桜井市人権問題研修会「人権の視点からの防災」

12月11日(木)、午後6時30分から桜井市役所大会議室において市の人権問題研修会の一環として「人権の視点で考える防災」と題して植村信吉防災士が講演を行いました。この講演は、奈良県防災士会が能登半島地震の支援活動に取り組んできた経験と体験に基づき、避難所での人権や自主避難している被災者への視点をもって防災を考えるとして開催されたものです。講演では、能登半島地震の際に支援に入った避難所(珠洲市正院小学校)の実態や課題に加えて、珠洲市や能登町における災害ボランティアア活動から感じた避難所生活での人権をどう守るのかについて問題提起がされ、なかでも、SNSでのニセ情報が如何に被災者を惑わせているかについて報告と注意点を訴えました。

<報告:植村信吉防災士>

生駒市中地区避難所設営炊き出し訓練他

令和7年11月9日(日)生駒市自治連合会中地区にて、指定避難所となる生駒小学校での避難所設営訓練が開催されました。体育館では訓練で避難してきた住民の皆さんがパーティーション設営や非常電源装置の取り扱いなどを学びました。校庭では、自治会役員を中心としたボランティアの皆さんによるカレーライスの炊き出しを行い、訓練参加者に試食をしていただきました。カレールーは前日から、市域の方々と協力して仕込みを行い、早朝より調理にとりかかりました。訓練参加者は1,000名を見込んでおりましたが、朝から雨天ということもあり当初の規模を縮小して実施しました。奈良県防災士会としては、訓練の企画段階から加わり、事前配布用の訓練案内ビラの原稿作成を担当しました。当日は、被災地ボランティア支援の様子がわかる掲示物の設置とポリ袋クッキングの実演を行いました。

<報告:八幡領 防災士(生駒)>

都祁地域合同防災訓練

令和7年12月7日(日)奈良市の都祁地域において、都祁地域4地区の自主防災会の合同で「都祁地域合同防災訓練」が実施され、地域の指定避難所の開設練習行いました。都祁地区の自主防災会長でもある末田防災士と都祁地区の防災士の他、奈良県防災士会からは講師派遣として19名の防災士が参加しました。

会場は都祁小学校と都祁中学校と都祁公民館で、防災士は各会場で避難者役や案内役になり、HUGカードにあるような様々な事情を持った人を演じたり、「物資が届くので準備を」「テレビのインタビューが来るので対応を」「総理大臣が来ます」などのイベントを発生させて、リアルな避難所を体験出来るようにしました。現役自衛官の防災士もいたので「遺体安置所が出来るまで、ご遺体を安置させて欲しい」「お風呂を設置するので場所を指定して」などの課題も出したところ、公民館の敷地内ではお風呂のスペースが足りないことも判明しました。

小学校は約100名、中学校は20名、公民館は8名の住民が参加。各会場は離れていますがデジタル簡易無線で情報交換や課題の解決をして、最後は各会場で防災士が講評を行いました。毎年参加されている住民も、初めて訓練に参加された方も、気づいて頂けることが沢山あり、有意義な訓練となりました。

<報告:末田政一 防災士(都祁)>

安堵町災害VC設置・運営訓練

さる11月29日(土)、トーク安堵カルチャーセンターにおいて「災害VC設置・運営訓練」が開催されました。この訓練は、安堵町行政と安堵町社会福祉協議会が合同で企画されたもので、奈良県防災士会は安堵町社協からの協力要請を受けて11名の防災士が参加しました。訓練では、安堵町民が6グループに別れて災害VCの流れを体験しました。参加した防災士は、各グループの誘導・案内役として住民の皆さんと一緒に災害VCの体験を行いました。

<報告者:植村信吉防災士>

令和7年度 東和合同災害ボランティアセンター設置・運営訓練

令和7年11月26日(水)~27日(木)の2日間にわたり、『令和7年度 東和合同災害ボランティアセンター設置・運営訓練』が行われました。この訓練は、宇陀市と桜井市の2つの市で同時に災害が発生したときに、両市が連携して災害にあたることができるのかということを確認するために行われたもので、その訓練に奈良県防災士会の12名が参加することになりました。

26日は災害ボランティアセンターの設営の作戦会議が行われ、翌27日には宇陀市と桜井市の両市で訓練が行われました。26日と27日の両日とも奈良県防災士会が参加しました。

27日の訓練は奈良県防災士会は宇陀市の方に参加いたしました。宇陀市総合体育館で行われ、午前中は実際の被害を想定した訓練が行われ、奈良県防災士会は総務班と災害ボランティア班の2つに分かれて活動をしました。総務班では、突然支援にやってきたNPO団体の要求をボランティアセンターがどう対応するのかという訓練が行われました。

この訓練には我々と関係の深い、災害支援レスキューアシスト代表理事である中島武志氏がアドバイザーとして参加されており、また、参加者に向け講話もされておりました。

午後には、社協、JVOAD、奈良防災プラットフォーム連絡会やレスキューアシスト中島代表などの方たちと情報共有会議が行われ、今回の訓練で問題としてあがった事項の共有が行われました。

