北葛城郡社会福祉協議会 災害ボランティアセンター設置・運営訓練

 

2021年3月20日(土)王寺町文化福祉センター2Fにおいて「北葛城郡社会福祉協議会 災害ボランティアセンター設置・運営訓練」が行われ、関係者総勢46名が参加されました。この訓練は、北葛城郡4町社協が主催してのボランティアセンター立ち上げ訓練であり、今回王寺町が初の開催で、次回は広陵町という様に郡内を回る予定になっています。奈良県防災士会からは、防災士の3名がお手伝いとして参加しました。

王寺町社協 柏本局長の開会あいさつの後、Aグループ(運営側)とBグループ(ボランティア・住民役)に分かれ、Aグループは会場内にある限られた資材を用いてボランティアセンターを開設。Bグループはボランティアに来た側に立って、どう振舞うかの事前レクチャーを受け、第1回目の訓練スタート。コロナ対策により、事前受付を設営してあり、床のテーピングにより間隔を開けて並び体温測定。その後受付~マッチング~オリエンテーション~資材貸出~送り出しと、一連の流れで訓練を進めました。次はAグループとBグループの役を交代し、第2回目の訓練がスタート。私はマッチングを担当しましたが、・密を避けて指示を出す・臨機応変に対応する・わからない事は本部に指示を仰ぐ等、運営側の采配の難しさを知る事ができました。

今回災害ボランティアセンター経験者が、各セクションに「ワンポイントアドバイザー」として常駐し、進め方のアドバイスや疑問点などを質問でき、非常にありがたい存在でした。

「振り返りタイム」では、県社協 植村コーディネーター(奈良県防災士会相談役)より、「被災者中心」「災害ボランティアセンターには人が欠かせない」「感染症対策は必須である」等、今後につながる言葉を頂き訓練を終了しました。                  (報告者:八木沢 潔防災士)

 

 

 

都祁地区自主避難練習(集まらない避難訓練)

 

令和3年2月21日(日)、奈良市都祁地区において「自主避難練習」が行われました。コロナ禍なので「集まらない避難訓練」として、各自が自宅等の都合の良い場所で自家用車に避難する訓練でした。 訓練のルールは3つ「車のエンジンは始動しない」「何が必要か?何に困ったか?を考えて備える」「無理はしない(途中リタイヤOK)」です。寒い都祁なので防寒対策を考えていましたが、予想外の暖かさでした。そんな中で「災害を想定してパジャマで実施したら寒かった」とか「携帯トイレの準備はしているが、大きい方は困った」とかの意見がありました。 コロナ禍で分散避難が推奨される中で、自家用車は「我が家の避難場所」として注目されています。エンジンを始動すると誤発信や一酸化炭素中毒の危険がありますし、他の避難者にも迷惑をかけるので冷暖房には頼れません。エコノミークラス症候群も心配なので、予め少しでも過ごしやすい環境を日頃から整えておくことが大事だと感じました。是非、皆さんも試してみて下さい。

<末田政一 防災士>

 

近畿地域国際化協会連絡協議会 Zoom研修

去る12月15日(火)、奈良県外国人支援センターの主催により、近畿地域国際化協会連絡協議会の奈良県研修会が行われました。コロナ禍のため、奈良県文化会館内サテライトオフィスをメイン会場として、連絡協議会の各オフィス計8カ所をZoomで繋いで実施され、講師として奈良県防災士会の植村信吉副理事長兼相談役が招かれました。前半は「先手防災、どう動く!外国人支援者の防災行動計画」と題し、南海トラフ大地震を想定したタイムライン実習が行われました。後半の講演では、外国人が暮らすところへ出掛けて行って災害時に役立つ実技や小技で一緒に身体を動かしてみませんか、人は「地域との結びつきがあれば、正しい行動をする」ものですよとの呼びかけがありました。参加者の皆さんは日頃から地域での外国人支援に取り組んでおられ、災害時の対応にも研鑽を積まれていますが、植村副理事長からの「支援する側も支援を受ける側も、すべてはケガなく生き残ってから」というお話に、「人を助けるにはまず自分の身を守るという基本に改めて気付かされました」や「今回の研修は大変ためになりました」とのコメントが寄せられました。こうして奈良県防災士会として初めてのZoom研修は好評のうちに終えることができました。(報告者:小山防災士)

法隆寺防災訓練

 

