福島第一原発20キロ圏内ツアーに参加して

福島第一原発20キロ圏内ツアーに参加して

初めて福島を訪れ、原発の20キロ圏内をボランティアガイドさんに案内してもらいました。立ち入り禁止のため救助に行きたくても行けなかったことで苦しんでいる人たちがいること。解除になったものの1パーセントしか帰宅されていない浪江町の状況。閑散とした町を見ながら車で走りました。ついこの間までは通行止の向こうにあった場所です。
浪江町では殺処分になる牛を殺さず、飼い続けている希望の牧場の方の話を伺いました。なんの罪もない牛たちが汚染された草を食べているのは何とも言えない気持ちになります。
走っているとあちこちに除染の土の袋が積まれています。除染の土は黒い大きな袋に入れられ、仮置き場に置かれています。それを焼却し、出た煙をフィルタにかけ、放射能物質を取り除いているそうです。汚染された土地は広大で、気の遠くなる長い年月がかかります。とりわけ山の土壌に汚染が残っており、今もなお10μSv/h(マイクロシーベルト/時間)もあるそうです。一年間に浴びる放射能量を日本政府は20μSvまでとしているようですが、他の国々では2μSvまでとしているところが多く、日本は10倍も高い基準になっています。
福島のお米、農産物、魚介類は全て検査をされているそうです。100ベクレル以上のものは市場に流通しないようになっています。お米は全袋検査されており、100ベクレル未満のお米にはラベルが出てきて、そのお米が何ベクレルであったかQRコードを読み取ると携帯で情報を読み取ることができます。
県の事業で、お米を持ち込むと持ち込んだ人にお金が支払われる仕組みになっており、その代金は東電が支払い、それはつまり電気代として、消費者が支払っているのだそうです。
この2年位は100ベクレルを超えるお米は出ていないそうです。なぜなら、お米はカリウムが少なくなるとセシウムを取り込む性質があるそうですが、カリウムを多く含んだ肥料をやることによってセシウムを取り込まなくなるのだそうです。
現地へ行って初めて知り得たことがたくさんありました。福島には津波や地震の被害だけではない、目に見えない放射能という今も、そして未来に続く不安があります。
途中で案内されているグループにいくつかすれ違いました。自分達のような2人連れもあれば、若者のグループや大型バスで来られている団体もありました。
巷には誤った情報がネットなどで流れていて、何が本当なのかわからなくなることがあります。

実際に行ってみて、自分の目で見て、不安に思うことを色々な方々に直接聞いてみることの大切さを知りました。

(防災士 板谷 慶依子)

防災気象講演会のおしらせ

奈良地方気象台及び奈良県主催の「防災気象講演会」が開催されます。

日時: 平成29年12月16日(土)

       13時30分~16時 (開場は12時30分)

場所: 奈良市ならまちセンター 市民ホール

定員: 250名(先着順:申し込み不要)  参加無料

くわしくは、チラシをご覧ください。

 

H29年度ポスター(確定版)

九州北部豪雨災害支援ボランティア報告

9月3日に公開済みの報告に、現地での防災士の活動を追加した報告です。

九州北部豪雨援ボラ報告(最終版)

九州北部豪雨災害について

九州北部豪雨災害について、奈良県防災士会としての、対応の状況です。

九州北部豪雨災害

ならボランティア研究集会

ならボランティア研究集会が、奈良県ボランティア連絡協議会の主催で開催されます。5つの分科会があり、広場5が「災害時のボランティア活動」です。詳細は、以下のとおりです。

日時:平成29年2月19日(日)10:00~16:00 (受付 9:30~)

会場:奈良県社会福祉総合センター

定員:350名  参加費は無料

申し込みは、2月3日(金)までに「奈良県ボランティア連絡協議会事務局」まで、直接申込ください。

H28ボランティア研究集会開催要項 (1)

災害ボランティア養成研修

奈良県社会福祉協議会で、「災害ボランティア養成研修」が行なわれます。

参加を希望される方は、直接、奈良県社会福祉協議会までお申し込みください。

 

1.平成28年度 災害ボランティア養成研修

1)日時:平成29年2月14日(火)、23日(木)
※時間はいずれも10:00~16:00

2)内容:講義・演習
「奈良県における過去の災害、今後起こりうる災害について」
「災害時にボランティアの力を活かすには」
「わがまちでの災害対応を考える」等

3)会場:奈良県産業会館 5階 大会議室 <大和高田市幸町2-33>
(JR高田駅東出口すぐ、近鉄大阪線大和高田駅から徒歩約5分)

4)費用:無料

5)〆切:平成29年1月31日(火)※先着80名

6)申込:(1)氏名(ふりがな)、(2)性別、(3)年代(例:40代)、
(4)郵便番号、(5)住所、(6)電話番号、(7)所属(団体・学校名)、
(8)災害ボランティア活動の経験の有無、を明記の上、郵送・FAX・
メールのいずれかで下記へ。

〒634-0061 橿原市大久保町320-11
社会福祉法人奈良県社会福祉協議会 地域福祉課
TEL:0744-29-0155
FAX:0744-26-0234

災害ボランティアちらし(表)

災害ボランティアちらし(裏)

http://nara-shakyo.jp/ ※「新着情報」をご覧ください。

熊本地震について No.10

日本防災士会ホームページからの転載です。

熊本地震について(19)

熊本地震の被害状況、並びに当会の支援活動の一端を画像・動画でご紹介いたします。
以下よりご視聴ください。

熊本地震画像アーカイブ

 

 

熊本地震災害支援報告(県災害ボランティア)

奈良県社会福祉協議会主催の災害ボランティア熊本地震災害支援に参加された漆戸防災士の報告です。

 

