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福島第一原発20キロ圏内ツアーに参加して

福島第一原発20キロ圏内ツアーに参加して

2017年7月に初めて福島を訪れ、原発の20キロ圏内をボランティアガイドさんに案内してもらいました。立ち入り禁止のため救助に行きたくても行けなかったことで苦しんでいる人たちがいること。解除になったものの1パーセントしか帰宅されていない浪江町の状況。閑散とした町を見ながら車で走りました。ついこの間までは通行止の向こうにあった場所です。
浪江町では殺処分になる牛を殺さず、飼い続けている希望の牧場の方の話を伺いました。なんの罪もない牛たちが汚染された草を食べているのは何とも言えない気持ちになります。
走っているとあちこちに除染の土の袋が積まれています。除染の土は黒い大きな袋に入れられ、仮置き場に置かれています。それを焼却し、出た煙をフィルタにかけ、放射能物質を取り除いているそうです。汚染された土地は広大で、気の遠くなる長い年月がかかります。とりわけ山の土壌に汚染が残っており、今もなお10mSv/h(ミリシーベルト/時間)もあるそうです。一年間に浴びる放射線量を日本政府は20mSvまでとしているようですが、他の国々では2mSvまでとしているところが多く、日本は10倍も高い基準になっています。
福島のお米、農産物、魚介類は全て検査をされているそうです。100ベクレル以上のものは市場に流通しないようになっています。お米は全袋検査されており、100ベクレル未満のお米にはラベルが出てきて、そのお米が何ベクレルであったかQRコードを読み取ると携帯で情報を読み取ることができます。
県の事業で、お米を持ち込むと持ち込んだ人にお金が支払われる仕組みになっており、その代金は東電が支払い、それはつまり電気代として、消費者が支払っています。
この2年位は100ベクレルを超えるお米は出ていないそうです。なぜなら、お米はカリウムが少なくなるとセシウムを取り込む性質があることから、カリウムを多めに含んだ肥料をやることによってセシウムを取り込まなくなるのだそうです。
現地へ行って初めて知り得たことがたくさんありました。福島には津波や地震の被害だけではない、目に見えない放射能という今も、そして未来に続く不安があります。
途中で案内されているグループにいくつかすれ違いました。自分達のような2人連れもあれば、若者のグループや大型バスで来られている団体もありました。
巷には誤った情報がネットなどで流れていて、何が本当なのかわからなくなることがあります。

実際に行ってみて、自分の目で見て、福島の方々の気持ちに少しでも寄り添い知ろうとすること、風化させないことの大切さを知りました。

(防災士 板谷 慶依子)

防災研修会「熊本地震」

 平成29年7月2日(日)奈良文化会館において、日本防災士会及び日本防災士会関西連絡協議会主催の防災研修会が開かれ、約80名が参加されました。日本防災士会熊本県支部長 宮下 正一 氏から、「熊本地震!現地対策本部の立ち上げと支援活動」と題して、活動とご苦労を講義していただきました。
 手話による自己紹介の後、奈良県ほか全国から約800名の防災士がボランティアとして支援に参加したこと、支援金等に対するお礼の言葉がありました。
 地震の揺れが収まると同時に、ブレーカーを落とし、玄関の非常持ち出し袋と懐中電灯を持って庭に避難したこと。自宅や実家が全壊したにも関わらず、次の日には益城町役場に駆けつけ支援本部を立ち上げたこと。(テントに寝泊まりしながら)がれき処理や、家具の片づけ、他団体や自治体との連携状況、良い避難所、悪い避難所、避難所の掲示板の有効性、問題点、避難所でのストレスの例、留守になった家での盗難などなど沢山の貴重な体験や、毎日のように「ありがたかったバイ」という言葉が寄せられたことなどを講演していただき、自覚を新たにした有意義な研修になりました。 
<防災士 村山 央>
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防災研修会のご案内

NPO法人日本防災士会及び日本防災士会関西連絡協議会主催の防災研修会を開催いたします。
今回は、日本防災士会熊本県支部の宮下正一支部長をお迎えして、熊本地震での活動とご苦労を講義頂きます。自らも被災しながら、対策本部を立ち上げられた貴重な体験談を聞かせていただきます。是非ご参加下さい。