去る12月14日、世界遺産「法隆寺」において防災訓練が行われました。当初、この訓練はコロナ禍における実技体験「避難所開設・体験訓練」として計画していましたが、昨今の新型コロナウイルス感染者急増を受けて急きょ実技体験訓練を中止し、実技はシェイク・アウトのみに変更の上、避難所体験を講演会に切り替えて行われました。奈良県防災士会からは15名の会員が参加すべく準備を進めていましたが、法隆寺及び斑鳩町の規模縮小要請を受けて植村副理事長、板垣理事、小山防災士の3名での参加としました。訓練対象者も全体80名~100名の予定を40名程度に絞り込んでの開催となりました。訓練は、法隆寺境内でのシェイク・アウト訓練後に聖徳会館にて「コロナ禍での避難所開設・運営」のポイントを植村副理事長が15分で講演するという短時間での研修ではありましたが、参加した皆さんは熱心にメモを取るなどコロナ禍での避難所運営への関心の高さがうかがわれました。最後に、斑鳩町が災害協力協定を結んでいる「グリコ株式会社」から災害備蓄品の紹介が行われて幕を閉じました。

<報告者:植村防災士>

マンション防災訓練

 

12月6日(日)ディオ・フェルティ大和高田にて、「マンションにおける災害対応訓練」が実施されました。本件は奈良県地域防災力向上支援事業の一つです。訓練には奈良県防災士会から防災士6名が参加し、マンション住民11名のみなさんに「大規模災害発生時にマンションで在宅避難するためにはどのように行動すれば良いのか」をプチ体験(模擬体験)していただきました。訓練終了後の参加者アンケートでは「非常用トイレ体験が印象に残った」や「水運搬の大変さを実感できてよかった」や「自宅で足りない備えがわかったので、 徐々にやって行きたい」などの声が寄せられました。本企画が災害への備えを考えるきっかけになったことを期待します。                                       <報告者:小山防災士>

201206 ディオ・フェルティ大和高田_活動報告書

防災紙芝居の動画を見て「避難所ではみんなで助け合う」ことを学ぶ

 

令和2年12月6日(日)生駒郡三郷町三室自治会に於いて「防災紙芝居動画視聴イベント」のお菓子の交換会および希望者限定での紙芝居上演会が実施されました。 奈良県防災士会が作成した「マナちゃんリナちゃんひなんしょたいけんにっき」を生駒市の菊地朋美防災士が動画で編集しYouTubeで配信しているものを、各ご家庭で見ていただくという企画でした。

紙芝居には「みんなで助け合う」というキーワードがあり、事前にクイズ形式にした案内を自治会の小学生以下の子供のおられるご家庭に配布。6日に自治会館にて回答済クイズ用紙と引き換えに防災グッズとお菓子の詰め合わせを交換しました。備蓄専用のお菓子ではない駄菓子については、ローリングストックの解説を保護者向けに同梱し、子供たちの備えに食べなれたお菓子の備蓄の有効性も周知しました。地元防災役員として5名の防災士が参加。 紙芝居の上演は北村防災士が担当しました。子供会の全面的なご協力を得て32名の子供たちが参加しました。      <北村 防災士>

奈良県地域婦人団体連絡協議会主催で「防災学習会」

去る12月5日、奈良県地域婦人団体連絡協議会主催で「防災学習会」が開催されました。この協議会からの要請を受けて、奈良県防災士会から植村防災士が招かれ、「今の防災」として講演を行いました。講演では、地震・水害に備えて自分でできることを中心に話を行いましたが、後半では、新型コロナウイルスが猛威を振るっている今日、日頃の生活や、避難所での感染症対策について重要なことを提案する形となりました。質疑では、参加者から「自分の周りは高齢者ばかりです。どうすれば良いでしょうか?」「コロッと死ねるなら、それはそれで良いかも」等の意見が出されました。「まず、自分の命をまもることから始めませんか?」「全てはそこからです」と答えましたが、今後、高齢化社会の中での防災を突き付けられたひと時になりました。

(報告:植村防災士)

 