その後、奈良防災プラットフォーム連絡会の団体(奈良県防災士会も含む)は14時に解散となりました。

<報告:湯浅 防災士>

令和7年度大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練

2025年11月15日(土)AM9:00より、大和高田市社会福祉協議会による『令和7年度大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練』が行われました。毎年11月にこの場所で行われている訓練です。今回、奈良県防災士会からは11名での参加となりました。

参加者は防災士会以外では、大和高田市をはじめとする奈良県内各市町村と和歌山県の社会福祉協議会、市内のボランティア団体や民生委員の地区代表、老人クラブ、障がい者組織、市役所と葛城青年会議所からであり、全体では46名での訓練となりました。

防災士会のメンバーの役割りですが、去年は全員が災害ボランティア役でしたが、今年は各班に別れての活動となりました。

災害ボランティアを受け入れる「受付班」、ボランティアにオリエンテーションと作業説明をする「オリエンテーション・マッチング班」、作業道具を貸し出し出発帰着を管理する「送り出し・資材班」、被災者の困りごとを聞く「困りごと受付班」。そして、「災害ボランティア役」の5つの班に2、3名づつ分かれました。防災士会はアドバイザー的な役割りを依頼されており、必要なときに「助言」をさせていただきました。最後に社会福祉協議会の責任者からの謝辞があり、AM11:40に訓練終了となりました。

<報告:湯浅 防災士>

奈良県ニット協同組合 危機対策訓練

令和7年11月12日(水)奈良県中和労働会館会議室Aにおいて、奈良県ニット協同組合主催の「危機対策訓練」が実施されました。講師として奈良県防災士会の防災士6名が招かれ、12名が参加して訓練は行われました。前半は「地震発生!命を守るために」と題して講義をし、後半は2グループに分かれて「水運搬訓練」と「簡易トイレ体験」に取り組んで頂きました。被災地の情報を交え、地震への備えと取り組みについて考えて頂くことができたと思います。

<報告:小山防災士>

令和7年度緊急消防援助隊近畿ブロック合同訓練

令和7年10月26日(日)、三宅町において奈良県防災総合訓練が行われました。

奈良県防災士会からは34名の防災士が参加し、避難所運営訓練の設営支援や避難所受付のクレーマー役などを担いました。

避難者役としては、全体がどう進行しているのかが不明であったり、時間を持て余したりして、「マイクかスピーカーでたまに状況がシェアされるとよさそう」「要望への回答がなかなか情報案内に掲示されないね」「そういえば仮設トイレがないね」「せっかくこんなに大人数が来ているのだから、もっと防災を学べる素材があるといいのにね」などの声が聞かれました。

このような訓練は、主に避難所”運営側”の訓練要素が大きく、その意味では、事前訓練の時よりも全体として落ち着いた雰囲気で進行しており、訓練を繰り返す意義を感じました。また、見えないところで様々な問題が生じていたようで、三宅町の担当者が最後の振り返りで「訓練だけでも想定外のことがいろいろと起こりました。実際に災害が発生した際には、行政だけでは力不足と実感する機会になりました。住民の皆さまのご協力をお願いします」と総括されていました。

同じ会場で、災害ボランティアセンター設置運営訓練、ペット避難訓練、自衛隊によるお風呂や炊き出し訓練なども行われていました。ペットを連れて模擬避難して来た人も大勢いたり、災害ボランティアセンター立ち上げも模擬的に実施されたりして、災害時の様々な場面を見ることができ、よい機会になったと思います。

<報告:岩野防災士>

近畿2府4県合同防災訓練(避難所開設・運営)事前訓練

さる9月27日(土)、三宅町体育館にて避難所開設・運営訓練(事前訓練)が行われました。この訓練は、10月26日に予定されている近畿2府4県合同防災訓練の避難所開設・運営訓練の事前訓練として行われました。会場である三宅町では各自主防災会が「避難所開設・運営訓練」の経験がないことを受け、三宅町自主防災連絡会からの要請を受け、県支援事業として行われました。訓練では、三宅町内の自主防災会代表が避難所運営本部としての役割と、避難所で起こりえる課題に取組みました。また、避難所を知る目的で参加者全員で避難所のスペース確保やテント設営を行い訓練を終えました。

<報告:植村信吉防災士>

斑鳩町総合防災訓練

令和7年10月18日(日)斑鳩小学校の運動場において、斑鳩町総合防災訓練が開催されました。県内各地から様々な団体が協力してデモや展示を行い、キッチンカーも5台が集結しました。たくさんの親子連れなどが会場に足を運んで下さり、参加者は総勢500名を数えました。奈良県防災士会からは16名の防災士が参加して「防災紙芝居」と「防災クイズ大会」を担当し、会場を大いに盛り上げました。

<報告者:小山防災士>