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生駒郡4社協主催「災害VC立上げ訓練」

令和5年3月4日(土)斑鳩町中央公民館において生駒郡内社会福祉協議会事務局長会主催の「災害VC設置・運営訓練」が行われ、生駒郡4町(斑鳩町・平群町・安堵町・三郷町)社会福祉協議会より40名、奈良県防災士会より25名の計65名の方が参加されました。

斑鳩町社協 松村局長様の開会挨拶の後、訓練説明及び災害想定が発表され、今回は生駒郡で震度6弱~6強の地震が発生したと想定。その6日後に災害ボランティアセンターを開設した設定で、施設内にある物を使い工夫しながら設営するとの説明がありました。会場設営後、運営側と住民・災害ボランティア役の2班に分かれ訓練開始。事前受付で検温、消毒を済ませ、保険加入~受付~オリエンテーション~マッチング~送り出し~資機材~活動報告受付と一巡した後、今度は立場を交代し再スタート。植村相談役が各パートで出すアドバイスにより、さらに皆様の理解が進んだ様に感じました。今回の訓練には「ろう」の方も参加されており筆談で対応されていました。各町社協で災害発生時に、どの様な体制で障害のある方に対応するのか、防災士会としても今後の課題と感じました。

振り返りでは、訓練中に気づいた点を各パート毎に発表。多かったのは、「各班との連絡やVC内の正確な情報共有をどうするのか」等の意見でした。

私の感想ですが、今回訓練で使用した記載用紙や災害ボランティアへの説明文、住人への告知チラシは完成度が高く、このまま十分使用できると思いました。

最後に植村相談役より、「臨機応変に対応する事」「自分がケガせず無事である事(自分がケガをしたら他人を助ける事などできない)」と締めの言葉を頂き、訓練を終了しました。

※今回訓練初参加の方、お疲れ様でした。今後も可能な範囲で良いので、参加をよろしくお願い致します。報告:八木沢 防災士

 

NHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」放送の案内

協定を結んでいますNHK奈良放送局様よりNHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」放送の案内がありました。

<NHK様からの案内>
このたび、3月に放送予定の防災・減災の取り組みに役立つ番組とコンテンツをご紹介させていただきます。
また、放送当日ご覧いただけない方のために「NHKプラス」もさせて頂きます。

詳しくは、添付のファイルをご確認ください。

★★★NHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」★★★ [NHK総合にて]
第1部
(前編)3月4日(土)午後07時30分~午後08時48分
(後編)3月4日(土)午後10時00分~午後10時54分

第2部
“最悪のシナリオ”に どう備えるか
3月5日(日)午後09時00分~午後09時59分

↓↓番組HP↓↓
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=37312&cid=cid=khss-tvqc-20230201-nsp-001

Nスぺ「南海トラフ巨大地震」 NHK奈良防災コンテンツ【地震への備え】

「地震災害を想定した防災・防災タイムラインを通して知的に障がいがある人の支援を考える」

2月2日(木)、奈良県社会福祉総合センターにて、一般社団法人奈良県手をつなぐ育成会主催の「地震防災・地震防災タイムライン」研修会が行われ、奈良県防災士会からは植村副理事長を始め、板垣、小山、村山、杉村、山口の6名の防災士が参加しました。今回の研修会は、昨年1月に開催された「先手防災、どう動く“時系列の防災行動計画 タイムライン”(水害編)」に続くもので49名の方が参加されました。今回のテーマは「知的障がいがある家族とともに、災害時どのように行動したらいいのか」を一緒に考えるというスタイルで行い、参加された方々が災害への日頃の対策への強い関心をお持ちであることを感じました。

