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三郷町災害ボランティア養成講座第2回目
令和3年8月21日、 生駒郡三郷町の福祉保健センターにおいて三郷町社会福祉協議会が主催する「災害ボランティア養成講座第2回目」が行われ、三郷町内から民生委員など11名が参加されました。
NPO法人奈良県防災士会から小山防災士(奈良市在住)が講師として「三郷町の災害リスクを知ろう」というテーマで講話をされました。第1章洪水について、第2章土砂災害についてでは、小山防災士がこれまで実際に三郷町内で水害や土砂災害のあった地域を取材され、また浸水予想地域の予想深度を動画で再現するなど、受講者にとって身近な地域でのシミュレーションを行いました。第3章安全な避難のためにでは、避難情報や普段からの家族などでの取り決めなど、第四章地震についてでは、危険予測問題なども交えて約2時間におよぶ講習会となり皆が熱心に聞き入っていました。
受講者アンケートでも「身近な場所での例などが紹介され分かり易かった」「災害について普段から意識する重要性をあらためて感じた」などのご意見がありたいへん有意義な講習会となりました。
近隣府県で新型コロナの緊急事態宣言が延長され奈良県下でも新規感染者が増加傾向の状況下での実施でしたが、感染防止対策も講じた上でなんとか終えることが出来ました。当該連続講座は9月に残る2回が予定されています。無事継続実施が出来る事を祈るばかりです。 (報告:北村防災士)
(募集終了)令和2年7月豪雨災害被災地で頑張る各支部へ防災士会活動資金を!
本年7月、梅雨前線と低気圧の影響により、熊本県、鹿児島県、大分県を中心に激しい雨が降り続き、特に熊本県内では複数個所で球磨川が氾濫し甚大な被害をもたらしました。また、九州に続いて他の多くの地域でも広い範囲で河川の氾濫による浸水被害や土砂災害が発生しました。謹んで犠牲となった方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害を受けられた方々に心からお見舞いを申し上げます。
新型コロナウイルス感染が懸念されている現在の状況下では、災害ボランティア活動を進めることで、感染を広めてしまう恐れがあります。とくに今回の被災地域は、人口に占める高齢者の割合も高く、感染の広がりが被災地の住民の命を脅かす事態を生じさせかねません。
奈良県防災士会では、できる限りの支援活動を行っていく決意を新たにしているところでありますが、ボランティアの募集範囲を県内・市町村内に限っていることから、現状では駆けつけることは難しい状況です。よって日本防災士会九州支部連絡協議会へ活動資金の支援を行いたいと思います。
会員の皆様のご協力を要請いたします。寄付・カンパをお願いします。当然、金額は問いません。被災地で頑張る防災士会九州支部連絡協議会へご支援をお願いします。
記
振込先
ゆうちょ銀行
記号14580 番号 26873491
名義:日本防災士会奈良県支部
読み:ニホンボウサイシカイナラケンシブ
他の金融機関からの場合
ゆうちょ銀行 四五八(ヨンゴハチ)支店
普通 2687349
名義:日本防災士会奈良県支部
読み:ニホンボウサイシカイナラケンシブ
※この口座は災害支援専用の口座です。必ず、上記記載の口座へお願いします。
特定非営利活動法人奈良県防災士会
理事長 末田政一
【速報2】熊本県・鹿児島県豪雨
熊本県球磨川流域市町村で河川氾濫、土砂災害等で多くの方が亡くなられています。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りします。
現在、奈良県防災士会では本部とも協力して情報収集を行っていますが、奈良県防災士会の事務局を手伝ってもらっていた方のご実家が熊本県球磨村です。
今回、会員の皆さんへ情報提供をしたい旨のお願いをしたところ、「情報共有としてお役にたてるのなら」と快諾頂きました。
以下、掲載します。
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<7月5日>
昨日は 朝以降 親と連絡取れず心配していました。今朝 自衛隊にヘリで救助されたと連絡がありました。連絡受けほっとしています。
でも、近所の同級生ですが家族が行方不明です。
住まいごと流されたとの事。厳しい現実です。
同じ所にあった駅も跡形無いとの事
母親の避難先は グランドのようです。聞いた話では土にブルーシートを張っただけ、屋根は応急かどうか不明ですが有る様です。壁は無い過酷です。
被災状況 球磨村のフェースブックに上がっています。つながる道全て何処かで崩壊して寸断してます。地域崩壊と言うしかありません。
当面 入る事出来ないと思います。今週末 状況見て行ってみます。様子だけでも見に行きます。
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<7月6日>
避難された球磨村の避難所です。
壁も床もありません。
今朝の新聞によりますと、屋根のみで2晩となったようで「避難場所から避難」となるようです。
夏休み!! お天気フェア開催ご案内
今年もお天気フェアが開催されます。
(参加無料、申し込み不要)
開催日時:8月3日(土) 9:30~15:30
開催場所:奈良市防災センター (奈良市八条五丁目404-1)
※ 警報の発表が予想される場合や地震等で中止することがあります。
~お問い合わせならび詳しくは案内資料を確認ください。~
《主催》
奈良地方気象台、奈良県、奈良市防災センター、一般社団法人
日本気象予報士会関西支部、NPO法人奈良県防災士会
《後援》
一般財団法人日本気象協会、気象友の会
【学習・体験イベント内容】
■作ろう!学ぼう!
