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登美ヶ丘防災講演会「もしもに備える!登美ヶ丘の防災」に講師として登壇2/9(日)

2月9日(日)奈良市生涯学習財団 登美ヶ丘公民館において『もしもに備える! 登美ヶ丘の防災』の講座が行われ、登美ヶ丘地区自主防災防犯会、登美ヶ丘地区自治連合会、登美ヶ丘地区民生委員のメンバー、公民館の近隣のマンションや団地にお住いの方々など約30名の方が参加されました。講座名にあるように、地域の立地・特性による災害の種類やそのリスク、またそれに対する備えを学ぶことが目的です。講座は、「奈良県の自然災害」の履歴を確認し、「登美ヶ丘の災害リスク」として当地が山地が開発されてできていく様子を地理院地図(航空写真)で年代別に確認しました。大雨(豪雨)による災害や台風などによる風害のリスクとともに、一度起こると大きな被害を及ぼす地震について、「地震についての基礎知識」として近隣の活断層や南海トラフ地震について再確認をしました。また、朝日新聞DIGITAL「揺れやすい地盤」で当地の揺れやすさを奈良市役所との比較などで実感いただきました。南海トラフなどの大規模災害が起こった場合の避難については、自宅が生活できる状態であれば「在宅避難」が心身ともに良い場合が多く、そのために「命をまもるためにできること」として、事前にできる家具の転倒防止対策やローリングストックによる水や食糧の備えについて学びました。参加者のみなさんは「防災についてしっかり学ぼう」とする意識が高い方々で、90分間集中されていたことが印象に残る時間でした。〈岡本防災士〉

川上村東川地区避難計画(講演マイ・タイムライン等)

令和6年12月15日(日)川上村東川地区の「地区防災計画」策定について、7月から進めてきた地区防災計画のまとめとして末田防災士が東川地区住民対象にマイ・タイムラインの講義を実施。ちょうど15日でしたので「171災害伝言ダイヤル」の練習も行いました。

地区防災計画というとハードルが高いと思われがちですが、東川地区に八つある垣内のほとんどが土砂災害警戒エリアか浸水地区になっていて災害が発生する前に避難を完了する必要があることから、まず避難計画を作成しました。

まず7月に各垣内の役員対象に地区防災計画の説明会とワークショップを実施して、自分の地域の自然の特性と社会の特性を書き出して、避難時の計画をイメージしてもらいました。9月には防災士7名が8垣内の住民と一緒に「まち歩き」を実施して、危険箇所や一時避難できる場所などを調査しました。10月には9名の防災士が参加して、まち歩きで書き留めた地図を元に、危険地域や空き家などを色分けして地図を清書し、地区の特性や行動計画を文章にまとめました。住民の皆さんで作り上げたので、手作り感のある良いものが出来ました。その後役場で印刷原稿にしたものを最終講義の際に住民の確認してもらい、より自分事とするためにマイ・タイムラインを実施して、垣内ごとから家族単位の避難計画を策定しました。

地区防災計画の必要性が叫ばれていますが、なにから取り組んでいいのかわからない地域も多いと思います。地区防災計画の手本にしたいとのことで、県からも視察に来られました。避難計画の作成はもちろんですが、なにより住民の皆さんが改めて地域の事を考えるきっかけになったことが良かったと思います。東川地区は伊勢湾台風の際に大きな被害を受けていて、避難が遅れると孤立してしまう集落も多くあります。今回の避難計画が生きた計画になるように、またモデル地区として多くの方に知って頂ければ幸いです。

<末田政一防災士>

珠洲市ボランティアセンターおよび珠洲市内(第10次)

令和6年11月1日(金)21:00過ぎ、台風21号から発達した低気圧によって天候が雨となった中、奈良県防災士会能登半島被災地支援活動第10次として、北村、湯浅、金城の防災士3名が奈良を出発しました。11/2(土)の未明に石川県頃珠洲市の「道の駅すずなり」へ到着。夜が明けてから、同日生駒市内の自主防災会として現地に着いた八幡領、吉川防災士を含む3名、10/31(木)よりボラキャン珠洲にて活動中の奈良市の矢作防災士とも合流。合計7名でのチームとして活動を開始しました。珠洲市のボランティアセンターではこの日雨天による活動の中止を前日から発表していました。ひとまず全員でボランティアセンター(以降VC)の事務所へご挨拶をし、翌日11/3(日)には朝から活動しますとお伝えしました。ボランティア活動が1日出来ないこととなったため、この日は一日市内を巡り道の駅や飲食店などでお金を使う支援として活動しました。禄剛崎の灯台や見附島など観光名所へも足を運び、生憎の天候ではありましたがメンバー一同珠洲の文化や観光を味わいました。

翌日、11/3(日)は早朝より好天となり、分散して泊まったメンバー7名は再びVCへ終結しました。ボランティア登録、オリエンテーションの後にマッチングとなり奈良県防災士会7名はボーイスカウト石川県連盟8名の方と合計15名で、宝立町の民家の2階建て倉庫と納屋の片づけの作業へと向かいました。相手方の意向もあって15名のリーダーは北村防災士が務める事となりました。豪雨災害の後の活動でしたが、現場は地震災害の被災家屋でした。

