東川自治会防災講演「日頃の備えがあなたを守る」

9月6日、川上村防災訓練が行われました。東川自治会では昨年9月に街歩きをして危険な個所を確認し、住民がマップを作成しました。防災意識を高める目的で、今回は防災講演会が企画され、非常食の試食も行いました。講演では「日頃の備えがあなたを守る」という題で、いつ起こるかわからない災害に備えることの重要性を話しました。家具転倒防止やトイレの備え等についてお伝えしました。

<報告:大北防災士>

親子防災「自分で自分を守ろう!〜地震が起きたら〜」

8月23日(土)奈良市の三笠公民館において『親子防災「自分で自分を守ろう!〜地震が起きたら〜」』を開催しました。

小学1年生~中学2年生の子ども6名とその保護者4名の計10名の方が参加されました。
前半は、実際の地震の動画をみてもらいました。そのあと屋内外での地震で危ない箇所についてイラストをみながら考えてもらい、気づいた場所を答えてもらいました。また、地震が起きた時に一番大切なこととして、①死なない!②大けがをしないを念頭に、緊急地震速報がなったらどういう行動をとるべきか、「シェイクアウト」をみんなで確認し、実際に行動をとってもらいました。こちらも、みなさんすばやく行動をとることができ、大変素晴らしかったです。

後半では、地震によって断水がおきた時、水不足による生活の中で、どのようなことで困るかを考えてもらい、水の確保についての大切さも学んでいただけたと思います。実際に、給水車で水をもらったことを想定し、水を入れた1~2リットルのペットボトルをもてるだけ手で持った状態でフロア内を移動してもらい、水の運搬の大変さを実感していただけました。手で持つことよりも、両手が空くリュックでペットボトルを運んだり、ビニール袋を活用したバケツで運搬するなどの工夫について知ってもらい、安全で効果的に運搬する術を身に着けていただけたようです。また、水不足で困難となるのがトイレですが、簡易トイレの体験もしていただきました。今回は、凝固剤、尿取りパット、ペットのトイレシート、新聞紙を各家庭で違う種類の体験をしてもらい、結果を比べてもらいました。実際に家庭で準備されている所もあるようですが、水分を固める・吸収するアイテムの使用比べをしてもらうことは、印象的で記憶に残る体験だったのではないでしょうか。今回参加された方は、防災対策に関する意識が高い方も多く、今後の更なる防災対策に役立てていただければと思いますし、いろいろな年代の方と一緒に体験することで、防災対策の新たな工夫や気づきにつながることを実感いたしました。今回の防災教室を機に、そのご家族やお友達にも伝達していただき、防災の輪が広がることを期待しています。最後に、お子さんお一人おひとりに感想を述べていただき、缶バッチをプレゼントさせていただきました。「楽しかった」という感想も多く、夏休みの思い出にもなっていただけたのではないでしょうか。

〈報告:福岡防災士〉

 

京田辺市人権問題研修会「人権の視点で考える防災」

8月21日(木)、京都府京田辺市において人権問題研修会の一環として「人権の視点で考える防災」と題して植村信吉防災士が講演を行いました。この講演は、奈良県防災士会が能登半島地震の支援活動に取り組んできた経験と体験に基づき、京田辺市民及び京田辺市市役所職員を対象に開催されたものです。講演では、能登半島地震の際に支援に入った避難所(珠洲市正院小学校)の実態や課題に加えて、珠洲市や能登町における災害ボランティア活動から感じた人権問題について報告され、なかでも、SNSでのニセ情報が如何に被災者を惑わせているかについて報告と注意点を訴えました。参加者は、市民よりも市役所職員の方が多かったこともあり、災害時の自治体職員としての心がまえや準備についても取り上げて話をしたこともあり、有意義な講演会となりました。

<報告:植村信吉防災士>


 

被災地支援 ~石川県七尾市旭町、珠洲市上戸町~

令和7年8月15日(金)、16日(土)の2日間、個別活動として石川県七尾市および珠洲市上戸町へ被災地支援活動に入りました。連日酷暑が続き志願者も少ない状況で、珠洲市の活動は個人的な依頼への対応であったため、奈良県防災士会防災士として1名で現地入りしました。

1日目:15日未明に七尾市入りし、民間ボランティアセンター「おらっちゃ七尾」のボランティア集合場所に指定された駐車場に到着。午前8時ごろから全国から集まった他のボランティアの方と共に送迎バスに乗り、旧石崎保育園の「おらっちゃ七尾」へ。オリエンテーション、マッチングを終え、災害廃棄物集積場の仕分け作業担当のメンバーとして現地へ向かいました。

被災家屋から集められた災害廃棄物を集め、軽トラで分別品目別に積み替え、市営のリサイクルセンターまで何度も軽トラでピストン運転して運ぶという作業と同時に、当日倉庫に搬入されてくる災害廃棄物を仕分けしながら荷下ろしするという作業を、一日延々と行いました。倉庫内は湿度と気温が異様に高く、空調服を着ていても汗だくになりながらの作業でした。

