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災害時通訳・翻訳ボランティア養成研修

 

令和3年11月6日(土)奈良先端科学技術大学院大学において、奈良県外国人支援センター主催による「災害時通訳・翻訳ボランティア養成研修」が開催されました。講師として招かれた奈良県防災士会からは14名が参加し、通訳ボランティア、先端大の外国人留学生とそのご家族など総勢90名を対象に研修は行われました。   前半は植村信吉副理事長兼相談役が「災害から”命”をまもるために」と題して講話され、「日本は災害大国」であり「今、一番心配されているのは南海トラフ地震」であることをビデオなどで分かりやすく説明し、命を守るための行動をクイズ形式で考えていただきました。後半は「大地震サバイバル体験」をテーマに、「水運搬」「ブロック塀倒壊体験」「地震時危険箇所クイズ」「非常用トイレ体験」の4種の実技をグループに分かれて順に体験していただきました。 研修後のアンケートでは、「ビデオでの説明が分かりやすかった(現実的であった)」(先端大学生)、「地震発生時、何をすべきか、どうやって体を守ればいいかを体験実習できた」(先端大学生)、「簡易トイレの作り方体験は、非常に良かった」(通訳ボランティア)、「外国の方(留学生等)と共にボランティアも防災知識を習得できた」(通訳ボランディア)、「講義、グループワーク、状況判断とそれぞれがよかった」(先端大学生)、「講師を含めスタッフ、参加者のお陰で学びの多い研修でした(交流を深めた)」(通訳ボランティア)などの声を多数お寄せいただきました。奈良県防災士会にとりましても大変学びのある有意義な研修となりました。                                                     <報告者 小山防災士>

三郷町災害ボランティア養成講座第3回目

 

令和3年9月4日(土)、 三郷町福祉保健センターにおいて三郷町社会福祉協議会(以下、「三郷町社協」)主催の「災害ボランティア養成講座第3回」が開催されました。NPO法人奈良県防災士会からは講師2人が招かれ、「災害ボランティアについて学ぼう」をテーマに、受講者14名が参加されました。

前半は地元三郷町在住の北村防災士が「災害ボランティア〜被災地活動報告〜」と題して、2016年熊本地震(熊本県益城町)、2018年西日本豪雨災害(岡山県倉敷市真備町地区)、2019年台風19号(福島県いわき市)における活動を報告されました。ふんだんな写真とともに、北村防災士が現地で実際に活動をされた様子が紹介され、受講者の皆さんにも被災地におけるボランティア活動が具体的にイメージされたことでしょう。後半は植村相談役兼副理事長が「災害ボランティアとは?」と題して、被災地以外から災害ボランティアとして支援に入るケースと、被災地として災害ボランティアを受け入れるケースについて講話をされました。災害復興支援の目的は「生活の再建」にあり、そのための手段として「支援活動」があること、災害ボランティアは「泥をすくうのではなく、心を救う!(災害NGO「結」代表 前原土武さん)」というお話が印象的でした。最後に三郷町社協の駒田事務局長補佐から三郷町社協の今後の取組みが紹介され、災害ボランティアを目指す受講者の皆さんにとって大変有意義な講座となったと思います。

尚、最終回の第4回「避難所開設訓練」は、近隣府県で新型コロナウイルスの緊急事態宣言が延長され、奈良県下でも新規感染者数が高止まりの傾向にあることから、10月後半を目処に延期となりました。無事に全日程が実施出来ることを祈るばかりです。

<報告者:小山防災士>

 

三郷町災害ボランティア養成講座第2回目

 

令和3年8月21日、 生駒郡三郷町の福祉保健センターにおいて三郷町社会福祉協議会が主催する「災害ボランティア養成講座第2回目」が行われ、三郷町内から民生委員など11名が参加されました。

NPO法人奈良県防災士会から小山防災士(奈良市在住)が講師として「三郷町の災害リスクを知ろう」というテーマで講話をされました。第1章洪水について、第2章土砂災害についてでは、小山防災士がこれまで実際に三郷町内で水害や土砂災害のあった地域を取材され、また浸水予想地域の予想深度を動画で再現するなど、受講者にとって身近な地域でのシミュレーションを行いました。第3章安全な避難のためにでは、避難情報や普段からの家族などでの取り決めなど、第四章地震についてでは、危険予測問題なども交えて約2時間におよぶ講習会となり皆が熱心に聞き入っていました。

