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曽爾村防災訓練
令和元年6月29日(土)曽爾村役場振興センターにおいて曽爾村防災訓練が行われ、奈良県自主防災支援事業として奈良県防災士会から9名の防災士が訓練を実施しました。
第一部の避難訓練は曽爾村総代会主導で行われ、まず安全な一時(いっとき)避難場所に集合してから、地域の集会所へ避難する訓練で、曽爾村の人口約1400人のうち616名の方が参加されました。
第二部訓練として、曽爾村総代会の自主防災役員36名と役場職員を対象に、「シェイクアウト(地震から身を守る)」と「ブロック塀の寸劇」「避難所の講話」「身近な物を使った応急手当」「ロープワークの実技」を行いました。
継続することを目的として県と協力しながら進めてきた曽爾村防災訓練も、おかげさまで3年目を迎えました。今後、総代会と役場が協働して訓練を進めていける道筋が構築出来たと思います。
<末田政一 防災士>
平成30年度 北葛城郡社会福祉協議会 研修(災害対応訓練)
3月3日(日)に、上牧町2000年会館で、「平成30年度 北葛城郡社会福祉協議会 研修(災害対応訓練)」が行われました。参加者は、上牧町内のボランティアグループ(7団体21名)、小地域ネットワーク(10団体23名)、自治会・自主防災(8団体16名)、民生児童委員(25名)、県下社会福祉協議会(20団体51名)、行政(2名)県防災士会(5名)、上牧町社会福祉協議会(19名)で、「災害ボランティアセンター運営訓練」が行われました。
大阪府阪南市社会福祉協議会の猪俣健一さんの「災害ボランティアセンターとは」の講演の後、「3月1日午前11時和歌山県沖を震源とするM8クラスの地震発生。上牧町では、震度6弱を観測し、町内の一部で住宅倒壊などの被害が発生している。」との想定で、災害ボランティアセンタースタッフ、住民、ボランティアの各役に分かれて訓練を行いました。
奈良県防災士会研修会と新年会
平成31年2月2日(土)かんぽの宿 大和平群において、「奈良県防災士会定例研修会」を開催し105人が参加しました。
第1部は「南海トラフ巨大地震への備え・奈良県編」と題して、当会会員で工学博士の川口均防災士に講演していただきました。応募者が想定外になり急遽大広間を借りることになりました。南海トラフの最新の被害想定や事前の災害リスク対応策、「正常性バイアス」に陥りやすい人間の心理など、減災するために備えることの大切さを熱意をこめて講演されました。
第2部は、当初予定の会場に移動し、植村理事長から、地区の住民らが作成する「実情に即した具体的な防災計画」である「地区防災計画」についての説明と、これから当会が計画作成に積極的にかかわる必要性の訴えがありました。
研修会の後、大広間において、新年会を行い55人が参加され、意見交換、親睦を図りました。
〈村山 央防災士〉
定例研修会、及び新年会について
奈良県防災士会会員・新規防災士資格取得者 各位
2月2日(土)の定例研修会と新年会へ多数の申込をいただきありがとうございます。
先日、定員超過のため研修会の申込を終了と案内いたしましたが、あまりに多くの方に申し込みいただいていたので、急遽会場を変更し「全員入場可」とさせて頂きます。ただし下記のように変更しますのでご注意下さい。
① 研修会の会場を会議室から大広間に変更します。
② 準備の都合で、時間等を変更します。
14:30~ 受付開始
15:00~ 研修会「南海トラフ大地震」
16:30~ 会議室へ移動
16:45~ 研修会「地区防災計画」17:15まで
17:30~ 新年会(奈良県防災士会懇親会)
会議室は定員60名のため、立ち席になることがあります。短時間のためご協力をお願いします。
元山上口駅への送迎バスは「14時15分から2便」とします。乗り切れない場合がありますが、徒歩10分程度です。
上記ご理解をお願いして、申込を再開します。整理の都合がありますので、至急「同封のハガキ」でお申し込み下さい。
昨年防災リーダー研修(防災士養成講座)を受講された方は、防災士資格未認定でも大丈夫です。当日本会入会も受け付けます。積極的にご参加下さい。
奈良県防災士会定例研修会のお知らせ
奈良県防災士会主催、冬の定例研修会として下記のように開催いた
また研修会終了後には、会員相互の交流と県内各地域・職場の防災
新年会のみの参加もOKです。
内 容 南海トラフ巨大地震への備え~奈良県編~
日本防災士会本部推奨 「地区防災計画」の勧め
日 時 平成31年2月2日(土) (14時30分受付開始)
場 所 かんぽの宿 大和平群
詳 細 15時00分~17時30分 研修会
・ 川口均工学博士の講演
・ 地区防災計画について
18時00分~20時00分 奈良県防災士会新年会(懇親会)
申込方法 必ず「会員へ送付の返信ハガキ」で申し込み下さい。(1月23日
研修会は多数申込がありますので、立ち席になることもあります。
定員に達し次第締め切ります。まだの方はお早めに!
