タグ アーカイブ: 地震

講師派遣について

本年度も沢山のご依頼を頂きありがとうございます。
昨年度は新型コロナ5類移行で制限が解除されたこともあり、頂いたご依頼の多くにお応えすることが出来ませんでした。
本年1月には能登半島地震が発生し、県民の皆様の防災意識も高まっています。
昨年度からの持ち越し分に加えて、本年度もすでに多くのご依頼を頂いている関係で、ご希望に添えない場合がある事をご承知おき下さい。

ご依頼を頂いた後に、会議でお伺いする講師の調整を行っています。
必ずしもご希望の講師が伺えるとは限りません。あくまでも奈良県防災士会へという形でご依頼いただきますようにご協力をお願いします。
また日時決定された後のご依頼ですと日程調整が難しくなりますので、早めに複数の候補日を頂ければ幸いです。

奈良県防災士会はNPO法人を名告っていますが、事務所も専従職員もなく、皆が時間を作って手弁当で活動している団体です。
恐れ入りますがご理解よろしくお願いします。

奈良県防災士会 令和6年度総会、研修会、懇親会

令和6年の総会は5月27日になら100年会館にて開催された。出席の正会員は44名、委任状の提出66名で総会成立を確認した。議長には橿原市の奥田英人(副理事長)が務め、予定されていた議案すべてを審議し、原案通りで採決した。今後の活動方針において2点の質問を受けたが、それぞれ答弁を行い理解を得た。今回も多数の来賓をお招きし、奈良県防災統括室長、奈良地方気象台長、NHK奈良放送局長よりご挨拶いただいた。

理事長あいさつ。

みなさんこんにちは。今総会に出席いただきましてありがとうございます。来賓の方々もお忙しいところありがとうございます。昨年度は15周年で橿原神宮会館という良い会場で開催しました。去年は南部での開催でしたので今回は北部でよい会場を選定しました。しばらくコロナ禍で顔合わせすることがなかなかできていなかった時期が過ぎて期待していたのですが、まだまだコロナ禍前に戻れていないのかなと思います。防災は顔を見てということが大事であり、すごい方も防災士会に入っております。顔を合わせて話しできる機会もあるかと思います。ネット社会といわれますが、やっぱり顔を合わせることが良いことだと思います。今夕には、5年ぶりの懇親会を予定しております。奈良県防災士会の一番の取柄である飲ミニケーションでもあります。もし、ご都合よければ、今日でも受け付けますので総会後に受付までお申し込みください。では、令和6年度の総会よろしくお願いいたします。

引き続き、研修会を開催した。参加者は97名。まずは、奈良地方気象台 森永台長より「気象台の最近の取り組み」について続いて、奈良県防災士会 北村防災士より「能登半島地震!支援活動から見えてきたもの」についての2つのテーマで講義いただいた。

その後、場所を変え4年ぶりとなる懇親会を開催した。参加者は44名。会員相互の交流を図ることができた。

災害時における民生児童委員の役割

去る5月21日(水)、大和高田市総合福祉会館「ゆうゆうセンター」において大和高田市民生・児童委員会総会が開催されました。総会後の記念講演では、奈良県防災士会植村副理事長が「災害時の民生児童委員の役割」と題して防災講演を行いました。ここ数年、災害発災時に民生児童委員の死傷事故が発生していることを踏まえ、「災害時における民生・児童委員に求められる役割」と題して講演を行いました。講演では、本年1月1日に発生した能登半島地震への支援活動に参加した経験談や現地でおこった事を報告するとともに、一番重要なのは自らの安全を図ることであり、日頃の活動では災害時要支援者を含めた地域の理解を得ておく事が必要であることなどが話され、参加した民生・児童委員の方々が熱心に耳を傾けられているのが印象的な一日となりました。ただ、日頃の準備の一つとして非常持出し袋について参加者へ尋ねると、案外用意されている方が少なかったことが判明しました。参加者からは、今後の取組みを進める上で、まず非常持出し袋を用意することを認識できたひと時となりました。(報告:植村防災士)