受講者アンケートでも「身近な場所での例などが紹介され分かり易かった」「災害について普段から意識する重要性をあらためて感じた」などのご意見がありたいへん有意義な講習会となりました。

近隣府県で新型コロナの緊急事態宣言が延長され奈良県下でも新規感染者が増加傾向の状況下での実施でしたが、感染防止対策も講じた上でなんとか終えることが出来ました。当該連続講座は9月に残る2回が予定されています。無事継続実施が出来る事を祈るばかりです。  (報告:北村防災士)

じしんと救急(耳成子ども防災講座)

 

6月5日(土)は耳成小学校、19日(土)は耳成南小学校にて、耳成子ども教室で防災教室をしました。クイズを通して地震クイズ。震度とマグニチュード、1日3リットルの飲む水が4人家族では12リットル。実際に運んでみたり、45リットルのポリ袋でレインコートを作成したり。救急車のクイズもしました。橿原市では何台?何分かかる?費用は?など楽しく学んでもらったと思います。

(報告:大北防災士)

「平群町連続講座/くらしに活かす防災講座 第三回」

 

令和3年8月7日(土)、平群町中央公民館において平群町連続講座/くらしに活かす防災講座 第三回「平群町の災害リスクを知ろう。〜地震について〜」を行いました。今回は13名の方が受講され、平群町防災士ネットワークからも4名の方に運営のご協力を頂いております。本講座は小山防災士が担当しました。

近畿圏における活断層の紹介から講話が始まり、活断層が動くと言うことは地震に直結する活動で有り、その規模を示すマグニチュードと特定の場所における揺れの大きさを示す震度について、中央構造線断層帯地震(内陸型)と南海トラフ巨大地震(海溝型)を想定した震度資料にて丁寧な説明がなされました。

「地震発生!そのときどうする?」を課題として、大地震発生時のポイントについて参加の方にも一緒に考えて頂きました。緊急地震速報もしくは大きな揺れを感じたら「まず低く、頭を守り、動かない:シェイクアウト行動」をとり、あわてずに安全な道を考え、安全な所へ「一時避難(いっときひなん)」。安全が確保されたら家族・同僚、ご近所の「安否確認」などを行う。また、発災に伴うさまざまな事象については、助け合いを行う。避難所における運営についても自主運営が基本である事から、その為に日頃から訓練を行う事が大変重要となることを改めて確認頂きました。

「地震に備えよう」と題したパートでは、阪神・淡路大震災における死亡と負傷の原因から、地震の際に命を守る為、安全に避難する為にすべき対策について考えてみました。家庭内にて地震が起きたら危険な所は?など課題画像をもとに発表してもらい、その対策方法などを意見交換して理解を深めて頂きました。また繰り返しとなりますが、非常時の持ち出し品や助け合いが必要であること、また知識として地震等の災害による家屋の再建に関する費用支援や修繕費用など、日頃から考えておくべき事なども備えの一つとして取扱いました。

最後のまとめとして、

災害発災時は

①“そこにある物しか物はない!“

→日頃からの備え(=備蓄や対策)が大事だよ

②“日頃やっている事以外はできない!“

→練習(=訓練)が大事だよ

③“助け合いなしに災害は生き抜けない!“

→日頃からの助け合い(=人のつながり)が大事だよ!

として、第三回の講座を終えました。

受講者からは、災害への備えについて、活かされる内容であったとの評価をいただいており、大変よかったと思います。

(記録・報告):大坂間

平群町防災講座(第3回)訓練 活動報告書_20210809提出

令和3年度ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)の実施について

令和3年度ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)の実施されます。

個人でも団体でも参加できます。一緒に参加しましょう。

詳しくは、下記の奈良県のホームページ並び添付チラシをご参照ください。

令和3年度ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)の実施について/奈良県公式ホームページ (pref.nara.jp)

シェイクアウト訓練とは
2008年にアメリカで始まった地震に備える防災訓練で、ホームページなどを通じて防災の普及啓発を図り、決められた時刻に一斉に参加者全員が机の下に隠れるなど身の安全を図る行動を実践していただき、自宅や地域、職場などでの日頃の防災対策を確認するきっかけづくりにしていただく訓練です。

■目的
県民の皆さんが地震の発生を想定し、訓練日の同時刻、いっせいにそれぞれの場所において、地震から身を守る行動の確認を行うことにより、県民の皆さんや事業者の皆さんの防災意識を高め、地震災害のリスクや地震発生時の安全確保行動に関するご理解を促進し、自助、共助の観点での防災対策に取り組んでいただく契機とすることを目的とします。

