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新年のごあいさつ

 

希望にあふれる平成25年の新春を迎え、心からお喜びを申し上げます。


支部を結成してはや5年目の年を迎えようとしておりますが、一昨年には東日本大震災が発生し、東北地方、特に三陸沿岸部は津波によって壊滅的な被害と多数の犠牲者を出すに至りました。また、我が奈良県においても、9月の台風12号による集中豪雨によって、南部奥吉野地方が甚大な被害を受けたことから、もう早くも2年が経ち、月日が経つのは早いものだと感じております。ただ、東日本大震災では、昨年11月現在死者15,873名・行方不明2,744名避難者24,858名の方がおられます。また、奈良県においても、台風12号により仮設住宅にお住まいされている方々も多くおられ、少なくとも防災のボランティアに関わる者としては、おめでとうとは言いにくいのですが、まず、年頭にあたり、まず会員並びに役員の皆様に対しまして、平素の献身的なご活躍に心から厚くお礼申し上げます。


皆様方もご存じのとおり、昨年8月に報道されました、東海から九州を震源地とする南海トラフ巨大地震について中央防災会議作業部会と内閣府の検討会で死傷者や浸水域など被害想定を発表され関東から九州の太平洋側が最大34メートルの津波と震度7の激しい揺れに見舞われ、最悪のケースでは死者32万人、倒壊・消失建物が2386,000棟に上り、1,015平方キロメートルが浸水と発表されています。


また、昨年12月には全国地震調査研究推進本部が新たな地震予測を公表しました。それによると、奈良市においては今後30年以内の発生確率が70.2%となっており、近畿の府県庁所在地としては一番高いとされています。私どもは、これに備えなければなりません。


私たち日本防災士会奈良県支部会員は昨年末には230名を超え、支部活動も充実してきました。会員各位はもちろん、地域防災の任にあたる私どもといたしましても大変心強いところであります。


こうした事から、県民・地域そして職場等において、災害・事故等に対し何が一番大事か、再度、確認し合いたいものです。


1に「自分の命」、2に「頭で覚えるよりも身体で覚える」、3に「危機感を持つ事」が非常に大事であります。会員各位におかれましては、常に防災知識の向上に努められますようお願いし、また 特にお願い致したい事は役員の皆様方でなく、会員の皆さま方全員に支部開催の各事業や研修をはじめ、関係各機関等で開催されます研修会への積極的な参加をお願いし、新年のご挨拶といたします。
NPO法人  日本防災士会奈良県支部 支部長 木本喜信

十津川村重里地区防災訓練に参加

  昨年の台風12号上陸時の状況は、重里地区の大畑瀞の越流により
  久保谷が大きく浸食され、土石流が西川本流に達して河道閉塞を発生
  させる寸前となり避難勧告が発令された。
(訓練実施の目的)  
   災害発生直後は住民自らによる自主防災活動が最も重要であり、
   平常時より防災訓練を実施し、重里地区の地域防災力の向上を目指す。
(スローガン)
  1.風水害から重里地区を守ろう。
  2.自主避難体制を確立しよう。
  3.全住民が防災訓練に参加しよう。
 主催(重里地区自主防災会、十津川村、奈良県) 
   協賛(日本防災士会奈良県支部、五條警察署十津川警察庁舎、
    十津川村消防団、五條消防署十津川分署)
 平成24年7月29日(日)午前9時~正午まで実施。
       
  訓練に向けて重里自主防災会と何度も協議がありました。
   
    防災士間の打ち合わせ       対策本部がおかれた生活改善センター
   
   避難勧告発令、避難所に向かう    避難所になった西川第1小学校体育館 
 
   避難所開設の準備が進む          緊張感が伝わります
 
 名簿班による避難者・負傷者の確認       衛生班による水の確保
  
      工具の取扱い説明            三角巾の実演
  
    簡易担架作成の実演        重里地区自主防災会の 榊本正文 会長
  
     今回訓練参加の防災士の紹介         佐古金二郎 防災士
  
  山口 正春 防災士による訓練終了後の講評   更谷 慈禧 十津川村長のごあいさつ
     
                    榊本 自主防災会長を囲んで記念撮影
 
 
 