題名: 熊本災害ボランティア報告 (報告者:漆戸章夫)

期間: 2016年5月18日~21日(内現地稼働19-20日の2日間)

主催: 奈良県社会福祉協議会(以降、『県社協』と略)

参加: 一般募集20名(内防災士2名)、県社協・県担当者4名

場所: 熊本県阿蘇郡西原村(人口7,070人 ※平成28年3月1日現在)

天候: 概ね晴れ、気温20-28度程度

<現地概況>

熊本県熊本地方を震央とした4月14日の前震(マグニチュード6.5、最大震度7)、同月16日未明の本震(マグニチュード7.3、最大震度7)および後に続く余震により、熊本県、大分県の一部などで甚大な被害が発生した。熊本県では、死者数69人(関連死20人含む)、住家被害90,592棟、各地でライフライン断絶、土砂崩壊などが確認された。地震発生後1か月以上が経過した今、ライフラインは概ね復旧(家屋等損壊している場所は除く)し、4月17日には18万人以上を記録した避難者数は、1万人を切るまでに減少、各地のボランティアセンター(以降、『VC』と略)が機能し始め、着実に復旧作業が進められている。

今回活動を行った西原村でも被害は甚大で、死者数5人、住家全半壊1,431棟(全世帯の56%)を記録、また各所で土砂崩壊、落石、道路亀裂・陥没、などが見られ、地震の恐ろしさをまざまざと見せつけられ唖然とする様相でした。同村では、5か所の避難所に依然として676人が避難している状況ながらも、仮設住宅の建設も始まっており、また役場に設置された災害VC本部の他、3つのVCサテライトが機能しており、1日200人前後のボランティアが活動をしています。

※被害関係のデータは、熊本県災害対策本部発信の「熊本地震に係る被害状況等について(第68報)」から引用しています。

<今回のボランティア隊稼働体制>

県社協(今中隊長、西川さん)総取り纏めの下、参加20名を各5名の4班に分け、1名を班リーダー、1名をドライバーに設定、班単位で現地調達のレンタカーを使い活動。

加藤防災士は4班リーダー、漆戸は4班ドライバーの役目を担いました。

<日報>

5月19日(木)

  • 前日に出発した夜行バスでしたが、熊本までは予定通り着いたものの、高速を降りてから大渋滞に巻き込まれ、現地災害VC山西サテライトに到着したのは、午前10時頃。
  • 4班20名全員が、西原村桑鶴地区にある民家に隣接する納屋(解体済)の木材、瓦礫等の撤去、を割り当てられる。
  • 木材を中心に、トタン、コンクリート瓦、金属類、などを分別して、軽トラ・2トントラックに積み込む作業を午後3時まで行う。(西原村は、ゴミの分別に厳しい自治体とのことでした。言い換えれば資源のリサイクルをしっかり行っている自治体とも言えます)

(積み込みの様子)

  • 当日、ボランティアが行うべき分別作業は完了したものの、運搬車両の回転が間に合わず、対象依頼案件の全作業は一部積み込み・運搬を残したので、後のボランティアにバトンタッチする形となりました。

5月20日(金)

  • 午前8時過ぎに災害VC高遊(たかゆう)サテライトに到着。女性3名の選抜隊が編成され、また当初の班編成は緩く維持されながらもその他の混合2グループ(計3グループ)に再編成され、それぞれが現場に向かう。(以後報告は、漆戸が所属していたグループの行動となります)
  • 1件目、家屋から落下・損壊した大量の瓦・ガラスを拾い集め、搬出、運搬車両に積み込む作業を実施。
  • 2件目、瓦、石膏ボード、サッシ、家具等の搬出、積み込み作業を実施。
  • 3件目、既に屋外に搬出された家財道具(廃棄分)の仕分け、搬出、積み込み作業を実施。
  • 昼食を挟み、4件目、落下・損壊した瓦の搬出。
  • 5件目、落下・損壊した瓦の搬出、およびサッシのガラス破壊・分別作業実施。(金属とガラスを分別する作業)
  • 続いて、午前中に残となっていた3件目の作業継続し、午後3時をもって作業終了。
  • 作業を行った5件、いずれも家屋の全半壊状態であり、最早人が住める状態でなく、ひたすら片付け作業を行うというものでした。
  • 他地域(外国人の方も数名来られていました)から参加したボランティアも大勢おり、特に2日目は他地域ボランティアと協同して作業を行いました。

<所感>

私自身は、2014年9月の広島土砂災害ボランティアに続く2回目となるボランティア参加でした。20名のボランティアが丸々2日間作業を行っても、地震被害のその甚大さに対しては微力であり、達成感を得るのは中々難しいものと思いました。

被災された方と話をする機会がありましたが、地震後1か月以上経過していることもあり、いずれも落ち着いており、悲観に暮れるという感じは全くありませんでした。また遠く奈良から来ていることに感謝の意を示す方が多かったです。

県社協では、のべ17名の滞在型派遣で現地ボランティアセンターを継続支援しているとのことでしたが、こういった災害ボランティアは1回で自己満足せず、継続して行っていくことが大切と感じました。次の機会があれば、また参加したいと考えています。

 写真は下記の報告書を参照ください。

<関連写真>

災害VC山西サテライト

寄せ書き(山西サテライト)

高遊サテライト

掲示板(高遊サテライト)

テント村(高遊サテライト)

仮設トイレとトイレカー(高遊サテライト)

被害場所の写真(プライバシー保護の観点から一部加工しています)

鉄筋剥き出しになった損壊電柱

4班メンバー(中央:加藤防災士、左から二人目:漆戸)

熊本災害ボランティア活動報告書(漆戸)