地震と水害の両方の被害によるボランティア依頼の案件がVCには多く寄せられているとのことです。依頼者のお宅は米作りやお茶の生産者さんで、土地と建物を別の方に譲るということで使わなくなった苗床が多く出てきました。

その他にも多くの物がありましたが、依頼者さんご夫婦と次の持ち主となる方も立ち合いに来られ、要るものと要らないもの、作業の要望などを確認していただきながら混成チームとなって、それらのほとんどを運び出し集積場へ運ぶことができました。作業が終わって広くなった2階建ての倉庫の中もきれいに清掃し、納屋の方も崩れた壁材や一部の道具類を残して片付けることができました。VCへ戻り、作業の継続が必要な事を報告してVCを出て第10次の奈良県防災士会被災地支援活動を終了としました。

参加防災士

北村厚司(三郷町)

湯浅茂雄(大和高田市)

金城佐登志(川合町)

矢作一(奈良市)

八幡領光隆(生駒市)

吉川和伸(生駒市)

石畑欽一(生駒市内自主防災会よりご参加)

(報告:北村防災士)

川上村東川地区避難計画書(地区防災計画)作成(8垣内分)

令和6年10月26日(土)川上村東川(うのがわ)地区において地区防災計画の作成が行われ、奈良県防災士会から9名の防災士が参加しました。地区防災計画の手本にしたいとのことで、県からも視察に来られました。取り組みにくい感じのある地区防災計画ですが、今回はまず避難計画を作成して、その後に要支援者プランや避難所開設運営と分けて作成してもらうことで無理なく取り組んで頂けて、手作り感のある良いものが出来ました。

今回の工程は、まず6月に打合せののち、7月に住民に向けて最初の説明会を行い、9月に防災士7名が住民の皆さんと歩きながら、危険箇所や一時避難できる場所などを調査した結果を地図にまとめ、地域の特性や社会の特性、垣内ごとに避難計画を文章にまとめたものを住民主導で作成しました。この後は役場の協力を得て活字清書と印刷をした冊子を全戸配布して、最後にまとめの説明会を実施する予定です。

避難計画の作成はもちろんですが、なにより住民の皆さんが改めて地域の事を考える切っ掛けになったことが良かったと思います。東川地区は伊勢湾台風の際に大きな被害を受けていて、ほとんどの地域が土砂災害警戒エリアにあり、避難が遅れると孤立してしまう集落も多くあります。今回の避難計画が生きた計画になるように、また繰り返し作成頂けるような練習の機会になりました。

<末田政一防災士>

香芝市社協 災害ボランティアセンター設置運営訓練

2023年12月16日(土)香芝市総合福祉センターにおいて「香芝市社協 災害ボランティアセンター設置運営訓練」が開催され、奈良県防災士会より10名の防災士が参加しました。訓練は運営側とボランティア役とに分かれ、レクチャーを受けた後に各パートでの個別演習を行い、その後全体を通した一連の訓練を行いました。ICTを活用したQRコードでの受付と地図情報の共有、ニーズ受付は従来手書で大変な作業であったが、クラウド上で管理する事で支援抜けが防止でき、ボランティア活動依頼受付票、活動紹介票(ボランティア用とセンター用)が一括管理・出力できるなど、今やボラセン運営に欠かせないツールである事がわかりました。振り返りでは、「オリエンテーションで動画を視聴するのみでなく、ボランティア活動での注意事項は運営側がきちんと説明すべきである」「地図を貼り出し、支援に行く地域や通行できない道などの地元の情報がボランティアにわかる様掲示すべき」との貴重な意見がありました。今回は時間の関係か、リーダーが活動後に報告する「活動報告」の訓練が無かった事が残念です。県防災士会メンバーの中には、本年6月の台風で浸水被害を受けた和歌山県海南市の災害ボランティアの活動経験者も居ました。経験から得られた知見+ICTを組み合わせれば、より実践的な訓練になると思います。次回の訓練も期待しております。

<報告:八木沢防災士>

【緊急】災害ボランティア募集

緊急の災害ボラティアの募集です。 台風7 号で土砂災害被害を受けた京都府綾部市で災害ボランティア活動を行います。 この活動は、日本防災士会関西支部連絡協議会において関西2府4 県において災害被害が発生した際には、お互いに協力・支援活動を行うことを取りきめたことに基づき行います。 参加希望の方は、添付ファイルをご確認の上、お申し込みください。

【概要】
1:支援地(行先):京都府綾部市(志賀郷、物部地域)
2:ボランティア活動の内容:泥出し、家具の移動、室内の清掃、片づけ等。但し、現地の状況によって活動内容を変更する場合があります。
3:活動日:9/9(土)、9/10(日)。どちらも日帰りでの活動。
4:集合時間、集合場所:別途参加申込をされた方に後日直接連絡いたします。早朝出発となりますので、ご留意ください。
5:交通手段:奈良県防災士会でマイクロバスの手配中です。

綾部市:災害V募集(奈良県版)