・楽しい紙芝居で地震に備えよう
・いざというときに役立つ防災グッズを作ってみよう
・雲を作ってみよう 雪の結晶を作ってみよう
・怖い土砂災害のしくみを模型で学ぼう
・雨粒はどんな形で降ってくる? 他にも、さわれる竜巻や液状化の実験など、色々あるヨ
■体験しよう!
・暴風雨体験
・地震体験
・消火体験
・煙避難体験
※ 暴風雨体験を希望される方は、雨具(上下もしくはフード付)、 長靴、タオルをご持参ください。
なお、体験人数を制限する 場合がありますので、あらかじめご承知おきください。
防災講演会のお知らせ
9月2日(日)に、奈良県・奈良地方気象台・気象友の会主催で、
日時:平成30年9月2日(日) 13時30分~15時30分(13時開場)
場所:奈良春日野国際フォーラム 能楽ホールleaflet_防災講演会
講師:蓬莱大介氏
主催:奈良県、奈良地方気象台、気象友の会
落語家(花の家ふうこさん)による落語もあります
テレビでおなじみの気象予報士:蓬莱さんの講演がありますので、
防災講演会チラシ
http://www.pref.nara.jp/
奈良春日野国際フォーラム
http://www.i-ra-ka.jp/
熊本地震災害支援報告(県災害ボランティア)
奈良県社会福祉協議会主催の災害ボランティア熊本地震災害支援に参加された漆戸防災士の報告です。
題名: 熊本災害ボランティア報告 (報告者:漆戸章夫)
期間: 2016年5月18日~21日(内現地稼働19-20日の2日間)
主催: 奈良県社会福祉協議会(以降、『県社協』と略)
参加: 一般募集20名(内防災士2名)、県社協・県担当者4名
場所: 熊本県阿蘇郡西原村(人口7,070人 ※平成28年3月1日現在)
天候: 概ね晴れ、気温20-28度程度
<現地概況>
熊本県熊本地方を震央とした4月14日の前震(マグニチュード6.5、最大震度7)、同月16日未明の本震(マグニチュード7.3、最大震度7)および後に続く余震により、熊本県、大分県の一部などで甚大な被害が発生した。熊本県では、死者数69人(関連死20人含む)、住家被害90,592棟、各地でライフライン断絶、土砂崩壊などが確認された。地震発生後1か月以上が経過した今、ライフラインは概ね復旧(家屋等損壊している場所は除く)し、4月17日には18万人以上を記録した避難者数は、1万人を切るまでに減少、各地のボランティアセンター(以降、『VC』と略)が機能し始め、着実に復旧作業が進められている。
今回活動を行った西原村でも被害は甚大で、死者数5人、住家全半壊1,431棟(全世帯の56%)を記録、また各所で土砂崩壊、落石、道路亀裂・陥没、などが見られ、地震の恐ろしさをまざまざと見せつけられ唖然とする様相でした。同村では、5か所の避難所に依然として676人が避難している状況ながらも、仮設住宅の建設も始まっており、また役場に設置された災害VC本部の他、3つのVCサテライトが機能しており、1日200人前後のボランティアが活動をしています。
※被害関係のデータは、熊本県災害対策本部発信の「熊本地震に係る被害状況等について(第68報)」から引用しています。
<今回のボランティア隊稼働体制>
県社協(今中隊長、西川さん)総取り纏めの下、参加20名を各5名の4班に分け、1名を班リーダー、1名をドライバーに設定、班単位で現地調達のレンタカーを使い活動。
加藤防災士は4班リーダー、漆戸は4班ドライバーの役目を担いました。
<日報>
5月19日(木)
- 前日に出発した夜行バスでしたが、熊本までは予定通り着いたものの、高速を降りてから大渋滞に巻き込まれ、現地災害VC山西サテライトに到着したのは、午前10時頃。
