奈良県防災士会研修会

令和7年度の研修会を2月21日土曜日14:00より三郷町文化センター内文化ホールにて開催しました。

今回の研修会は、奈良県との共催開催とし、受講募集対象を当年度の県防災防犯リーダー研修受講者にも広げて案内しました。当日の参加者は129名で用意したホールの座席がほぼ埋まりました。

さて、研修テーマですが、「防災士に知ってほしいこと」についての講義と「ブルーシート展張講習」の実技でした。

それぞれ各60分間16:00まででしたが、あっという間の時間でした。

講師としてお招きした方は、NPO法人災害救援レスキューアシスト代表理事の中島武志さん。

これまでご自身で経験してきた災害にまつわる様々なことを惜しげもなくお伝えいただきました。それでもまだまだ知ってほしいことは他にもあったのではないかと思います。

まずは、防災士に限らず、自然災害が発生すると自身が無事であることを発信する。あるいは家族や大切な人が無事であるかを確認するといったことが重要ですが、どのような手段で連絡するのか。

避難生活を強いられる場合であっても、外部の情報収集は生活、命にかかわること。連絡することに有効な手段、必要な物品として衛星通信スターリンクやポータブル電源とソーラー発電パネルの紹介をいただきました。

平静でない避難者など人々をまとめるには、暗がりの中で照明など光源を持つことやハンドマイクで大きな声で伝えることが重要なこと。指定外避難所を行政からの支援を受けられる避難所へするには。

さらには、自宅や自宅外のものが被災した場合の支援を受ける、再建を援助してもらうといった行政支援制度、そういった制度を受ける際の注意事項などを教えていただきました。

防災士として災害ボランティア等で被災地で活動するときに、様々な依頼の中には高度な内容も含まれるでしょう。自分には難しいと無下に断ることをせず、依頼者のお困りごと解決のために相談に乗ってほしいということ。悩みが少しでも減ることは、ボロボロになった心を修復し明るくなれることになる。過去、被災地では、必ずといっていいほど自死自殺者が発生する。夢も希望もなくなってしまった方々の話を聞き、小さな支援で命が守れることを知ってほしい。

こういった講演の後、日本家屋の屋根瓦模型を使って、瓦屋根の構造やブルーシート展張方法、材料や道具、作業の危険性や安全な作業方法、アシスト瓦の作成方法、ブルーシートは屋根上以外でも雨漏り対策に活用できることを実技で学びました。

作業中の親綱と命綱を結ぶプルージックノットは参加者全員ではありませんが実際に手を動かして学びました。

今回学んだ内容は、いつか必ず役に立つ内容であると思います。いざという時は自身が冷静に対処できるよう備えておきたいと思いました。

また、どうしても危険を伴う作業をすることになった場合に、安全対策が確実かどうかを判断できるスキルの一助になったと思います。

以上

<報告書:八幡領防災士>

奈良市防災リーダー研修

奈良市自主防災防犯協議会が主催する、奈良市防災リーダー研修が、令和8年2月15日(日)はぐくみセンター9階大講座室において開催されました。当日は、自主防災に関わる方、自治連合会会長も含めて120名の参加がありました。

奈良県防災士会からは北村防災士が「マイタイムライン地震編」という題材の講義を行いました。

緊急地震速報が1回目に鳴った時には、身を守る行動を素早くされた方は少なかったのですが、「地震は、いつ起こるかわかりませんよ。その場で身を守る行動を素早く取りましょう。」と言ったのちに2回目を鳴らした時は、参加者全員が身を守る行動をされました。

参加者は時間軸に沿って、自分がどう行動すればいいのか、どのような行動がとれるのかを考えながら、マイタイムラインを作成されていました。「死なない」「大けがをしない」ための日頃の備え、家族との安全確認方法、命の守り方などを熱心に聞いておられました。

〈報告:西田防災士〉

第7回大和川流域水害対策協議会

令和8年2月4日(水)奈良県コンベンションセンター(204会議室)において、第7回大和川流域水害対策協議会が開催され、奈良県防災士会からは末田理事長の代理として小山副理事長が参加しました。本協議会は国土交通省近畿地方整備局、奈良県、県下流域の25市町村、近畿農政局、近畿中国森林管理局奈良森林管理事務所、近畿地方環境事務所、近畿財務局奈良財務事務所、奈良地方気象台と奈良県防災士会で構成されています。

