斑鳩町総合防災訓練

令和7年10月18日(日)斑鳩小学校の運動場において、斑鳩町総合防災訓練が開催されました。県内各地から様々な団体が協力してデモや展示を行い、キッチンカーも5台が集結しました。たくさんの親子連れなどが会場に足を運んで下さり、参加者は総勢500名を数えました。奈良県防災士会からは16名の防災士が参加して「防災紙芝居」と「防災クイズ大会」を担当し、会場を大いに盛り上げました。

<報告者:小山防災士>

斑鳩町夜間防災訓練

令和7年10月18日(土)斑鳩小学校体育館で斑鳩町夜間防災訓練が実施され、奈良県防災士会の防災士11名はアドバイザーとして訓練を支援しました。

日も傾いた夕方5時過ぎ、「生駒断層帯が動いて斑鳩町は震度6強を観測。町内各地に甚大な被害が発生し、停電している」という想定の下、訓練は行われました。町職員1名が体育館の鍵を開けて安全性を確認したところへ、自主防災組織や防災士が先着者として到着します。これから周辺住民が次々と避難してくるので、先着者が協力して受入準備と避難者受入れを行います。ペットの同行避難も受入れ、赤ちゃん連れや発熱者、ケガ人や車椅子利用者、聴覚障害者などといった様々な事情にも対応しなければならないというものです。

後半は、段ボールベッドや敷マットの組み立てや心地体験、アルファ化米の水を使っての炊き出しなどに取り組んで頂きました。参加者の皆さんにとって、様々な角度から避難所を体験して頂くよい機会になったと思います。

<報告者:小山防災士>

磯城郡民生委員児童委員協議会 防災研修

令和7年10月8日(水)信貴山観光ホテル大和の間にて、磯城郡民生委員児童委員協議会主催の防災研修が行われました。川西町、三宅町、田原本町の3町から56名が参加されました。奈良県防災士会の小山防災士が「大和川流域に集中豪雨が発生すると、磯城郡は・・・」と題して講演を行い、植村防災士に講評を頂きました。参加者からは、昭和57年の57水害の時、「田原本町では初瀬川が決壊してあっという間に水が押し寄せてきた」という経験談や、令和5年6月に線状降水帯が奈良県で初めて発生した時、「マンションの3階に住む要配慮者から助けに来て欲しいと言われて、大雨の中を行ったのは本当に行くべきだったのか」という疑問や、「気が付いたら浸水が始まっていて、車でそのエリアから脱出した」という経験談や運転時のアドバイスなどが出されました。本研修が参加者一人一人にとって、豪雨災害を自分事として考えて頂く機会になっていたなら幸いです。

<報告 小山防災士>

くらしに活かす防災講座

令和7年度連軸講座3回目を8月2日(土) 平群町総合文化センター2階 研修室ABにて奈良地方気象台 笠谷博幸次長をお招きし、防災と気象について「命を守る為に防災気象情報をどう使う?」をテーマにご講演いただきました。当日は講習生の家族や町内自主防災組織の皆様も聴講に来られました。

過去の主な気象災害(明治~平成)台風や水害について先ず学びました。続いて、近年の雨の降り方、奈良県の気象の特性。発生する災害のスケールにより1週間前から災害発生の1時間前まで防災気象情報を発信している事、各種、警報・注意報について、線状降水帯、や台風、土砂災害について学びました。気象庁ホームページやアプリ「キキクル」の紹介もありました。大変参考になりました。

令和7年度連軸講座4回目を9月13日(土)平群町総合文化センター2階 研修室ABにて開催。
八幡領防災士が講演。家具の転倒防止対策をしないとどうなるか?→けがにより避難できない。家族を助けられない!今すぐできること→居住と収納を分離する。家具類のレイアウトを考えよう。家具類の落下、転倒防止対策をする。家具類の移動防止対策をする。家具等に収納するときは重い物を下に収納重心を低くする。配置は避難通路をふさがないように工夫。廊下には家具類は置かない。安全な家具の配置にする。住居内に家具等を置かない安全スペースを作っておく。対策工具の種類や効果を知っておく。家具などはL型金具で壁に直接固定する方法が最も効果が高いことを学んだ。