事前に災害がある程度予測できる水害(台風)時と違い、事前に予期できない地震災害に備え、どのように対策するのか。講座では奈良県防災士会の植村防災士が講師を務め、研修の最初に「大切なことはまず行動を起こすこと」「まずは、障がいがあるご家族を含め、ご家族分の非常時持出袋の準備からまず始めてほしい」とお伝えしました。研修は、参加者のお住いの地域の地震時の危険度や家庭での地震への対策等のチェックリストに記入することから始まり、災害時にどのような行動をするかとして、「マイ・タイムライン」を作成していただきました。どんどん書き進められる方がいる一方で、「何も考えていなかった・・・。」と手が止まって考え込んでおられる参加者もおられたことから、防災意識の格差をどう埋めて行くのか大事であることを実感しました。また、途中緊急地震速報の音を実際に聞いていただき、参加者に机の下へ避難する安全行動(シェイク・アウト)訓練を行っていただきました。たった15秒の訓練でしたが、実際の地震発生時にはもっと長く揺れが続くであろうことを体感していただけたのではないかと思います。

最後の質疑応答の時間には、「自宅避難の場合緊急物資は届けてもらえるのか」「福祉避難所について」等の切実で具体的な質問が寄せられ、植村防災士より「普段から地域の防災訓練等に参加し、災害時に支援が必要な家族がいることを知っていただく」「声をあげることの大切さ」等の回答させていただきました。今回の研修をきっかけに「我が家はどうする?」を各家庭で相談し、日頃からの準備をしていただければと思います。  (報告:山口防災士)

 

王寺町住民ワークショップ

2022年12月10日(土)王寺町政策推進課が主催する町民ワークショップ「ゲームで学ぶ防災編」が開催

され、一般公募で計36名、王寺町役場より7名、奈良県立大学より6名の計49名、及び奈良県防災士会から

は村山防災士、板垣防災士、八木沢防災士の3名がワークショップに参加しました。

コロナ禍でもあり、各会場では席の間隔を空ける等の感染症対策を十分実施した上での開催でした。

午前は南義務教育学校太子学舎で南エリア地区の方が参加。政策推進課 村田様、自治連合会会長井村様より開会

挨拶を頂きました。続いて王寺町防災士ネットワーク 池田会長による避難所運営ゲームHUGの説明があり、通常

HUGで使用する学校の図面ではなく、王寺町の指定避難所「いずみスクエア」を想定。実際に災害が起きた際使用

する避難所想定なだけに、参加された方々にも緊張感が伺え

ました。5つに分けたテーブルには、住人・役場職員・大学生が交互に入り、自己紹介が終わるとゲーム

開始。初めて体験される方もおり、次々と繰り出される避難者カードに戸惑いながらも、みんなで意見を

出し合いながらゲームを進めました。途中村山防災士が緊急地震速報を鳴らし、机の下へ避難する様

指示する場面もありました。ゲーム終了後は他のテーブルの見学をし、自分のチームと異なる運営をし

ている状況は、皆さん非常に参考になった様です。総評を奈良県立大学 高津教授より頂き、午前のワー

クショップは終了しました。午後は北義務教育学校へ場所を移し、防災士ネットワーク訓練部会が主

となり、中央エリア・北エリアの住民の方々とHUGを行いました。振り返りでは、ペット・トイレ・ゴミ・歩行

困難な方への対応・個室とアリーナとの振り分け等、チームで課題となった事が発表されました。

今回のHUGは、1つのテーブルに行政・地域住人(自治会長)・大学生が同じ課題を共有し、意見を出す

貴重な場であったと感じます。防災をきっかけとした各地域との横のつながりが、今後の町づくりの基本

になると感じたワークショップでした。奈良県立大学 高津教授 学生の皆様、長時間お付き合い頂き

ありがとうございました。

<報告:八木沢 防災士>

今里町防災訓練

令和4年12月11日(日)大和高田市今里自治会館ならびに今里町内において、今里町自治会自主防災会の主催により「防災講演会と防災まちあるき」が実施されました。本訓練は奈良県の「地域防災力支援ワークショップ・自主防災訓練支援事業」の一環として行われ、大和高田市からも支援を得て、今里町自治会の班長28人が参加しました。

