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学校安全に係る学校防災教育の在り方と避難所開設・運営訓練

去る8月3日(木)、午後1時30分から奈良県産業会館5階大会議室にて「学校安全に係る学校防災教室のあり方」と題して防災研修会が開催されました。この防災研修会は、県教育委員会健康・安全課から奈良県防災士会へ講師派遣の依頼があって行ったもので、第1部として「命をまもる」と題して植村副理事長が講演を行い、第二部として「避難所開設・運営訓練」。第三部として、訓練の振り返りと意見交換を行いました。参加者は、県内の学校教員の方々や学校職員の方約35名が参加。避難所開設・運営訓練では、大規模災害が発生したら学校が避難所になるといる自覚を持って参加された方が多く、第三部では自分が勤務する学校の現状や、防災教育をする上での課題などが語られ、熱心な議論が交わされました。また、サポートとして参加した防災士が元教員や現職の教員であったことから、適切なアドバイスや課題の共有が諮られた1日となりました。

(報告:植村信吉防災士)

奈良市都祁公民館講座 キッズつげザー「めざせ防災士」

令和5年6月25日(日)、奈良市都祁公民館において、「キッズつげザー目指せ防災士」が行われ、奈良県防災士会から3名の防災士が講義を行いました。キッズつげザーの防災士講座は一昨年に続いて二回目となり、今回は9名のキッズと保護者3名が参加されました。キッズつげザーは「都祁の子集まれ!」というネーミングの連続講座で、都祁の防災教育の一環で、他には「目指せ消防団」というのもあります。

まず地元の末田防災士が防災士の説明として、過去12年間に都祁で行われた先進的で珍しい訓練の様子を、オリジナルソング「防災キッズ」に乗せたスライドショーにして紹介しました。続いて北村防災士がオリジナル紙芝居「地震編」を行い、お話の中でシェイクアウトの実践やクイズを実施しました。その後は実技練習として荷造りヒモを使ったロープワークと新聞紙でスリッパ作成など盛りだくさんの内容で、1時間半はあっという間に過ぎました。

NHK奈良放送局から取材に来ていたこともあって、みんな真剣に楽しみながら防災体験をしてくれました。都祁は山間部のため人が少ないことと、小学生中学生は昼も夜も都祁にいるので、避難所を開設した時は自分たちも役に立てることに気づいてくれて、アンケートでも全員が「たのしかった、また来たい」と書いてくれました。

<末田政一 防災士>

「災害時の人間心理・行動とその支援を考える」研修会のご案内(1月7日開催)

奈良県外国人支援センター主催の「災害時通訳・翻訳ボランティア養成研修」の1つとして、「災害時の人間心理・行動とその支援を考える」をテーマとした研修会が令和5年1月7日(土)に開催されます。
講師に兵庫県立大学の木村玲欧教授(専門分野:防災心理学・防災教育学)をお招きし、災害が発生したときに「人はなぜ逃げないのか」「どのように働きかければ人は行動するのか」といった興味深い内容をわかりやすくお話しいただきます。

【日時】令和5年1月7日(土)13:30〜16:30
【場所】橿原市コンベンションルーム(ミグランス 橿原市役所分庁舎4階、近鉄八木駅徒歩3分)
【講師】兵庫県立大学環境人間学部 木村 玲欧 教授(専門分野:防災心理学・防災教育学)
【テーマ】災害時の人間心理・行動とその支援を考える
【対象】本テーマに関心のある方
【申込方法】メールに必要事項を記入して「奈良県外国人支援センター」(E-mail : nara-icsc@office.pref.nara.lg.jp)へ各自申し込み。
【締切】令和5年1月4日(水)
【参加費用】無料

参加をご希望の方は、メールタイトルに「研修参加希望」とご記入の上、
メール本文に
1)氏名
2)連絡先(住所、日中連絡のできる電話番号、E-mailアドレス)
3)所属(団体・学校等)を明記して、「奈良県外国人支援センター」(E-mail : nara-icsc@office.pref.nara.lg.jp)へメール送信くださいますようお願いします。

研修では講演のほかに災害時の通訳・翻訳に役立つ演習も行います
講演及び実習はすべて日本語で行われます。
会員の皆様におかれましては、ご多忙中と存じますが、奮ってご参加ください。

都祁中学校ひとりHUG

令和4年3月3日(木)、奈良市立都祁中学校において1年生2年生全員を対象とした防災学習が行われ、都祁地区自主防災会長でもある末田防災士が「ひとりHUG」を行いました。都祁中学校では防災学習の一環として毎年HUG(避難所運営ゲーム)を実施してきましたが、コロナ禍でHUGが難しい中で新しい試みとして、密にならない「ひとりHUG」を考案しました。HUGは静岡県の著作物なので、新方式の使用許諾を得た上での実施です。

