「葛城市市民参加型避難所運営訓練」

11月21日葛城市立忍海小学校 体育館にて、市民参加型避難所運営訓練が行われ、対象地域から、市民・職員計77名が参加されました。    (報告者:石川防災士)

法隆寺防災訓練

 

令和3年12月13日(月) 法隆寺において、斑鳩町・法隆寺主催の今年で7回目になる防災訓練が行われました。新型コロナウイルス感染が続いていることから、一般参加者を40名に絞り、奈良県防災士会から17名が参加しました。法隆寺管長、斑鳩町長のあいさつの後、中門の前で「シェイクアウト」訓練を行いました。

その後、聖徳会館において、参加者が「避難所運営」と「避難者」の2つの班に分かれて、「コロナ禍での体験型避難所開設訓練」が行われました。サランラップを利用して受付のパーティションを作るなど、避難所運営の準備が、ある程度整った段階で次々と訪れる避難者を受け入れました。「けがをしている」、「授乳させたい」、「熱がある」など様々な問題のある避難者が混じり、その対応に真剣に取り組まれました。

避難者が全員入所した後、会場を元に戻し、「避難所運営」と「避難者」の役を交代してもう一度訓練を行いました。二度目の「避難所運営」の班は一度目の学習効果があり、スムースさが増し、工夫も見られました。

訓練の後、植村防災士が訓練内容をふまえて「ふりかえり」の講義を行い、コロナ禍では外部からのボランティア支援が望めないことや助け合うことの大切さなどを訴えました。参加者からは、「何度も講習受けてるけど大変だと思った」とか、「わからないことが多かった、やってみて良かった」などの意見が寄せられました。〈村山 央 防災士〉

「コロナ禍での災害支援 ~人吉市での災害支援と、過去の被災地からの学び~」

 

11月20日(土)14:00~奈良公園バスターミナルレクチャーホールにおいて、防災講演会「コロナ禍での災害支援 ~人吉市での災害支援と、過去の被災地からの学び~」が行われ、防災士および一般から56名が参加されました。講師は「災害NGO結」代表の前原士武(まえはらとむ)さんです。コロナ禍の活動制約で、中止を余儀なくされていた集合での研修会がようやく叶い、講演と質疑応答含め2時間の研修会となりました。被災地には沢山のボランティアが集まりますが、それを調整、コーディネイトする人がいないため、現場は混乱しているとのこと。前原さんは、自分一人のスコップを動かすより1,000人のスコップを調整する方が復旧・復興に結び付くという理念のもと、発生24時間で現場入りし、緊急支援、育成、伝える活動を通して、人々が未来を自らの手で作るためのサポートを行っています。一つとして同じ災害はなく、同じ災害支援の形もありません。現場での情報収集や状況把握、災害支援コーディネイトを行い、被災者が自ら立ち上がり復興できるようサポートする流れを、「復旧ロードマップ」を使って解説頂きました。また、コロナ禍のなかではウィルスを①被災地に持ち込まない、②被災地から持ち出さない、③被災地内で感染を広げないために、被災地支援には最大限の配慮が必要なこと、そして、平時にできないことは有事にもできないため、平時からできることを増やし、課題を解決する力を備え、防災・減災力を高め「受援力」をつけることが大切であることも改めて学びました。私たちもこれら地域力の向上に寄与できるよう、日々活動を続けて行きたいと思います。  (報告者:古瀬防災士)

「コロナ禍における体験型避難所開設・運営訓練」

 

令和3年11月14日(日)、上牧町役場庁舎においてかんまき自主防災ネットワーク主催、上牧町総務課後援、NPO法人奈良県防災士会指導のもと、「上牧町 コロナ禍における体験型避難所開設・運営訓練」が開催されました。本訓練は奈良県安全・安心まちづくり推進課による「奈良県自主防災訓練支援事業」の一つです。

上牧町在住の防災士や、自治会への呼びかけを行い、同町にて民間の団体が主催する初めての実技訓練となりました。町内防災士、自治会役員の方17名をはじめ、上牧町総務課、上牧町社会福祉協議会、奈良県安心安全まちづくり推進課からもご協力とご参加を頂き、また、奈良県防災士会からも14名の方にご指導頂き、大変有意義な訓練となりました。訓練の内容としましては、上牧町総務課 山崎危機管理監より上牧町における災害リスクとそれに対する住民への告知(冊子等の配布)、上牧町としての備えや、避難所運営に関する講話を行って頂きました。その後の体験型避難所開設・運営訓練では、コロナ禍における避難所開設である事を前提とし、求められる対応、対処を考慮しつつ、被災地で実際にあったいろいろな問合せ、おこまり事、要支援者(配慮者)への対応を一部の避難者役の方に演じて頂き、避難所における受入れ方、運営をどうすべきか考え、行動をして頂きました。今回の訓練は、2チーム交替制にて実施した事も有り、後に運営担当をされた班は、最初の班での出来事を上手く改善され、取り組まれた事に大変感心させられました。その後、奈良県防災士会 植村副理事長兼相談役から「ふりかえり」の講義がなされ、「平時からの地域のコミュニケーション、たすけあい、平時からの備え」、そして避難所とは「率先行動にて役割を果たしに行く場所である‼」との講話を頂き、事前における準備等の重要性を問うて頂けました。回収されたアンケートからも、「実技とふりかえりの組み合わせが良かった」とのお声も多く、ご参加頂いた方々に災害と避難所について考えて頂く場と機会がつくれた事、大変よかったと感じております。

