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王寺町やわらぎ会館にて、石川県防災士会大月副理事によるグループワーク研修に参加5/17

2025年5月17日(日)、王寺町やわらぎ会館にて、石川県防災士会の大月副理事をお迎えし、「過去の災害事例を基に、災害発生時の避難所対応策と事前準備について」のグループワーク研修が実施されました。本研修会には、奈良県防災士会の役員・事務局員、災害ボランティア登録者、王寺町防災士ネットワークの方々を含む計23名が参加しました。また、この研修プログラムは、今後の進め方を模索するためのテストケースとして位置づけられており、研修資料についても「工事中」である旨が講師より報告されました。研修では、被災避難所で実際に起こった事案を課題(ケース)として定義し、それに短時間で向き合い、議論を通じて解決策を導き出しました。参加者全員が真剣に課題へ向き合い、協力して議論を進めることで、大変有意義な研修となりました。さらに、大月先生による説得力のある体験講話は、未経験の参加者にも深く伝わる内容でした。実際の災害対応の重要性を学ぶ貴重な機会となり、今後の防災活動へ活かすための示唆に富んだ研修となりました。<報告:大坂間防災士>

 

奈良県防災士会 令和6年度第12次災害復興支援 ボランティア活動

3月14日~3月16日の間、石川県七尾市にて、第12次災害復興支援ボランティア活動を実施しました。 今回の参加者は、初参加の方からベテランの方まで女性を含めた13名で、幅広い方々にご参加いただき支援活動を行いました。天候が不安定で、16日はあいにくの雨の中での活動となり、大変な場面もありましたが、それでも各人の献身的な活動により、当初の計画は無事完遂することができました。 また、今回は民間運営のボランティアセンター「民間災害ボランティアセンターおらっちゃ七尾」に受け入れていただき、活動を実施しました。これまで活動してきた社会福祉協議会様での支援活動とほぼ変わらず、丁寧な説明のもと行われました。なお、民間運営ということで、運営に伴う費用が補助や寄付に頼っているため、活動継続にはご苦労されている状況だと伺いました。

活動内容について 2日間ともに3班に分かれ、それぞれのニーズに基づき対応を実施しました。チーム編成には、運営側の責任者が同行し、他団体や個人と混成チームを構成しました。主な活動内容は以下の通りです:

  1. 「公費解体」に伴う荷物の移動・運搬、搬出、片付けの手伝い。
  2. 被災者地域への訪問、ニーズ調査、ボランティアセンター案内のローラー班活動。 また、訪問宅への支援配布品の袋詰め作業も、ボランティアセンター帰着後の限られた時間で実施しました。
  3. 初日の夕食は「食べることで支援をする」という趣旨で、近隣飲食店を訪れ、参加者の振り返りや慰労の場を設けました。

活動チームの紹介

  • 八幡領さんチーム 大きな家屋と納屋での支援を担当し、2日間連続で対応。搬出品の分別、搬出、クリーンセンターへの運搬に従事。これまで支援者が入り活動しているものの、まだ完了には至っていない状況。
  • 北村さんチーム 初日は2階建て倉庫で搬出品の分別・搬出・クリーンセンターへの運搬、2日目は停電中の被災者宅にて、暗がりの中で同様の作業を実施。また、ボランティアセンター帰着後、支援配布品の袋詰めも担当。
  • 植村さん(初日)・駒田さん(2日目)チーム 指定地域を2名一組で一軒一軒訪問。ヒアリングを通じたニーズの掘り起こしやボランティアセンターの案内を徒歩で行った。

現地雑学 七尾市では発災初期から分別収集が徹底されており、仮仮置き場が設置されるほどです。現在は災害廃棄物の集積場は閉鎖され、一般ごみ排出ルールに基づいた分別と収集が行われています。しかし、ルールが多岐に渡り、時に煩雑な面もあります。特に、クリーンセンターの分別基準に適合しない場合、受け入れが拒否される厳しさも垣間見えます。初日活動中も、土埃や土砂に混じる金属片の分別作業が必要でした。

最後に 令和6年(2024年)の能登半島地震および奥能登豪雨による被災地では、復旧・復興作業が現在も真っ最中です。引き続き、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げるとともに、奈良県防災士会の災害支援活動へのご賛同・ご参加を心よりお待ちしております。