(申込の当選案内はいたしません。定員〆切になって参加頂けない
岩手県大槌町を訪問して
岩手県大槌町を訪問して
昨年11月上旬、仕事の関係で岩手県大槌町を訪れる機会がありました(当日は残念ながら雨模様でした)。本務は「小中一貫教育全国サミットin大槌」への参加です。出張先は大槌町でしたが、大船渡市に宿舎があった関係で大船渡~大槌の往復と、大槌町で見聞きした東日本大震災からの復興状況に関する内容について報告します。
この区間はご存じのとおりリアス式海岸の地形であり、大小多くの湾や入り江では沖から押し寄せる津波の波高がせり上がって被害が大きくなる傾向があります。車から見える景色でも比較的標高が低い場所の多くは更地であるか新しい建造物であるため、現在でも津波の被害があったエリアは一目瞭然でした。
写真は大船渡市浦浜地区の「ど根性ポプラ」です。説明板には『この広場になった土地は、平成23年3月11日の東日本大地震津波以前は、旅館、商店、資材倉庫等があった場所でした。中心に立つポプラの木は、商店の敷地内に、昭和8年の三陸大津波以降に植えられたもので、現在樹齢約80年です。未曽有の東日本大震災津波で木の高さ(約25m)の半分が海水に浸かり、十数回に及ぶ甚大な破壊力の押し波、引き波に耐え、周囲が悲惨なまでに変わりはてた中で、悠然と立っている一本のポプラの姿は、茫然自失となっていた住民の心を慰め、奮い立つ勇気を与えてくれました。誰からともなく「ど根性ポプラ」と呼ばれるようになりました。地域では、このポプラの木を中心とした憩いと人の交流広場建設構想で話がまとまり、市はこの提言を受け、地域が管理する多目的広場「ど根性ポプラ広場」として整備しました。(以下略)』との説明がありました。
たった1本のポプラにどれだけ多くの人が励まされたことかと思うと胸がつまります。ポプラの背後に見える防潮堤(高さT.P.+11.5m)は平成29年9月に完成したものです。 ※T.P.(東京湾中等潮位):東京湾の平均海面を基準とした水位の高さ
この写真は大船渡市三陸町吉浜の「津波石」です。吉浜は過去の津波被害の経験から高台移転が進み、他地域とは比べようがないほど少ない被害であったため「奇跡の集落」として、世界中に報道された村です。古くから高級食材「吉浜(きっぴん)アワビ」の産地で知られていますが、アワビは岩に張り付いているため津波の影響は少なく、地震が起こった年の11月からの漁期にも収穫されたそうです。ただ、収穫のための漁船が津波で減少し、その年の例年に比べ収穫量は大幅に減ったようですが…。
「津波石」は、昭和8年の昭和三陸大津波で大船渡市三陸町吉浜に流れ着いた巨石。岩石の表面には昭和三陸津波の際に刻まれた『津波記念石』の文字と展示に当たっての概要が記されており、その内容は、大きさ縦3.7メートル、横3.1メートル、高さ2.1メートル、重さは約30トンの大きな岩石。昭和和三陸大津波の際にはこの巨石が前方にある吉浜川河口付近から200mも運ばれたとのこと。漁港の整備に伴い一度は埋められてしまいましたが、平成23年に起きた東日本大震災による津波で被災した市道の法面から再び地上に姿を現したものを海岸に展示しているものです。過去、幾たびも津波被害を受けている三陸地域ならではの展示物でした。再発見に関わられた方の手記がHPで見ることができます。
〔参考〕思い出の「津波石」―二度も繰り返した偶然―
http://tsunami-ishi.jp/ofunato-yoshihama/report04.html
大槌湾に浮かぶ「蓬莱島」はひょっこりひょうたん島のモデルとも言われており、震災後もそのかわいらしい姿を海面にのぞかせていました。

初めに訪れた大槌町立吉里吉里中学校は大槌町役場がある地域から北東方向に約4km離れた、船越湾に面する地域です。見学した授業は、地域の主な産業の一つである三陸ワカメの中で吉里吉里ワカメがどのような役割を果たしているかについての学習でした。地域のワカメ養殖に携わる方を講師に招き熱心に学んでいる姿が印象的でした。