この日の活動を終え、17時頃に「おらっちゃ七尾」を発ち、珠洲市の上砥町にあるカフェ&サロンANARCHY(アナーキー)へ向かいました。この日はこちらで一泊させていただきました。

2日目:今回、個人依頼を受けたANARCHYさんにて、簡単な工務的な作業と店舗のバックヤードの倉庫の整理作業などを行いました。こちらはオーナーさんの人脈でこれまで多くのボランティアの支援を受けながら、被災地の地元として高齢者や仮設住宅への支援物資の配給、炊き出し、また、無料のお茶会で住民さんが集まって交流できる場所の提供などを行っておられ、今回もその活動と店舗の支援としてご協力させていただきました。

こちらも倉庫の整理作業が一番きつく、支援物資や石油ストーブ、発電機などを2階のロフトへ運び上げるという作業を汗だくになりながら行いました。

宿泊や食事、シャワーなどは利用させて頂けたので、作業の合間や、閉店後は色々とお話もさせていただきました。

8月6日からの豪雨では上戸町も浸水被害があったようですが、昨年9月の豪雨災害に比べると大したことなく感じたこと、ちょうど前日にキリコ祭りで盛り上がって奇跡的に豪雨の影響を受けずに祭りを行えたことなど、色々と近況も聞かせていただきました。

また、食材買い出しに同行した際は、道の駅すずなりや周辺のスーパー、ホームセンターなど凄い数の車と人で賑わっており、震災以降これほど人が多いところを見るのはお盆の帰省の時期だとしてもはじめてだとオーナーさんもおっしゃってました。

能登の復興は時間が掛かってはいるものの、被災地は少しづつでも元気をとりもどしていると実感できた今回の支援活動でした。

<報告:北村防災士>

三室自治会防災キャンプ

8/9(土)、生駒郡三郷町三室自治会のイベントとして防災キャンプが行われ自主防災組織役員の防災士や三郷町内からも防災士が応援として参加し、子ども16名を含む親子連れの方々など49名の参加者が集まりました。

冒頭15:00からは公益財団法人日本公衆電話会の方々にお越しいただき、171災害伝言ダイヤルの勉強会をしていただきました。ビデオや映像資料での解説のあと、2台のデモ機を使っての体験会をご指導していただき、参加者も初めての体験に盛り上がりました。公衆電話を見かけることが少なくなり、利用方法を知らない子供が多いのですが、災害時の安否確認の方法として非常に重要な知識と経験です。

そのあと17:00からは防災キャンプの本番。かまどベンチを使った炊き出しで、みんなでアルファ米とかまどベンチの大鍋の湯で温めたレトルトカレーをかけてカレーライスを食べました。子供たちの人数に対してレトルトカレーの甘口が足りなかったようです。

アルファ米にお湯を入れてから約15分間、出来るのを待ってる間はバケツリレーゲームを行いました。バケツの取っ手の持ち方を教えて2回目をやった時はかなりスムーズに出来たと思います。

食後は非常用トイレの解説。自治会に3台あるドントコイというマンホール用トイレを仮設置。そこで非常用トイレセットの使用の実演も行い、凝固剤の実際の固まる様子も見ていただきました。次に防犯夜回り体験として、防犯部長が先導で、子どもたちに拍子木を打たせながら30分ほど地区内を回りました。防犯部長のあとを子どもたちが楽しく付いていく様がハーメルンの笛吹みたいで可笑しかったです。防犯部長も子どもが大好きな方なのでとても満足そうでした。

その次は自治会館に入ってNPO法人奈良県防災士会のコンテンツの防災紙芝居「マナちゃんリナちゃんのぼうさいにっき」を上演。

続いてスマホや笛付きLEDライトを使ってのペットボトルによる真っ暗体験!

最後にみんなで花火を楽しんで、町からの頒布品の備蓄パンと、非常用トイレのお土産を配って解散となりました。

防災士のみなさん、自治会の役員様、防犯部の子ども見守り班の方々、三郷町内からもお手伝いに来ていただき、トラブルも無く無事イベントを終えることが出来ました。

<報告:北村防災士>

三郷中学校防災訓練

令和7年5月13日(金)、三郷中学校において2年生5クラス約170名を対象とした防災訓練があり、三郷町自主防災ネットワークから10名が指導員として参加協力させていただきました。昨年1月1日の能登半島地震や8月の南海トラフ地震注意情報の発令など、大規模地震災害への備えが重要視される中での毎年恒例の行事でした。

NPO法人奈良県防災士会の植村相談役による講演の後、役場総務課や消防団、西和消防による段ボールベッド、応急手当、AEDの使い方などのブース体験が行われました。三郷町自主防災ネットワークは「危険個所クイズ」「非常持ち出し品(男子と女子別」のブースを担当させていただきました。生徒たちは皆熱心に取り組んでいました。彼らがこれからの三郷町の防災力として育っていってくださることを期待したいと思います。

