防災道の駅「クロスウェイなかまち」がオープン

11月30日、全国39カ所目となる防災道の駅「クロスウェイなかまち」がオープンします。これに先立ち行われたプレオープンイベント(11月27日)の消防訓練に参加しましたのでご報告いたします。スタッフとして大坂間が参加し、八木沢、東防災士にも協力を要請し参加協力をいただきました。クロスウェイなかまちは、平時は県産野菜をはじめとする農産物などを取り扱う直売所や、これらの食材を使用した料理を提供するレストラン、カフェなどが併設されています。地域の振興や観光のゲートウェイとなる施設です。防災道の駅であることから、防災倉庫、発電装置なども備えており、大規模災害時には防災拠点および関係団体の参集拠点としての役割を果たします。皆様にもぜひ足を運んでいただき、防災道の駅「クロスウェイなかまち」をご確認ください。

さて、今回の訓練参加についてですが、消防訓練の一環として施設内からの出火に伴う訓練が行われました。消防、警察、DMATによる災害対応訓練(災害対策本部・指揮所の開設)ならびに負傷者の救助とトリアージ、消火放水訓練、搬送などが行われました。今回の役割としては傷病者役へのムラージュと負傷事例への演技指導ならびに運営誘導案内を行いました。ムラージュに関しては先日、講師による事前指導が行われたため、それを思い出しながらよりリアルに感じていただけるよう取り組みました。このような機会はそう多くなく、参加者は皆さん楽しんでいました。ムラージュもさることながら、負傷者としての迫真の演技も見応えがありました。

最後に、この施設には多目的室もあり、40名(座席)の研修会場としても利用可能です(有料)。防災関係のセミナーなどに有効活用してほしいと、施設管理者の方から伺っております。

道の駅「クロスウェイなかまち」の詳しい情報は以下のHPをご覧ください。 道の駅「クロスウェイなかまち」公式HP https://michi-no-eki-crosswaynakamachi.pref.nara.jp

[報告:大坂間防災士]

クロスウェイなかまち訓練写真

吉野町区長連合会 防災研修会「地震発生、発災から3日間をどう行き抜くか」

令和6年11月13日(水)吉野町中央公民館大ホールにおいて、吉野町区長連合会防災研修会が開催されました。講師として奈良県防災士会の防災士4名が招かれ、区長さんや自治会長さん総勢43名を対象に「地震発生、発災から3日間をどう行き抜くか」と題して研修は行われました。第一部の「地震時タイムライン研修」では自分や家族、自治会について考えていただき、第二部の「グループワーク」では地区ごとに備えや取組について話し合っていただきました。防災の要ともいえる「人の繋がり」が盤石な地域だけあって、どの地区からも建設的な意見が出されたことに手応えを感じました。

<報告:小山防災士>

大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練

2024年11月10日(日)大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練に、奈良県防災士会より14名の防災士が参加しました。総合福祉会館1階やすらぎホールを災害ボランティアセンターとし、大和高田市が豪雨による浸水被害を受け、ボランティアセンターを立ち上げて2日目の訓練想定でした。事務局長の白石様より開会のあいさつの後訓練がスタート。防災士会8名がボランティア役となり、受付はQRコードに入力、オリエンテーション、マッチングに進み、資機材を受け取りボランティアに出発の手順です。能登への災害支援経験メンバーを配置し、ゴミの分別、泥だし後の廃棄場所等、運営側の方に気づきを与える指摘をして頂きました。困りごと相談は、住民役として防災士会5名を配置。事前に被害想定をお渡ししており、住人役になり切って訓練をして頂きました。訓練後の各班の振り返りでは、実際に運営をした事で見えた課題が報告され、内容の濃い又次回に繋がる訓練となりました。講評として八木沢が挨拶をさせて頂き、訓練は終了となりました。参加頂いた14名の防災士の方々、ご協力ありがとうございました。  <報告:八木沢 防災士>

 

斑鳩町総合防災訓練

11月10(日)、斑鳩町西小学校において、「令和6年度斑鳩町防災訓練」が開催されました。この訓練には自衛隊の他、町内各種団体のブース出展があり、斑鳩町自主防災連絡会が初めて「簡易トイレ」ブースを担当しました。県防災士会は、訓練企画段階に始まり、本番では防災〇×クイズとシェイク・アウト訓練を担当しました。また、自主防災連絡会の簡易トイレ設置については、本番前の予備研修と、本番でのアドバイスを担当しました。訓練には町内の住民の方が数多く参加され、特に、子供さんを連れた参加者が多く見られた訓練となり、盛況の内に幕を閉じました。  <報告:植村信吉防災士>

あなたとあなたの大切な家族を守るため ・ 能登半島被災地支援報告

11月7日(木)天理市川原城町会館にて、防災アドバイザーとして、防災訓練。防災講演では能登半島地震被災地支援活動の報告と、地震被害から自分と周りの人を守るための行動、過去の災害時の教訓を活かし助け支え合う事の重要性説明とシェイクアウトの実施。地元消防団の指導で消火訓練、参加者全員で保存食アルファ米と豚汁の炊き出しの昼食を試食。

(報告:南上防災士)

