「災害多発時代の消防団と自主防災組織の在り方」

11月26日(土)、奈良県コンベンションホールにて「地域防災力充実強化大会 in 奈良 2022」が開催されました。このイベントの目玉の一つでもであるパネルディスカッションに奈良県防災士会から植村信吉副理事長がパネラーとして参加しました。「災害多発時代の消防団と自主防災会の役割」をテーマに、MCに吉本興業のペナルティー ヒデさんを迎えて、仲川げん(奈良市長)、中室貞浩(奈良市消防団長)、伊藤俊子(奈良市女性防災クラブ連合会会長)、植村信吉(奈良県防災士会副理事長)、菅磨志保(関西大学社会安全学部准教授)の5名がMCヒデさんの質問に答える形で、それぞれの立場からの「防災の取組の紹介」、「自助・共助の必要性」「消防団と自主防災組織との連携」について意見を述べました。このような大きなイベントに県防災士会の代表として呼ばれることに、県内で防災士会が認められ期待されていることを実感した日となりました。  (報告者:植村信吉防災士)

大和高田市社協災害ボランティアセンター立上げ訓練に参加

11月19日(日)、大和高田市総合福祉会館において大和高田市社会福祉協議会が「災害ボランティアセンター立上げ訓練」を開催しました。市社協からこの訓練への協力要請を受けて県防災士会から植村副理事長を始め14名の防災士が参加しました。参加した防災士は、それぞれ市外から来た災害ボランティア役と、被災した住民役に別れて参加しましたが、この訓練を通して実際に自分の地域が被災した時に自分でできる事を知る良い機会となったと思います。また、市内から参加した防災士は、東日本大震災時に東北各地で災害ボランティア活動に関わっていたこともわかり、防災士間のネットワークが広がる機会ともなりました。   (報告者:植村信吉防災士)

くらしに活かす防災講座 第5回「平群町の豪雨災害リスクを知ろう」

令和4年11月19日(土)、平群町総合文化センターにおいて「くらしに活かす防災講座 第5回」が行われました。最終回のテーマは「平群町の豪雨災害リスクを知ろう」で、受講生10名、奈良県防災士会から1名、平群町防災士ネットワークから3名がそれぞれ参加しました。

先ず小山防災士から令和4年8月豪雨による新潟県関川村・村上市の被災の様子や、令和3年7月に熱海市で発生した土石流の映像などが紹介され、平群町が豪雨災害に見舞われたらどのようになるのかを想像していただきました。続いて受講生の皆さんに「超大型台風が平群町を直撃したら」という想定で、「マイ・タイムライン」の作成に取り組んでいただきました。後半は平群町防災士ネットワークの中戸防災士より地元の自主防災会の「災害時初期行動マニュアル」について説明がなされました。総括は平群町防災士ネットワーク会長の堀田防災士からお話をいただき、最後に全5回の締めくくりとして平群町中央公民館の森田様よりご挨拶を賜りました。

受講生アンケートでは「水害のリスクを考えていなかったので、視野が広がりました。」「自分ごととして防災を考えられるかが課題だと思っているので、今日のワーク「マイ・タイムライン」の取組は大変役に立った。」「椿台のマニュアルは参考になった。自治会に提案する。」などの感想が寄せられました。コロナ禍で始まった本講座も多くの方々に支えられて3年目を終えることができました。「来年も受講したいと思います。」とのお声も頂戴し、改めて気の引き締まる思いです。

(報告:小山防災士)

20221119 平群町防災講座(第5回)_活動報告書

奈良DWAT避難所開設・運営訓練

令和4年11月17日 奈良県災害派遣福祉チーム(奈良DWAT)様からの要請を受け、体験型「避難所開設・運営訓練」を実施しました。奈良県防災士会からは植村、堀田、小山、村山(千)、板垣、杉村、杵島、大坂間の8名が参加。

奈良DWATは、災害時に、避難所等に福祉専門職のチームを派遣し、高齢者、障害者、乳幼児等の要配慮者に対し適切な福祉支援を行うことにより二次被害の防止を図ることを目的とした組織です。今回、奈良DWAT隊より22名の方が参加されました。

日頃から社会福祉、保健衛生について専門的に業務を行われている方々に対しての研修会という事で、一般住民の方への避難所開設訓練とは少し違う緊張をしながら実施しました。今回の目的は、DWAT隊の活動は発災後、急性期頃からの活動となる為、発災直後に避難所の開設を担う事はない為、まずは自らが被災者住民となり、避難所を開設する要領や想定される事象(要配慮者への支援や避難住民からのお困りごとなど)に対して、「運営する立場の視点から避難所開設」について学習頂く事を目的としています。コロナ禍における留意点、対応すべき事なども含め取組んで頂きました。事前の学習として、植村副理事長(兼相談役)より資料に基づき説明がなされ、その後、参加者を約半数づつ、避難所開設班と避難住民役に分かれて頂き、それぞれについて体験頂きました。避難所開設、運営については、最初に運営の要である指揮統制役を男女1名づつに担当頂き、開設に必須となる、事前受付(一次)や二次受付、ゾーニングなどの役割(担当)を決めて頂きました。住民役の方には、健康で無事に避難された方、要配慮者の方、避難途中にて発見した事象(事故など)を伝える方、車両にて避難された方、ペット同伴者などを想定として迫真の演技を行って頂きました。