<報告:澤防災士>

令和7年度学校安全教室推進事業 防災教室講習会

8月4日 いかるがホールにおいて、文科省・奈良県教委主催「令和7年度学校安全教室推進事業 防災教室講習会」が行われました。県内の小学校・中学校・義務教育学校・高校・幼稚園・こども園・特別支援学校・市町村教委など学校教育に携わる方々153名が参加されました。

第一部は「避難所を知る」と題して、植村防災士より講演が行われました。避難所運営に係る一般的な話に加え、自身が能登半島地震などでの支援活動で経験・見聞きした、その場で求められる様々な課題などを交えての話に参加されたみなさんは熱心に耳を傾けらていました。

第二部は参加者が10のグループに分かれ、ワークショップです。全国的に見ても学校(特に小中学校)は避難所に指定されています。実際に大規模災害が起こると学校関係者は好むと好まざるとにかかわらず自身の勤務する学校で避難所運営に携わる可能性が高いことから、「避難所の課題を考える」というテーマで次々に出される課題について、避難所を運営する立場に立って『課題の解決方法』『事前にできたこと』について意見交流をしていただきました。

課題は能登半島地震発災後、珠洲市の正院小学校で起こった事例を基に順次出される「避難所にはすでに800人ほどの避難者がいて、校舎や駐車場のどこにだれかわからない状況」、「避難所に物資が届くようになったが、玄関先に荷物が山のようになっている。どうしたらよい?」など6つの課題について各グループで活発な意見交流が行われました。6つの課題終了後に、各課題についてランダムに1つのグループが指名され、そのグループで出た意見を発表していただき、植村防災士よりポイントを伝えるという形で第二部を終えました。

最後に、第二部でサポートについた村山・板垣・小山・岡本の4人の防災士より一言ずつ感想を伝えさせていただき、今日の研修会での話や意見交流を自分事として各学校園などに持ち帰り、それぞれの場で生かしていただけたらという植村防災士の総括で研修会を終えました。

参加されたみなさんの熱心な姿に感心させられた会となりました。参加者のみなさん、お疲れさまでした。

<報告:岡本防災士>
 

 

くらしに活かす防災講座①

令和7年6月7日(土) 平群町総合文化センター2階研修室ABにて令和7年度連続講座第1回を開催しました。テーマは「平群町の災害リスクを知ろう!」でした。大雨等のリスクをハザードマップ等を参考にしながら、平群町内の被害状況等を堀田防災士が講演しました。

<報告:堀田防災士>

お天気フェア 2025

令和7年7月30日(水)奈良県立図書情報館において、奈良地方気象台、奈良県砂防・災害対策課、NHK奈良放送局、奈良県防災士会の主催並びに奈良県立図書情報館の共催、気象友の会の後援による「夏休み お天気フェア2025」が行われました。非常に厳しい暑さの中、73人が来場し、天気と防災について学んでいただきました。奈良県防災士会からは15人の防災士が参加し、「防災紙芝居」の上演、「新聞紙スリッパ作り」の工作、「ポリ袋クッキング」「能登半島地震・水害や奈良県防災士会の支援活動」についての展示を担当しました。奈良地方気象台の「気象実験や展示」、奈良県砂防・災害対策課の「土砂災害」、NHK奈良放送局の「VR体験」と色々な内容で、来場者の皆さんは楽しみながら熱心に見学体験をされていました。来場者の中に、“来年防災士養成講座を受けて、防災士になります。”と言ってくれていた小学生もいました。

<報告:西田防災士>

 

都祁中学校防災学習「地震対応練習」

令和7年7月4日(金)、奈良市立都祁中学校において、全校生徒を対象とした防災学習が行われ、地元自主防災会長でもある末田防災士が「地震対応練習」を行いました。ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)に合わせて毎年この時期に実施しています。

地震対応練習は5限目の1時間で、まず各教室で先生から地震対応の説明があり、地震発生の放送から3分間、全生徒がシェイクアウトの練習をしました。その後安否確認のために校庭に集合するのですが、3年生は3階から通常の避難ルートである階段が封鎖され通れなくなっているため、別ルートから降りるなどのアレンジも加え、臨機応変の中でも通常通りの行動が出来るようにしました。

校庭では防災担当の先生からの説明の後、末田防災士が何のために練習するのかと、自分は大丈夫という正常性バイアスを歌を交えながら説明しました。都祁中学校では自主的に練習出来るように、訓練ではなく「練習」と言っています。都祁地域は山間部で、一般的な市より面積が広いにもかかわらず人口が少なく高齢化が進んでいるため、昼も夜も都祁にいる中学生を頼りにしていて、生徒の皆さんも自覚してくれています。まずは自分たちがケガをしないように、そして助ける側になれるように、みんな練習に取り組んでくれました。

<末田政一防災士>