東日本大震災レポートNO7(事務局通信より)

 本部より東日本大震災レポートNo7が届きました。
全文を掲載します。
 東日本大震災=レポート №7(2011.3.21)=
日本防災士会事務局
■日本防災士機構と合同本部を設置
当会におきましては、大震災発災以来、その対応にあたってきたところですが、3 月18 日、日本防災士機構とともに合同対策本部を立ち上げ、全力で被災地支援活動を実施していくことといたしました。
今後は、防災士による被災地支援ボランティア活動及びその他の活動に取り組んでいく予定です。被災地自治体のボランティアの受け入れ態勢が整い次第、地方自治体、社会福祉協議会、全国郵便局長会等の公的機関と連携して順次支援活動を実施してまいります。
○ 名称:「東日本大震災 日本防災士機構・日本防災士会 合同対策本部」
・本部長 浦野修(日本防災士会理事長)
・副本部長 宮川知雄(日本防災士機構理事長)
・副本部長 松尾好將(日本防災士会副理事長)
・事務局長 橋本茂(日本防災士会理事・事務統括)
○ 事務所:東京都千代田区永田町2-9-8
○ 連絡先
・電話番号 03-3581-5831
・FAX 番号 03-3593-1381
・E-Mai plaza@bousaisikai.jp
※現時点においては、被災地ではボランティアの受け入れは行っておりません。被災地の受け入れ態勢が整備されない状況での現地入りはお控えください。
■近傍に設置された避難所の支援を
東北3県から遠方自治体への避難が続々と実施されています。各支部、会員の皆様におかれましては、お住まいの都道府県に避難所が設置された場合には、ぜひ支援活動を実施していただきますようお願い申し上げます。
なお、活動にあたっては避難所を主管する自治体、運営にあたる社会福祉協議会等関係機関の了解と合意の上、自己責任・自己完結で支援にあたってください。
栃木県支部、埼玉県支部、東京都内の支部、新潟県支部は支援実施並びに活動準備中です。
■救援物資の受け付け窓口拡大
多くの都道府県で、一般市民からの救援物資の受け付けが始まりました。受け付けている地域においてはご協力をお願いします。
■ 東京災害ボランティアネットワーク、意見交換会
東京災害ボランティアネットワークは、3月19日午後、東京都生協連会館において東日本大震災に関する意見交換会を開催し、41 団体60 名が出席しました。
今回の震災で亡くなった方々の冥福を祈って参加者全員で黙祷を行ったあと、司会から開催の趣旨説明。その後、衆議院議員の泉健太氏より政府の震災ボランティア連携室の動きについて説明がありました。その後、シャンティ国際ボランティア会(SVA)、真如苑救援ボランティアSeRV、東京ボランティア・市民活動センター(TVAC)等の活動状況の報告があり、意見交換を行い、それぞれの団体が被災者支援に全力上げること、団体をこえて情報を共有する仕組みづくりを行うことなどを確認し合いました。
東京災害ボランティアネットワークは首都圏最大のボランティアネットワークであり、日本防災士会東京都支部がかねてより連携を深めています。この日は、防災士会東京都支部を代表して橋本が出席いたしました。
■ 内閣府「防災とボランティア検討会」を開催
3月20日午後、政府合同庁舎5号館において内閣府「防災とボランティア検討会」が開催されました。
冒頭、ボランティア担当の内閣総理大臣補佐官辻元清美氏が、「絆を取り戻すために、皆様には支援のリーダーシップを発揮していただきたい。被災地のニーズにかなった、被災者の心にかなった、有効な活動のために(政府震災ボランティア連携室は)調整の役割を果たして行きたい」と挨拶しました。
その後、関西学院大学の室崎益輝教授をコーディネーターとして検討会が進められ、「入れるところから順次入る」「現地に拠点をつくる」「情報共有の仕組みをつくる(メーリングリストの活用)」「避難者移動、遠隔地避難所への対応」等について熱のこもった議論が交わされました。
とくに重要視されたのが、地域によって支援の濃淡が出るので、各団体が情報を出し合って、支援の空白地をつくらない、ということで、この点は今後防災士会として支援活動する上で重要な視点の一つになると考えられます。
■ 情報に感謝申し上げます
各支部の皆様から順次、情報をお寄せいただいております。次号にてその一端をご紹介したいと思っています。
まだ情報をいただいていない支部も、短文で結構ですから、状況をお知らせいただければ幸いです。
- 以上 -

東日本大震災レポートNo6(事務局通信から)

