令和7年度大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練

2025年11月15日(土)AM9:00より、大和高田市社会福祉協議会による『令和7年度大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練』が行われました。毎年11月にこの場所で行われている訓練です。今回、奈良県防災士会からは11名での参加となりました。

参加者は防災士会以外では、大和高田市をはじめとする奈良県内各市町村と和歌山県の社会福祉協議会、市内のボランティア団体や民生委員の地区代表、老人クラブ、障がい者組織、市役所と葛城青年会議所からであり、全体では46名での訓練となりました。

防災士会のメンバーの役割りですが、去年は全員が災害ボランティア役でしたが、今年は各班に別れての活動となりました。

災害ボランティアを受け入れる「受付班」、ボランティアにオリエンテーションと作業説明をする「オリエンテーション・マッチング班」、作業道具を貸し出し出発帰着を管理する「送り出し・資材班」、被災者の困りごとを聞く「困りごと受付班」。そして、「災害ボランティア役」の5つの班に2、3名づつ分かれました。防災士会はアドバイザー的な役割りを依頼されており、必要なときに「助言」をさせていただきました。最後に社会福祉協議会の責任者からの謝辞があり、AM11:40に訓練終了となりました。

<報告:湯浅 防災士>

奈良県ニット協同組合 危機対策訓練

令和7年11月12日(水)奈良県中和労働会館会議室Aにおいて、奈良県ニット協同組合主催の「危機対策訓練」が実施されました。講師として奈良県防災士会の防災士6名が招かれ、12名が参加して訓練は行われました。前半は「地震発生!命を守るために」と題して講義をし、後半は2グループに分かれて「水運搬訓練」と「簡易トイレ体験」に取り組んで頂きました。被災地の情報を交え、地震への備えと取り組みについて考えて頂くことができたと思います。

<報告:小山防災士>

令和7年度緊急消防援助隊近畿ブロック合同訓練

令和7年10月26日(日)、三宅町において奈良県防災総合訓練が行われました。

奈良県防災士会からは34名の防災士が参加し、避難所運営訓練の設営支援や避難所受付のクレーマー役などを担いました。

避難者役としては、全体がどう進行しているのかが不明であったり、時間を持て余したりして、「マイクかスピーカーでたまに状況がシェアされるとよさそう」「要望への回答がなかなか情報案内に掲示されないね」「そういえば仮設トイレがないね」「せっかくこんなに大人数が来ているのだから、もっと防災を学べる素材があるといいのにね」などの声が聞かれました。

このような訓練は、主に避難所”運営側”の訓練要素が大きく、その意味では、事前訓練の時よりも全体として落ち着いた雰囲気で進行しており、訓練を繰り返す意義を感じました。また、見えないところで様々な問題が生じていたようで、三宅町の担当者が最後の振り返りで「訓練だけでも想定外のことがいろいろと起こりました。実際に災害が発生した際には、行政だけでは力不足と実感する機会になりました。住民の皆さまのご協力をお願いします」と総括されていました。

同じ会場で、災害ボランティアセンター設置運営訓練、ペット避難訓練、自衛隊によるお風呂や炊き出し訓練なども行われていました。ペットを連れて模擬避難して来た人も大勢いたり、災害ボランティアセンター立ち上げも模擬的に実施されたりして、災害時の様々な場面を見ることができ、よい機会になったと思います。

<報告:岩野防災士>

近畿2府4県合同防災訓練(避難所開設・運営)事前訓練

さる9月27日(土)、三宅町体育館にて避難所開設・運営訓練(事前訓練)が行われました。この訓練は、10月26日に予定されている近畿2府4県合同防災訓練の避難所開設・運営訓練の事前訓練として行われました。会場である三宅町では各自主防災会が「避難所開設・運営訓練」の経験がないことを受け、三宅町自主防災連絡会からの要請を受け、県支援事業として行われました。訓練では、三宅町内の自主防災会代表が避難所運営本部としての役割と、避難所で起こりえる課題に取組みました。また、避難所を知る目的で参加者全員で避難所のスペース確保やテント設営を行い訓練を終えました。

<報告:植村信吉防災士>

斑鳩町総合防災訓練

令和7年10月18日(日)斑鳩小学校の運動場において、斑鳩町総合防災訓練が開催されました。県内各地から様々な団体が協力してデモや展示を行い、キッチンカーも5台が集結しました。たくさんの親子連れなどが会場に足を運んで下さり、参加者は総勢500名を数えました。奈良県防災士会からは16名の防災士が参加して「防災紙芝居」と「防災クイズ大会」を担当し、会場を大いに盛り上げました。

<報告者:小山防災士>

斑鳩町夜間防災訓練

令和7年10月18日(土)斑鳩小学校体育館で斑鳩町夜間防災訓練が実施され、奈良県防災士会の防災士11名はアドバイザーとして訓練を支援しました。

日も傾いた夕方5時過ぎ、「生駒断層帯が動いて斑鳩町は震度6強を観測。町内各地に甚大な被害が発生し、停電している」という想定の下、訓練は行われました。町職員1名が体育館の鍵を開けて安全性を確認したところへ、自主防災組織や防災士が先着者として到着します。これから周辺住民が次々と避難してくるので、先着者が協力して受入準備と避難者受入れを行います。ペットの同行避難も受入れ、赤ちゃん連れや発熱者、ケガ人や車椅子利用者、聴覚障害者などといった様々な事情にも対応しなければならないというものです。