2025年3月 奈良県防災士会 災害ボランティア担当 大坂間 弘明

令和6年度第12次災害復興支援 ボランティア活動

王寺町防災訓練 防災講演「災害ボランティアについて」3/1

令和7年3月1日(土)北葛城郡王寺町にて「王寺町防災訓練」が開催され、奈良県防災士会より八木沢防災士が参加。王寺町義務教育学校畠田学舎の5年生、6年生、7年生、8年生の合計490名に災害ボランティアに関する講話を担当しました。5年生と6年生には、日本防災士会のキャラクターである「ぼうサイくん」一家を資料に用いて、災害ボランティアの活動を分かりやすく説明しました。7年生、8年生には、昨年10月に珠洲市へ実際に支援に行った時の資料で説明しました。災害ボランティアセンターでのオリエンテーションで使われている動画や、2年前の明日香村での土砂災害支援時の動画を映すと、生徒さんは熱心に見入っていました。「支援に入ったお宅では、ゴミとは言わずに必ず物の名前を言う事」「踏み抜き防止インソールで足のケガを防ぐ事」などを強調し、「みんなにもできるボランティアがあるよ!」と結んで講演を終えました。土嚢袋を数枚見本に持って行ったのですが、欲しい生徒さんが殺到したのにはびっくりしました。今回の講演の中の一つでも覚えてくれていたら非常にうれしいです。学校で講演する事はまずないので、貴重な体験となりました。<八木沢 防災士>

生駒郡社会福祉協議会「生駒郡内における災害ボランティアセンター設置・運営訓練」

令和7年2月22日(日)、安堵町のトーク安堵カルチャーセンターにおいて生駒郡4町合同による「生駒郡内における災害ボランティアセンター設置・運営訓練」が行われ、斑鳩町、平群町、三郷町、安堵町の社会福祉協議会職員、奈良県社会福祉協議会職員、法隆寺青年会議所員、生駒郡内住民ら約50名が集まり、奈良県防災士会からも15名が災害ボランティアや被災者役、またはVC運営の支援協力として参加しました。
訓練の内容としては、「生駒郡内での地震被害発生を想定し、災害ボランティアセンター設置及び運営に
関する協定書に基づき、生駒郡社協職員が中心となってセンターの設置・運営を行い、センターの役割を知っていただくことを目的とする。」とされ、「災害発生直後は備品・資機材が揃っていないことを前提に、センター(施設)内にある備品、資機材のみを活用して開設・運営を進めるものとし、会場設営、備品準備を含めて訓練参加者の創意工夫と適応力を促す方法で行う。」という状況設定のもとに行われました。
訓練の災害の想定は、「令和7年2月16日(日)午前10時15分奈良県生駒断層を震源地とするM7.5クラスの地震が発生。この地震により生駒郡内でも震度6弱~6強を観測し、奈良県内に大きな被害を及ぼした。県内での死者は1,000名以上、行方不明者300名をはじめとして、地震による家屋の倒壊は3,000棟に及ぶとの報道がされている。
生駒郡内では2月16日(日)には各町において「災害対策本部」が設置された。郡内の死者は約50名、行方不明者は200名との報告が入っている。郡内を通る道路は所々陥没や亀裂が入るなど、ライフラインの被害も発生している。」というものでした。
合計2回の訓練として担当者が入れ替わるなどし、それぞれVCを訪れた災害ボランティアに対して「受け付け」「ボランティア保険登録の確認」「ボランティア登録」「名札作成」「オリエンテーション」「マッチング」「送り出し」「資器材貸与」を経て活動を終えてからの「資器材返却」「報告受理」までの実際の災害ボランティアセンターの運営を想定して一連の流れに沿っての訓練を行いました。
また「ニーズ受け入れ」も同時進行で行われ、被災者役の防災士数名からはあらかじめ用意されたクレームの数々を発し担当者を大いに苦しめました。
訓練後に各班で意見交換を行い班での課題や感じたことなどを発表し合いました。
初めての体験となる参加者が多い中、反省点も多々あげられましたがなによりも貴重な体験ができて良かったという意見が多く、大変意義のある訓練となりました。
最後に奈良県防災士会相談役の植村防災士から講評があり、「災害ボランティアセンターの役目は被災地と被災者のためにあり、そのことを第一に念頭に置いて今後も取り組んでいただきたい」とお言葉をいただき参加者一同その言葉の重みを共有しました。

報告:北村防災士

能登半島災害支援について(再度お知らせします)

3月15日・16日に募集していました能登半島災害支援ボランティアは、募集定員に達しましたので、すでに募集締め切りしています。

支援金の募集は、まだ締め切っておりませんのでよろしくお願いします。

第11次 能登半島地震災害ボランティア活動

 