発災当日の中学校には校舎敷地の一つ下にある運動場まで津波が来たそうですが、不幸中の幸いで校舎は被害を免れました。訪問時には校舎の横の土地に数多くの仮設住宅が並んでいました(写真の左右の建物の間に見える平屋の建物)が、復興が進む中、この仮説住宅は現在入居者が0になり、近いうちに撤収されるとのこと。中学校で学ぶ子どもたちの心の負担はほんの少し軽くなるかもしれません。近くの船越湾では巨大な防潮堤(堤防高T.P.12.8m 堤防護岸延長1200m)の建設が急ピッチで進められていました。
大槌町の市街地に当たる上町、本町、新町、安渡などの地区は津波により大きな被害がありました。写真はこの地域で建設中の防潮堤で堤防高T.P. 14.5m。堤防護岸延長は吉里吉里地区より長い2631mの計画です。
学校関係では、大槌小学校、安渡小学校、赤浜小学校、大槌北小学校、大槌中学校が津波により全てが使用できない状態となり、学校再開に向けて上記5校が入居する仮設校舎が、「大槌ふれあい運動公園」サッカー場に建設され、発災の約半年後、9月20日に小学校4校が、9月22日に大槌中学校が同一敷地内で開校したそうです。その後、平成25年4月には安渡、赤浜、大槌北の各小学校と合併して新しい大槌小学校が設立され、旧・大槌小学校は閉校扱いとなりました。平成28年4月には義務教育学校の大槌町立大槌学園(施設一体型小中一貫校)となり、平成29年1月には現在の新校舎が完成して今に至っています。なお、火災にあった旧大槌小学校の鉄筋4階建て校舎は修復の上、新しい大槌町役場の庁舎に転用されています。
旧大槌町役場です。地震発生後約40分後に襲来した津波により、役場にいた町長はじめ多くの職員も亡くなりました。震災遺構の保存・解体問題は、賛否両論あって簡単に決断できない正解のない問題だと言われています。大槌町の町の人々もその例にもれず、震災遺構としての保存か解体かで大きく揺れたそうです。平成30年3月15日の大槌町議会では可否同数(6対6)だった中で最終的に議長採決により解体が決まりました。解体工事は6月から始められましたが、アスベスト調査が行われていなかったことや工事業者にアスベストの除去の有資格者がいなかったことなどから中断が続いています。その間に、保存を訴える住民団体から解体工事の差し止めなどを求める住民訴訟があり、「保存か解体か」という問いへの解決は継続され、その前途は多難であることが想像されます。外部の人間である自分としては「津波さえなければ…」という思いがありますが、被害を受けた地域の方々はこの言葉を7年以上の時間に何度つぶやかれたことでしょう。
復興の着実な進捗も見ることができました。住民の希望である鉄道の運行再開です。
津波被害により、三陸の海岸沿いの鉄道は各地で橋梁や駅舎、線路が流され大きな被害を受けました。三陸鉄道北リアス線(久慈~宮古)・南リアス線(釜石~盛)は発災後から運転区間を伸ばしながら平成26年4月には全線で開通。しかし、北リアス線と南リアス線に挟まれる形のJR山田線(宮古~釜石)の復旧が遅れていました。大槌町もこの区間に当たります。紆余曲折を経て、JRが復旧を行い、その完成後に三陸鉄道に移管することになり、平成31年3月26日には「リアス線」(久慈~盛)として総延長163キロという日本最長の第三セクターの路線となる予定です。
写真は大槌駅を大槌川右岸付近から駅方向に向いて撮影したものです。わかりにくいですが右奥にホームが写っています。公募により決まった大槌駅の愛称は「鮭とひょうたん島の町」。ひとつ釜石よりにあたる鵜住居駅も工事が進んでいました。この駅に近接する「釜石鵜住居復興スタジアム」は2019ラグビーワールドカップの試合会場になります。「リアス線」の運行再開は住民にとっては明るいニュースであり、開業に向けて工事は順調に進んでいました。
さいごに
大船渡市から大槌町の海岸線では各所で防潮堤の建設が進められているのが見られました。防潮堤のすそ野の幅は70メートル以上もあり、その土地の確保が課題です。また、設定されている堤防高は東日本大震災時の津波の高さより低いこと、周囲の景観の問題、そして何より津波来襲時の視界(市街地から海が直接見えない)の問題などがあり住民が反対している地域もあります。工事を決めた地域でも住民の方々は苦しい選択を迫られたことは容易に想像できました。
