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「先手防災!どう動く」 聴覚障がい者と支援者
去る10月25日(日)、奈良県社会福祉総合センターにおいて、聴覚障がい者と支援者が参加してタイムライン研修が行われました。この研修は、支援センターからの依頼を受けて開催されたもので、講師として植村が参加しました。午前中は台風接近に備えてと題して約60名、午後は、南海トラフ地震が起こったと想定して約45名が参加して開催されたもので、聴覚障がい者自身がどう動けば良いのか、また、支援者はどう動けば良いのかを時系列で考えるタイムライン研修として行いました。研修は、タイムライン研修と振り返り研修と言う形で進めましたが、聴覚障がい者からすると、「どのように情報を掴むのか?」が大きな課題となりました。特に、地震の際の緊急地震速報時のシェイク・アウト訓練では、支援者は素早く身を伏せる行動ができましたが、障がい者には伝わらないことが浮き彫りになりました。また、障がい者をどう支援するのかは事前に相互の約束事をしておくことが大きいことも判明しました。なお、振り返り研修時の感想や意見交換は全て手話を使って行われましたが、講師として参加した私はなにが話されているのか一切わからず状態でした。これは聴覚障がい者の方が日常生活で実体験されていることの裏返しだと感じました。あらためて防災士としての視点の持ち方を考えさせられる一日でもありました。
報告者:植村信吉防災士
平群町連続講座第四回
9月12日(土)に平群町公民館教室「くらしに活かす防災講座」第四回が平群町総合文化センターで開催されました。テーマは「平群町の災害リスクを知ろう〜地震について〜」です。奈良県防災士会からは防災士6名が参加し、平群町防災士ネットワークからは非常持ち出し袋の実物展示にご協力いただきました。13名の受講生の皆さんには、より安全な避難経路の選び方や、地震発生時に危険となる家具の配置などについて、全員で議論していただきました。受講後のアンケートには「危険箇所を皆んなで討論したことにより気づかされることが多くあった。」や「災害時の備えの重要性について再認識しました。」や「防災の基本は、正しい情報と実践そして助け合いだと思いました。」や「今日から”備え”のための行動に出ます!!」などのコメントが寄せられました。全五回の連続講座も、次はいよいよ最終回です。 <報告者:小山防災士>
200912 平群町公民館教室第四回_アンケート平群町連続講座第二回
7月4日(土)平群町総合文化センターにおいて、平群町公民館教室「くらしに活かす防災講座」第二回が開催されました。今回のテーマは体験型「避難所開設訓練(コロナ対策)」で、新型コロナウイルスの二次感染が危惧されるなか、早朝に平群町を大きな地震が襲ったとの想定で訓練は行われました。15名の受講生の皆さんにはいち早く避難してきた人として、避難所を開設してこれから避難してくる住民を受け入れる体験をしていただきました。後から避難してきた住民役の奈良県防災士会からの防災士6名は、乳児を連れた女性であったり、ヘビースモーカーの男性であったり、38度の発熱を訴える男性であったり、車椅子の女性であったりと様々な支援を必要としていましたが、受講生の方々が限られた環境のなかで献身的に対応されている姿はとても印象的でした。受講生からは「コロナ対策について、いろいろと想定しなければならない課題が多くあると感じました。」や「実際にシュミレーションすることで、何が足りないか、留意点などが明確になると思いました。」や「今回の実践・知識を地域に活かしていきたい。」などの感想をお寄せいただきました。これからも受講生の皆さんの知識アップ、実践力アップに少しでも貢献できるよう、スタッフ一同励んでまいりたいと思います。 <報告者:小山防災士>
日本防災士会 地区防災計画作成ワークショップ(スキルアップ研修)開催案内
日本防災士会
正会員ならび賛助会員各位
「 地区防災計画作成ワークショップ(スキルアップ研修)」開催案内
【日 時】2020年3月22日 13:30~17:00
【場 所】CIVI研修センター 新大阪(北)
【テーマ】南海トラフ地震災害と地区防災計画の重要性
講師:兵庫県立大学 減災復興政策研究科長
教授 室崎 益輝 氏
(内容)
1.地区防災計画推進活動事例発表
2.地区防災計画作成演習
申し込みについては、別紙の研修案内に従い各自申し込みください。
2020年3月地区防災計画WS研修会 申込書-1
「障がいのある人と家族の為の防災セミナー」の案内
別紙のとおり、
災害弱者への取組みとして大事なセミナーです。
参加を希望される方は、直接主催者へ申込んで下さい。
(主催)
あかるいみらい準備室
■第 1 回 テーマ:「大規模災害をリアルに考える~福祉避難所を体験してみよう!~(仮)」
開催日時 令和2(2020)年1月25日(土)13 時00分~16時00分
開催場所 大和郡山市立市民交流館 3 階大会議室
■第 2 回 テーマ:「誰も取り残さないために~災害にも強く優しいまちづくり・
大阪北部地震から見えてきた要援護者視点での防災減災~」
開催日時 令和2(2020)年2月22日(土)13 時00分~15時30分