第11次の能登半島地震(水害)支援活動は前回、10次活動同様に天候不順により2日間日程計画のところ、2日目の日曜日1日間の活動となった。1日目の土曜日は珠洲市ボランティアセンター休止が直前に判明し、金曜日夜の出発から土曜日朝の出発に変更したが、連絡が滞ることなくトラブルなく出発した。初日は、予定していた珠洲市内の谷野旅館に6名で宿泊。活動当時は珠洲市災害ボランティアセンターに、珠洲ボランティアキャンプ(珠洲キャン)で活動を継続していた2名が合流し8名で依頼を受ける。依頼内容は2件。4名2班に分かれ、いずれも家屋または倉庫内の片付け、運搬作業であった。一つは宅内の片付け作業をまず行い、奥の納屋から輪島の漆器といった貴重品の取り出し作業を行う。納屋2階へつなぐ階段までは、たどり着けるまで散乱した物などの障害があり、2階への開閉扉も地震によるゆがみや2階部分の壁などが扉の開閉を阻み困難を極めたが、何とか2階へ踏み入れることができた。納屋2階へ行けるようになった段階で依頼者の喜びを肌で感じました。その後、必要な貴重品の運び出しを行ったが、もし、余震などが発生した場合は閉じ込められる心配もあった。もう一方の活動はいきなり軽トラのタイヤがパンクというアクシデントがあった。すぐに車両の交換を行い、依頼された電化製品等の運び出しに着手する。午後から分かれていた班が合流するも物量半端なく依頼を受ける段階で継続案件であったようであるが、今回も継続案件となった。帰路は、これまで同様日曜日の夕方に現地出発。奈良には深夜帰着となった。  (報告:八幡領防災士)

大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練

2024年11月10日(日)大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練に、奈良県防災士会より14名の防災士が参加しました。総合福祉会館1階やすらぎホールを災害ボランティアセンターとし、大和高田市が豪雨による浸水被害を受け、ボランティアセンターを立ち上げて2日目の訓練想定でした。事務局長の白石様より開会のあいさつの後訓練がスタート。防災士会8名がボランティア役となり、受付はQRコードに入力、オリエンテーション、マッチングに進み、資機材を受け取りボランティアに出発の手順です。能登への災害支援経験メンバーを配置し、ゴミの分別、泥だし後の廃棄場所等、運営側の方に気づきを与える指摘をして頂きました。困りごと相談は、住民役として防災士会5名を配置。事前に被害想定をお渡ししており、住人役になり切って訓練をして頂きました。訓練後の各班の振り返りでは、実際に運営をした事で見えた課題が報告され、内容の濃い又次回に繋がる訓練となりました。講評として八木沢が挨拶をさせて頂き、訓練は終了となりました。参加頂いた14名の防災士の方々、ご協力ありがとうございました。  <報告:八木沢 防災士>

 

「能登半島地震・豪雨災害~支援活動から見えてきたもの~」

平群町社会福祉協議会の依頼を受けて社協職員の方々を対象に植村信吉防災士がプリズム平群において防災講演を行いました。テーマは、「能登半島地震・豪雨災害支援活動から見えてきたもの」です。社協職員の方が対象ということで、発災時に災害ボランティアセンターを運営する側の様子や福祉サービス提供者として現地の状況を伝えてほしいとの要望でした。ただ、能登での支援活動ではそこまで詳細なことはわからいとしながらも、避難所での支援活動の様子や被災者の方から直接聞いた話などを伝えながら、現地で感じたことを講演として話しました。参加した職員の方々は、非常に熱心に講演を聞いておられるとともに「災害に備える」のは自分の事と理解されていましたし、何より発災直後は、「隣・近所が頼り」として自分が支援している人たちの隣・近所で事前に頼んでおく事の大事さに気づかれたようです。

<報告:植村信吉防災士>

令和6年能登半島地震第9次災害ボランティア(10月14日~17日)

令和6年10月14日(月祝)から17日(木)まで、石川県珠洲市災害ボランティアセンターを拠点に活動を行いました。今回奈良県防災士会は八木沢1名での参加であり、他の団体とコラボしての支援活動でした。

(活動日とコラボした団体)

10月14日(月祝)チームふくいとのコラボ計10名   10月15日(火)北陸電力の2名とのコラボ計3名

10月16日(水)ボラキャン3名・北陸電力2名とのコラボ計6名 10月17日(木)ユネスコ5名とのコラボ計6名

(現地の状況)

地震被害の公費解体が進み、週末のみにボランティアセンターを縮小しようとした矢先に広域水害発生。川の近くのお宅は浸水被害、山の麓のお宅は土砂被害となっていた。地震被害に水害・土砂被害が加わる多重被害となっており、住民さんの疲労の色も濃くなってきています。