 東日本大震災レポートNo6が届きました。
全文を掲載します。
 東日本大震災=レポート №6(2011.3.18)=
日本防災士会事務局
■ 支援の動きが活発化しています
震災から一週間、被災地では厳しい状況が続き、福島県では避難所で10 名以上の高齢者が亡くなるという悲劇も起きています。自衛隊、警察、東電の職員による決死の消火注水活動が続く福島第一原子力発電所の周辺では物流が止まって、30 キロ圏内はゴーストタウンのようになっているといわれています。近隣住民の方々の不安と恐怖は極限に達しようとしています。福島県民の疎開・避難も大規模となっています。
いっぽう、被災地支援、物資搬入は次第に実効的になろうとしています。兵庫県庁をはじめいくつかの自治体が一般からの支援物資を受け入れ、被災地に運ぶ仕組みを立ち上げています。今日は、被災地自治体の職員(防災士)の方から、日本防災士会事務局に電話があり、「救援物資を受け入れることになった。マニュアルがない。どうしたらよいか」という問い合わせがあり、電話、メールにて最大限、お答えしました。物資については確実に動いていることが肌で感じられます。
各支部、会員におかれては、県庁ほかの情報を入手し、もしも物資提供を受け付けているのであれば協力していただきたいと思います。岩手、宮城、福島の県庁所在地まではだいぶ物資が届いているようですが、そこから海岸線沿いの被害の大きいまちへ運ぶ手だてがないのです。報道によればトラック協会首脳は「品物と届け先があれば、いつでもどこでも運ぶ。しかし、ガソリンがない」と苦悩しています。
環境が許せば、すぐに動くという心構えでいることが重要かと思います。
■ 支部、会員の動きより
◎仙台在住・高橋英彦幹事のレポート
東日本大震災の発生から1週間が経過しました。
地 震発生時、私は東京で会議中だったため、帰宅困難となり被災地の自宅に戻ったのは3日目の夜でした。上越新幹線、羽越線、高速バスで新潟、山形経由で仙台へ戻りました。現在の状況は以下のとおりです。
仙台市内中心部は電気、水道が復旧していますが、都市ガスの供給再開の見込みは立っていません。まだ停電の地域も多く、困難な生活が強いられています。私の地域も電気は復旧していますが、水道、ガスは止まったままの状態です。
近くの小学校が給水所になっているので、1時間半から2時間程度待って給水を受けています。スーパーマーケットも同様で、2時間程度の順番待ちで、買い物はひとり10点までと制限されています。報道されているとおりガソリン、灯油などの燃料不足は深刻な状況です。
また、仙台東部の避難所で運営を手伝っている友人の話しによりますと、「霞目飛行場がこのあたりで唯一機能する飛行場のため毎日任務機の飛行音と緊急車両のサイレンが絶えません。現在、仙台市立蒲町小学校に開設された避難所において、周辺町内会が主体となった運営組織と地域ボランティアの皆さん、避難者の皆さん、校長先生以下の各教諭、若林区からの派遣職員、新潟市から派遣された市職員の方々と協力し合いながら、避難所の運営を手伝っています。初日は千数百名の方が校舎の2階以上に津波に怯えながら避難していましたが、今は体育館に移動しました。避難者も若干減りましたが、在宅の被災者の給食も兼ねており、水、食料、燃料(灯油、ガソリン、炊き出し用のプロパンガス)が不足し、明日のための予備がない状態です。
また、寒さが厳しく避難者は毛布にくるまって暖をとっています。口に入るのはおにぎり一個程度のカロリーとみかんまたはりんご半分程度です。
若干のチョコレート粒菓子もありますが、数は十分でなく、企業、個人からの差し入れ物品をその都度戴いています。配給は市が臨機に手配するほか、昨日からは自衛隊大型車両が巡回し、定期便的に各避難所の要望を聞き取り、配給を開始してくれています。
未曾有の大災害につき、情報も錯綜し、物流も滞っていますので、どこも同じように苦しい状況と推察します。」という内容でした。同じ仙台市内でも沿岸に近いところと西部では多少が異なっていますが、厳し状況であることに違いはありません。
◎福島県・影山雅之 防災士からのレポート
お世話になっております。
福島県庁生活環境部所属の防災士の影山です。
現在の状況を情報提供します。