■主催 奈良県
■協力 シェイクアウト提唱会議(http://www.shakeout.jp/外部サイトへのリンク)

■実施日時
令和3年7月9日(金曜日)  午前10時30分

※ナラ・シェイクアウトは、いっせい参加が基本ですが、ご都合に合わせて「奈良県地震防災週間」(令和3年7月3日(土曜日)から7月11日(日曜日)まで)の間で日時を変更することができます。

■参加費
無料

■参加予定者
訓練参加を希望する個人、学校・企業などの団体

■訓練内容
大規模な地震の発生を想定して、訓練を実施します。

(1)事前の学習
参加者の皆さんは、地震に関する知識、身の回りの環境、安全確保行動などについて自ら(組織単位や個人で)考えてみましょう!
また、当日実施する訓練内容についても、計画してみましょう!

下記のサイトを参考に地震・防災に関する知識の習得をお勧めします。

・ The Great Japan Shake Out外部サイトへのリンク(日本シェイクアウト提唱会議)
・ 防災マニュアル~震災対策啓発資料~外部サイトへのリンク(総務省消防庁)
・ 緊急地震速報リーフレット外部サイトへのリンク(気象庁)

(2)安全確保行動の実施
訓練開始時間になりましたら、参加者の皆さんは、ご家庭、学校、事業所などで、いっせいに安全確保行動(「1.DROP!=まずひくく」→「2.COVER!=あたまをまもり」→「3.HOLD ON!=うごかない」など)を実施しましょう!

(3)安全確保行動の検証
参加者の皆さんは、実施した安全確保行動などを検証し、職場などの環境整備や災害時の安全確保行動に活かしましょう。

(4)プラスワン(+1)
より実践的な訓練とするために、参加者の皆さんが、ご家庭、地域、職場、学校などで、独自に安否確認訓練、初期消火訓練、避難訓練などをあわせて実施してみましょう!

■訓練実施にあたっての注意事項
1.周囲の状況をよく確認し、ケガのないように訓練を実施してください。
また、訓練の実施に際し、危険を感じた場合はただちに訓練を中止してください。
2.訓練実施前や当日の気象状況等により、主催者の判断で訓練を中止する場合があります。

R#NARAシェイクアウト

「平群町連続講座/くらしに活かす防災講座 第一回」

 

令和3年6月5日(土)、平群町中央公民館において「平群町連続講座/くらしに活かす防災講座 第一回」が行われました。全5回(6月~10月)の連続講座となっています。コロナ禍で開催ですので、当初計画から一部講座の順番を変更し、ハード面とソフト面から感染予防に努め開催しています。講座への関心は高く、14名の受講生が参加されています。

また、平群町防災士ネットワークから4名の方も参加されており、運営のサポートを頂きながら、地域コニュニティーにおける連携(顔のみえる関係)がはかられています。奈良県防災士会からは4名参加。 第一回目の講座内容は 「災害に備える」をテーマとし、「心がまえと防災クイズと非常持ち出し袋」について植村副理事長より講義がありました。災害対策の肝は、「死なない」という事です。そのために、「なにから始めるか?」・危機感を持つ!・我がこと意識をもつ!・他人事ではなく自分の事、・助けあう!・リスクを知る!・訓練(練習)が大事!など、テキストをもとに受講者に問いかけながらの1時間でした。続いて、シェイクアウト訓練と休憩をはさみ、非常持ち出し袋について各自持参された物品を広げ、活発な意見交換がありました。受講者の皆さんも色々と考えられ準備されており感心させられます。資料等でみる物品とは異なり、実際に準備されているものが確認でき、また、新たな発見もできました。便利グッズに環境に配慮したものまで。避難も分散化、多様化にしていますので、避難生活をイメージして必要なものを準備できればと思います。コロナ禍の避難にて、マスク・体温計・消毒液・せっけんなども避難時の準備物として取り上げられていますので、御覧頂いてます方も準備の程、ご検討下さい。

~下記の情報サイトを講座にて取り上げましたので参考まで。~

〇災害用伝言ダイアル 171(毎月、1日・15日は試験確認が出来ます)

・NTT、携帯電話会社

〇新聞社の公式サイトですが、お住いの地域の状況が確認出来ます。

・南海トラフ地震の被害想定

・揺れやすい地盤 災害大国 迫る危機

(報告:大坂間防災士)

より詳細な資料を参考までに(後に、アンケート結果あります。)

