上牧町災害時対応訓練

令和5年1月15日。令和4年度上牧町社会福祉協議会主催の災害時対応訓練が行われ、地元の自主防災ネットワークの一員として参加しました。奈良県防災士会からは植村相談役兼副理事長が視察に来られました。

今年度は、ICTを活用した災害ボランティアセンター運営訓練となっており、情報の電子化(クラウド化)が図られています。

参加者はWEBにて事前参加登録を済ませており、当日の受付もスマートフォンなどの情報端末を用いて2次元コードをよみこむ方法でチェックイン。活動内容(マッチング内容)含めID化されておりクラウド上に情報管理がなされている。クラウド上にある情報へのアクセスも容易で、情報の追加付与もリアルタイムに反映され可視化される。よって従来の紙ベースでの煩わしい管理や集計なども不要で、飛躍的な運営効率の向上とスタッフの負担軽減になっている。(広域災害となると余計に運営スタッフの確保も限られる為、これまでの運用方法では困難となり改善が必要である。その為のIT化と訓練を通じたボランティアセンターの業務や運営人材の育成プログラムを兼ねている)

IT化することで、反面、参加者にとってはスマートフォンの操作含め情報端末の取扱いを強いられるので、苦手な方や不慣れな方にとっては難関そのものでもあった。今回はICTを活用した訓練が一つのテーマで有ると言う事で理解しなければならないのだが、参加者の方からは以前の方法が良いとの意見も相当数あったかと思います。この類は説明指導やアプリケーションのGUI設計によるところも大きいが、使う側のターゲット層の想定と訓練参加者の実際の層の違いもあるのではと思いました。自分自身も新たな取り組みの中で運営スタッフとして役割に従事させて頂きましたが、PDA操作(情報端末)、や映像によるオリエンテーションなど含め課題についても自己認識が出来ました。次回はそれを踏まえて対応出来ればと思っています。

参加される方々の中には、災害想定やインフラの状況などより、いろいろな見識をお持ちの方がおられるので、訓練方針や方法など見解の相違による議論も活発になされている場面も見受けられました。上牧町社会福祉協議会では、これまで11年もの訓練実績の上に今回の新たな試みが有ると説明回答されていた事、印象にのこっています。今年の訓練にて更に改善がなされ、より良い災害ボランティアセンターの開設と運営が出来るのではないかと思います。災害に限らず、何事もこれまでに学んだ事や経験、訓練以上の事は出来ないと思っていますので、このような機会を作って頂ける主催団体には感謝でしかありません。

[報告:大坂間防災士]

大和川流域水害対策協議会(第4回)

令和5年1月16日(月)奈良ロイヤルホテル鳳凰・朱雀の間において、第4回大和川流域水害対策協議会が開催され、奈良県防災士会からは末田理事長が参加しました。国土交通省近畿地方整備局の局長が座長となり、奈良県知事、流域25の市町村長、森林管理局森林事務所長、近畿地方環境事務所長、近畿財務局奈良財務事務所長、奈良地方気象台台長と奈良県防災士会理事長で構成されています。前回は書面決議でしたので、一堂に会する会議には初めての参加となります。以下難しい言葉が並びますがご了承下さい。

この協議会は気候変動の影響による降雨量の増加や流域の開発に伴う雨水流出量の増加等により浸水被害が著しい大和川流域において、雨水貯留浸透施設等の積極的な推進及び流域の持つ保水・貯留機能の適正な維持、水防災に対応したまちづくりとの連携、住まい方の工夫等、総合的な流域対策を効果的かつ円滑な実施を図るため、流域水害対策計画の作成及び変更に関する協議並びに流域水害対策計画の実施に係る連絡調整を行うことを目的に、特定都市河川浸水被害対策法第六条に基づき設置するものです。

今回は雨水貯留浸透施設整備の進捗状況と、土地利用規制の検討方針等の資料説明が行われました。貯留機能保全区域の土地利用や浸水被害防止区域の指定は住民の皆さんにも直結する問題です。今後地域での協議も進んでくると思います。実際に浸水被害や災害が起こる前に対策が必要です。防災士の皆さんは地域で浸水のリスクを周知頂くなどのご協力をよろしくお願いします。