通常のHUGは、避難者に見立てたカードをグループ単位で模造紙サイズの学校平面図に並べていきますが、このやり方だとカードを共有したり顔を突き合わせたりして、どうしても密になってしまうためコロナ禍では実施困難な状況でした。そこでひとりHUGでは、A4サイズの平面図にタックラベルを貼っていく方式を採用、掲示板も個々に作成します。個人単位なのでカードの読み手は学校の先生にお願いして、カードは実物投影機で映しました。タックラベルは小さくて剥がせるシールを利用して、体育館・校舎・校庭のA4平面図に貼ったり書き入れたりしてもらいました。

学校での防災教育なので、1・2限目、3・4限目、5・6限目と3クラスに分けて3回実施しました。昨年度はコロナ禍で中止になったため、唯一HUG経験者の3年生は卒業間近で今回は出来なかったので、受講の生徒はみんなHUG未経験でしたが、さすが中学生は飲み込みが早く、短い説明でも直ぐ順応して楽しみながら進めてくれました。

カードの内容や進行、意見交換は通常のままで、平面図だけ都祁中学校のをシールのサイズを合わせて作成しました。都祁地区では指定避難所ごとに避難所運営マニュアルを作成していて、都祁中学校のマニュアルには使用する教室や立入禁止場所等の記載もあるのですが、ひとりHUGではあえてそれを伝えず生徒たちには自由に貼ってもらいました。学校のことをよく知っている生徒たちなので、我々が思いも寄らない発見もあったので、次回の避難所運営マニュアルに反映していきたいと思っています。

以下に感想文を少しだけ紹介します。

・コロナにも気を配りながら考えて貼っていくのが楽しかった。

・学校が避難所になるということを考えたことがなかったが、そうなったら手伝いたいと思った。

・掲示板とかに現状を書いておくと良いと思った。

・やってみてわからないことがあったのは普段の防災意識の低さかなと思ったので、今後は防災や避難について関心を深めたい。

・もし自分が避難所に行く立場になったら、運営している人に感謝するべきだと思いました。

・避難所は避難するだけなのでそんなに難しくないと思っていたが、いざやってみると大変だなと思いました。

・学校は広いけど個室はあまり多くないと思いました。

・焦っていたらいつまでも問題に向き合えないと気付きました。

・避難所はみんな適当に寝ていると思っていたけど、ちゃんと考えられていた。

・こんなことが実際に起こったら怖いと思いました。

・学校は安全な場所だと思っていたが違っていたことに気付いた。

ひとりHUGの課題として、中学生は問題なく対応してくれていましたが、避難者シールを貼るのも掲示板を書くのもひとりなので、イベントが発生する度に時間に追われてしまうことと、タックシールの印字が非常に小さく、高齢者が行う際には虫メガネ持参が必須になることです。それ以外は思った以上にいい感じで進行出来ました。コロナ禍でHUGをやりたくても出来ない方は多いので、この新方式は今後の選択肢のひとつになると思いますが、ひとりHUGを実施される際には使用許諾申請の提出や様々な制約がありますのでご注意下さい。

<末田政一 防災士>

「子どもとタッチ!つながるスイッチ」オンラインワークショップ開催の案内

奈良県社会福祉協議会から、奈良防災プラットフォームの加盟団体の近畿ろうきんのオンラインワークショップの案内がありましたので、お知らせします。参加希望の方は、各自で申し込みをお願いします。

 

奈良防災プラットフォーム連絡会事務局の奈良県社協(担当:田中)です。

さて、本日は近畿ろうきん様よりオンラインワークショップの案内がありましたので、奈良防災プラットフォーム連絡会参画団体の皆さまへ案内いたします。

3月6日(土)に以下の「エイブル・アートSDGsプロジェクト2021」(オンライン)の取組みの一つとして、子どもへの防災教育に取組むNPO「ママコミュ!ドットコム」による防災に関するオンラインワークショップを開催されるとのことです。内容は、子どもと保護者を対象に「みんなの防災カルタ」を作るワークショップです。

また、3月14日(日)のエイブル・アートSDGsセミナー(オンライン)では、「ママコミュ!ドットコム」より、上記の防災に関するワークショップの開催報告もあるとのことです。

開催まで日にちがございませんが、近畿ろうきん様にご配慮いただき、申込につきまして、前日までお受けいただけるとのことです。

20210215_news 近畿労金

大宇陀小学校防災訓練

 