発災時は通常勤務をしており、突き上げるたて揺れが数秒つづいた後、激しい横揺れが発生、その際には若干机が動いたり書類が落ちるなどの状態でありましたが継続して再びたて揺れが発生し、先の横揺れよりもかなり激しい揺れがおき、書架や食器棚が転倒、机は3m程度飛ばされ、机の下に身を隠そうにも強い力で横に振られる机を手で押さえることが困難な状況でした。
庁舎は倒壊の危険や、停電が発生したことから庁内全員退避、しましたが、揺れが収まった後しばらくは隣に居たはずの職員がどこにいったことすら確認できないような書類やオフィス機具の散乱で、出入り口もふさがれてしまった状態。
しばらく呆然としている状態であったため、直ちに自主的に声を出しての各人の存在確認を実施しました。
避難指示は5分程度たってもなく、自主的に避難を指示、屋外へ退避しました。
以降、現在の所属部署は防災部署ではないものの、防災士と昨年まで出先機関で災害担当をおこなっていたこともあり、被災していない別棟に立ち上げた県災害対策本部にて緊急消防援助隊の部隊運営業務を1日18時間勤務程度で行っています。
ご存知のように県内原発の事故により、スムーズな活動が行えない状態で、日がたつにれ、逆に対応が困難となっております。
本部のある福島市は断水が続いており、また、GSも営業していない状況で、緊急車両の給油もままならない状況となっております。
余震が1分に1回以上つづいておりましたが、段々おちつきつつあります。ただ、現在でも緊急地震速報が毎日出るような状態です。
また、断水により透析患者の対応等が困難になっており、関東方面への転院を検討するも、輸送手段が確保できない困難な状態となっております。
◎ 栃木県支部・富澤 廣三 支部長のレポート
栃木県支部長の冨澤です、那須方面に福島県から避難者が大勢きており県から支部に支援の要請があり本日、3名の防災士を派遣して支援しました、さらに、避難者が多く、要請を受けて今後、引き続き派遣します。あくまでも、自己管理形ですがボランテア保険は役場で見てくれます。さらに、かなり茨城県が酷いので茨城県支部長と連絡しながら3 県連絡協議会でも活動をしています。
◎新潟県支部 小川克昌 防災士のレポート
皆様、お疲れ様です。近況報告です。
本日まで島根に出張しておりましたが、そこのホームセンターも電池他がまだ在庫がありましたが、懐中電灯は売り切れていました。妙高市内もガソリンスタンドの品切れする店舗も出てきました。
とりあえず、補給は順次されているので、致命的な状況にはなっておりません。
本日、妙高市へ福島県から避難してくる方を受け入れるための避難所の開設準備を行いました。当市の親せきを頼りに来られるとの事なので、あまり逼迫した雰囲気ではなかったのですが、今後このような避難者の受け入れが増えてくるように予想されます。
週末の連休に宮城県北部もしくは岩手県内の避難所に炊き出しと情報収集に行ってこようかと思い、行き先の調整を行っております。状況がわかりましたら、また連絡させて頂きます。
新潟県内の青年会議所では、新発田・長岡・上越に物資の集積所を整備し、順次物資を被災地に運ぶ準備を行っているそうです。もし提供いただける物資がありましたら、各青年会議所にご連絡頂ければ幸いです。
物資も各県庁所在地までは届いているようですが、その先の物資の搬送がまだ完全にはうまくいっていないようです。この辺の統制がとれて来れば、避難している方の生活ももう少し明るい兆しが見えてくるかと期待しております。
とりあえずご報告まで。
また何か新しい情報が入りましたらご連絡させて頂きます。
◎ 兵庫県支部 大石伸雄 支部長のレポート
兵庫県と陸上自衛隊第3師団と話し合った結果、救援物資の自衛隊による輸送に目途がつきましたので、兵庫県支部としては、毛布、タオル、水、アルコール消毒綿・ティシュなどを集めたいと考えています。郵便局や友好団体にも呼び掛けてください。(同支部役員向けの言葉より)
◎ 千葉県旭市のボランティア活動
いろいろな団体も加わり、ボランティアセンターが機能して(電話番不足とのこと)、活動が進んでいるようです。週末にはボランティアも増えることが予想され、ヤマを越える可能性も出てきたとのことです。
■ 皆様の活動に感謝申し上げます!
各支部、会員、一般防災士が精力的に活動しています。皆様の活動に感謝申し上げます。全国民的な支援活動の輪が広がるよう、行動していきましょう。
-以上-