令和7年10月4日(土)総合文化センターにて体験型講座「災害時の食を考える・ポリ袋クッキング」屋外防災かまどベンチを使用して開催予定でしたが、生憎の雨天でやむなく内容を変更しました。ポリ袋クッキングについてはレシピ紹介にとどめました。防災関係のDVD2本鑑賞。内容は「地震だ!その時どうする?」、「南海トラフ地震・時間差で起こりえる次の地震への備え」 八幡領防災士による被災地支援活動報告(能登地方)、受講者フリートーク(感想や要望)等を行いました。

感想としては、複数回受講している方からは今年は特に気象台の講演が非常に良かった。来年もお願いしたい。初めての方は大変参考になりました。要望としては募集方法の見直しが必要では?公報に掲載するだけではなく、自治連合会や地域自主防災組織連絡協議会等の町内の団体に参加依頼をしてはどうか。講座内容に自主防災組織の活動活性化につながる内容をお願いしたい。等々

奈良県自治連合会第1回研修会 「HUG」

9月29日(月)大和高田市の奈良県産業会館において、奈良県自治連合会研修会のHUG(避難所運営ゲーム)を実施しました。奈良県防災士会からは7名の防災士が参加して、講師とテーブルファシリテーターを務めました。
参加者は奈良県各地の自治連合会長と事務局の方で、災害発生時には地域の先頭に立って指示を出す立場のため、避難所の運営を知って頂く共に、地域でHUGを実施して頂けるような講習会としました。
ほとんどの方が決定権者なので心配していましたが、時と共に自然と役割分担をされて、思いのほかスムーズに進行が出来ました。最後に地区防災計画の策定を勧め、じっくり2時間半の講義となりましたが、「貴重な体験が出来た。自分の地域でも開催したい」というお声もいただいて、県内の避難所運営について、少しは役に立てたと思います。

<末田政一防災士>

防災功労者防災大臣表彰

奈良県防災士会の植村相談役が、このたび防災功労者防災大臣表彰を受けました。

関西広域連合協議会

さる9月23日(火)、大阪市「NCB会館」松の間にて令和7年度関西広域連合協議会が開催されました。関西広域連合の委員(防災)を拝命しておりますので協議会へ出席しました。協議会では公募委員や各分野からの選ばれた委員から様々な意見が出され、今後の協議会のあり方や各府県において取組まれている活動の紹介がありました。防災分野から選出されている事から私からは、①災害時の受援力の強化②避難所の改善としてスフィア基準について意見を述べました。最後に、分野別で協議会の担当(知事、副知事、市長、副市長様)から出た意見に対しての回答があり協議会を終えました。

<報告:植村信吉防災士>

 

令和7年度奈良県自主防犯・防災リーダー研修

令和7年度の奈良県自主防犯・防災リーダー研修が、奈良女子大学と奈良県産業会館の2会場で実施されました。この講座は奈良県防災統括室が主催する防災士養成講座で、本年度は300名の受講者がA日程B日程とも各2日間で受講されています。奈良県防災士会からは7年9月6日(土)にA日程、9月21日(日)B日程の講義に参加し、「防災士に期待される活動」の講義を末田防災士が担当、「マイ・タイムライン地震編の実技訓練を北村防災士が行いました。
奈良県防災士会は「会員のスキルアップ」と「会員相互の親睦を図る」お手伝いをしています。奈良県でも4000人超の防災士が誕生しています。お気軽に奈良県防災士会へ参加して下さい。