- 4班20名全員が、西原村桑鶴地区にある民家に隣接する納屋(解体済)の木材、瓦礫等の撤去、を割り当てられる。
- 木材を中心に、トタン、コンクリート瓦、金属類、などを分別して、軽トラ・2トントラックに積み込む作業を午後3時まで行う。(西原村は、ゴミの分別に厳しい自治体とのことでした。言い換えれば資源のリサイクルをしっかり行っている自治体とも言えます)
(積み込みの様子)
- 当日、ボランティアが行うべき分別作業は完了したものの、運搬車両の回転が間に合わず、対象依頼案件の全作業は一部積み込み・運搬を残したので、後のボランティアにバトンタッチする形となりました。
5月20日(金)
- 午前8時過ぎに災害VC高遊(たかゆう)サテライトに到着。女性3名の選抜隊が編成され、また当初の班編成は緩く維持されながらもその他の混合2グループ(計3グループ)に再編成され、それぞれが現場に向かう。(以後報告は、漆戸が所属していたグループの行動となります)
- 1件目、家屋から落下・損壊した大量の瓦・ガラスを拾い集め、搬出、運搬車両に積み込む作業を実施。
- 2件目、瓦、石膏ボード、サッシ、家具等の搬出、積み込み作業を実施。
- 3件目、既に屋外に搬出された家財道具(廃棄分)の仕分け、搬出、積み込み作業を実施。
- 昼食を挟み、4件目、落下・損壊した瓦の搬出。
- 5件目、落下・損壊した瓦の搬出、およびサッシのガラス破壊・分別作業実施。(金属とガラスを分別する作業)
- 続いて、午前中に残となっていた3件目の作業継続し、午後3時をもって作業終了。
- 作業を行った5件、いずれも家屋の全半壊状態であり、最早人が住める状態でなく、ひたすら片付け作業を行うというものでした。
- 他地域(外国人の方も数名来られていました)から参加したボランティアも大勢おり、特に2日目は他地域ボランティアと協同して作業を行いました。
<所感>
私自身は、2014年9月の広島土砂災害ボランティアに続く2回目となるボランティア参加でした。20名のボランティアが丸々2日間作業を行っても、地震被害のその甚大さに対しては微力であり、達成感を得るのは中々難しいものと思いました。
被災された方と話をする機会がありましたが、地震後1か月以上経過していることもあり、いずれも落ち着いており、悲観に暮れるという感じは全くありませんでした。また遠く奈良から来ていることに感謝の意を示す方が多かったです。
県社協では、のべ17名の滞在型派遣で現地ボランティアセンターを継続支援しているとのことでしたが、こういった災害ボランティアは1回で自己満足せず、継続して行っていくことが大切と感じました。次の機会があれば、また参加したいと考えています。
写真は下記の報告書を参照ください。
<関連写真>
災害VC山西サテライト
寄せ書き(山西サテライト)
高遊サテライト
掲示板(高遊サテライト)
テント村(高遊サテライト)
仮設トイレとトイレカー(高遊サテライト)
被害場所の写真(プライバシー保護の観点から一部加工しています)
鉄筋剥き出しになった損壊電柱
4班メンバー(中央:加藤防災士、左から二人目:漆戸)
新着情報
- 「夏休み お天気フェア」開催のご案内2025年7月18日 - 7:56 PM
- 令和7年度斑鳩町自主防災連絡会総会2025年7月16日 - 11:32 PM
- 防災ワークショップ・三室の地域防災を学ぶ2025年7月2日 - 8:31 PM
- 令和7年度本部通常総会ほかへの出席2025年7月2日 - 8:20 PM
- 野迫川小中学校で防災講演会2025年6月30日 - 2:40 PM