<末田政一 防災士>

地区防災計画アンケート結果

12月18日の奈良県防災士会スキルアップ研修会に参加頂いた方に、地区防災計画実施アンケートをお願いしました。集計結果をアップします。
日本防災士会(本部)では地区防災計画推進委員会を設けて重点的に地区防災計画に取り組んでいます。地区防災計画の取り組みの主体は、地区の特性をよく知る住民の皆様であり、防災士は計画づくりや各種訓練をお手伝いする役割を担っています。
奈良県でも防災士の皆様の地区で取り組まれている情報をお知らせいただければ幸いです。

地区防災計画アンケート結果

令和4年度スキルアップ研修

奈良県防災士会令和4年度スキルアップ研修を12月18日日曜日に三宅町文化ホールにて開催しました。

当日は、47名の防災士が末田理事長、植村副理事長の熱心な講義を受講しました。

テーマは「研修・実技の進め方と災害発生時の防災士の行動」「避難所運営訓練の進め方」「マイ・タイムラインの進め方」「地区防災計画の進め方」の4講座、それぞれ50分間の内容でした。

受講者からは、「まちあるきの視点について」「集団を統制するコツについて」といった質問があり、それぞれ講師が答えました。

講義の合間では、参加された防災士同士のつながりのために挨拶するシーンもあり有意義な1日となりました。

講師役を務められた末田理事長、植村副理事長、ならびに受付や物販など運営にご協力いただいた皆さまありがとうございました。

葛城市の地層・断層を知ろう

令和4年10月26日に、葛城市忍海小学校6年2組で、防災教室が行われ、葛城市の過去の災害等の講義や、防災クイズ段ボールベット体験や、簡易トイレ体験・非常持出し袋を背負う体験等をしました。  (報告:石川防災士)

令和4年度支部長会議

日本防災士会令和4年度支部長会議が東京会場と大阪会場でそれぞれ開催され、末田理事長、植村副理事長、八幡領理事が出席しました。

冒頭、室﨑理事長より挨拶があり、「日本防災士会は信頼される団体へ更に向上を図る必要がある。組織の近代化、体制づくりを図ってまいりたい。」

といった趣旨の発言がありました。

議題は次の通り。

(1)2022年度 事業計画への取り組み状況について

(2)支部支援金及び支部連絡協議会の助成金の申請について

(3)支部支援金申請書の理事による監査的チェックについて

(4)2023年度理事の選任について

(5)組織強化に向けて~支部活動の手引き~

(6)支部長自己紹介及び活動事例発表

令和5年度にかけて会員管理システムが導入されます。本部会報80号を精読願います。

 

防災学習会

令和4年12月17日(土)葛城市中央公民館において、奈良県地域婦人団体連絡協議会の主催により「防災学習会」が実施され、婦人会から50名の方が勉強会に参加されました。奈良県防災士会からは末田防災士が講師として講演を行いました。地域婦人団体連絡協議会の防災学習は2020年に続いて2回目になります。

主催者からは「防災でまず一番気をつけなければならないこと」をということで、命を守る行動と準備についての講演を行い、参加者の皆さんが主となる題材として「家族会議」を提案しました。当初参加者は「防災学習は面倒だけど、やっておかなければいけないこと」と言われていましたが、無理のない範囲でご自身の得意なことや、やりたいことからコツコツ進めることと、防災の話は誰から聞くかが大事なので、自分はなかなか実行できなくても、家族や友達に教えてあげたら、その方は実行される可能性が高いので、思いついた方の名前をメモしておいてくださいと話しました。また非常食についても実行しやすい方法を提案しました。期限切れになっても食べる気がしないような非常食は、災害時に食べるのもしんどい。普段食べているもののローリングストックも推奨されているが、なかなか実行できないことなので、いっそのこと自分が食べたい、テンションが上がるもので賞味期限が比較的長いものを買っておけば、例えば1年後に食べるのも楽しみになるし、災害時に頑張っていく糧になります。

最初は「眠らないように頑張って話を聞きます」と言われていましたが、皆さん眼を輝かせて聞いていただけたので、少しはお役に立てたかと思います。

<末田政一 防災士>

法隆寺防災訓練

令和4年12月12日 法隆寺において、総合防災訓練が行われ、地域住民の方も約40名参加され、水運搬訓練で、リュック等を使用することで、楽に、多く運べること、両手が空くことの大事さを体験しました。  (報告者:石川防災士)