上牧町からは、職員の方の参加をはじめ、避難所で使う備蓄品のテント、段ボールベッド、パーティション、仮設トイレを提供頂き、訓練の際に実際に使用させて頂けましたので、組立方や使用感など大変良い体験をさせて頂きました。

<報告者:大坂間防災士>

かんまき自主防災_2021_1114活動報告書アンケート

災害時通訳・翻訳ボランティア養成研修

 

令和3年11月6日(土)奈良先端科学技術大学院大学において、奈良県外国人支援センター主催による「災害時通訳・翻訳ボランティア養成研修」が開催されました。講師として招かれた奈良県防災士会からは14名が参加し、通訳ボランティア、先端大の外国人留学生とそのご家族など総勢90名を対象に研修は行われました。   前半は植村信吉副理事長兼相談役が「災害から”命”をまもるために」と題して講話され、「日本は災害大国」であり「今、一番心配されているのは南海トラフ地震」であることをビデオなどで分かりやすく説明し、命を守るための行動をクイズ形式で考えていただきました。後半は「大地震サバイバル体験」をテーマに、「水運搬」「ブロック塀倒壊体験」「地震時危険箇所クイズ」「非常用トイレ体験」の4種の実技をグループに分かれて順に体験していただきました。 研修後のアンケートでは、「ビデオでの説明が分かりやすかった(現実的であった)」(先端大学生)、「地震発生時、何をすべきか、どうやって体を守ればいいかを体験実習できた」(先端大学生)、「簡易トイレの作り方体験は、非常に良かった」(通訳ボランティア)、「外国の方(留学生等)と共にボランティアも防災知識を習得できた」(通訳ボランディア)、「講義、グループワーク、状況判断とそれぞれがよかった」(先端大学生)、「講師を含めスタッフ、参加者のお陰で学びの多い研修でした(交流を深めた)」(通訳ボランティア)などの声を多数お寄せいただきました。奈良県防災士会にとりましても大変学びのある有意義な研修となりました。                                                     <報告者 小山防災士>

三郷町 災害ボランティア養成講座第4回「コロナ禍での避難所開設訓練」

 

令和3年10月30日(土)、三郷町福祉保健センターにおいて三郷町社会福祉協議会主催「災害ボランティア養成講座」第4回として「コロナ禍における避難所開設訓練」が開催されました。この訓練は同町で初めて開催するもので、町内の民生委員・児童委員さんを中心に14名が受講され、奈良県防災士会からは町在住の6名を含む12名の防災士が参加しました。第1部は町在住防災士 (避難所開設チーム)と受講生(避難住民チーム)に分かれ訓練を実施。一度すべてを撤去後、第2部は防災士と受講生の役割を交代しての訓練を実施しました。喫煙者やペット連れ、妊婦や赤ちゃん連れ、要支援者、新型コロナウイルス感染者など、様々な問題を抱える想定避難者を防災士が演じ、それを受講生が柔軟に受け止め対応する取り組みとなりました。また実際に避難場所に寝転がってもらい、避難生活の居心地を経験していただきました。限られた備品および時間という条件の中で、新型コロナウイルス感染対策を意識しながら避難所開設における行動・手順を模擬体験し、参加者自身が様々な意見を出し合い工夫をされ充実した訓練となりました。訓練の後には奈良県防災士会 植村相談役兼副理事長から「ふりかえり」の講義があり、続いて三郷町在住の北村理事が講評を述べられました。最後に三郷町社会福祉協議会の窪事務局長に閉講のお言葉を頂戴し、全4回の講座を修了いたしました。三郷町社会福祉協議会では来年度も本講座を継続実施していく計画で、防災士として地域防災力向上に向けた取組の重要性を再認識するものとなりました。                            〈報告者:平本防災士〉

王寺町防災士ネットワーク研修会

 