東日本大震災レポートNo5(事務局通信から)

 本部レポート(事務局通信)が届きました。
全文を掲載します
< 東日本大震災=レポート №5(2011.3.16)>
日本防災士会事務局
■ ボランティアセンター開設!
いよいよボランティアセンターが立ち上がりました。仙台市と千葉県旭市です。旭市については日本防災士会千葉県支部が協力しています。
●仙台市社会福祉協議会HP より
〈以下、引用〉
災害ボランティアセンターを開設しています(3/16 13:50 発信)
平成23 年3 月16 日(水) 13 時50 分
今回の東日本大震災における被災者・被災地の一日も早い復興のため、災害ボランティアセンターを次のとおり開設しています。
復旧の状況に応じて多くのニーズが想定されることから、ボランティアの支援内容が増えていくことが予想されます。これから大勢の方々のご協力が必要になりますので、今後の情報をお待ちください。
今後、必要な情報については、随時このホームページで情報発信いたしますので、引き続きご覧ください。
※災害ボランティアセンターの電子メールアドレスに、現在、たくさんのご要望やボランティアのご希望が寄せられております。
電話での問い合わせが殺到しており、電子メールでのお問合わせ、ご依頼等には残念ながら対応し兼ねますのでご了承願います。
1 設置場所及び連絡先
(1) 宮城野区災害ボランティアセンター(現地センター)
・ボランティア活動希望者、ボランティアへの依頼はこちらにお問合わせください。
・設置場所 宮城野体育館 障害者アリーナ(元気フィールド仙台)
(宮城野区新田東4 丁目1 番1 号 電話 022-231-1320)
※電話回線が混み合うことがありますのでご了承ください。
(2) 若林区災害ボランティアセンター(現地センター)
・ボランティア活動希望者、ボランティアへの依頼はこちらにお問合わせください。
・若林区中央市民センター別棟2・3F
(若林区保春院前丁3-4 電話 022-282-7995)
※電話回線が混み合うことがありますのでご了承ください。
(3) 仙台市災害ボランティアセンター(情報センター)
・災害ボランティアの募集等の広報、災害ボランティアに関する情報収集を行います。
・設置場所 仙台市福祉プラザ内
(青葉区五橋2丁目12の2 電話 022-262-7294)
※電話回線が混み合うことがありますのでご了承ください。
2 開所時間及びボランティアの活動時間
・開所時間(お問い合わせ対応時間) 9:00~16:00
・ボランティアの活動時間 9:00~15:00
3 地域住民の皆様へ
家屋の後片付け、粗大ゴミ等の片付け、給水の手伝い等の困りごとがある地域住民 の方は、宮城野区または若林区の災害ボランティアセンターへご連絡ください。
なお、ボランティアの人数に限りがありますので、ご要望の全てに対応でき兼ねる場合があります。また、ご要望の内容によってはボランティアの派遣ができ兼ねる場合もあります。あらかじめご了承ください。
4 ボランティアの皆様へ
災害ボランティア活動を希望する方は、ご自身の健康上の負担にならないように健康管理には十分配慮して活動してください。また、ボランティアの方々には、食事、宿泊場所等はご自身で確保お願いいたします。
なお、地域住民の要請に基づいてボランティアを派遣することとなっていますので、地域住民からの要請が少ない場合にはボランティアの方々に待機していただくこともあります。あらかじめご了承願います。
5 他区の災害ボランティアセンターについて
開設検討中です。
〈引用、終わり〉
●千葉県旭市社会福祉協議会HP より
〈以下、引用〉
東北地方太平洋沖地震において、旭市でも一部海岸沿いで甚大な被害を受けました。旭市において、緊急に災
害ボランティアセンターを設立しました。設立に伴いボランティアを募集いたします。また、お手伝いを希望する方の募集をいたします。
旭市災害ボランティアセンター(ボランティアの募集)
ボランティアセンター開設時間 9:00~16:00
ボランティア受付時間 (電話) 9:00~12:00
(FAX )24時間
受付場所 旭市横根3520番地(旭市社会福祉協議会内)
電 話 0479-57-5115
F A X 0479-57-2836
期 間 3月15日(火)~概ね2週間で都合がよろしい日活動内容 家財の持出片付け、土砂等のかき出し、避難所のお手伝い等
※メンタルヘルス、整体等ボランティアを希望される方からのお問い合わせをいただいております。
ありがとうございます。個人ボランティアとしてお受付させていただきますが、実際活動できるか
分かりませんので、当日条件、注意事項参照のうえ、ご来所下さい。
なお、協会、団体として支援希望の方は、千葉県災害ボランティアセンターまでご相談下さい。
千葉県災害ボランティアセンター
電話 080-1397-6113
080-1397-6122
持 ち 物 汚れても良い服、長靴、皮手袋(軍手では対応できません)、スコップ、バール、ハンマーはあればお願いします。
条 件 日帰りができること、県内在住者に限る、持ち物を持ってきていただける方
〈引用、終わり〉
詳しくは、こちらへhttp://www5.plala.or.jp/asahishi-syakyo/saigaiborannvorasen.html
■ 新潟県支部が十日町でボランティアセンター
新潟県支部の尾身防災士からのご報告です。
〈引用開始〉
十日町市も松代、松ノ山地区にボランティアセンターを16 日に立ち上げます。自主避難所は松ノ山地区ありますが特に問題はなさそうです。必要とするのは家の後片づけでボランティアも十日町市の地元で対応することになり市外、県外のボランティアは今現在見合わせています。
〈引用、終わり〉
■ ボランティア可能な方は準備を!
以上のように、ボランティア活動が本格化してきました。被災地では「低体温症」も問題となっているようです。
一刻も早い支援が必要です。
■ 新潟県支部が物資を宮城県へ搬送
別府常任幹事(経理統括)から以下の報告がありました。
〈引用開始〉
宮城県より避難所への救援物資の提供要請が厚生労働省、日本健康・栄養食品協会を通じて会員企業にありました。
急を要する依頼であり、ホリカフーズには商品があるものの、被災地は配達停止区域のため運送業者の受入停止中であり、当社も車輌、人員も手配できないなど配送問題がありました。
そのため、防災士会で車を手配し、会員が運転して届けるべく宮城県庁と調整し先ほど救援物資(災害弱者向け栄養補給食品6000食分)を積んだトラックが出発いたしました。
配送先は、宮城県内の二箇所の保健所です。健康面での二次災害防止に少しでも役立つことを期待しています。
なお、同様な依頼は本日農林水産省からもあり、継続して提供する予定ですが、配送については自衛隊などの協力を検討しております。
〈引用終わり〉
■ 物資搬送について
兵庫県の大石支部長から、自衛隊が民間から物資を受け付けて被災地へ搬送することが決まったとの情報をいただきました。
詳細が判明次第、お知らせいたします。
また、既報のように長岡で民間物資を集積して被災地に送るべく準備中です。これも決まり次第お知らせいたします。
※皆様からの情報をお待ちしています。
-以上-