2024学園南地区防災訓練実生活で役立つ基本的なロープワーク

令和6年10月27日(日)あやめ池小学校体育館において、奈良市学園南地区の防災訓練で、炊き出し訓練、救命救急・AED訓練、ロープワークが行われました。防災士会(村山防災士)は実生活で役立つロープワークを担当、ボーイスカウトの人達と分担して行いました。できるまで熱心に練習されていました。その後ドクターヘリがグランドに着陸し、帽子を飛ばされたり、砂嵐の体験。最後はおいしい炊き出しごはんのカレーをいただきました。

<村山央防災士>

「能登半島地震・豪雨災害~支援活動から見えてきたもの~」

平群町社会福祉協議会の依頼を受けて社協職員の方々を対象に植村信吉防災士がプリズム平群において防災講演を行いました。テーマは、「能登半島地震・豪雨災害支援活動から見えてきたもの」です。社協職員の方が対象ということで、発災時に災害ボランティアセンターを運営する側の様子や福祉サービス提供者として現地の状況を伝えてほしいとの要望でした。ただ、能登での支援活動ではそこまで詳細なことはわからいとしながらも、避難所での支援活動の様子や被災者の方から直接聞いた話などを伝えながら、現地で感じたことを講演として話しました。参加した職員の方々は、非常に熱心に講演を聞いておられるとともに「災害に備える」のは自分の事と理解されていましたし、何より発災直後は、「隣・近所が頼り」として自分が支援している人たちの隣・近所で事前に頼んでおく事の大事さに気づかれたようです。

<報告:植村信吉防災士>

川上村東川地区避難計画書(地区防災計画)作成(8垣内分)

令和6年10月26日(土)川上村東川(うのがわ)地区において地区防災計画の作成が行われ、奈良県防災士会から9名の防災士が参加しました。地区防災計画の手本にしたいとのことで、県からも視察に来られました。取り組みにくい感じのある地区防災計画ですが、今回はまず避難計画を作成して、その後に要支援者プランや避難所開設運営と分けて作成してもらうことで無理なく取り組んで頂けて、手作り感のある良いものが出来ました。

今回の工程は、まず6月に打合せののち、7月に住民に向けて最初の説明会を行い、9月に防災士7名が住民の皆さんと歩きながら、危険箇所や一時避難できる場所などを調査した結果を地図にまとめ、地域の特性や社会の特性、垣内ごとに避難計画を文章にまとめたものを住民主導で作成しました。この後は役場の協力を得て活字清書と印刷をした冊子を全戸配布して、最後にまとめの説明会を実施する予定です。

避難計画の作成はもちろんですが、なにより住民の皆さんが改めて地域の事を考える切っ掛けになったことが良かったと思います。東川地区は伊勢湾台風の際に大きな被害を受けていて、ほとんどの地域が土砂災害警戒エリアにあり、避難が遅れると孤立してしまう集落も多くあります。今回の避難計画が生きた計画になるように、また繰り返し作成頂けるような練習の機会になりました。

<末田政一防災士>

令和6年度奈良県防災総合訓練 リアル避難所開設・運営訓練、医療アセスメント訓練

令和6年10月20日(日)奈良市都祁生涯スポーツセンターにおいて、令和6年度奈良県防災総合訓練が開催されました。奈良県下から80機関が参加して被災地訓練と避難所訓練が行われ、奈良県防災士会は六郷地区自主防災防犯会の45名が「リアル避難所開設・運営訓練及び医療アセスメント訓練」に取り組まれるのを支援しました。訓練指導は末田理事長が務め、奈良県防災士会の防災士23名は運営本部のサポートや避難者役、在宅避難者のサポートなどを担当しました。

避難者受入では居住スペースがほぼ埋まった頃に要介護5の高齢者が毛布担架で担ぎ込まれて対応に苦慮する場面や、在宅避難者対応で電話が繋がらないなかでの連絡方法をどうするかなど、被災地で起こり得る課題がリアルに再現されました。振り返りで末田理事長は「六郷地区の皆さんは訓練前訓練の甲斐もあって、とてもよく頑張られました」と評価されました。六郷地区自主防災防犯会の牧田会長は「これまで自分達のところで災害は起こらないと思っていたが、訓練を通じて地元でも災害は起こるかもと考えるようになった」と締め括られました。今回の一連の訓練が六郷地区の皆さんにとって「災害を自分事として考える」きっかけになっておりますように。  <報告:小山防災士>

奈良市六郷地区訓練前訓練「リアル避難所開設・運営訓練」

令和6年10月6日(日)旧六郷小学校体育館において、令和6年度奈良県防災総合訓練の訓練前訓練が行われました。奈良市危機管理課の指導の下、六郷地区自主防災防犯会の45名が「リアル避難所開設・運営訓練」に取り組みました。奈良県防災士会の防災士26名は運営本部のサポートや避難所開設をお手伝いするとともに、聴覚障害者や車椅子利用者、赤ちゃん連れのママやペット連れ、足を骨折して毛布担架で担ぎ込まれるケガ人など、様々な支援と必要とする避難者をリアルに演じました。六郷地区の皆さんは声を掛け合い、一人一人が積極的に動いてこれらのニーズに対応されていたことを、植村相談役は講評で高く評価されました。(報告:小山防災士)