2021年10月31日(日)王寺町いずみスクエア3Fいずみホールにおいて、「王寺町防災士ネットワーク研修会」が行われ、王寺町在住防災士43名が参加されました。池田会長の開会挨拶の後、危機管理室 増田氏より研修の内容説明がありました。今回は2部構成となり、第1部は「防災備蓄倉庫の見学」です。王寺町の地図を用いての解説の後、いずみスクエアに備蓄している物品を、メンバー全員で見学しました備蓄倉庫は1Fと2Fに分かれており、1Fは水・組み立て式の給水施設・テント・段ボールパーテーションなどを備蓄。2Fはアルファ米・毛布・エアーマット・簡易トイレ等の備蓄がありました。アルファ米は味が6種類有り、避難された方が飽きない様な配慮も見受けられました。当日は実施されませんでしたが、2Fの物品を素早く1Fへ運ぶ為に、シートを張って上から滑り落とす方法も導入されており、災害時の人手が少ない際に有効な手段も取り入れられています。

第2部は「部会別打ち合わせ」です。防災士ネットワークの実際の活動としては部会で進めます。広報担当の「広報部会」、 防災訓練の企画を行う「訓練部会」、自主防災への支援を行う「支援部会」の3部会に分かれての顔見せと今後の打ち合わせを行い、11月21(日)に「簡易ベッド・パーテーション組立訓練」を実施する事を決め、部会を終了しました。王寺町防災士ネットワークもようやく組織として形になりスタートが切れました。サポート頂きました県社協 植村コーディネーター(奈良県防災士会相談役)には、この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。      <報告:八木沢 防災士>

 

社会課題解決支援協会 「避難所における要配慮者への対応」

令和3年10月31日(日)、奈良公園バスターミナルレクチャーホールにおいて、奈良県まちづくり推進局奈良公園室主催で「避難所における要配慮者への対応」と題したイベントが行われました。

このイベントは奈良公園室がバスターミナルを災害拠点に使用できないかという試みから始まった第二回目で、一般社団法人社会課題支援協会協力の下、奈良市危機管理課と富雄東地域包括支援センターの講演から始まりました。奈良県防災士会からは末田防災士がパネルディスカッションに参加して、地域包括支援センターとケアマネージャーさんとの意見交換を行いました。災害時の逃げ遅れを防ぐためには福祉と地域防災との結びつきが大事ですが、福祉側からはお願いすることばかりで、逆に相談して欲しいとか、地域側からは協力したくても何処の誰に言ったらいいのかわからないし、知らん顔されても困るのでといった意見が出て、お互いが歩み寄りたい気持ちがありながらもすれ違っている感じを受けました。防災と福祉は意外と接点が無いため、今回の意見交換は貴重な情報源となりました。     <末田政一 防災士>

 

「コロナ感染症に配慮した避難所運営」

 

10月24日、かんまき自主防災ネットワーク主催 「コロナ感染症に配慮した避難所運営」のワークショップが開催されました。本講座は、令和3年度上牧町協働のまちづくり公募補助事業「コロナ禍の災害対策ワークショップ」の一貫で行われています。今回は、町内の防災士、自治会役員ならびに役場職員の方26名に参加頂きました。次月開催のコロナ禍における避難所開設・運営訓練の事前学習の位置付けでもあり、映像による学習会でしたが、熱心に視聴頂き、災害時の避難所運営に関する事への関心の高さを感じました。女性の防災士の方も多く参加頂きました。質疑にて新型コロナ感染症への対応や要配慮者、ジェンダーなど含めた多様性への対応についてもご意見を頂き、著しい環境変化の中での避難について、考えを共有できたとは大変勉強になりました。受講アンケートは集計中でありますがこの様な会を開催する事に関しては、大きな期待を持たれていると受け止め、今後につなげていきたく思います。最後に、講座の受付に際し、災害時に役立つ避難所運営の小物ツールの活用事例も取り入れたので、次回の実施訓練時に思い出し活用頂ける事を期待しています。

<報告:大坂間防災士>

奈良県防災リーダー研修 「防災士に期待される活動」「防災士が行う各種訓練(タイムライン)」

 

令和3年度の奈良県防災リーダー研修が10月17日(日)奈良県社会福祉総合センターにおいて、98名の受講者で開催されました。奈良県安全安心まちづくり推進課が主催する4日間の研修の初日で、新たな防災士を養成する講座です。一限目は末田防災士が「防災士に期待される活動」として講義を行い、二限目は「防災士が行う各種訓練」として、マイタイムラインの実技訓練を八幡領防災士が進行しました。初日なので受講者には緊張と困惑の表情が見られましたが、講義終了後は明るい雰囲気になっていたのが印象的でした。

新型コロナ感染防止のため、昨年度に続き参加者を制限したため、抽選に外れた方も多くありましたが、各地で災害が多発して防災意識が高まる中で、新しい防災リーダーの活躍は頼もしい限りです。地域や職場、家族のために知識を役立てていただきたいと思います。     <末田政一 防災士>