東日本大震災レポートNo3(事務局通信)

  防災士会本部より、事務局通信(臨時号No3)が届きました。
全文を以下のとおり掲載します。
なお、今回から「東日本大震災レポート」として報告されるようです。奈良県支部も名称を本部に統一してホームページへ掲載します。
また、奈良県支部としてもできる限り情報収集を行い新しい情報をホームページへ掲載するつもりですが、諸事情により、掲載日時が遅れる場合がありますのでご理解をお願いします
<東日本大震災レポート No3>
東日本大震災に関しては事務局通信臨時号vol1、2でお伝えしてきましたが、このお知らせより「東日本大震災=レポート」としてお届けいたします。ナンバーは通して、今回を№3とさせていただきます。
事務局からは、代表幹事、常任幹事、幹事、監査委員、支部宛に送信いたします。支部会員や身近な会員の方々にお伝えしていただければ幸いです。
■ 安否情報
宮城県支部長は無事(間接情報)、茨城県支部事務局長も無事。茨城県支部では会員の安否確認が終了していないとのこと。
■ 「近傍支援」始まる
千葉県支部では、黒川支部長(市会議員)は勝浦市において災害復旧活動中のほか、川崎副支部長(研修委員長)、大島事務局長たち5名ほどが、被害の大きい千葉県旭市に入っての支援活動を実施する予定です。
このような「近傍支援」は、状況が許す範囲において実施すべきかと思います。
しかし、岩手、宮城、福島の3県ではガソリンが不足しており、遠隔地からの現地入りは控えた方がよいと思われます。
ボランティア団体の先遣隊も、車を替えつつ、ぎゅうぎゅう詰めで山形方面から現地入りし、なるべく移動しないようにしているとの連絡がありました。同先遣隊による、名取市避難所における炊きだし支援が始まっています。
■ 被災地支援の準備を
いずれボランティアは必ず必要になります。ボランティアの種類としては重機によるがれき処理や道路啓開(有償の場合あり)、避難所支援、炊きだし、足湯、物資仕分け搬送、仮設住宅への引越、子守り・・・等々、あらゆる生活支援が必要になります。
被災地に入ってボランティア活動をする予定の方々は、ここ一週間程度の内に準備を整えておくことが望ましいと言えます。仕事の計画、服装・持ち物、地図や携行品など、くれぐれも迷惑ボランティアにならないよう、2次災害に遭わぬよう、心がけましょう。
現地自治体は、対応限界を遙かに超える状況にあります。ボランティアに関する指示、案内も不完全になることは避けられません。
?迷惑をかけない(道路渋滞、ガソリン、宿泊、現地での食料調達等々)
?自己完結・自己責任を徹底する
?危険防止(津波警報、緊急地震速報への対応。チームに情報係おく等)
の3つを守るようにいたしましょう。
一般ボランティアが入れるのは、今月下旬~末頃ではないかと思われます。
■ 本部は情報拠点となるよう心がけます
防災士会本部事務局は、各支部、防災士会会員、一般防災士に対して、できるだけ情報提供できるよう努めます。
皆様からの情報もお寄せください。
■ 保坂松男常任幹事よりの情報です
昨日より故郷の栄村(長野県)が今回の災害に遭遇し、色々と連絡を取っておりますが新聞紙上には東北の地震による記事が掲載されておりますが長野県北部の記事は記載されておらないため真の情報が伝えられておりません。
村の高位の方の話では全村学校及び公民館(一部避難所の公民館は倒壊)に全員が避難をしております。
特に村落に通じる千曲川をわたる橋が傾いため通行が出来ずまた国道117 号線のスノーガードが崩落し通行が不能でありまた津南からきても途中の青倉橋が崩落し通行が出来ない状況です。
またJR 飯山線も線路の土石が崩れて不通であり全くの孤立状況であります。
一部村落においてはヘリで救出されたとのことであります。
千曲川を渡らなければならない村落の村民は全員が公民館及び学校に避難し家は全く留守で電話も通じない状況です。
【全村が避難の状況です】
特に村役場周辺と千曲川を渡った奥まった泉平という村落では住宅の傾きがあるとのことであります。今も雪解けとは言え2m ありその中では車は使用できず昔のように足に頼り家の確認をしているとのことです。
昔は水も山から流れてくるもので燃料は山の間伐材でしたが今は総て水道、とそれもガス、電気もこない状況とのことです。
村役場には避難所の架設電話を通じてこちらに知人より連絡を頂いている状況です。
東北地震の記事に隠れて報道されておりませんが死者が出てない事もありますが被害は甚大であり一説には内陸地震では中越地震に匹敵するのではないかとも言われております。
身動きの出来ない状況です。
以上ご連絡まで。
保坂 松男
■ 問い合わせ相次ぐ
一般防災士からボランティア活動に関する問い合わせが多数入っています。
メディアからの問い合わせも多く、出演依頼も4件ありました。うち2件に対応し、以下の番組で被災地支援、避難所生活、余震見通し、物流等について意見を述べました(生番組・電話出演)
TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」
TBSラジオ「小島恵子のキラ☆キラ」
-以上-