王寺町防災士ネットワーク総会

令和6年5月18日(土)王寺町やわらぎ会館3Fで、王寺町防災士ネットワーク総会が開催され、第2部講演会で奈良県防災士会 植村副理事長兼相談役に登壇頂きました。植村相談役は石川県能登半島へ本年1月の発災より毎月支援に入られており、現場を知った植村相談役の言葉は重く、テレビや新聞で知る以上のインパクトがありました。珠洲市では新聞報道によると住宅の約40%が全壊になっており復興が急がれるが、物資や人の通れる道路が崩壊。また断水が続いており、支援できる人が現地に滞在できない状態になっているのでなかなか前に進まないなど、復旧が遅れている根本にある問題に言及されていました。また、ボランティアが起こしがちな間違いとして、「自分本位」ではなく「被災者中心・被災者本位」で考える事が大切との話や、「SMILE-UP」(元ジャニーズ事務所)のメンバーが避難所を訪れた際には、みんなが普段の疲れを忘れて笑顔になったとの報告がありました。「珠洲市の避難所はスムーズに運営されていた。担当が全て決まっており、毎日会議を行っていた。これは昨年に地震があり、その時の経験があったからである。すなわち防災訓練で経験を積む事により災害時にも慌てず対処できる」と植村相談役が言われた時、みなさんは大きくうなずいておられました。「自分が無事でないと人を助ける事はできない」「頼りになるのは隣近所」と締めの言葉を頂き、講演会は終了しました。             <報告 八木沢防災士>

能登半島地震災害ボランティア活動(5月10日から13日)

5月10日金曜日奈良を21時に出発。ハイエース2台に分乗し、11日土曜日8時に珠洲市災害VCに到着。受付を行い、初日は若山の民家へ崩れた壁材の撤去搬出運搬、絨毯と家具、布団類の搬出運搬を行う。 当初、軽トラック1台を借り受けていたが、7名の活動に1台では手待ちが生じるため、VCと交渉し、軽トラ2台を追加。すべての搬出はできなかったが、15時となったため終了する。今回の宿は珠洲市内の日置ハウス。災害救援レスキューアシストさまのご厚意で、8人部屋を借り受けることができた。電気、水道あり。トイレ、風呂は普通に利用した。5月12日日曜日8時に受付を行い。1件目は野々江町の漁師小屋の片付け。2トントラック1台と軽トラック3台で現地へ向かい、搬出運搬を行った。午前中の早い時間に当案件は完了。 VCに戻ると新たな案件の依頼を受ける。飯田町で家具の移動と搬出運搬。これも2トントラックと軽トラ3台で活動する。2階にある衣装箪笥やキッチンのカップボードなどが作業のメインであった。VCに戻ると本日3件目の依頼を受ける。正院町では、洗濯機の搬出があったが、組み立てられてあった乾燥機を取り外しての作業であった。その他、布団やパソコン、その他諸々の家具等の搬出運搬を行う。間口が狭かったので、ペアガラスの重たい窓を外して行った。 全員、怪我無しを確認し2日間の災害ボランティア活動を終えた。 17時に珠洲市を出発し、日付が変わってに奈良へ帰着した。  (報告:八幡領防災士)

三郷中学校講演と実技

令和6年5月16日木曜日、生駒郡三郷町の三郷中学校体育館において2年生約180名を対象とした防災訓練が行われました。一昨年前から行われている学校行事で今回が3回目となります。NPO法人奈良県防災士会からは末田政一理事長と三郷町自主防災ネットワークの防災士9名が参加しました。

始めに木谷慎一郎町長によるご挨拶があり、続いて末田理事長から「災害に備える」というテーマでの講話を行いました。今年1月1日に起きた能登半島地震の話も交えながら、日頃の備えや災害時に自分の身を守るためにすることについてこと細かく解説され生徒たちも熱心に聞き入っていました。ご自身の特技として時折歌も歌われ拍手が起きるなど楽しい雰囲気の中で講話が進められました。その後は、5クラスに分かれて5つのブースを回るサーキット実習となり、地元三郷町の自主防災ネットワークの防災士9名による「危険個所クイズ」「非常持ち出し品の解説(男子、女子別)」が行われました。それぞれのブースで生徒たちは明るく熱心に聞き入り質問するなどして学んでいました。ほかのブースでは西和消防による「AED」、消防団による「応急手当」、町職員による「段ボールベッドの組み立て」なども実施され、生徒たちにとって大変有意義な防災訓練となったようでした。 (報告:北村防災士)

【募集終了】石川県珠洲市への災害ボランティアを募集

【募集終了】

定員となりましたので締切致します。
検討頂いていた方には申し訳ありませんが、次回の参加をよろしくお願い致します。

 

