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令和7年度 東和合同災害ボランティアセンター設置・運営訓練

令和7年11月26日(水)~27日(木)の2日間にわたり、『令和7年度 東和合同災害ボランティアセンター設置・運営訓練』が行われました。この訓練は、宇陀市と桜井市の2つの市で同時に災害が発生したときに、両市が連携して災害にあたることができるのかということを確認するために行われたもので、その訓練に奈良県防災士会の12名が参加することになりました。

26日は災害ボランティアセンターの設営の作戦会議が行われ、翌27日には宇陀市と桜井市の両市で訓練が行われました。26日と27日の両日とも奈良県防災士会が参加しました。

27日の訓練は奈良県防災士会は宇陀市の方に参加いたしました。宇陀市総合体育館で行われ、午前中は実際の被害を想定した訓練が行われ、奈良県防災士会は総務班と災害ボランティア班の2つに分かれて活動をしました。総務班では、突然支援にやってきたNPO団体の要求をボランティアセンターがどう対応するのかという訓練が行われました。

この訓練には我々と関係の深い、災害支援レスキューアシスト代表理事である中島武志氏がアドバイザーとして参加されており、また、参加者に向け講話もされておりました。

午後には、社協、JVOAD、奈良防災プラットフォーム連絡会やレスキューアシスト中島代表などの方たちと情報共有会議が行われ、今回の訓練で問題としてあがった事項の共有が行われました。

その後、奈良防災プラットフォーム連絡会の団体(奈良県防災士会も含む)は14時に解散となりました。

<報告:湯浅 防災士>

令和7年度大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練

2025年11月15日(土)AM9:00より、大和高田市社会福祉協議会による『令和7年度大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練』が行われました。毎年11月にこの場所で行われている訓練です。今回、奈良県防災士会からは11名での参加となりました。

参加者は防災士会以外では、大和高田市をはじめとする奈良県内各市町村と和歌山県の社会福祉協議会、市内のボランティア団体や民生委員の地区代表、老人クラブ、障がい者組織、市役所と葛城青年会議所からであり、全体では46名での訓練となりました。

防災士会のメンバーの役割りですが、去年は全員が災害ボランティア役でしたが、今年は各班に別れての活動となりました。

災害ボランティアを受け入れる「受付班」、ボランティアにオリエンテーションと作業説明をする「オリエンテーション・マッチング班」、作業道具を貸し出し出発帰着を管理する「送り出し・資材班」、被災者の困りごとを聞く「困りごと受付班」。そして、「災害ボランティア役」の5つの班に2、3名づつ分かれました。防災士会はアドバイザー的な役割りを依頼されており、必要なときに「助言」をさせていただきました。最後に社会福祉協議会の責任者からの謝辞があり、AM11:40に訓練終了となりました。

<報告:湯浅 防災士>

石川県七尾市で災害ボランティア活動 (湯浅防災士)

2025/11/1(土)~2(日)の2日間、「令和6年能登半島地震」で被災した石川県七尾市で災害ボランティア活動を行ってきました。
七尾市には民間災害ボランティアセンターである「おらっちゃ七尾」があります。そこで参加を申し込みます。「民間」の災害ボランティアセンターですので、雰囲気が「官」の災害ボランティアセンターとことなりました。ひとことで言うと「柔らかい」。各所に創意工夫というものが感じられ、センターの人間が「自分の判断で動いている」ということが感じられました。
11/1(土)は兵庫県から2つの高校が参加して、全員で140人でのボランティア活動となりました。自分は、ゴミ仮置き場で、各現場から運ばれてきたゴミを軽トラからおろして分別するという作業を行いました。仮置き場は、土日はゴミ捨て場がしまっているので、この仮置き場にいったん置いて、平日にゴミを持っていくための一時的な場所です。1日中雨が降っていましたが、ここは建物の中で屋根があるので、雨の影響はありませんでしたのでよかったです。作業後は、おらっちゃ七尾の職員さんおすすめの8番らーめんと、これまたお勧めの「和倉温泉 総湯」に行きました。とても良い湯でした。
11/2(日)は全員で80人での作業となりました。平日は20~30人ですので、3連休だと人数が増えています。ご自宅の母屋と納屋からゴミを運んで軽トラに載せるという作業です。幸いにして雨がほとんど降らなかったので、ぬれずにすみました。前日までに母屋の方が9割方終わっているという話でしたが、家の中央部分の部屋はあらかた終わっていましたが、そこ以外の部屋が結構残ってました。また、今日のチームは作業の速い人が多くて、納屋の方はあっという間に片付きました。びっくりしました。
作業後にセンターで全体ミーティングを行い、参加者全員で記念撮影をして解散となりました。
一路、高速道路を進み、翌日午前2:30ごろに奈良県の自宅に到着しました。
<湯浅 防災士>