講師には奈良県防災士会から植村防災士、村山防災士、板垣防災士、小山防災士の4名が招かれました。前半は小山防災士が「南海トラフ大地震について」と題して講演を行い、同じ海溝型地震である「東日本大震災」の発生の瞬間の映像をご覧いただくなどして、海なし県の奈良県であっても「南海トラフ大地震」が脅威となり得ることを紹介しました。後半は今里町を4つのエリアに分割し、4グループに分かれて「防災まちあるき」に出掛けました。参加者は「防災まちあるき チェックシート」を手に、南海トラフ大地震で想定される震度6弱〜6強の揺れが今里町を襲ったと想定して、「安全な場所」「災害時に役立つと思われる物や店」「災害時に役立つと思われる人」「危険と思われる場所や道路など」を確認して回りました。ふり返りの時間ではグループ内で意見集約した後、各リーダーが代表して発表を行い、参加者全員で情報を共有しました。

訓練後のアンケートでは、「南海トラフ地震といわれていても具体的に考える事はなかったが、今日のビデオを見て実感がわきました」「地域の危険な所、安全な場所が回ってみてよく分かりました」「普段上を見上げることがないので、かわら等の状況を確認出来てよかった」「消火栓がある場所がわかった」「井戸の使用が出来る所も数カ所あり、心強く思った」「このような研修、0回と1回とでは大きく違うので参加してよかった」「参加の皆さんと共に行動出来てよかった」「今里町の班長だけでなく、全員の人達(班毎に)体験できればいいと思いました」などの声が寄せられました。

<報告者 小山防災士>

20221211 今里町_活動報告&会計報告

災害時通訳・翻訳ボランティア養成研修

令和4年11月27日(日)奈良県立国際高校において、奈良県外国人支援センター主催による「災害時通訳・翻訳ボランティア養成研修」が開催されました。講師として招かれた奈良県防災士会からは15名が参加し、通訳・翻訳ボランティア、国際高校の生徒、関西外国語大学や奈良先端科学技術大学院大学の外国人留学生、地元自治会関係者など総勢77名を対象に研修は行われました。

前半は国際高校2年生で生徒会長を務める大西理文(おおにし よしみ)さんが「災害時 あなたはどうする?〜What do you do when a disaster happens?〜」と題し、英語スライドを用いて講演を行いました。大西さんは高校のゼミで「地震意識を高めよう」をテーマに研究をされており、過去の災害事例を取り上げながら「日本は世界有数の地震大国である」ことや、「南海トラフ巨大地震では奈良県でも相当の被害が想定されている」ことや「地震対策の大切さ」などをお話しされました。後半の奈良県防災士会による実技訓練では、参加者は5つのグループに分かれて「水運搬」「非常用トイレ体験」「非常持出袋」「地震時危険箇所クイズ」「ブロック塀倒壊体験」の5種類を順に体験しました。各ブースともに担当防災士は工夫を凝らして実技指導を行い、ふり返りの時間で何人もの外国人留学生が「It was very fun. (とても楽しかった。)」と感想を述べていました。

研修後のアンケートでは、「高校生の生徒さんが熱心に取り組んでおられるので、感激、感心しました」「防災士の方々の説明がとても分かりやすかったです」「演習を実際に体験することで、リアルな感覚をつかむことができた」「Please, organize more of these.(このような研修をもっと開催して下さい。)」などの声が寄せられました。

本研修の様子は11月29日(火)放送の奈良テレビ「県民フラッシュ」で紹介され、奈良県庁広報広聴課ナラプラスでYouTube動画がご覧頂けます(https://www.youtube.com/watch?v=lexh2-xWMjY)。

最後に、非常持出袋のコーナーでご協力頂いたWEBアンケートの結果を添付します。

<報告者 小山防災士>

20221127 国際高校_活動報告&会計報告_改

災害から家族と地域を守る(地震編)

令和4年10月27日(木)十津川村体育文化センターにおいて防災講演会が開催され、十津川村各区より総代様及び関係者含め総勢37名が参加されました。奈良県防災士会より植村副理事長、八木沢理事が講師として出席。小山手十津川村長様より今回の講演を開催した目的、南海トラフ地震が発生した時には、隣近所と助け合う事が重要である旨の挨拶を頂戴しました。