「令和6年能登半島地震」第5次の石川県珠洲市への災害ボランティアを募集致します。

募集人員 6名 (総勢8名)
現地までの交通手段は調整中(車を出して頂ける方優先致します)
概要(詳細はメンバー決定次第、参加者へ送付致します。)
名称【奈良県防災士会 災害支援活動 第5次「令和6年能登半島地震」】

【募集人数】     6人
【活動支援場所】   石川県珠洲市
【現地活動期間】   2024/06/15(土)~16(日)
【活動計画(日程)】  2024/06/14(金)~2024/06/17(月)
【現地活動時間】   午前10:00~午後4:00
【活動内容】     災害ボランティア活動
(活動内容は現地の状況により変更又は流動します)
【参加費用】     実費
【各自持参品)】   寝袋(必須)、水、食料、着替え、ボランティア活動に必要な装備、その他
【宿泊について】   滞在交流施設に宿泊します。
【食料・水について】  持参、高速道路PAで購入、又は珠洲市内の現地コンビニは営業していますので都度調達ください。(コンビニは時短営業で、日曜は定休日となっています。)
計5食分が必要となります。6月15日朝・昼・晩。6月16日朝・昼・夜は高速PAで食事となります。
【トイレについて】   宿泊先は水洗トイレ使用可。ボランティア先でのトイレ用に、非常用の携帯トイレなどは持参ください。
【ボランティア保険】 各自事前加入(災害ボランティア登録者は加入済み)
【その他】       宿泊場所について
・お風呂完備・水洗トイレ・男女別部屋・2段ベット・湯沸かしポット・電子レンジ・珠洲市の災害ボランティアセンターまで30分
【申込方法】      奈良県防災士会 事務局メール(mail@bousainara.com)へ送信ください。(その際車を出せる、または同乗希望かを明記ください)。追って担当より連絡差し上げます。

能登半島地震災害ボランティア活動(4月12~19日)

能登半島地震災害ボランティア活動への参加はこれで3回目です。今回は、12日7:00に出発し15:00に珠洲市のいつもの避難所へ到着。18:00からのミーティングは、週2回開かれているが、今日は役員が説明会に出席しているとのことで、中止となっていた。4月13日から16日までの4日間は、珠洲市ボランティアセンターで復旧支援活動に従事した。この間、植村防災士・東防災士と交流した。13日は、防災士会新潟県支部の5人・長野県支部の1人・石川県ボランティア4人と一緒の現場で作業した。14日以降は、家具・濡れ畳・食器・瓦・ブロックの搬出が主な作業で、蛸島・飯田港の仮処分場に何度も通った。17日は、公民館に避難所を移す準備として、物品配布場所の小学校体育館の整理を行った。物資を、市に返すもの・公民館に移動するものに仕分けし、体育館をきれいにした。避難者用テント8張りを公民館に展開した。18日は、石川県支部の防災士が、3トントラックとともに支援に到着。避難所スタッフの自宅のかたずけを支援した。午後は、作業がなく、足腰の弱りのため休息。19日に予定を1日早めて、早朝に奈良へ帰ることとした。(報告:板垣防災士)

 

避難所支援活動

4月30日早朝から5月2日の18時頃まで石川県珠洲市正院町の避難所となっている正院公民館へ支援活動に入らせていただきました。

石川県支部による避難所支援活動としては最終となる日程で、奈良県防災士会の被災地支援活動第6陣と7陣の間の支援活動でした。活動予定の前日の4月29日の暗くなる前に道の駅すずなりに到着。この日はここで車中泊し翌日7時に公民館を訪問しました。

責任者の小町館長の到着を待つ間、ロビーで避難者の方々とコーヒーをいただきながらご挨拶。8時過ぎに到着された小町館長や地区長様とご挨拶し三日間の活動の予定について打ち合わせをさせていただきました。活動内容としては主に以下です。