 

令和7年度緊急消防援助隊近畿ブロック合同訓練

令和7年10月26日(日)、三宅町において奈良県防災総合訓練が行われました。

奈良県防災士会からは34名の防災士が参加し、避難所運営訓練の設営支援や避難所受付のクレーマー役などを担いました。

避難者役としては、全体がどう進行しているのかが不明であったり、時間を持て余したりして、「マイクかスピーカーでたまに状況がシェアされるとよさそう」「要望への回答がなかなか情報案内に掲示されないね」「そういえば仮設トイレがないね」「せっかくこんなに大人数が来ているのだから、もっと防災を学べる素材があるといいのにね」などの声が聞かれました。

このような訓練は、主に避難所”運営側”の訓練要素が大きく、その意味では、事前訓練の時よりも全体として落ち着いた雰囲気で進行しており、訓練を繰り返す意義を感じました。また、見えないところで様々な問題が生じていたようで、三宅町の担当者が最後の振り返りで「訓練だけでも想定外のことがいろいろと起こりました。実際に災害が発生した際には、行政だけでは力不足と実感する機会になりました。住民の皆さまのご協力をお願いします」と総括されていました。

同じ会場で、災害ボランティアセンター設置運営訓練、ペット避難訓練、自衛隊によるお風呂や炊き出し訓練なども行われていました。ペットを連れて模擬避難して来た人も大勢いたり、災害ボランティアセンター立ち上げも模擬的に実施されたりして、災害時の様々な場面を見ることができ、よい機会になったと思います。

<報告:岩野防災士>

防災訓練お手伝いの募集

会員スキルアップと会員相互のネットワークづくりの機会として、多くの自治体や団体から訓練派遣依頼を頂いている中から、下記防災訓練の参加者を募集します。出来る範囲で大丈夫ですのでお手伝いをお願いします。ご希望の方は申込先に連絡の上ご参加ください。参加の際には訓練の円滑な進行にご協力をお願いします。
11月23日(祝)13:30~15:30
関西支部連絡協議会研修会「スフィア基準」原田菜穂子教授(研修会に参加頂けます)
大阪駅前第2ビル
申込締切り10月28日まで、先着順定員7名

11月27日(木)10:00~12:00
災害ボランティアセンター設置・運営訓練(主に避難者役として)
宇陀市総合体育館
申込締切り11月13日まで、先着順定員20名

11月29日(土)14:00~15:30
災害ボランティアセンター設置・運営訓練(主に避難者役として)
トーク安堵カルチャーセンター多目的ホール
申込締切り11月13日まで、先着順定員10名

12月7日(日)8:30~12:00
奈良市都祁地域合同避難所開設訓練(主に避難者役として)
都祁小学校・都祁中学校・都祁公民館
申込締切り11月13日まで


申込方法
必要事項を記入の上、必ずメールにて申込下さい。
e-mail  mail@bousainara.com
・記載必要事項「住所・氏名・年齢・メールアドレス・携帯番号・参加希望イベント名」

令和7年9月静岡県台風15号災害での災害ボランティア活動(牧之原市)

