奈良市総合防災訓練

令和5年10月29日(日)奈良市全市50地区62箇所の指定避難所において、奈良市総合防災訓練が開催され、9,086名の参加がありました。内訳は「市民 5,450名、市職員 3,169名、防災関係機関(44機関)200名、その他  267名」です。重点会場は「ならやま小中学校」で行われ、32団体が展示を実施。福祉避難所、災害ボランティアセンター、外国人専用避難所における訓練の他、合同訓練や自社訓練を実施されました。また災害対策本部による業務遂行訓練も行われました。奈良県防災士会から重点会場への参加はせず、地域の各避難所での協力として防災士に活躍頂きました。奈良市では累計で1,024名の防災士が認定を受けています。各避難所ではQRコードを使用した「避難所受付システムβ版」を試験運用しました。実際には不具合が多数発見され、混乱した地域もあったようですが、新しい取り組みを住民の皆さんにもご協力を頂きました。写真は都祁地区での様子です。スマホが苦手な方も、小さい字が見にくい方も、初めての避難所受付システムに、みんなワイワイ言って楽しみながら入力されていました。

<末田政一 防災士>

奈良県自主防犯・防災リーダー研修(防災士養成講座)

令和5年度の奈良県自主防犯・防災リーダー研修が、奈良女子大学と河合町中央公民館の2会場で行われました。この講座は奈良県安全・安心まちづくり推進課が主催する防災士養成講座で、例年受講者は3日間の受講の後に試験を受験する形で行われていましたが、コロナ禍で定員を制限していたことから希望者が多かったため、本年度は各2日間の2日程で合計330名の受講で実施されました。奈良県防災士会からは10月28日(土)にB日程、11月4日(土)にA日程の講義に参加し、一限目は末田防災士が「防災士に期待される活動」として講義を、二限目三限目は「防災士が行う各種訓練」として、マイ・タイムライン地震編の実技訓練を植村防災士が進行し、八幡領防災士がマイ・タイムライン逃げキッドの紹介を行いました。ここ数年はコロナ禍の影響でリーダー研修が中止されたり、定員を大幅に削減しての実施でしたが、本年度はたくさんの新しい防災士が誕生します。防災士として、まずは自分の命を守り、そして地域や職場等で活躍されると思いますが、奈良県防災士会は「会員のスキルアップ」と「会員相互の親睦を図る」お手伝いをしています。常に新しい情報を得るためにも是非奈良県防災士会に参加して、新しい風を吹き込んで頂きたいと願っています。  <末田政一防災士>

奈良市田原地区防災訓練「日頃の備え いざという時どうする?」

令和5年11月5日(日)奈良市田原ふる里ほっとステーションにおいて、令和5年度田原地区防災訓練が実施され、奈良県防災士会から末田防災士が「日頃の備え、いざという時どうする?」と題した山間部向けの講演を行いました。田原地区は奈良市東部山間の面積が広い地域で、奈良市の水源「白砂川」の上流にあたります。平坦部とは災害への備えや対応が違うところが多いので、隣接の都祁在住の防災士として、事情を知りつつも全体的なことも踏まえた講義をしました。広い地域の中から来られていたので、知っていそうで実はよく知らないこともある「地域の特性」や「地域の人たち」のことを知り、災害のことを知り、自分たちに合った方法を見つけるための手助けとなるようにということと、まずは命を守ることを主題にして、地域の特性を活かした活動を行えるように提案をし、最後にマイ・タイムラインも実施しました。過去の訓練でいろいろなところから講義に来てもらっていたが、一番わかりやすかったと言って頂いて、また同じ山間部のお隣の地域在住なので、今後の連携も考えていく良い機会となりました。  <末田政一防災士>

ポリ袋クッキング・動画視聴(水害・地震)(平群町連続講座第5回)

令和5年10月7日(土)平群町総合文化センターにおいて連続講座5回目が行われました。受講者は7名。

堀田防災士による動画視聴(大雨水害関連・東日本大震災関連)と、小山防災士から災害時の食についてとポリ袋クッキングを学びました。     (報告:堀田防災士)

 

奈良県防災総合訓練

令和5年10月22日(日)9:00から、吉野町総合運動公園で、奈良県防災総合訓練が行われた。防災士会からは6名が参加し、総合体育館で実施された避難所開設・運営訓練・避難所アセスメント訓練を支援した。吉野町職員が、避難所開設・運営に経験が少ないため、事前にHUGや避難所開設訓練などを行った。訓練当日は、吉野町職員が、避難所要員として活動し、防災士会は、訓練のようすを見守った。今回は、医療チームによるアセスメント訓練も順調に行われた。地元の避難者役の人数を、20名に絞ったため、混乱もなく、役目を終えた。 (報告者:板垣防災士)