・地震で被害のあった公民館の施設、設備の修理や復旧、困りごとへの対応

・避難者さん用の物資と倉庫の支援物資の整理や調整、毎日届けられるお弁当などの配布のお手伝い

・メディアやボランティア、支援業者などの訪問に対する対応

・正院町第一団地(仮設住宅)の集会場の運営の支援

・正院小学校からの依頼への対応

などです。

市から毎日届けられるお弁当は110食あり、在宅避難や仮設住宅からも受け取りに来られます。ただこのお弁当の支給は食中毒の懸念から5月14日で終了となるようです。公民館は館の半分だけ上下水道が復旧しており水洗トイレは何不自由なく使用でき食事も市の配給のお弁当の余りを頂けました。電気も使えてお湯も沸かせるしテレビも見れ、また就寝は守衛も兼ねて事務所のソファを使わせていただいたので三日間の滞在で不自由に感じることは何もありませんでした。倉庫のシャッターは昨年5月の地震でも故障したそうですが今回はフレームが歪み完全な復旧には至らなかったのが残念でした。小町館長が不在中の深夜9時には消灯と玄関自動ドアオフの確認、早朝6時に復旧作業なども代行させていただきました。

仮設住宅の正院町第一団地の集会場では連日なにかしらのイベントを看護学会のボランティアが支援されており机やいす、その他の備品の依頼を公民館へ依頼され要望の物品を移送するなどの作業も行いました。女性スタッフばかりなので男手はたいそう有難い様子でした。避難所でも皆さんと仲良くしていただき、一緒にくつろいだりする時間もあり色々とお話もさせていただきました。

3日目最終日の5月2日には正院小学校の校長先生からのご依頼で避難所だった時の3階へまとめた机、椅子、石油ストーブ、灯油の入ったポリタンクや備蓄の水などの1階への荷下ろしや、2階のガラスの陳列棚の片づけと清掃を教頭先生らと作業しました。お昼には集会場でのIHクッキング教室へお招きいただき住民の方々と一緒にご相伴に預かりました。夕方には小町館長の発案で公民館の玄関を花で飾ろうということで、小学校の児童らと一緒に花苗のプランターへの植え替えを行いました。

そのあと、奈良へ帰るため皆さんへご挨拶し帰路へ着きました。

小町館長や地区長様、地域ボランティアの皆様には大変お世話になり、避難者の方々も「もう帰るの」「また来てなあ」と言っていただき、それなりに避難所運営の支援が出来たのではないかと思います。

4月21日に避難所を正院小学校から移転されましたが、30日の時点で公民館に避難されている方は消防団の方も含めて10名でした。うち2組のご家族は正院町の2次仮設住宅に当選されたとのことで5月8日の説明会の後、公民館から移られるそうです。ご自宅が半壊、準半壊の方の仮設住宅当選はまださきのようで、報道で水道が50%復旧したと伝えられているのも道路下の本管の話で、各家庭への支管の復旧率はこの時のお話で12%とのことでした。

防災士会としての被災地の避難所支援活動はこれで終了とのことですが避難者さんがさらに減少することで今後正院公民館の避難所運営をどうするかも大きな課題です。  (報告:北村防災士)

能登半島地震:珠洲市での災害ボランティア活動(4月13~15日)

能登半島地震災害ボランティア活動への参加はこれで4回目です。今回は、体調を考えて13日早朝に出発し夕方に珠洲市へ到着。早速、珠洲市災害ボランティアセンターへ向かったところ、偶然、先に現地へ入っていた板垣防災士と遭遇。板垣防災士によると、今日の活動はほぼ終わったとのことなので、少し足を延ばして友好団体のレスキューアシストが活動する日置地区へ向かいました。珠洲市内から国道249号線で向かいましたが、途中、通行止や、う回路の続出で四苦八苦。やっとレスキューアシストの中島さんと合流。その後、日置地区方面の現状や活動内容などの報告を受けました。なかでもビックリしたのは、ある地域では自分たちだけの力で災害ボランティアセンターを立ち上げて、ありとあらゆる方法でNPOやNGOと連絡を取って地域の復興に取組んでいるとのこと。見習いたいものだと感じました。この後、珠洲市の正院小学校へ戻って、長野県支部から支援に入っている方と板垣防災士と交流。 翌日は、珠洲市ボランティアセンターへ回ってほしいとのことなので別団体のメンバーと一緒に蛸島地区の被災家屋から使えるものを新居(奥さんの実家)へ運搬する活動をしました。新しい新居と言っても長らく放置されていた住宅のようです。ただ、この新居の前には「土石流危険区域」の看板があり、大雨が降ったら心配です。ただ、被災者の方からして、とにかく今住む家がここしかないのだと理解しました。まだまだ支援が必要です。(報告:植村信吉防災士)