2025年9月23日(火祝)
静岡県牧之原市に災害ボランティアに行きました。静岡県牧之原市は自宅のある奈良県大和高田市から300kmの距離(道のり)にあり、往復でも600km、日帰りでも行ける距離ということで、9/23の祝日の火曜日に行くことにしました。往路復路ともに6時間づつ、計12時間も移動にかけました。

牧之原市と吉田町は台風15号の被害ということよりも、国内最大級の『竜巻』が起き、その竜巻で日本初の死者(吉田町)が発生したということで有名になりました。竜巻によるけが人は83人となり、重傷者は8人、台風による浸水被害も1836棟となっております。

災害ボランティアの活動として、軽トラを持参した方が3名おられたので、その軽トラに乗車する補助として3名、計6名で作業をスタートしましたが、作業中に社協が6名を追加で連れてきたので、計12名での作業となりました。社協からリーダーに任命されたので、被災者との交渉や休憩のタイムキーパーなどを執り行いました。
午後には、あまり案件がないということで、社協が帰宅者を募っていたので東京から来られた1名が帰宅し、4名が別件作業に移り、残り7名での作業となりました。
午前午後ともに同じ場所で、ゴミ捨て場に捨てられたゴミを廃棄物処理場に軽トラで運んで捨てるという作業でした。ご近所の人たちが集めたゴミだけでなく、遠隔地から頻繁に不法投棄されている場所らしく、近所の方も迷惑しているようでした。

作業後に社協にいただいた無料温泉券で『さがら天然温泉 子生れ温泉』に入りました。とても良い温泉でした。
<湯浅 防災士>

大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練の参加者を募集

2025年11月15日(土)に実施される大和高田市災害ボランティアセンター運営訓練の参加者を募集しておりますが、参加希望者はおられませんでしょうか?

日時:2025年11月15日(土) AM9:30~11:30  ※奈良県防災士会の集合は 9:15 にする予定です
場所:大和高田市総合福祉会館 1階やすらぎホール

当日の役割は災害ボランティアセンターの運営支援となります。具体的には、以下のパートを担当していただきます。

❶災害ボランティアの受付(ボランティア受付班)

❷グループ選定、全体の注意事項、オリエンテーション動画(マッチング班)

❸活動諸注意説明、依頼活動説明、リーダー選定(マッチング班)

なお、人数が多い場合は、前回と同様に災害ボランティアの役割をお願いすることもあります。作業配置については社協が行います。
募集人数は約20名です。参加可能な方は、9月30日 20:00 までに 湯浅 ( ysair01@gmail.com )までご連絡くださいますようお願いいたします。

皆様のご協力を心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。(大和高田市:湯浅防災士)

訓練レイアウト予定図 依頼文書 チラシ(修正)

令和7年8月熊本県豪雨災害での災害ボランティア活動(甲佐町)

2025年8月31日(日)、大雨の水害により被災した熊本県甲佐町(こうさまち)に災害支援活動に行ってまいりました。前日の30日(土)のAM2:30に自宅を出発し、20:00ごろに熊本市に到着。到着後、温泉に行き宿泊。当日 8:30 に甲佐町災害ボランティアセンターに行きました。
この日の参加者は、広島県から3名、人吉市社会福祉協議会から10名ぐらい、そして一般参加の3~4名と自分の合計17名となりました。全員で同じ場所での作業となりました。リーダーさんは女性の方。サブリーダーは男性の方。自分は軽トラックの運転でしたが、2トントラックを持参した方がおられたので、その方が土砂の運搬をしてくれましたので、自分(ともう1台の計2台)は現場までの作業道具の運搬のみとなりました。
作業場所は甲佐町と美里町との境界にある民家。民家の床下に土砂が流れ込んでおり、その土砂をかき出して、2トントラックに載せるという作業でした。今回は女性の方が半数ぐらいいたので、自分は体力を必要とする作業にまわったのですが、作業内容と気温の高さのせいで、結構きつかったです。
活動修了後、災害ボランティアセンターに戻ったらガリガリ君のアイスをいただいたのですが、非常に美味しかったです。無料の温泉入浴券をもらったので道の駅にある温泉に行ったのですが、体重を図ったら2kg減っていました。作業現場で水分を2.5リットルは飲んでいたはずでしたが、それ以上の量が汗で流れていたようです。
温泉から出た後、高速道路に乗って奈良県まで帰りました。帰りは途中で仮眠をしたり、サービスエリアやパーキングエリアをゆっくり見学して帰りました。19:30 ごろに自宅に到着しました。
甲佐町の災害ボランティアセンターは、とても雰囲気のよい場所でした。災害ボランティアセンターを作るのなら、こんな感じの雰囲気で作ればよいのではと思える場所でした。とても参考になりました。<湯浅 防災士>