(支援内容)

震災被害を受けたお宅の家財の運び出し。また土砂被害を受けたお宅へは泥だしが主な作業でした。

(4日間の活動を通して)

珠洲市ボランティアセンターには、平日にも関わらず100名を超えるボランティアが来ていました。石川県のボランティアバス2台、福井県から「チームふくい」のバスが毎日運行。ボラキャンも毎日数名が参加。土砂被害を受けたお宅では床板はがしが終わっていないお宅も多く、レスキューアシストや他の技術系ボランティアが先に床板をはがし、その後に一般ボランティアが泥だしする工程となっていました。その泥だしをまだ20代の若者がどろどろになりながらも、積極的に行っている姿を見て頼もしく感じました。16日夜の宿泊を、石川県防災士会のご厚意で「蛸島町第1団地」(仮設住宅)集会場をお借りできました。前の週に植村相談役と村山さんが宿泊された所と同じ場所になります。住民座談会の内容が壁に掲示してあり、仮設住宅に住まわれている方々の苦悩が書き記されてありました。今回の活動は、毎日ボランティアセンターを立ち上げてくれた珠洲市社協職員の方々、コラボさせて頂いた各団体の方々、毎日お弁当を販売してくれたすずキッチンの方々、宿泊手配頂いた石川県防災士会、ボランティアを優先的に宿泊させて頂いた和倉温泉「大観荘」の方々、後方支援をしてくれた奈良県防災士会の仲間があって無事に活動ができました。この場をお借りし深く感謝いたします。

(今後の予定)

奈良県防災士会として、今後も能登への支援活動を継続します。募集した際には皆様参加の程よろしくお願い致します。                                   <報告 八木沢 防災士>

令和6年9月「能登豪雨」被災地支援報告

令和6年10月7日(月),8日(火)先遣を兼ねて植村相談役、村山参与が能登半島へ災害ボランティアに入りました。
6日夜9時に奈良を出発、7日朝4時半に穴水駅に到着し仮眠。
7日は雨天でVCは活動中止のため、輪島市経由で土砂災害のひどかった珠洲市大谷地区を目指しました。輪島市では倒壊した7階建てのビルの解体が始まっておりユンボが作業中。地震で隆起した海岸沿いを北東に進むと、店や家屋が土砂に埋もれ、道路は片側交互通行や土砂崩れ、えぐられて狭い道、土留めの黒いフレコン袋の横の道などがいたるところで見られた。ところどころで、防波堤の外に臨時の道路が作られ、かつて海面下だった海岸を走る(不思議な感覚)。しばらく行ってこれも海面下の舗装されていない道路に侵入したが、車はあえなくスタック。四駆に乗っていると安易に判断した結果招いたスタックでした。近くの工事現場の作業員のご厚意でユンボにてけん引して頂き脱出。安易に判断しないで、安全第一を心がければ防げた事態と猛省しています。
海岸線から向かう事を諦めて、再び輪島市から能越道を経由して宿泊場所である珠洲市蛸島町の仮設住宅内の集会所へ。この仮説住宅内の集会所で宿泊できたのは仮設住宅にお住いの石川県支部防災士会会員のご尽力でした。近くの保育所におられた方の話では、ここの仮設住宅は浸水被害がなかったけど、自宅は周りが池のようになってしまったとのこと。

8日、集会所は午前中使用予定があり8時までに退出する必要があるとのこと。朝、ゴミ出しの70代の女性に挨拶すると「まあ!奈良から、ありがとうございます」、「2年で仮説を出ないといけなく。家は全壊だが、納屋を改造して夫婦で住むつもり」と明るく話をされていたことが印象的でした。
8日のVCはボラバス2台60名、団体25名の計85名。
私たちは、他の団体の方を含めて8名で珠洲市上戸地区の床上浸水被害の店舗兼住宅の布団や家具を正院町にある被害者の倉庫に移動する活動と、浸水被害で使えなくなった不要家具を蛸島災害ゴミ仮置場へ軽トラで運搬する作業を開始。作業は、まず泥をかきだして動線確保から始まり、運搬作業チームと住宅敷地内の駐車場に溜まった土砂を土嚢袋に入れる作業に別れて活動。
このお宅に住んでおられた被災者の方は、「地震で家がほぼ全壊」「なんとか使える家財道具を知り合いのツテを頼ってここに運んだのです」「その家が床上浸水で、ご覧のとおり・・」と話されていました。
気丈に話されたはいましたが、その心中は察するに余ります。心が折れないことを祈りながら帰路につきました。

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