9日(土)三郷町社会福祉センターにおいて三郷町社会福祉協議会主催の防災連続講座第2回が開催されました。テーマは「地震時タイムライン研修」で19名が受講し、奈良県防災士会の防災士4名が講師を務めました。先ず始めに、北村防災士が「能登半島地震 被災地支援活動報告」と題して、日本防災士会石川県支部からの応援要請を受けて奈良県防災士会が珠洲市で行った避難所の運営支援、被災家屋の片付け、仮設住宅での訪問聞き取り調査などの支援活動が紹介されました。次に小山防災士が南海トラフ地震を想定した「地震時タイムライン研修」を行いました。最後に、植村防災士が珠洲市の発災後の様子を動画で紹介しながら、支援に入った避難所で運営が円滑に行われていた背景には、住民同士の協力があったとの講話がありました。今回の研修は、直近に発生した能登半島地震の被災地支援活動の紹介やタイムライン研修を通して、南海トラフ地震が発生したら自分はどう動くのか、日頃からどのような人的また物的な備えをしておけばよいのかを、受講された方一人一人に考えていただく機会になったと思います。(報告者:小山防災士)

本人の会「サンメイト」研究大会 「自分で自分を守ろう!〜地震が起きたら〜」

令和6年2月25日(日)奈良県社会福祉センター5階研修室Cで、奈良県手をつなぐ育成会主催の本人の会「サンメイト」研究大会が開催されました。対象は知的障がいのご本人さんたち16名で、保護者さんや支援者さんたち15名も参加されました。テーマは「自分で自分を守ろう!~地震が起きたら~」で、奈良県防災士会の防災士4名が講師を務めました。

前半は「地震発生の瞬間」の動画視聴や地震が起きた時に危ない場所をみんなで考え、シェイクアウトや緊急地震速報への対応を訓練しました。後半は断水が起こった時に困ることをみんなで考え、水運搬や簡易トイレの体験を行いました。ご本人さんたちからは「もしじしんがあったら今日おしえてもらったようにします。今日はべんきょうになってよかったです」や「水をてでもってはこんだときはおもかったです。かばんではこぶほうがかるかったです」や「わかりやすいです。といれのはなしをききました。いけてよかったです」や「よくわかった。またしたいです」などの感想が寄せられました。指導に当たった村山(千)防災士からも「皆様とても熱心で明るい方ばかりでした。トイレ等もいろいろな方法で試したいと、自ら積極的に実践して下さいました。質問も出ました。他人事でなく、しっかり自分事ととらえられていたことが素晴らしいです」とコメントが寄せられました。保護者さんや支援者さんからも「すごくすごく良かったです、いろいろな人にお勧めしたい!」や「この体験プログラムを各地で実施して広めてほしい」などのお言葉を頂戴し、楽しく達成感のある研究大会となりました。

(報告者:小山防災士)

20240225 本人の会研究大会_感想まとめ

防災連続講座第1回「三郷町内の防災活動を知る」

令和6年2月24日(土)三郷町社会福祉センターにおいて、三郷町社会福祉協議会主催の防災連続講座第1回が開催されました。今年度で3年目を迎える本講座は奈良県防災士会の植村相談役がサポートを行っており、第1回には24名が参加しました。前半は「三郷町内の防災活動を知る」をテーマに、奈良県防災士会の伊東防災士と北村防災士により、各々の活動拠点である「城山台自主防災会」と「三室自治会防災部」における自主防災活動が詳しく紹介されました。後半は、奈良地方気象台で南海トラフ地震防災官を務められる森様より「地震に備えよう!〜正しい知識と防災〜」」と題してご講演を賜りました。三郷町が大きな地震に見舞われたらどうような被害が起こりうるのかを具体的にお話し頂き、地震災害への備えの必要性を実感する講座となりました。  (報告者:小山防災士)

 

奈良市防災リーダー研修 「災害ボランティアと災害時の受援力」

奈良市防災リーダー研修が、令和6年1月21日(日)、1月27日(土)、2月5日(月)、2月19日(月)の4日間、奈良公園バスターミナルレクチャーホールで開催され、延べ320名の方が受講されました。奈良市自主防災防犯協議会が主催する、地域防災リーダーのための講座で、今年で3回目になります。本年度の講座の内容は、奈良県防災リーダー研修や防災士養成講座に則ったカリキュラムで、土日と平日の選択制2日間受講頂くものです。奈良県防災士会からは末田防災士が「災害の備える」と「自主防災組織が行う各種訓練」を担当。植村防災士が「災害ボランティアと災害時の受援力」を担当し、同じ内容で2日間行いました。始めて受講される方も、今年で3回目の受講となる方もいらっしゃいましたが、能登半島地震のこともあり、皆さん真剣に受講されていました。奈良市は近年、幸いにして大きな災害に見舞われたことはありませんが、逆に経験が無いためリスク拡大の恐れや準備不足が懸念されています。広い奈良市の中で自主防災組織を通じて個人個人の対応力(耐久力)のアップに繋がれば嬉しいです。  <末田政一 防災士>