「台風12号吉野郡被害復興視察研修会」

           平成24年6月30日から7月1日にかけて、初めて十津川村
       での1泊2日研修会を実施しました。当日は、あいにくの雨模様
       でしたが、十津川村を襲った水害の実態を知る上で貴重な経験
       となりました。 

        
              地元十津川から参加の佐古金二郎さん   
       道中、被害と復興状況を説明頂きました。道路が土砂で
       通行できないため、いかに救援物資を運ぶことに苦労
       したことなど、その現場を説明して頂きました。
  
 
       
       
      当時、十津川村に救援で入った場所を説明する井上部会長。

      
    十津川の流された追立橋の一部が今も残る。   現在の架設立橋
 
        
       十津川村歴史民俗資料館にて、資料館の吉見真理子さん
       から明治22年の水害の説明を受けました。

 
   
 
  ホテルすばるの野外コンサート。緑が綺麗でした。2階の大広間で研修会議。

  
        
          十津川村総務課復旧復興推進課 室長の鎌塚康史さん
            十津川村の復旧復興状況の説明を受け、質疑応答では
         熱心にお答え頂きました。
 
  
   
             研修参加者全員での集合写真

     昨年の水害発生当時、道路状況等により十津川村に支援に入れませんでした。
   今回は、当時の実情を知るためにも、泊まり込みで研修会を開催しました。
   また、この研修会開催に際しては奈良県を始め、十津川村など関係者各位の方々
   には大変お世話になりました。
    今後、奈良県支部として、十津川村の防災支援活動に入る予定です。
   奈良県南部の復興支援のため、防災士会員また奈良県民の皆さんからのご支援
   をお願い申し上げます。

 
 

奈良県支部第5回総会

  さる4月22日、奈良市防災センターにおいて、日本防災士会奈良県支部第5回総会を開催しました。
総会には、奈良県安全・安心まちづくり推進課の中嶋課長を始め、奈良市消防局 徳岡局長さま、本部からは、橋本事務統括、近隣支部からは、大隅滋賀県支部長、粟飯原大阪支部長、梅木和歌山県支部長がかけつけて下さいました。
 総会は、東日本大震災及び台風12号に伴う水害で亡くなられた方々への黙とうにはじまり、木本支部長から開会のあいさつを行ったあと、来賓あいさつ、祝電披露を行い、議事の審議に移りました。予定していた議案は、全て原案通り承認されましたが、「昨年の東日本大震災や奥吉野への支援行動など、全て個人が負担している。これでは今後の活動に支障をきたすので、災害対策基金的なものを作ってはどうか?」「支部会計は厳しいので、今後、行政などへ働きかけてはどうか?」等の意見が出されました。
 この意見を受けて、次回役員会で具体的な協議を行っていく旨の答弁がありました。
総会終了後には、防災研修会が開催され、梅木和歌山県支部長から被災地支援報告、西前防災士(天川村)からは、被災当時の状況と今後の課題などが報告されました。
<当日の議案>
1. 平成23年度事業報告案
2. 平成23年度会計報告案
3. 平成23年度会計監査報告案
4. 平成24年度事業計画案
5. 平成24年度予算案
6. 平成24年度役員案
<新年度役員>
支部長  木本喜信(奈良市)
副支部長 中田勇四郎(奈良市)
     木村尚史(御所市、JP)
     奥田英人(橿原市)
事務局長 植村信吉(三宅町)
〃  次長 南上敏明(天理市)
〃  次長 奥田 仁(香芝市)
会  計  古瀬博之(奈良市、JP)
幹  事  前川輝男(奈良市、広報部長)
      井上 清(奈良市、教育・研修部長)
      川口 均(生駒市、生駒ブロック)
      柏田勝幸(田原本町、磯城郡ブロック)
      丹羽松一(奈良市、六条校区ブロック)
会計監査 伊藤東洋雄(王寺町)
     西川隆清(三郷町)
顧  問 中川 徹(奈良市)