11月12日(火)に、宇陀市大宇陀小学校において、夏季休業中の教職員研修会に引き続き、児童・保護者向けの防災講演を行いました。 当日は、①児童・保護者が体育館に集まり児童向けのお話。②児童が教室に戻ったのちに保護者向けの講演。③保護者参加のもと、学校の引き渡し訓練 の順で行われました。 児童向けのお話では、阪神淡路大震災の映像(コンビニなどの陳列物が崩れ落ちる様子など)を見た後、何人かの児童に前に出てきてもらい、教室や下校中のブロック塀脇などで地震に遭った時のシェイクアウト訓練を行いました。教室を想定した場面では日ごろの学校での訓練の成果が表れていましたが、通学路を想定した場面ではブロック塀を想定した段ボールの下敷きになってしまいました。改めて児童全員で地震に遭遇した場所での対応のポイントが確認できました。 保護者向けの講演では、『家庭ですべき災害への備え』と題し、自分自身や家族を守るために知っておくべき〈地震や水害に関する知識〉〈「避難」の考え方〉〈日ごろの暮らしの中でできる備え(寝る時、かたづけ、買い物)〉について情報を共有し、「命を守る」ということについて考えました。 大宇陀小学校では初めてとなる、保護者参加の引き渡し訓練。これまで先生方で数回シミュレーション訓練を行ってこられたこともあり、想定した手順で大きな混乱なく進みました。 すべての予定が済んだあと、校長先生、防災教育担当教員、防災士が集まって、防災士より訓練についての講評・課題等についてお伝えし、学校の今後の進め方について意見交換を行いました。引き渡し訓練についての保護者アンケートを踏まえ、今後も訓練を積み重ね、課題を整理して次に活かす、いわゆるPDCAでより有効な防災教育が実施されていくことでしょう。            (報告者:岡本防災士)

大宇陀小学校防災研修会(教職員研修)

令和元年8月28日に大宇陀小学校において防災にかかる教職員研修会が行われ、出張の方を除く14名が参加されました。
第一部では、「振り返ってみることから」というタイトルで2班に分けてワークショップを行いました。南海トラフを震源とする大きな地震を想定した上で、 1班は「日ごろ取り組んでいること」について、①できていること、②できていないこと、③課題と解決方法。  2班は「発生したときの対応(行動)」について、①発生したらどうなるか?、②発生した時の行動、③課題と解決方法 について意見を出し合いました。参加者が各自の視点で意見を出し合い、今後の学校での防災教育を行う方向性について多くのヒントが浮かび上がってきました。
第二部では、「学校における防災」~過去の災害から学ぶ~ という演題で講演を行いました。過去の災害における他地域の学校の実情・成果・課題を知り、自らの学校の災害リスクを確認した上で、学校におけるこれまでの防災教育が自身の学校の実態に合っているものかを考える機会としました。子どもたちの命を守るために、また、不意の災害に対応できるようにするため、熱心に研修に臨む姿が印象的でした。

<岡本 防災士>

 

十津川村防災教育講習会 クロスロードゲーム

平成29年8月9日(水)、十津川村教育委員会主催の教職員向け「防災教育講演会」が、 小・中・高校の先生方28名の参加で行われました。講演会は、毎年行われており、今回は伊藤防災士がクロスロードゲームを参加の先生方と行いました。地元の佐古防災士と柏田・板垣がお手伝いしました

台風5号通過の直後の開催なので、若い先生が主体でしたが、皆さん真剣に判断し、意見交換されていました。

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列島縦断防災・減災公開講座in大阪

平成28年10月08日(土)、大阪リバーサイドホテルにおいて日本防災士機構主催の「列島縦断防災・減災公開講座in大阪」が開催され217名の市民、防災士が参加されました。奈良県防災士会から22名が参加しました。この講座は、9月17日のさいたま市、9月24日の金沢市に続いての防災講座でした。
 兵庫県立大学防災教育研究センター長の室崎 益輝 教授による「南海トラフ大地震の備えについて」と題しての基調講演では、近いうちに必ず起きる大地震に正しく恐れ、過去の災害の教訓を生かした備え、減災の為の互助や共助の大切さを学びました。
 その後、「地域防災活動の事例発表」として、①田中久章 姫路砥掘郵便局長、田關征男姫路峰相郵便局長による「郵便局長としての防災士活動」②田淵和夫 日本防災士会大阪支部長による「地域防災と防災士の活動について」③横山恭子 兵庫県防災士会理事による「活動事例」がそれぞれ紹介され活発な活動ぶりに皆さん熱心に受講されました。大阪からは小学6年で防災士になり現在中学1年、関西最年少の坂本紫音君の紹介もありました。  <村山 央 防災士>
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列島縦断防災・減災公開講座 in大阪

「南海トラフ大地震の備えについて」の講演が、日本防災士機構の主催で行われます。

日時:2016年10月8日(土)13:30~16:30

会場:大阪リバーサイドホテル

6階大ホール

基調講演 室崎益輝(兵庫県立大学防災教育センター長)

申込は、FAXで、日本防災士会(03-3263-1583)までお願いします。

会場に直接お越しください。

 

詳しくは、以下のファイルを参照ください。

 

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