近畿地方整備局から「大和川(国管理区間)における河川事業の整備状況」について解説がなされ、奈良県からは「ながす対策」として奈良県河川整備計画に基づく河川改修の主な事業箇所について、「ためる対策」として流域水害対策計画に基づく目標、ため池等治水対策の推進、奈良県平成緊急内水対策事業の推進について、「ひかえる対策」として特定都市河川浸水被害対策法に基づく土地利用対策の推進について、それぞれ説明が行われました。

参加市町村による活発な意見交換の後、山下知事は「適地不足、財政難、人手不足などは多くの市町村で共通する課題ではあるが、浸水リスクの高い地域だけでなく、上流域も含む大和川流域全体で一体的な治水対策を進めることが必要である。引き続き、御尽力をお願いする」と総括されました。近畿地方整備局長が「今後も県全体での連携を強化し、実効性のある流域対策の推進に向けて、皆様の協力をお願いしたい。近畿地方整備局としては、地域の流域対策の必要性を訴えながら、引き続き予算獲得に努めていく」と締め括られて、本年度の協議会は終了しました。

奈良県防災士会は住民側の立場で参加する唯一の団体です。引き続き、住民の避難行動に繋がる情報周知を推進してまいります。

<報告 小山防災士>

 

三宅町職員防災研修会~災害への心がまえ~

1月27日(火)、三宅町役場において町職員を対象に「災害に備える」と題した防災研修会が開催されました。この研修会には元町役場職員という縁もあって植村相談役が講師として招かれました。

研修会は、13時30分からと15時からの二回に別けて行なわれました。植村防災士は、過去に起こった大規模災害時に自治体職員の対応や気もちなどを阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震当時の職員の様子など実例を上げながら訴えたことから、実際に自分がその立場にあったらどう行動するのかという視点と、事前に準備しておくべき事を考えるきっかけとなったと思われます。参加した職員も熱心に話に耳を傾けていました。特に、大規模災害時には「考えないで動く」ことが重要であることや、職員のメンタル面へのサポートが必要であることを話すと、参加者が熱心にメモを取る姿が見受けられ、意義のある研修会となりました。

今回は、各自がどのような準備を整えるかと同時に、気持ちの持ち方が問われた研修会となりました。

<報告:植村信吉防災士>

富雄講演会防災学習

令和8年1月15日(土)奈良市富雄公民館において、富雄公民館主催講座「いま、改めて考える防災」が実施され、奈良県防災士会から末田防災士が講義に伺いました。眼を痛めていて運転が出来ないのでお迎えに来て頂いたのですが、当日は雪の影響でほとんどの道が予防的通行止めになってしまい、大きく迂回しての来場になりました。

講座は2部制で行われ、第一部は明治安田生命さんから「風水害に備える防災脳ストレッチ」と題した講義があり、第二部に末田防災士が「災害に備える」として唄を交えて話しました。とても寒い中でしたが、近隣住民が参加されて熱心に耳を傾けて頂きました。

<末田政一防災士>

奈良東養護学校教員防災研修会

1月19日、奈良東養護学校において奈良県防災アドバイザー派遣事業として養護学校の教員を対象に防災研修会が開催されました。この研修会は、奈良県教育委員会の要請を受けて、県防災士会が昨年に開催した県内の小・中学校・高校・幼稚園・こども園・特別支援学校・市町村教委などの教員や学校関係者を対象に行われた防災研修会に参加された奈良東養護学校の先生から「ぜひうちの学校でも」と依頼を受けて開催されたもので、当日は約120名の先生方が参加されました。また、この研修会には奈良東養護学校校区で地域防災に取組む奈良市六条校区自主防災会からも2名の防災士が参加しました。

研修は、能登半島地震時に実際に避難所支援に出向いた経験やそこで起こった課題などを植村相談役が講演を行い、後半は、避難所で起こる様々な事態への対応をどうするのかとしてワークショップにて参加者で解決策を考える形で行われました。時間の関係で、養護学校にて起こりえる課題についてまで踏み込んだ協議とはなりませんでしたが、参加した先生方は「学校に通う子どもたちと避難されてきた住民に対してどう対応すれば良いのか」「保護者との連携などの課題があること」に気づかれたと感じました。学校からは、引き続き次年度も研修会を開催をしたいのでよろしくお願いしますとの声を頂き、研修会を終えました。

<報告:植村信吉防災士>

都祁中学校防災学習(HUG)