王寺町住民ワークショップ

2022年12月10日(土)王寺町政策推進課が主催する町民ワークショップ「ゲームで学ぶ防災編」が開催

され、一般公募で計36名、王寺町役場より7名、奈良県立大学より6名の計49名、及び奈良県防災士会から

は村山防災士、板垣防災士、八木沢防災士の3名がワークショップに参加しました。

コロナ禍でもあり、各会場では席の間隔を空ける等の感染症対策を十分実施した上での開催でした。

午前は南義務教育学校太子学舎で南エリア地区の方が参加。政策推進課 村田様、自治連合会会長井村様より開会

挨拶を頂きました。続いて王寺町防災士ネットワーク 池田会長による避難所運営ゲームHUGの説明があり、通常

HUGで使用する学校の図面ではなく、王寺町の指定避難所「いずみスクエア」を想定。実際に災害が起きた際使用

する避難所想定なだけに、参加された方々にも緊張感が伺え

ました。5つに分けたテーブルには、住人・役場職員・大学生が交互に入り、自己紹介が終わるとゲーム

開始。初めて体験される方もおり、次々と繰り出される避難者カードに戸惑いながらも、みんなで意見を

出し合いながらゲームを進めました。途中村山防災士が緊急地震速報を鳴らし、机の下へ避難する様

指示する場面もありました。ゲーム終了後は他のテーブルの見学をし、自分のチームと異なる運営をし

ている状況は、皆さん非常に参考になった様です。総評を奈良県立大学 高津教授より頂き、午前のワー

クショップは終了しました。午後は北義務教育学校へ場所を移し、防災士ネットワーク訓練部会が主

となり、中央エリア・北エリアの住民の方々とHUGを行いました。振り返りでは、ペット・トイレ・ゴミ・歩行

困難な方への対応・個室とアリーナとの振り分け等、チームで課題となった事が発表されました。

今回のHUGは、1つのテーブルに行政・地域住人(自治会長)・大学生が同じ課題を共有し、意見を出す

貴重な場であったと感じます。防災をきっかけとした各地域との横のつながりが、今後の町づくりの基本

になると感じたワークショップでした。奈良県立大学 高津教授 学生の皆様、長時間お付き合い頂き

ありがとうございました。

<報告:八木沢 防災士>

今里町防災訓練

令和4年12月11日(日)大和高田市今里自治会館ならびに今里町内において、今里町自治会自主防災会の主催により「防災講演会と防災まちあるき」が実施されました。本訓練は奈良県の「地域防災力支援ワークショップ・自主防災訓練支援事業」の一環として行われ、大和高田市からも支援を得て、今里町自治会の班長28人が参加しました。

講師には奈良県防災士会から植村防災士、村山防災士、板垣防災士、小山防災士の4名が招かれました。前半は小山防災士が「南海トラフ大地震について」と題して講演を行い、同じ海溝型地震である「東日本大震災」の発生の瞬間の映像をご覧いただくなどして、海なし県の奈良県であっても「南海トラフ大地震」が脅威となり得ることを紹介しました。後半は今里町を4つのエリアに分割し、4グループに分かれて「防災まちあるき」に出掛けました。参加者は「防災まちあるき チェックシート」を手に、南海トラフ大地震で想定される震度6弱〜6強の揺れが今里町を襲ったと想定して、「安全な場所」「災害時に役立つと思われる物や店」「災害時に役立つと思われる人」「危険と思われる場所や道路など」を確認して回りました。ふり返りの時間ではグループ内で意見集約した後、各リーダーが代表して発表を行い、参加者全員で情報を共有しました。

訓練後のアンケートでは、「南海トラフ地震といわれていても具体的に考える事はなかったが、今日のビデオを見て実感がわきました」「地域の危険な所、安全な場所が回ってみてよく分かりました」「普段上を見上げることがないので、かわら等の状況を確認出来てよかった」「消火栓がある場所がわかった」「井戸の使用が出来る所も数カ所あり、心強く思った」「このような研修、0回と1回とでは大きく違うので参加してよかった」「参加の皆さんと共に行動出来てよかった」「今里町の班長だけでなく、全員の人達(班毎に)体験できればいいと思いました」などの声が寄せられました。

<報告者 小山防災士>

20221211 今里町_活動報告&会計報告