続いて植村副理事長による「災害から家族と地域を守る(地震編)」の講演がありました。「南海トラフの発生確率は、30年以内に70~80%の確率で発生すると言われており、誰もが必ず遭遇する」「被害は沿岸部に集中する。その為奈良県に支援はしばらく来ない。その間は自分たちで乗り切る」等、解説頂きました。山間部での地震被害として、新潟中越地震発生後の山古志村の様子を動画で紹会した際は、皆様真剣に見ておられました。

後半は地区防災計画について解説され、例として植村副会長の地元である三宅町上但馬地区の事例を紹介頂きました。奈良県防災士会は令和2年、十津川村と「地域防災力向上に関する協定」を結んでおり、各地区での防災計画作成を協力する事をお伝えしました。今回の講演中、参加された女性の方々が熱心に見入っておられ、都度頷かれる様子を見ていて、十津川の防災意識の高さ、各地区との繋がりの強さを感じました。(講演の様子は十津川テレビによる撮影があり、ケーブルテレビでの配信、及び村報で紹介される予定です)

(報告者:八木沢防災士)

 

 

奈良県自主防犯・防災リーダー研修

令和4年度の奈良県自主防犯・防災リーダー研修が、10月2日(日)奈良県社会福祉総合センターにおいて106名の受講者で開催されました。奈良県安全・安心まちづくり推進課が主催する3日間の研修の初日で、新たな防災士を養成する講座です。 一限目は末田防災士が「防災士に期待される活動」として講義を行い、二限目は「防災士が行う各種訓練」として、マイ・タイムラインの実技訓練を八幡領防災士が進行しました。

講義では、防災は一生続く物なので無理は禁物、出来ることを出来る時にということと、行政などに頼らない自己完結の考え方を主に伝えました。防災士は「自助・共助・公助」を繋ぐ役割を担っているので、まずは地域や行政に信頼される人になっていただきたいと思います。 マイ・タイムラインは国土交通省の「逃げキッド」を利用して行いました。以前は台風や地震を想定して、自分ならどう行動するかという「タイムライン訓練」が主流でしたが、鬼怒川決壊から、ひとりひとりのタイムラインが必要であるということで「逃げキッド」が考案されました。資料は国土交通省のページからダウンロード出来ますので皆さんも活用して下さい。大きな川が無い地区でも内水氾濫や豪雨、強風による災害の心配はありますし、自宅が安全な場合は自宅内避難での準備も必要です。自分の家にあった自分自身のマイ・タイムラインを作成して下さい。

最後に「その他」として、「受援力」の講義を植村防災士が行いました。地域が被災したときに支援を受け入れる体制が必要です。 新型コロナ感染防止のため昨年度に続き参加者を制限したため、抽選に外れた方も多くありましたが、女性や若い方が多かったのが頼もしく感じました。地域や職場、家族のために知識を役立てていただきたいと思います。

<末田政一 防災士>

平群町連続講座第三回

令和4年9月10日(土)、平群町総合文化センターにて「くらしに活かす防災講座 第三回(避難所開設講座)」が開催されました。町内防災士や自主防災役員など16名の方に受講頂きました。第1部は、コロナ禍における避難所開設の資料動画を視聴頂き、第2部は、南海トラフによる地震が発生した想定で、発災時の避難行動から避難所開設まで要点や多様化する避難所運営での留意点について大坂間防災士より講話がなされました。受講者からは、「避難所開設の実際について全般的に知識を深めることができました」や「講座の内容が具体的になってきて、分かりやすくなってきた」とのお声を頂いた一方で、テーマとなっている「くらしに活かす防災講座」から外れていると厳しいご意見も頂きました。昨今、豪雨等による自然災害も増加傾向で被害も甚大化しており、避難(難を避ける)の対応力も防災の一つであると考えております。今後も、ご意見は真摯に受け止め、よりよいニーズに合った研修が出来るように工夫してまいります。 ( 報告:大坂間防災士)

220910 平群町連続講座(第3回)_活動報告書