東日本大震災レポートNo4(事務局通信)

大震災レポート4号(事務局通信)が届きました。
全文を掲載します。
 
■ 安否情報
宮城県支部長からメールが返ってきました。ご本人は無事とのことですが、多くの会員の皆様との連絡はまだ取れていないそうです。心から無事をお祈り申し上げます。
■ 危機管理教区研究所・国崎信江さん(防災士養成講座常任講師)からのメッセージをお伝えします
(以下、国崎さんのメッセージ。原文ママ)
この度の東北地方太平洋沖地震・大津波で被害に遭われた被災者支援のために、弊社(株式会社危機管理教育研究所)では、NPO国境なき技師団やNGOと連携を検討し、岩手県助産師会からの依頼を受けて大船渡社協から各避難所への支援活動にむけて準備をしております。
政府はボランティア担当に辻衆議院議員を任につけたと報道がありましたが、いまだ具体的な動きが見えません。
下記のとおり被災地からは悲鳴があがっており、支援の隙間がたくさんあり、一刻を争う事態です。4日目になると避難所にいる被災者の疲労は相当なものになります。
現在、弊社のHPから活動募金や下記の物資の支援をお願いしております。本日午後より第一陣として被災地に赴きます。何卒、被災地に皆様の善意が届くよう、現地での活動がスムーズに行えますよう可能な限りのご支援をどうか宜しくお願いいたします。
お知り合いの方にもなにとぞご周知、ご協力を呼びかけていただければ幸いです。
参考までに昨日付の被災地の情報をお知らせいたします。
●岩手県
盛岡市で助産師をされている被災者の女性から被災地の情報と支援のお願い情報が入っておりますのでお知らせいたします。
1、高台の民家に沢山の住民が避難しており、布団や暖房が不足している。ストーブが不足しており、たき火をしているが、燃やすためのマキが不足している。がれきは水を含んでいるために薪にならない。
体育館に避難したひとの中には、ステージの幕やカーテンを切り分けて毛布代わりにしている所もある。
2、避難者は高齢者が多く持病をもっている方も多い。携帯電話を持っていない。人が多く、安否確認が困難。
3、道路は亀裂や段差があるところも多く、沿岸に向かう道路の一般車両の乗り入れはできない状況。沿岸は道路もめちゃくちゃで、ガソリンもない状況。
4、食事は、全く取れない避難所、一日おにぎり1 個程度の避難所など。食事・水・オムツ・ミルク・衣服・薬(胃薬・風邪薬など)・寝具などすべてが不足している。
5、子どもたちに「噛みつき」や「興奮」などの症状が目立ってきた。
6、保育園ママの間で「福島原発のキノコ雲が、風で仙台や岩手に流れ被ばくの可能性あり」とのメールが流れています
7、携帯の基地局もやられて圏外だし、公衆電話もないし、ラジオだって聞けないし、「とにかく、無事を知らせたくても無理!手段がない!」のです。
※こちらの情報は、大槌町・山田町より個人の自宅に避難した方からの声がほとんどです。(避難所ではなく個人の民家に避難している地域住民の方には支援が届いていないということです)
陸前高田・釜石地域の方は、比較的まとまって公共施設に避難しているのかもしれません。行政機関がマヒしているといわれている大槌の状況が悪い様です。今朝も早くから、自衛隊が孤立している方の空輸を開始したとの放送がなされています。
●福島県
相馬市、浪江町での救援活動をされている方からの情報です。
被害は甚大ですが、救援が岩手や宮城に集中してこちらに入ってこない。水は入ってくるが食事が足りない。おにぎり1個で過ごしている。毛布もない。避難者のストレスは大きく、医療関係者が入ってくることを希望している。救援者が入ってくることに感謝して涙を流している。PTSDの症状も出始めている。早急な食事とメンタル面の支援が必要。携帯電話もつながらず、被災者はほとんど正確な情報を得ていない。ぜひ力を貸してほしい。支援物資は全く足りていない。ここからが被災者の本当の勝負になる。
被災地から支援していただきたいもの
1、長靴、運動靴(どちらも未使用なものをお願いします)
気のみ着のまま逃げたので、裸足に近い状況。片づけをするのに長靴・手袋が必要。報道では「オムツ・ミルク」と強調されていますが、いのちからがら抱っこして来た様子の母子の姿が映し出され、裸足やサンダル履きの母も多い状況です。
2、おんぶ紐、スリング
おんぶ紐・スリングなどは、母子が避難している場所ではもれなく不足している様です。
3.毛布、カイロ、水、食料、ウエットタオルなど
今朝、テレビでは「食事に不足は無い」「物資は足りている」というリポートが流れていましたが、個人の家を避難所にしている方は、食料や暖に欠ける様です。しかし、これは避難所が特定できずに救済が受けがたいと思われます。そして、これらの避難所には通信の手段もない現状です。
以上です。何卒お力添えをお願いします。
〈以上、引用終わり〉
■「エフエムいずみ797」の阿部清人さんからの“緊急メッセージ”です。
日本防災士会会員・高嶋三男さんからの紹介です。仙台市泉区のコミュニティFM「エフエムいずみ797」の阿部さんから緊急メッセージを紹介します。
〈以下、引用〉無事です!
fmいずみは壊滅。放送機器を運び出し、泉区役所の3F の会議室をかりて、臨時のスタジオを開設。翌日の午後1時から放送を再開しました。午前10時から午後5時まで放送中です。
あいているお店など、生活情報を中心に取材、収集し放送しています。
お願いがあります。お知り合いの方によびかけていただけないでしょうか。
ラジオリスナーむけに、励ましのメッセージをいただければ、放送します。
メールは mail@fm797.co.jp
局員は無事ですが、友人、知り合いで消息がつかめない人が多数います。
fmいずみ阿部
kiyoto@fm797.co.jp
〈引用、終わり〉
■ 千葉県支部ボランティア活動始まる
千葉県支部では、川崎副支部長(研修委員長)、大島事務局長たちによるボランティア活動が始まりました。
また県社協との打合せも進んでおり、近日中にボランティアの受け入れが開始できそうだということです。
大島事務局長が送ってこられた旭市内の被害写真を紹介します。
■ 首都圏、「計画停電」で事業に支障
首都圏では交通機関のダイヤが乱れ、出勤・帰宅困難が続いています。コンビニエンスストアの食品も品薄です。日本防災士会、日本防災士機構の職員も泊まったり、長時間をかけて出勤・帰宅しています。食べ物、飲み物のビニール袋を下げて歩いているサラリーマンの姿も数多く見られます。物流が機能するよう願うばかりです。
■ ボランティア活動の見通し
阪神・淡路大震災以来の長い活動歴を持つ「震災がつなぐネットワーク(震つな)」は山形市を拠点に宮城県入りしていますが、通行止め、水没でなかなか海岸近くの被災地にたどりつけない状況です。山形と仙台が非常に近いということが今回実感されました。山形県米沢市では、原発の不安から福島県内に避難している人が100 人規模でおられるとのことです。本来ならば東京に本部を置き、栃木県に前線拠点を設けて北上してい
くのがいいのですが、福島県が原発問題で避難指示が出ているため、山形から入るルートを模索しているわけです。しかし、ガソリン不足、通行止め等のため、陸路でボランティアが海岸沿いの町へ入っていくのはきわめて困難な状態です。
震災5日目なので、ボランティア活動の「点」があちこちに出来て、「面」になろうとしてもおかしくない
時期なのですが、まだまだ日数がかかりそうです。避難者が50 万人を超えるという災害になっているのです
から、避難所のサポートなどニーズは無数にあるはずです。食べ物も乏しく、寒さに苦しんでいる皆様に、一刻も早く援助の手を差し伸べることができますよう願って止みません。
通常の災害では「救援物資」はお断りですが(今回も公式にはお断りです)、ボランティア団体がトラックをだす計画を進めており、数日中に情報をお伝えできると思います。
■ メディアから取材協力要請相次ぐ
日本防災士会宛に情報提供、取材依頼、出演依頼がきています。できるだけ協力し、少しでも被災者の皆様のお役に立てばと思っています。
-以上-