開催場所 奈良県社会福祉総合センター中会議室
■第 3 回 テーマ:「大規模災害をリアルに考える~『防災ワークブック』を活用して、
わが家!わが子に!できる防災を考えよう!~ 」
開催日時 令和2(2020)年 3 月 14 日(土)13 時 00 分~16時00分
開催場所 奈良県文化会館 集会室 AB
尚、詳細について別紙案内をご確認ください。
川西町防災連続講座 3回目
12月15日(日)川西町文化会館において、川西町防災連続講座 第三回「災害時の食について考えよう〜ポリ袋クッキング」が開催されました。最終回となる今回は奈良県防災士会から2名が参加し、川西町赤十字奉仕団と川西町役場のご協力を得て、参加者27名に「非常時の食について考えよう」の講演と「ポリ袋クッキング」の調理実習が行われました。 講演では南海トラフ大地震を想定して、発災後の1週間を自力で生き抜くための食の考え方や備蓄のポイントが紹介されました。また調理実習では、災害時に水道や電気、ガスなどが停止した状況でも温かい食事が食べられるよう、ポリ袋とカセットコンロを使って「ごはん」「玉子焼き」「抹茶蒸しケーキ」を調理し、スタッフも交えた全員で試食しました。 参加者アンケートでは、「防災というと、もしもの為!!と思っていたが、普段の生活を少し考え直すことで何か出来るのだと思いました」や「ポリ袋クッキングを体験できて、いざという時に何とかなりそうで何か安心しました」や「災害食とても美味しく出来ました。ぜひ地区でも(やってみよう)と思います」などの声が寄せられました。本講座での体験が、災害を知恵と工夫で乗り切るための一助となれば幸いです。
<報告者:小山防災士>
法隆寺防災訓練
令和元年12月17日(火)法隆寺境内において、南海トラフ地震を想定した避難誘導訓練が行われました。法隆寺と斑鳩町の主催による本訓練は今年で6回目を数え、参加者100名のもと、奈良県防災士会からは6名の防災士が参加しました。「大講堂」前で植村防災士がシェイクアウト訓練の指導・講評を行い、観光客の避難誘導訓練、「聖徳会館」での避難所開設訓練、自主防災組織2団体による活動発表の後、植村防災士が「大規模地震発生!その時、どう動く?」と題して防災講演を行いました。
避難誘導訓練では、観光客役の女性が「この壁大丈夫かな」と危険箇所に気付いたり、町や寺の職員が「瓦が落ちてくるかも知れないので頭を守って避難して下さい」と呼び掛けるなど、災害現場を具体的に想像した行動が見受けられました。防災講演では、南海トラフ地震発生後にケガなく生き残ったとして、時系列で「発災直後」「発災後1時間〜半日」「発災後半日〜1日経過」「避難生活開始」のそれぞれの段階でどう動くべきかが具体的に紹介されました。参加者の皆さんは熱心に耳を傾け、どの訓練にも真摯に取り組まれる姿が印象的でした。
<報告者:小山防災士>
奈良市都祁地域合同防災訓練
令和元年11月30日(土)大和高原都祁地域において「都祁地域合同防災訓練」が実施され、都祁地域4地区の自主防災役員・消防団・協力住民140名の参加をいただきました。奈良県防災士会からは6名の防災士が参加しました。
大地震発生時には各避難所の開設が必要となることから、今回の訓練は都祁地域(都祁・六郷・並松・吐山)の指定避難所と届出避難所8箇所すべてを同時開設して、その役割分担と、消防団・行政センターとの連携を図りました。奈良市の奈良盆地東縁断層帯を震源とする大地震が発生。奈良市中心部が大混乱で災害対策本部の連絡が取れず、避難所配置行政職員も来ないと想定し、都祁地域のみで対応、都祁行政センターに仮本部を設置して各避難所と消防団が協力して避難者対策にあたる練習を行いました。
奈良市平城地区と神功地区自主防災会から参加いただいた方と防災士で役割を設定し、「非常食・薬・おむつが欲しい」という要望や、「骨折・インフルエンザ・容態急変」のサクラや身元不明の犠牲者まで設定し、避難所と消防団の対応を検証もしました。なにかことが起こるとどうしても消防団に頼ってしまうところがあったので、火災の誤報も流して消防団の対応訓練と共に避難所役員も自分たちで考える練習にしました。
都祁地域は大和郡山市より広い面積です。今回の訓練では「都祁地域は震度5弱」の設定で携帯電話も使用できましたが、連絡手段の多様化のため準備した「デジタル簡易無線」が大いに役立ちました。また作成済みの避難所運営マニュアルの見直しも併せて行いました。
山間部は孤立の恐れがあるため、自分たちの地域だけで対応をするという、他ではまだ実施していない内容の訓練でしたが、都祁地区では5箇所の避難所を開設したため役員が分散し、避難所本部を設置する小学校が重鎮役員ばかりになるという問題も発覚したりと、非常に有意義な訓練になりました。
<末田政一 防災士(都祁)>
新着情報
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- 令和7年度斑鳩町自主防災連絡会総会2025年7月16日 - 11:32 PM
- 防災ワークショップ・三室の地域防災を学ぶ2025年7月2日 - 8:31 PM
- 令和7年度本部通常総会ほかへの出席2025年7月2日 - 8:20 PM