災害ボランティア活動報告 令和7年8月豪雨(鹿児島県霧島市)

令和7年8月の豪雨により甚大な被害を受けた鹿児島県霧島市において、奈良県防災士会の役員・事務局メンバー7名(植村、杉村、板垣、吉川、北村、湯浅、大坂間)が災害ボランティア活動を実施しました。現地では、鹿児島県防災士会の吉水支部長をはじめ4名の方々と合流し、総勢11名での活動となりました。
依頼者宅へ向かう道中では、一部通行止めが実施されており、迂回路を利用してのアクセスが必要でした。道路脇の氾濫した川の護岸には、土砂が幾層にも堆積している様子が確認され、被害の深刻さが窺えました。
初日は、晴天・曇天・雨と天候が刻々と変化し、終日蒸し暑い中での作業となりました。私たちは、先行して現地入りしていたプロボノチームと合流し、指示を受けて家屋に流入した土砂の撤去・運搬作業を行いました。割かし高床の住宅ではありましたが、床下いっぱいまで大量の土砂が詰まっており、水分を多く含んでいたため、作業は非常に重労働となりました。これまでにも家屋内の土砂撤去支援を行ってきましたが、今回は参加者の疲労の進行が特に早かったように感じられました。定刻となり初日の作業を終えた後、ボランティアセンターにて活動報告を行い、撤収しました。
二日目は、当初は前日と同じ支援先での活動を予定していましたが、ボランティアセンターの要望により、支援完了を急ぐ別の依頼者宅へ向かうこととなりました。鹿児島県支部の皆様と合流し、現地に到着後、依頼者のニーズを再確認しました。その結果、準備していた資機材では不足が判明し、追加補充までの間は手間がかかりましたが、作業分担を工夫することで、依頼内容を完了することができました。二日目の作業も、土砂の撤去・運搬および高圧洗浄による清掃を中心に実施しました。天候は晴天で酷暑が続いていましたが、建物の影や木陰を活用することで、暑さを多少凌ぐことができました。
今回、鹿児島県支部のメンバーとは初顔合わせでしたが、円滑な意思疎通が図られ、有意義な協働活動となりました。
被災された皆様の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。  <報告:大坂間防災士>

 

 

 

京田辺市人権問題研修会「人権の視点で考える防災」

8月21日(木)、京都府京田辺市において人権問題研修会の一環として「人権の視点で考える防災」と題して植村信吉防災士が講演を行いました。この講演は、奈良県防災士会が能登半島地震の支援活動に取り組んできた経験と体験に基づき、京田辺市民及び京田辺市市役所職員を対象に開催されたものです。講演では、能登半島地震の際に支援に入った避難所(珠洲市正院小学校)の実態や課題に加えて、珠洲市や能登町における災害ボランティア活動から感じた人権問題について報告され、なかでも、SNSでのニセ情報が如何に被災者を惑わせているかについて報告と注意点を訴えました。参加者は、市民よりも市役所職員の方が多かったこともあり、災害時の自治体職員としての心がまえや準備についても取り上げて話をしたこともあり、有意義な講演会となりました。

<報告:植村信吉防災士>