斑鳩町自主防災連絡会臨時総会

斑鳩町自主防災連絡会臨時総会にて植村副理事長が記念講演

去る2月18日(日)、14時から斑鳩町中央公民会にて「斑鳩町自主防災連絡会臨時総会」が開催されました。総会では、会則の変更や新役員の選出等が審議され全て承認されました。総会後には記念講演として植村副理事長が「自主防災活動の活性化をめざして」と題して記念講演を行いましたが、本題の前に本年1月1日に発生した能登半島地震への支援活動で珠洲市へ入ったこともあり、現地の被災状況や課題などが報告され、引き続き支援に入ることも報告されました。講演を受けて、参加者が4つのグループに別れて意見交換が行われ、参加者が熱心に協議される姿が印象的で、今後、斑鳩町での自主防災活動の活性化が期待されます。

(報告:植村防災士)

能登半島地震:珠洲市内での復興支援活動「第3陣」(2月16日~19日)

第3陣として、2月16日の9:00に奈良県を出発し、珠洲市へ向かいました。メンバーは、杉村・板垣の70歳越えの2名です。17:00に珠洲市の小学校避難所に到着しました。17日8:30に珠洲市ボランティアセンターに到着、9:00から蛸島の民家で、瓦の落下物の撤去・倒壊ブロック塀のブロックの撤去・被災家具の撤去を行い、軽トラで災害ゴミの仮置き場に搬送し、作業を完了しました。午後は、2件目で山の麓の宝立町の2階建て民家が現場でした。2階が天井からの雨漏りで、畳みが濡れてしまい使用に耐えないので、撤去してほしいとのことで、階段を使い搬送し、使用に耐えない大型家具も撤去しました。アルミサッシも多数撤去し、仮置き場に搬送しました。石川県のボランティアバスのメンバーとの共同作業でした。2月18日は、8:30に珠洲市ボランティアセンターに到着、9:00から見立島近くの民家(津波被害を受けた住宅)の1階部分の砂出し作業を行った。隣接する作業小屋の泥だしも行い、昼食をはさみ14:00まで作業を続けた。一部残った作業は、明日、作業に入ることとした。避難所帰着後、仮設住宅を見学させてもらった。2月19日、7:30避難所を出発し、16:30に奈良県に帰着しました。  (報告:板垣防災士)

 

能登半島地震:珠洲市内での復興支援活動「第2陣」(2月10・11・12日)

発災直後から被災地で支援活動を続ける日本防災士会石川県支部の応援要請を受けて、第2陣が現地へ入りました。第2陣は、植村副理事長以下、北村、東、大坂間、辻本、川口、矢作防災士の7名です。現地では、石川県支部の指示を受けて避難所での運営支援と、珠洲市災害VCの要請を受けた被災家屋での支援活動に別れて行動しました。避難所支援では、仮設住宅への引越し支援や避難所運営の手伝いを行い、被災家屋のかたづけでは散乱する家財道具と廃棄物の処理運搬作業となりました。11日は、長野県支部の宇佐美事務局長と笠原防災士も行動を共にしました。この日は、昼食を取っている時に珠洲市を震源地とする震度4の地震に見舞われ、慌てて避難行動を取らざるを得ない事態となり、未だに地震が続いている被災地での支援活動であることを実感しました。また、宿泊場所は避難所の一部屋を間借りしている関係で、4名が避難所の理科室で、3名は車中泊という厳しい条件での活動でした。
また、避難所の目の前に仮設住宅が建設され入居が始まっていることもあり、北村、東防災士が石川県支部の依頼を受けて、中野防災士(石川県支部)や市職員の奥佐さん(理学療法士)とともに仮設住宅での訪問聞き取り調査を行いましたが、入居者に高齢者が多い事から様々な課題が浮き上がりました。
※聞き取り調査の詳細は、別紙参照
(報告:植村信吉防災士)