<末田政一防災士>

令和7年度奈良県自主防犯・防災リーダー研修【防災士養成講座】の実技講座として奈良県防災士会から北村防災士が講師を務め「マイ・タイムライン地震編」を実施し、A日程の奈良女子大では約200名、産業会館では約100名が受講されました。
南海トラフ地震が発生し奈良県では震度7を記録し甚大な被害を及ぼし、ライフラインの停止、家屋の倒壊などで負傷者が出て、火災も発生している状況下を想定し、自分や家族がどう行動どうするかを、1時間後、12時間後、24時間後、48時間後の時系列で状況の変化に応じて考えるという机上訓練でした。
事前の準備では非常持ち出し品を備えているという方は多かったのですが、家族一人ひとりに備えているという方はほとんどおられませんでした。また、日ごろ地域の防災訓練に参加しているという方も半数程度と、防災意識があっても現実はなかなか行動に移せていないという方が多いという印象でした。
振り返り編の後には、2015年の熊本地震への奈良県防災士会による被災地支援活動のスライドもご覧いただきました。

<北村厚司防災士>

東川自治会防災講演「日頃の備えがあなたを守る」

9月6日、川上村防災訓練が行われました。東川自治会では昨年9月に街歩きをして危険な個所を確認し、住民がマップを作成しました。防災意識を高める目的で、今回は防災講演会が企画され、非常食の試食も行いました。講演では「日頃の備えがあなたを守る」という題で、いつ起こるかわからない災害に備えることの重要性を話しました。家具転倒防止やトイレの備え等についてお伝えしました。

<報告:大北防災士>

親子防災「自分で自分を守ろう!〜地震が起きたら〜」

8月23日(土)奈良市の三笠公民館において『親子防災「自分で自分を守ろう!〜地震が起きたら〜」』を開催しました。

小学1年生~中学2年生の子ども6名とその保護者4名の計10名の方が参加されました。
前半は、実際の地震の動画をみてもらいました。そのあと屋内外での地震で危ない箇所についてイラストをみながら考えてもらい、気づいた場所を答えてもらいました。また、地震が起きた時に一番大切なこととして、①死なない!②大けがをしないを念頭に、緊急地震速報がなったらどういう行動をとるべきか、「シェイクアウト」をみんなで確認し、実際に行動をとってもらいました。こちらも、みなさんすばやく行動をとることができ、大変素晴らしかったです。

後半では、地震によって断水がおきた時、水不足による生活の中で、どのようなことで困るかを考えてもらい、水の確保についての大切さも学んでいただけたと思います。実際に、給水車で水をもらったことを想定し、水を入れた1~2リットルのペットボトルをもてるだけ手で持った状態でフロア内を移動してもらい、水の運搬の大変さを実感していただけました。手で持つことよりも、両手が空くリュックでペットボトルを運んだり、ビニール袋を活用したバケツで運搬するなどの工夫について知ってもらい、安全で効果的に運搬する術を身に着けていただけたようです。また、水不足で困難となるのがトイレですが、簡易トイレの体験もしていただきました。今回は、凝固剤、尿取りパット、ペットのトイレシート、新聞紙を各家庭で違う種類の体験をしてもらい、結果を比べてもらいました。実際に家庭で準備されている所もあるようですが、水分を固める・吸収するアイテムの使用比べをしてもらうことは、印象的で記憶に残る体験だったのではないでしょうか。今回参加された方は、防災対策に関する意識が高い方も多く、今後の更なる防災対策に役立てていただければと思いますし、いろいろな年代の方と一緒に体験することで、防災対策の新たな工夫や気づきにつながることを実感いたしました。今回の防災教室を機に、そのご家族やお友達にも伝達していただき、防災の輪が広がることを期待しています。最後に、お子さんお一人おひとりに感想を述べていただき、缶バッチをプレゼントさせていただきました。「楽しかった」という感想も多く、夏休みの思い出にもなっていただけたのではないでしょうか。

〈報告:福岡防災士〉