鳥取市佐治町先遣隊報告(8月19日)

令和5年8月19日 午前 台風7号により甚大な被害を受けた鳥取市佐治町を先遣隊として訪れました。現地入りしたのは、植村相談役兼副理事、板垣理事、大坂間の3名。 目的は被害状況を鑑みて、今後の支援などを検討するのが目的 。ボランティアセンターなどの開設など地域の受援要請が有れば、対応すべく派出する体制を整える。 佐治町では道路の崩落や断水などの被害が出ている状況で、通常なら5分程度でアクセス可能な主要道路が寸断しておりアクセスが出来ず。山肌沿いにある幅員の狭い道が迂回路として唯一の道となっています。幸い早い時間に到着したので、対向車はそれほど多く無く 難なく離合できたが、戻りは災害支援の大型車両にも出くわす機会も多く、より慎重な運転を余儀無くされた状況でした。迂回路を通り佐治町の中心部となる佐治町総合支所へ向かい、まず目にした光景は、道路の決壊と陥没でした。

改めて、自然の怖さを目の当たりにしたところです。現在も断水や一部停電が続いており、給水にお越しになった住民の方からはお話を伺うことが出来、水が出ない事への不安として、生活用水やトイレについて困っているとお話し頂けました。 被災して余り時間がたっていないことも有り、ニュース報道の様に行政機関の方々の調査や道路など応急復旧が進められている状況で、被災全容も不明すぐに我々が現地に入り活動出来る状況では無いと思われます。

今後も地域の情報に注目して、必要な支援を検討していきます。今後も全国各地で発生している災害支援を継続すべく、災害支援に関する研修会も計画したく考えております。

<報告:大坂間防災士>

鳥取市佐治町先遣隊報告(8月19日)写真

 

台風7号接近!台風に備えて下さい

強い台風7号は、8月14日(月)午前3時現在中心気圧は965ヘクトパスカル、最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルとなっています。
気象庁によると、速度が遅いため降雨量は8月1ケ月分相当の雨が降るとのこと。
最悪の場合、紀伊半島を縦断し奈良県内でも甚大な被害が予想されます。

防災士として台風に備えて下さい。
まず、自らの”命をまもる”行動をお願いします。
そして、早めの避難を呼びかけて下さい。率先避難者として行動して下さい。自治体が発令する「避難指示」にも素早い対応をお願いします。

また、事前に気象情報を入手しながら県内での浸水や河川増水に注意をはらい、地元自治体や自治会、自主防災会と連携しながら、台風に備えて下さい。

明日香村災害ボランティア(第2報)

令和5年7月9日(日)、6月に発生した台風2号被害による明日香村内での災害ボランティアに、奈良県防災士会より16名の防災士が参加しました。「災害救援レスキューアシスト」中島氏がリーダーとなり、技術系ボランティアや学生ボランティア・一般ボランティア含め当日は約60名が復旧作業に汗を流しました。防災士会は床下に流れ込んだ泥出しを担当。狭い床下から泥出し・運搬を繰り返し皆さんの頑張りにより、指定された場所からの泥はほぼ排出されました。次の作業として縁側の土砂の排出を行い、この日の作業を終えました。別部隊では、土砂で汚れた大きいカーペットの洗浄→天日干しまを担当し、作業完了しました。まだ完全復旧は先ですが、少しずつ以前の状態に戻っていると実感できる今回のボランティアでした。

明日香村社協は正式にボランティアセンターを立ち上げ、7月10日(月)~7月17日(月・祝)まで広くボランティアを募集しています。奈良県防災士会も役員・事務局・災害ボランティア登録者へ参加者を募っております。参加希望の方は事務局 八木沢まで連絡をお願い致します。       (報告:八木沢防災士)

 

明日香村災害ボランティア(第1報)

令和5年6月に発生した台風2号による被害が明日香村内で発生。被災されたお宅は裏山より大量の土砂が敷地内に流入しました。奈良県社会福祉協議会がヒアリングを行い、被災者のみの復旧は難しいと判断。レスキューアシストへ支援要請を行い、ボランティア活動が開始されました。当初は土日に限定した災害ボランティアを関係団体に連絡。奈良県防災士会にも連絡が入り、下記日程で支援を行いました。

7月2日(日) 現地での作業確認・打ち合わせと短時間の支援活動。

7月3日(月) 計6名(末田・板垣・植村・八木沢・杉村・杉村真)の防災士が活動。

7月4日(火) 計5名(大坂間・板垣・小山・杉村・杉村真)の防災士が活動。

(ボランティアの内容)

被災後約1ヵ月が経過しており、床下にも土砂が入ったままの状態でした。まず家屋周辺の土砂を運搬→家財の移動→畳・カーペットは浸水でカビが生えており使用不可で廃棄→床板はがし→週末の泥出しに備えてブルーシートで養生作業までをこの間で行いました。レスキューアシスト 中島氏の的確な作業指示により、少しずつ元の状態を取り戻しつつあります。週末の7月9日(日)は16名の防災士が支援に入る予定です。その様子はまた後日報告致します。

<八木沢 防災士>