令和3年_平群町防災講座①

平群町防災講座(第1回)訓練 活動報告書_20210605_提出_

近畿地域国際化協会連絡協議会 Zoom研修

去る12月15日(火)、奈良県外国人支援センターの主催により、近畿地域国際化協会連絡協議会の奈良県研修会が行われました。コロナ禍のため、奈良県文化会館内サテライトオフィスをメイン会場として、連絡協議会の各オフィス計8カ所をZoomで繋いで実施され、講師として奈良県防災士会の植村信吉副理事長兼相談役が招かれました。前半は「先手防災、どう動く!外国人支援者の防災行動計画」と題し、南海トラフ大地震を想定したタイムライン実習が行われました。後半の講演では、外国人が暮らすところへ出掛けて行って災害時に役立つ実技や小技で一緒に身体を動かしてみませんか、人は「地域との結びつきがあれば、正しい行動をする」ものですよとの呼びかけがありました。参加者の皆さんは日頃から地域での外国人支援に取り組んでおられ、災害時の対応にも研鑽を積まれていますが、植村副理事長からの「支援する側も支援を受ける側も、すべてはケガなく生き残ってから」というお話に、「人を助けるにはまず自分の身を守るという基本に改めて気付かされました」や「今回の研修は大変ためになりました」とのコメントが寄せられました。こうして奈良県防災士会として初めてのZoom研修は好評のうちに終えることができました。(報告者:小山防災士)

奈良県地域婦人団体連絡協議会主催で「防災学習会」

去る12月5日、奈良県地域婦人団体連絡協議会主催で「防災学習会」が開催されました。この協議会からの要請を受けて、奈良県防災士会から植村防災士が招かれ、「今の防災」として講演を行いました。講演では、地震・水害に備えて自分でできることを中心に話を行いましたが、後半では、新型コロナウイルスが猛威を振るっている今日、日頃の生活や、避難所での感染症対策について重要なことを提案する形となりました。質疑では、参加者から「自分の周りは高齢者ばかりです。どうすれば良いでしょうか?」「コロッと死ねるなら、それはそれで良いかも」等の意見が出されました。「まず、自分の命をまもることから始めませんか?」「全てはそこからです」と答えましたが、今後、高齢化社会の中での防災を突き付けられたひと時になりました。

(報告:植村防災士)

 

大和高田市田井新町自主防災会「まち歩きと防災講演」

令和2年11月8日 大和高田市立浮孔小学校において奈良県の地域防災力向上支援事業として田井新町防災訓練が行われ町内から50名が参加されました。午前9時に北公園、粉川パーキング、南公園の3ヵ所に集合し班に分かれ、それぞれチェックシートに沿って震度6弱以上の地震が起こったと想定して防災まち歩きを行いました。ゴールの浮孔小学校まで危険と思われる場所や道路などを確認しながら町内を歩いて頂きました。田井新町は元々は田で近くに葛城川、高田川があります。昭和50年代頃から開発され、家屋も耐震基準の新旧が入り混じり古いブロック塀は大きな地震で倒壊することも予想されます。踏切が何ヵ所かあり、停電時には自動的に遮断機がおりてしまい、道も狭いため徒歩で避難した方が安全であることが確認できました。危険箇所だけではなく、災害時に力を貸してもらえそうな電気、水道工事の店舗も確認しました。植村副理事長からは途中にあったお団子屋さんに災害時、食料を提供して頂けるように協力をお願いをしておくこともいいのではないかとお話を頂きました。水路が多く浸水が発生することもあるそうで土のう袋が積まれたままになっているところもありました。水路には柵のない箇所もあり夜間の避難には気をつける必要があることも確認しました。小学校に到着後、感想を出し合い、代表の方に発表して頂きました。その後、植村副理事長より田井新町の住民が心配されている水害について講演を頂きました。避難とは難を逃れること、安全な場所に移動すること。逃げどき、逃げ方、逃げどころについてお話頂きました。人吉市、長野市、真備町の災害時の写真を見せて頂き、わずか数分の間に避難できなくなる水害の怖さを感じました。小山防災士力作の、実際に田井新町の写真を使った浸水シミュレーションは、住民にはより実感として感じて頂けたようでした。また、豆知識として罹災証明書を取ること、被災したときの写真は4方向から取ること、保険の必要性の話もありました。コロナ対策をしっかりされた上での防災訓練で、久しぶりに住民同士のコミュニケーションが取れたことを喜ばれていました。前もって避難行動を考えておくことの大切さを知って頂きました。

(報告:板谷防災士)