<日時> 平成29年7月02日(日)14:00から16:00まで
<場所> 奈良文化会館小ホール
     奈良市登大路町6-2 ☎0742-23-8921

<テーマ>「熊本地震!現地対策本部の立ち上げと支援活動」
<講師> 日本防災士会熊本県支部長 宮下 正一 氏

<参加費>無料
<申し込み>奈良県防災士会 mail@bousainara.com

ナラシェイクアウト~奈良県いっせい地震行動訓練~

奈良県防災統括室より「ナラ・シェイクアウト~奈良県いっせい地震行動訓練~」の情報をいただきました。

地域、ご家庭、職場等において、訓練にお取りくみいただきますようご案内いたします。

1)日時 :平成29年7月10日(月)10:30

ご都合に合わせて7月8日から16日までの間で実施も可

2)内容 :地震発生時の1分間の安全確保行動

3)参加 :下記ホームページより7/9(日)17:00までに事前登録

4)問合せ:奈良県防災統括室

TEL:0742-27-7006/FAX:0742-23-9244

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タイムラインの考え方による住民の災害対応訓練

 平成29年3月4日(土)、近鉄奈良駅前、奈良商工会議所において日本防災士会主催のスキルアップ研修が行われました。福井県からの参加者も含め56名の防災士が参加しました。
 平成26年広島、27年常総市、28年台風10号など温暖化により年々増加する豪雨災害に備えるための、タイムラインという考え方の災害対策訓練で、台風発生から、洪水発生までにいつ、何をすべきかを8班に分かれて、検討しました。班ごとの発表に対して、日本防災士会 橋本 茂 事務統括の適切なアドバイスがあり、いきなり起こる地震とは違い、早めの避難などで犠牲者を出さない対策の大切さを学びました。
<村山 央 防災士>
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「怒る富士」奈良公演について

奈良市在住の平野防災士から東日本大震災・熊本地震復興支援企画「怒る富士」奈良公演のHPへの掲載依頼が届きましたのでご案内します。

主催:「怒る富士」奈良公演実行委員会
後援:奈良県、奈良市、日本協同組合連絡協議会、日本医療福祉生活協同組合連合会

観劇希望の方、問合せは、直接実行委員会(0742-51-3124)まで。

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帰宅困難者訓練

平成29年1月22日(日)、近鉄富雄駅出発2班、JR王寺駅出発3班、51名が参加して、地震時の公共交通途絶時の帰宅困難を想定し、平群町のかんぽの宿大和平群(自宅と仮定)を徒歩で目指しました。時折冷たい雨の降る中、「途中の道路で車両火災」「食べものがほしいとの子供たち」「仲間の一人がけがで動けない」など、課題を解決しながら、道に迷いながらも全員無事に帰りつきました。実際は、倒壊家屋、看板落下、流言飛語などに注意が必要なこと、10km以上は無理に帰ろうとせず会社に泊まる、普段からの心構えの大切さ、を再確認しました。
反省検討会のあと、新年会で親睦を図りました。<村山 央 防災士>
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三宅町中国・ベトナム研修生防災訓練

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平成28年12月29日(木)三宅町において、在日外国人(中国、ベトナムからの研修生)の人達と防災研修を行いました。この研修は、三宅町人権・文化・福祉委託事業として事業を受託したNPO法人なら人権情報センターからの依頼を受けて行われ、奈良県防災士会から5名の防災士会が参加しました。詳しくは、以下をご覧ください。 参加したのは中国人6名、ベトナム人8名の若者、通訳2名の方を交えての研修でしたが、日本人以外は、「緊急地震速報!」をまったく知らないことが判明し、在日外国人の人達への支援が必要であることをあらためて確認することとなりました。

訓練は、シェイク・アウト訓練、毛布を使った簡易タンカの研修を行いましたが、通訳を通しての研修であることから通常の倍の時間を要しての研修となり、身振り手振りでの指導となりました。しかし、参加した中国、ベトナムの人達と一緒に交流をしながらの研修は笑顔があふれる研修となり、「楽しく」活動をすることが大事であることを再認識する日となりました。

防災研修の後は、みんなで「食」の交流として一緒に“餅つき”を体験し、また一緒に過ごすことを約束して研修会を終えました。(植村防災士)

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三郷町里ヶ丘・緑ヶ丘連合自治会講習会

平成28年12月4日 生駒郡三郷町里ヶ丘・緑ヶ丘連合自治会館において、防災講習会が行われ、自治会員29名が参加されました。
奈良県防災士会から北村厚司防災士、北村しおり事務局員が参加し、北村防災士が「災害について」、「自治会の自主防災のすすめ方について」のテーマで講師を務めました。
前半の「災害について」では、今年5月の熊本地震で災害ボランティアとして赴いた際に自ら入手した被災地や避難所の画像を見ていただき、三郷町でも起こりうる災害として紹介しました。
後半では、同じ三郷町内の自治会で防災に取り組む1人として、参加者と同じ目線、立場での自治会の自主防災の取り組み方や、親子で体験できる防災イベントとして消防体験や紙芝居などの取り組み例を紹介したり、地域交流の場として有効な「防災かまどベンチ」事業の紹介などをしました。
今回の講習テーマは、日頃から自治会の防災防犯活動の推進で悩んでおられる役員さんたちのご要望によるものでしたが、多くのヒントをつかんでいただけた様子で、参加者の皆様にとって有意義な講習会になりました。
〈北村厚司防災士〉
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防災研修会のご紹介

京都大学宇治キャンパス産学交流会

日 時:平成28年12月6日(火) 14:00~17:30

場 所:京都大学宇治キャンパス (宇治市五ヶ庄)

連携研究棟(旧巨大災害研究センター) 301号室

今年4月に発生した熊本地震や近年の豪雨災害など、身近で大変興味深い内容となっており、どなたでも参加できます。

参加申し込みは、下記からお願いします。