令和8年1月13日(火)、奈良市立都祁中学校において二年生(3限目4限目)と一年生(5限目6限目)を対象とした防災学習が行われ、地元自主防災会長でもある末田防災士が「HUG(避難所運営ゲーム)」を行いました。都祁中学校では毎年この時期にHUGを実施しています。三年生はHUGの代わりに都祁中学校の避難所運営マニュアルを配布します。
二年生は2回目なので、今回はイラスト入りの新地震バージョンを使用しました。このカードは通常のカードも改良されている上に、「コンマ5」のカードをところどころに挿入して使用出来るようになっていて、少し難しくなっています。昨年順調だった二年生もさすがに戸惑っていました。一年生は初めてのHUGなので通常のHUGカードを使用しました。
授業の時間内で行うため時間が短いので、例年口頭だけでHUGの説明をしていましたが、今回は新しいカードなので一応パワーポイントで、説明時間は5分程度でしたが、さすがに若いので対応力が高くて十分に理解してくれます。
HUGゲームの中では掲示板の出来が素晴らしく、例年イラストや英語表記がある上に、今回は中国語まで書かれていました。ゲーム序盤に「テレビが届くので何処に置くか」を考えるイベントカードがあるのですが、「停電しているし、アンテナがないから意味がない」という意見には目から鱗でした。その他も毎回独創的な考え方には感心させられます。
都祁中学校は市の指定避難所(二次避難所)になっていて、中学校が避難所になるときは大変な状況に陥っていることが予想されます。都祁では昼も夜も都祁にいる中学生を頼りにしていて、防災学習に力を入れています。生徒達も自分たちが役に立てることを実感してくれています。いつもながら新しい発見があり、都祁の安全のための有意義な一日となりました。
<末田政一 防災士>

三郷町勢野北1,2丁目自治会、マイ・タイムライン地震編

令和7年12月14日(日)、生駒郡三郷町勢野北1、2丁目自治会において「マイ・タイムライン地震編」の講習会が実施され自治会住民14名が受講しました。

奈良県防災士で同じ三郷町在住という立場から北村防災士が講師を務めました。

当該自治会は町内でも新興住宅地にあたり、自治会活動への住民の関心とご協力がなかなか進まないことが大きな懸念点であると、防災士の資格を取得されたばかりの自主防災担当の方からご相談を受け、今回の「マイ・タイムライン地震編」の実施となった次第です。

これまで自治会として地震災害への対策や計画、各家庭での備えや訓練などを具体的に行ったことがなかったため、一部の住民の方から不安だという意見が出るようになってきたとのことです。

「マイ・タイムライン」の中では非常持ち出し品の準備や備蓄、地震対策なども説明させていただきますが、ほとんどの受講者が非常持ち出し品の備えを行っておられず、今後も継続的な教育訓練と周知活動が必要であると感じられました。

担当防災士の方からは次年度も是非おねがいしたいとのご相談もあり、お役に立てることがあればまた務めさせていただきたいと感じました。

<報告:北村防災士>

桜井市人権問題研修会「人権の視点からの防災」

12月11日(木)、午後6時30分から桜井市役所大会議室において市の人権問題研修会の一環として「人権の視点で考える防災」と題して植村信吉防災士が講演を行いました。この講演は、奈良県防災士会が能登半島地震の支援活動に取り組んできた経験と体験に基づき、避難所での人権や自主避難している被災者への視点をもって防災を考えるとして開催されたものです。講演では、能登半島地震の際に支援に入った避難所(珠洲市正院小学校)の実態や課題に加えて、珠洲市や能登町における災害ボランティアア活動から感じた避難所生活での人権をどう守るのかについて問題提起がされ、なかでも、SNSでのニセ情報が如何に被災者を惑わせているかについて報告と注意点を訴えました。

<報告:植村信吉防災士>

生駒市中地区避難所設営炊き出し訓練他

令和7年11月9日(日)生駒市自治連合会中地区にて、指定避難所となる生駒小学校での避難所設営訓練が開催されました。体育館では訓練で避難してきた住民の皆さんがパーティーション設営や非常電源装置の取り扱いなどを学びました。校庭では、自治会役員を中心としたボランティアの皆さんによるカレーライスの炊き出しを行い、訓練参加者に試食をしていただきました。カレールーは前日から、市域の方々と協力して仕込みを行い、早朝より調理にとりかかりました。訓練参加者は1,000名を見込んでおりましたが、朝から雨天ということもあり当初の規模を縮小して実施しました。奈良県防災士会としては、訓練の企画段階から加わり、事前配布用の訓練案内ビラの原稿作成を担当しました。当日は、被災地ボランティア支援の様子がわかる掲示物の設置とポリ袋クッキングの実演を行いました。

<報告:八幡領 防災士(生駒)>