王寺町防災士ネットワーク研修

令和2年11月21日、王寺町いずみスクエアにおいて王寺町防災士ネットワーク主催「コロナ禍における避難所開設訓練」が行われ、町内の防災士31名が参加されました。午前9時半より開会の挨拶・訓練説明があり、その後A班(避難所運営チーム)とB班(避難住民チーム)に分かれ30分の訓練を実施。インターバルの後、A班とB班の役割を交代しての訓練を実施しました。内容としては、コロナ禍の今、大規模災害が発生したら?と仮定し、3密が起こりやすいといわれている避難所において自分たちがどのように行動すればよいのかを模擬体験し、避難所運営を考えるきっかけとするものでした。奈良県防災士会からは12名の防災士がサポートとして参加しました。訓練は、事前受付の設置から通常の受付、避難者のスペース、ペット対応、女性専用スペース、要支援者対応、新型コロナウイルス感染者対応などのゾーンに分かれ、それぞれ担当者が避難者の対応をしました。また、それらに利用できる備品は限られており万全ではない状態で「今使えるものを工夫して有効利用する」というテーマにも同時に取り組んでいました。事前受付ではソーシャルディスタンスの他、検温・マスクの着用や体調の確認、アルコール消毒などを実施。高熱の避難者は感染者対応の別室へ誘導するなどの対応をしていました。女性専用スペースとして室内用テントが設置され、アリーナ内の避難者スペースもソーシャルディスタンスを意識したものとなるなどコロナウイルス感染対策を意識した避難所運営として参加者が互いに意見を出し合い工夫して取り組んでいました。

訓練の後には奈良県防災士会 植村防災士相談役から「ふりかえり」の講義があり、その後参加者の中から看護師でもある有馬氏が講評を述べられました。王寺町防災士ネットワークとして初の訓練でしたが、参加者の皆さんが防災士という事もあり積極的に判断し行動し充実した避難所開設訓練になりました。         〈報告者 北村厚司防災士〉

 

 

 

大和高田市田井新町自主防災会「まち歩きと防災講演」

令和2年11月8日 大和高田市立浮孔小学校において奈良県の地域防災力向上支援事業として田井新町防災訓練が行われ町内から50名が参加されました。午前9時に北公園、粉川パーキング、南公園の3ヵ所に集合し班に分かれ、それぞれチェックシートに沿って震度6弱以上の地震が起こったと想定して防災まち歩きを行いました。ゴールの浮孔小学校まで危険と思われる場所や道路などを確認しながら町内を歩いて頂きました。田井新町は元々は田で近くに葛城川、高田川があります。昭和50年代頃から開発され、家屋も耐震基準の新旧が入り混じり古いブロック塀は大きな地震で倒壊することも予想されます。踏切が何ヵ所かあり、停電時には自動的に遮断機がおりてしまい、道も狭いため徒歩で避難した方が安全であることが確認できました。危険箇所だけではなく、災害時に力を貸してもらえそうな電気、水道工事の店舗も確認しました。植村副理事長からは途中にあったお団子屋さんに災害時、食料を提供して頂けるように協力をお願いをしておくこともいいのではないかとお話を頂きました。水路が多く浸水が発生することもあるそうで土のう袋が積まれたままになっているところもありました。水路には柵のない箇所もあり夜間の避難には気をつける必要があることも確認しました。小学校に到着後、感想を出し合い、代表の方に発表して頂きました。その後、植村副理事長より田井新町の住民が心配されている水害について講演を頂きました。避難とは難を逃れること、安全な場所に移動すること。逃げどき、逃げ方、逃げどころについてお話頂きました。人吉市、長野市、真備町の災害時の写真を見せて頂き、わずか数分の間に避難できなくなる水害の怖さを感じました。小山防災士力作の、実際に田井新町の写真を使った浸水シミュレーションは、住民にはより実感として感じて頂けたようでした。また、豆知識として罹災証明書を取ること、被災したときの写真は4方向から取ること、保険の必要性の話もありました。コロナ対策をしっかりされた上での防災訓練で、久しぶりに住民同士のコミュニケーションが取れたことを喜ばれていました。前もって避難行動を考えておくことの大切さを知って頂きました。

(報告:板谷防災士)

Zoomによる実技研修用の写真撮影

10月24日(土)三宅町あざさ苑において、Zoomによる実技研修のための撮影会が行われました。奈良県防災士会の役員及び事務局員14名が参加して、ブロック塀の側で緊急地震速報が鳴った時のシェイクアウトを始め、毛布担架による搬送や、止血の応急手当の実技を撮影しました。ポリバケツと新聞紙を使った簡易トイレや、ゴミ袋を入れたリュックによる水の運搬といった小技も撮影し、災害時に役立つスキルをZoomで紹介する準備を行いました。

<報告者:小山防災士>