東北地方太平洋沖に発生した超巨大地震について

さる3月11日、東北地方太平洋沖でマグニチュード8.8という超巨大地震が発生しました。
新聞やテレビなどの報道を見る限り、その被害たるや目を覆いたくなる惨状となっており、被災地の方々の心中を思えば言葉もありません。
心から被災者の皆さんをお見舞い申し上げます。
このことを受けて、私ども防災士会奈良県支部としても、なにか出来ることはないものかと心を痛めてはおりますが、現在は、国や自治体、自衛隊などが全力で救援・救助・支援活動を行っている時期でもあります。
今は、この救援・救助・支援活動を妨げることにならないようにすることが最善であると考え、当面は事態の推移を見守ることとし、「なにができるのか?」については役員会で協議することといたしました。
一人でも多くの方が救出されることを願うばかりです。
なお、今回の地震を受けて、日本防災士会から「事務通信(臨時号)」が送られてまいりましたので一部を抜粋して紹介いたします。
<NPO日本防災士会 事務局通信>
国の想定をはるかに超える超巨大地震が襲ってきました。甚大な被害を被っている被災地の皆様に心からお見舞い申し上げます。
国や自治体、関係機関が全力を挙げて救助・支援活動に取り組んでいます。一人でも多くの方々が救われるよう願ってやみません。
現在のところ、被災地外の民間ボランティアが大挙して駆けつけようとすることは、二次災害防止、道路混雑その他の観点から避けるべきだと考えています。事態の推移を見ながら、適切な時期・方法で支援を行う準備に入りたいと思います。
東北地方の防災士会支部とは、まだ連絡が取れる状況ではありません。皆様からの情報提供もお願い申し上げます。 2011.03..12 08:30