大きな被害を受けた東日本大震災。それに伴い、多くの人々が悲しみを背負いながらも未来に向かって日々頑張っておられる姿に触れ、離れた地域で暮らす私にとってはそのエネルギーに元気をいただくとともに、今回の教訓をいかに後世に伝えていくかということを考えさせられました。東日本大震災の「ど根性ポプラ」「津波石」「数多くの震災遺構」などはもちろんのこと、過去の被害を伝える石碑、「津波てんでんこ」などの教訓を、時間を超えて襲来する震災の際にその時代を生きている人々に活かせるようにするのは今を生きる私たちのできる努めだと思います。
被害がなければどれほどの人が苦しまずに済んだことでしょう。しかし、日本という国に住んでいる限り、今後も地震や津波は必ず起こります! 私たちはその前提を忘れず、過去の教訓を広め、活かしながら日々の備えを怠らないようにしたいものです。
(防災士 岡本 泰典)
防災研修会「内陸直下地震の脅威」 ~危険都市・京都~の案内
下記のとおり防災研修会が開催されますのでご案内します。
〇演 題 「内陸直下地震の脅威」 ~危険都市・京都~〇講 師 防災情報機構会長(元 NHK 解説委員) 伊藤和明 氏
〇参加費 1,000円
〇と き 2019年1月26日(土)13:30~15:30
〇ところ 京都市市民活動総合センター
「ひとまち交流館」 2階 大会議室
〒600-8127 京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町 83-1
〇申込先 特定非営利活動法人日本防災士会
〒102-0093 東京都千代田区平河町 2-12-15-202
電 話 03-3263-1678 FAX 03-3263-1583
※ どなたでも参加できますので、
<会場までの交通>
【バス】市バス 4,17,205 号系統「河原町正面」下車
【電車】京阪電車:「清水五条」下車 徒歩 8 分| 地下鉄:烏丸線「五条」下車 徒歩 10 分
【車】 出来る限り、公共交通機関をご利用下さい。
世界遺産「法隆寺」で防災訓練(2018年)
平成30年12月18日(火)、法隆寺において防災訓練が行われました。訓練は今年で5回目になり、奈良県防災士会から7名の防災士が参加しました。今年は、法隆寺境内で、120名の参加のもと、観光客の避難誘導訓練、シェイクアウト訓練、境内の「聖徳会館」での避難所開設訓練、その後、自主防災組織研修として植村理事長が、「地震タイムライン」を行いました。
タイムラインでは、自宅・駅・ショッピングセンター・法隆寺とグループ別に時間経過での対応を考えてもらいました。ただ、10分後・1時間経過後・半日後を、イメージできていない人が多かったようです。時間経過をより具体的に写真などを使いながら、体験者に理解してもらう等の今後につながる体験となりました。 (報告者:板垣防災士)
御所市名柄小学校で避難訓練
11月3日(土)の午後から御所市名柄小学校で避難訓練が行われました。この訓練は、名柄小学校が「自分たちの命は、自分たちで守る」を合言葉に年2回行っているもので、子どもたちと保護者及び地区の自主防災会役員の方も参加した訓練となりました。
今回は、名柄小学校からの要請を受けて奈良県防災士会が体育館に避難した子どもたちや保護者の方へ①避難所ミニ体験②段ボールベッド③三角巾④車椅子体験を各ブースとして設置し、御所市生活安全課と一緒に指導・体験研修を行いました。
全体研修では、シェイク・アウト訓練を行いましたが、その以外にブロック塀倒壊への対応訓練も行い、地震発生時には地震遭遇場所によっては危険個所から離れることの大事さを体験しました。
今回の訓練は、子どもたちだけでなく保護者や地区自主防災会役員の方も参加されたこともあり、学校だけでなく校区ぐるみでの取り組みの大事さを学ぶ機会となりました。
(報告者:植村信吉防災士)
新着情報
桜井市人権問題研修会「人権の視点からの防災」2025年12月14日 - 6:27 PM
生駒市中地区避難所設営炊き出し訓練他2025年12月12日 - 9:54 AM
都祁地域合同防災訓練2025年12月11日 - 2:11 PM
石川県七尾市(おらっちゃ七尾) 災害ボランティア活動 (湯浅防災士、吉川防災士)2025年12月10日 - 10:41 PM
安堵町災害VC設置・運営訓練2025年12月1日 - 6:38 PM








