後半は、段ボールベッドや敷マットの組み立てや心地体験、アルファ化米の水を使っての炊き出しなどに取り組んで頂きました。参加者の皆さんにとって、様々な角度から避難所を体験して頂くよい機会になったと思います。

<報告者:小山防災士>

磯城郡民生委員児童委員協議会 防災研修

令和7年10月8日(水)信貴山観光ホテル大和の間にて、磯城郡民生委員児童委員協議会主催の防災研修が行われました。川西町、三宅町、田原本町の3町から56名が参加されました。奈良県防災士会の小山防災士が「大和川流域に集中豪雨が発生すると、磯城郡は・・・」と題して講演を行い、植村防災士に講評を頂きました。参加者からは、昭和57年の57水害の時、「田原本町では初瀬川が決壊してあっという間に水が押し寄せてきた」という経験談や、令和5年6月に線状降水帯が奈良県で初めて発生した時、「マンションの3階に住む要配慮者から助けに来て欲しいと言われて、大雨の中を行ったのは本当に行くべきだったのか」という疑問や、「気が付いたら浸水が始まっていて、車でそのエリアから脱出した」という経験談や運転時のアドバイスなどが出されました。本研修が参加者一人一人にとって、豪雨災害を自分事として考えて頂く機会になっていたなら幸いです。

<報告 小山防災士>

くらしに活かす防災講座

令和7年度連軸講座3回目を8月2日(土) 平群町総合文化センター2階 研修室ABにて奈良地方気象台 笠谷博幸次長をお招きし、防災と気象について「命を守る為に防災気象情報をどう使う?」をテーマにご講演いただきました。当日は講習生の家族や町内自主防災組織の皆様も聴講に来られました。

過去の主な気象災害(明治~平成)台風や水害について先ず学びました。続いて、近年の雨の降り方、奈良県の気象の特性。発生する災害のスケールにより1週間前から災害発生の1時間前まで防災気象情報を発信している事、各種、警報・注意報について、線状降水帯、や台風、土砂災害について学びました。気象庁ホームページやアプリ「キキクル」の紹介もありました。大変参考になりました。

令和7年度連軸講座4回目を9月13日(土)平群町総合文化センター2階 研修室ABにて開催。
八幡領防災士が講演。家具の転倒防止対策をしないとどうなるか?→けがにより避難できない。家族を助けられない!今すぐできること→居住と収納を分離する。家具類のレイアウトを考えよう。家具類の落下、転倒防止対策をする。家具類の移動防止対策をする。家具等に収納するときは重い物を下に収納重心を低くする。配置は避難通路をふさがないように工夫。廊下には家具類は置かない。安全な家具の配置にする。住居内に家具等を置かない安全スペースを作っておく。対策工具の種類や効果を知っておく。家具などはL型金具で壁に直接固定する方法が最も効果が高いことを学んだ。

令和7年10月4日(土)総合文化センターにて体験型講座「災害時の食を考える・ポリ袋クッキング」屋外防災かまどベンチを使用して開催予定でしたが、生憎の雨天でやむなく内容を変更しました。ポリ袋クッキングについてはレシピ紹介にとどめました。防災関係のDVD2本鑑賞。内容は「地震だ!その時どうする?」、「南海トラフ地震・時間差で起こりえる次の地震への備え」 八幡領防災士による被災地支援活動報告(能登地方)、受講者フリートーク(感想や要望)等を行いました。

感想としては、複数回受講している方からは今年は特に気象台の講演が非常に良かった。来年もお願いしたい。初めての方は大変参考になりました。要望としては募集方法の見直しが必要では?公報に掲載するだけではなく、自治連合会や地域自主防災組織連絡協議会等の町内の団体に参加依頼をしてはどうか。講座内容に自主防災組織の活動活性化につながる内容をお願いしたい。等々

奈良県自治連合会第1回研修会 「HUG」

9月29日(月)大和高田市の奈良県産業会館において、奈良県自治連合会研修会のHUG(避難所運営ゲーム)を実施しました。奈良県防災士会からは7名の防災士が参加して、講師とテーブルファシリテーターを務めました。
参加者は奈良県各地の自治連合会長と事務局の方で、災害発生時には地域の先頭に立って指示を出す立場のため、避難所の運営を知って頂く共に、地域でHUGを実施して頂けるような講習会としました。
ほとんどの方が決定権者なので心配していましたが、時と共に自然と役割分担をされて、思いのほかスムーズに進行が出来ました。最後に地区防災計画の策定を勧め、じっくり2時間半の講義となりましたが、「貴重な体験が出来た。自分の地域でも開催したい」というお声もいただいて、県内の避難所運営について、少しは役に立てたと思います。

<末田政一防災士>

防災功労者防災大臣表彰

奈良県防災士会の植村相談役が、このたび防災功労者防災大臣表彰を受けました。