三郷町の行政や地域の防災について知り災害時に自分の身を守ることを学ぶ

令和5年10月4日(水)生駒郡三郷町の町立三郷北小学校において、4年生を対象の防災授業がおこなわれました。3クラス87名が参加し、三郷町自主防災ネットワークの防災士ら9名で役場総務課、消防団第2分団とともに防災体験ブースの指導をしました。授業は体育館でおこなわれ、最初に役場総務課から三郷町の取り組みやハザードマップや避難についての説明などがあり、次に消防団から大和川氾濫時に実際に住民を救助した時の体験談がありました。続いて三郷町内の自主防災組織の活動について、三室自治会防災部の北村防災士よりお話をしました。防災訓練や地域のお祭りなどのイベントに積極的に協力し「人と人とのつながり」をつくる活動を紹介し、危険箇所クイズでは児童といっしょに地震が起きたときの危険なところを考えました。またシェイクアウト訓練を行いました。続いて各クラスの代表の児童で段ボールのブロック塀体験を行いました。通学中に地震が起きたときにブロック塀や石垣のそばで身を守る行動を取ると下敷きになるので安全な位置まで離れてから身を守る行動を取りましょう、という訓練です。普段やらないことはいざという時にもなかなか出来ません。だからこそ何度も訓練しましょうとお話しました。最後は全員を二分して「新聞紙スリッパづくり」と「非常持ち出し品の説明」を20分ずつ交代で体験していただきました。指導にはそれぞれ三郷町自主防災ネットワークの防災士らが担当しました。「新聞紙スリッパ」は両足分をつくり実際に履いて歩いてもらいました。

「非常持ち出し品」は男子と女子で持ち物が変わるので分かれての説明をしました。児童たちも先生方も楽しく体験していただいたようでとても有意義な防災についての学習の機会になったようでした。   【報告:北村防災士】

アイマスク体験(一緒に歩こう)・心肺蘇生(AED)体験

令和5年9月9日(土)平群町総合文化センターにおいて連続講座4回目が行われました。受講者は7名。前半は平群町社会福祉協議会(岩上、本多職員)から「目の不自由な人と町を歩くため」をテーマに災害時に避難所まで安全で安心して行けるように正しい知識を学びました。後半は、伊藤防災士による「心肺蘇生法の手順」と[AED操作」を学びました。   (報告:堀田 防災士)

奈良県自治連合会防災研修会「災害に備える(大雨編)」&タイムライン

令和5年9月5日(火)奈良市はぐくみセンター大講座室において、奈良県自治連合会主催の防災研修会が、県内の自治連合会長の参加で開催され、奈良県防災士会から末田防災士が、「災害に備える(大雨編)」と題した講義とマイ・タイムラインの説明を行いました。

まず舞台に立って感じたのは、参加者の皆さんの「圧」でした。どうやら地域での自助防災や避難行動要支援者プランへの対応などを言っても伝わらないので、その困っている空気感が出ているようでしたが、思わず「怖いですよ」と言ってしまいました。そこで本講義に入る前に自治会活動と防災活動は違うことを少し時間を取って話しました。自治会やPTAなどの活動はいつまでにしないといけないとか期限があるし、半ば義務的なので、自治会長さんへも通知するだけでやってくれますが、防災は指示されてやってもその場限りになってしまうこと。続けていくための雰囲気作りや、誰から話を聞くかが大事なので、話を聞いてくれる人になるか、話を聞いてくれる人に伝えて話してもらうかという方法がある事を、急遽前半で時間を取って話してしまいました。

参加頂いた方皆さんに伝わったかはわかりませんが、最後はQ&Aで多くの質問もしていただいて、少しはお役に立てたかと思います。

<末田政一防災士>

地震時のマイ・タイムライン

令和5年8月26日(土)河合町立高塚台集会所において、高塚台自主防災会主催の防災講演会が行われました。奈良県安全・安心まちづくりアドバイザーとして奈良県防災士会から村山防災士と小山防災士の2名が派遣され、約30名の参加者に「南海トラフ地震発生を想定したマイ・タイムラインの作成」に取り組んでいただきました。緊急地震速報発令から時系列で発災後48時間までの行動を用紙に記入してもらい、その後、東日本大震災の映像を観てもらい、解説を交えて振り返りを行いました。

奈良県は津波の心配がないため、南海トラフ地震を脅威と考えている人は少なかったです。振り返りでは、家屋倒壊や家具転倒などによる危険性を認識していただき、海無し県の奈良県であっても南海トラフ地震への備えが必要であることを強調しました。    <報告:小山防災士>

 

学校安全に係る学校防災教育の在り方と避難所開設・運営訓練

去る8月3日(木)、午後1時30分から奈良県産業会館5階大会議室にて「学校安全に係る学校防災教室のあり方」と題して防災研修会が開催されました。この防災研修会は、県教育委員会健康・安全課から奈良県防災士会へ講師派遣の依頼があって行ったもので、第1部として「命をまもる」と題して植村副理事長が講演を行い、第二部として「避難所開設・運営訓練」。第三部として、訓練の振り返りと意見交換を行いました。参加者は、県内の学校教員の方々や学校職員の方約35名が参加。避難所開設・運営訓練では、大規模災害が発生したら学校が避難所になるといる自覚を持って参加された方が多く、第三部では自分が勤務する学校の現状や、防災教育をする上での課題などが語られ、熱心な議論が交わされました。また、サポートとして参加した防災士が元教員や現職の教員であったことから、適切なアドバイスや課題の共有が諮られた1日となりました。

(報告:植村信吉防災士)