訓練開始時は、バタバタした状況でしたが、時間と共にさすが DWATチームと感じさせる、チーム内の協力や限られた資機材、備品を工夫され。指揮統制役を中心に各自判断し、指示も的確で全体が非常にスムーズでした。その場対応で困難なニーズや事象も温かく対応さており、我々も勉強になりました。我々もこのような団体と関わりを持たせていただきました事、有り難く思います。

<報告:大坂間防災士>

斑鳩町校区別防災訓練

2022年11月13日 第1回斑鳩町校区別防災訓練において、講演、物資搬送訓練及び災害住民意識調査が行われ、町内自主防災会などから約60名が参加されました。奈良県防災士会からは川口、小野、板垣、及び杉村防災士がご支援をさせていただきました。 (報告者:川口防災士)

防災に関する住民意識調査報告書_斑鳩町20221115

室﨑理事長と意見交換会

令和4年11月13日(日)三宅町あざさ苑において日本防災士会本部の室﨑理事長をお迎えして、奈良県防災士会役員と事務局メンバー12名と意見交換会を行いました。室﨑理事長は神戸大学と兵庫県立大学の名誉教授で、早くから防災の研究に取り組まれたレジェンドです。奈良県防災リーダー研修(防災士養成講座)でも毎年講演頂いています。日本防災士会と奈良県支部(奈良県防災士会)の今後の活動についてなど、ざっくばらんな意見交換で有意義な時間となりました。(報告:末田政一 防災士)

災害から家族と地域を守る(地震編)

令和4年10月27日(木)十津川村体育文化センターにおいて防災講演会が開催され、十津川村各区より総代様及び関係者含め総勢37名が参加されました。奈良県防災士会より植村副理事長、八木沢理事が講師として出席。小山手十津川村長様より今回の講演を開催した目的、南海トラフ地震が発生した時には、隣近所と助け合う事が重要である旨の挨拶を頂戴しました。

続いて植村副理事長による「災害から家族と地域を守る(地震編)」の講演がありました。「南海トラフの発生確率は、30年以内に70~80%の確率で発生すると言われており、誰もが必ず遭遇する」「被害は沿岸部に集中する。その為奈良県に支援はしばらく来ない。その間は自分たちで乗り切る」等、解説頂きました。山間部での地震被害として、新潟中越地震発生後の山古志村の様子を動画で紹会した際は、皆様真剣に見ておられました。

後半は地区防災計画について解説され、例として植村副会長の地元である三宅町上但馬地区の事例を紹介頂きました。奈良県防災士会は令和2年、十津川村と「地域防災力向上に関する協定」を結んでおり、各地区での防災計画作成を協力する事をお伝えしました。今回の講演中、参加された女性の方々が熱心に見入っておられ、都度頷かれる様子を見ていて、十津川の防災意識の高さ、各地区との繋がりの強さを感じました。(講演の様子は十津川テレビによる撮影があり、ケーブルテレビでの配信、及び村報で紹介される予定です)

(報告者:八木沢防災士)

 

 

奈良県総合防災訓練

令和4年10月23日(日)9時30分より、橿原市運動公園を会場として、58回目の奈良県総合防災訓練が、3年ぶりに開催されました。奈良県防災士会からも、研修参加希望者13名を含み27名が参加し、避難所開設・運営訓練及びアセスメント担当の団体の受け入れを行いました。避難所会場の変更等、バタバタしていましたが、バルーンシェルター(避難所としては狭小サイズ)を使用することとなりました。が、当日設置が遅れ、避難者受け入れ時刻になっても、準備が間に合わない状況になり、避難者と運営者が一緒に、間仕切りを設置し、入居してもらうことになりました。実際の災害時の状況を作り出してしまい、参加者には良い体験になったようです。避難所運営は、臨機応変に対処せなあかんなーと、つくづく感じました。(報告者:板垣防災士)

日本河川協会月刊誌「河川」令和4年10月号に執筆

令和3年12月24日に、一級河川大和川水系大和川他18河川と大和川流域について、特定都市河川及びの指定されました。(流域治水関連法の中核をなす特定都市河川浸水被害対策法の改正後、全国初となる特定都市河川の指定です)

この法律に基づき、国土交通省大和川河川事務所と奈良県が事務局となり、令和4年1月12日に大和川流域の流域水害対策協議会を設立されました。この協議会は、国土交通省、県、大和川流域の25市町村で構成しており、大和川流域のあらゆる関係者の協働による流域治水を推進するために「大和川流域水害対策計画」を作成し、実践することを協議していく予定で、奈良県防災士会もこの協議会に参加しています。

このたび日本河川協会からの依頼で「月刊誌河川10月号」に執筆いたしました。「地域防災力向上の取り組み」と題して、防災士会の活動をレポートしています。

<末田政一 防災士>

田原本町教育委員会生涯学習講座「災害に備える」~水害編~

10月12日日(水)、田原本町生涯学習講座の一環として「災害に備える」~水害編~が開催されました。この講座の講師として植村信吉副理事長が招かれ約1時間に渡って講演を行いました。講演では、講座の受講生が高齢者であることを踏まえて①近年増加する水害②身を守る3つの心得③水害に備えるを柱に、「いつ」「どうやって」どこへ」逃げるのかを中心に講演を行いました。過去に田原本町は”57水害”で堤防決壊で大きな被害を受けたこともあり、受講生は熱心にメモを取るなどしながら参加していました。(報告者:植村信吉防災士)