〈事務統括・橋本〉
詳しい内容は防災士会ホームページをご覧下さい
http://www.bousaisikai.jp/

富田林市(錦郡・大宝地区)の防災マップ作成を支援

 
 昨年11月から、奈良県支部は、大阪支部と合同で富田林市の「錦郡・大宝地区」の防災マップ作成の支援・協力を行ってきました。
 この防災マップづくりは、富田林土木事務所の要請を受けて行ってきたもので、大阪支部からは木村副支部長、奈良県支部からは植村事務局長がアドバイザーと関わってきました。
 この地図は、各地域を歩いて危険個所や安全な場所などをまとめた物の一つです。

それらを一枚のマップにするために協議が続きます


(写真真ん中、青いベストを着ているのが大阪支部木村副支部長)

(写真撮影:奈良県支部植村事務局長)
この防災マップづくりは、
◇11月17日  事前打ち合わせ(大宝・錦郡地区)
◇11月24日  まち歩き事前説明会(錦郡地区)
◇12月 1日  錦郡小学校4年生との「まち歩き」
◇12月 4日  錦郡地区自治会役員による「まち歩き説明会」
◇12月 5日  大宝地区「まち歩き説明会」
◇ 1月15日  錦郡地区「まち歩きのまとめ」
◇ 2月 8日  錦郡地区マップ最終協議と整理
と、約4ケ月にわたって行われてきました。
 なお、3月27日(日)には、錦郡地区のマップの報告会が錦郡小学校で開催されます。
防災マップ作成に興味のある方、奈良・大阪の防災士の方は是非参加して下さい。
<問合せ先>
日本防災士会奈良県支部まで 090-8378-1106(植村)

奈良市六条地区で「防災フォーラム」が行われます

 
 奈良市六条校区自主防犯会主催で「大地震に備える」と題して、防災フォーラムが開催されます。
このフォーラムには、古瀬防災士(奈良県支部会計)がパネラーとして参加します。
奈良市在住の防災士や、防災に興味のある方は、是非、参加して下さい。
と き  2月27日(日)、13:00~受付、13:30開催
ところ   奈良市立六条小学校体育館
参加費  無料
定 員   300名(但し、先着順に入場)
主 催  六条校区自主防災防犯会  
<基調講演>
   「どうすることもできなかった悔しさ」
      人とと防災未来センター・語り部  米田 実 氏(元西宮市職員)
<パネルディスカッション>
   「大地震にどんな備えができるのか?」
パネラー  酒井孝師さん(奈良市市民安全課主幹)
      古瀬博之さん(六条校区自主防災防犯会副会長・防災士)
      米田 実 さん(元西宮市職員・震災被災者)                  

問合せ先  六条校区自主防災・防犯会まで  電話 0742-49-5633 (鈴木)

朝日新聞が防災士会奈良県支部を取材!

 
 防災士会奈良県支部が朝日新聞の取材を受けました
取材は、「奈良市防災センター」で行われ、木本支部長からは、
一、地震にあったとき
二、家庭でできる防災対策
三、防災士会の活動
などについて説明をおこないました。
また、この取材の詳細は、1月17日発行の朝日新聞「奈良県版」で大きく取り上げられました
7/17 朝日新聞「奈良県版」

新年を迎えるにあたって

 
 希望にあふれる23年の新春を迎え心からお喜びを申し上げます。
年頭にあたり、まず会員並びに役員の皆様に対しまして、平素の献身的なご活躍とご苦労に深く感謝申し上げる次第であります。
 奈良県支部の会員人数も、現在では170名に迫ろうとしており、確実に奈良県支部も充実してきましたことは、会員各位はもちろん、防災の任にあたる私どもといたしましても大変心強いところでありまして、心から厚くお礼申し上げます。
 さて、防災分野にたずさわれる各大学の著名な教授方々が、つね日ごろから警鐘されている「東海・東南海・南海地震」の巨大地震災害のカウントダウンが始まっています。
684年の白鳳地震から1944年の昭和東南海地震・1946年の南海地震までの1,262年間で、少なくとも9回繰り返した事が確認されています。間隔は、90~150年で、このうち3つ同時に発生又は、2つ同時に発生し、その翌日にもう1つの地震が発生したパターンもあります。この事から、最後に発生した1854年の安政東海・東南海地震から156年も経過している現在では、今日・明日発生してもおかしくない時期にきています。
 会員の皆さま方も防災知識の向上に努められますよう、支部開催の各事業や研修等に参加していただき、地域並びに県内における災害時の減災に努めていただきますよう心からお願い申し上げます。
       日本防災士会奈良県支部長 木本喜信