防災士シンポジュームin姫路 

 
 阪神・淡路大震災、東日本大震災や台風12、15号の教訓を踏まえて、東海・東南海・南海地震などの巨大地震に備えるための課題を抽出し、市民レベルにおける防災・減災への取り組みの方向性を示すべく、下記の日程で「防災士シンポジューム」が開催されます。
 防災士の皆様におかれましては、積極的な参加をお願いします。
◇ 事業名称  第3回  防災士シンポジューム in HIMEJI
◇ 開催日時  平成24年1月29日(日)、13時~17時
◇ 入場料    無料
◇ 主 催    NPO法人 日本防災士会兵庫県支部
◇ 協 賛    NPO法人 日本防災士会、日本防災士機構
◇ 主な内容
     13:00  開会
    13:20  基調講演 「大震災の教訓を地域にどう活かせていくか?」
    14:30  パネルディスカッション
                         「大震災の教訓を活かす地域防災リーダーの役割」
           ● コーディネーター
             大石伸雄(防災士会兵庫県支部長)
           ● パネリスト
             藤原由成(兵庫県西播磨県民局長)
             有馬妙子(姫路市連合婦人会長)
             橋本 茂(日本防災士会専務理事)
             梅木直幸(防災士会和歌山県支部長)
    16:50  閉会あおさつ
    17:00  閉会
◇ 申し込み   氏名・住所・連絡先を記入の上、
        〒 671-1511
                       兵庫県揖保郡大田768-5
                       ジンポジューム事務局(森川)まで
            Eall  mtbousaisi@yahoo.co.jp
                           FAX   079-277-4770

野迫川村村長、野迫川村北股地区住民から礼状

 
 さる12月6日付けで野迫川村村長、12月10日付けで野迫川村北股地区住民の方から防災士会奈良県支部へ礼状が届きました。
全文を紹介します。
<野迫川村長 角谷喜一郎さまより>
拝啓 寒冷の候、皆様にはご清祥のこととお喜び申し上げます。
 今年9月の紀伊半島大水害(台風12号)により、奈良県各所が未曾有の災害に見舞われました。
被災された方々に対して、心よりお見舞い申し上げます。
 皆様におかれましても、お忙しい中にも関わらず当村にご助力戴き感謝の念に堪えません。
 おかげさまをもちまして、本村も11月25日に避難所が閉鎖され、26世帯が仮設住宅に移ることができました。これも偏に皆様方のお力添えの賜物と、一同、心より感謝申し上げます。
 今後とも復興支援につきまして、宜しくご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 私どもも、微力ではありますが皆様のお力になれますように精進してまいりたいと存じます。
 結びに、皆様方のご健勝、ご多幸を祈念申し上げ、略儀ながらお礼申し上げます。
                                      敬具

<避難仮設住宅北股団地 代表 中本 章、北股住民一同さまより>
 この度の台風12号による北股区内の被災に際しましては、早速のご芳情あふれるお見舞いにあずかり、厚くお礼申し上げます。
 テレビ・新聞等で報じられておりますように、山地が深く崩落し集落へ押し寄せ、倒壊家屋3戸、浸水・破損家屋5戸、車庫・車両喪失多数の被害を受ける大惨事となりましたが、幸いにも地区住民の皆さんへの人的被害がなく、全員無事で、お陰さまで安堵しております。
 その後、特別警戒区域に指定され地区外への退去の状態が続き、約50名余りの方が避難所生活、十数名の方が村外親戚等への避難が三ヶ月に及ぶ状況にありました。
 当時は、気の身気のままの避難でしたが、皆様からの多くのお見舞いご支援にあずかり、不自由なく避難生活を過ごすことが出来、一同、心より感謝申し上げています。
 現在は、県・村の迅速な対応で仮設住宅建設も完成し、11月18日より入居となりました。
 北股地内の自宅帰宅は当分長引きますが、各家庭それぞれの落ち着いた生活が始まったことで、一安心し皆で復旧を願いつつ頑張っています。
 本来ならばお伺いして、ご挨拶、お礼を申し上げるのが本意ですが、取りあえず近況の報告を兼ね書中をもって厚くお礼申し上げます。
 時節柄、寒さ増す頃となりました。くれぐれもご自愛下さい。ご健勝をお祈り申し上げます。
                                     敬具

なお、北股地区住民の皆さんからの礼状には、住民の皆さん一同の写真が同封されていましたこと申しそえます。

「災害とボランティア」 講演会の案内

  「災害とボランティア」~被災地での支援活動~と題して、防災講演会が開催されます。
 この講演会は、未曾有の被害をもたらした東日本大震災、奈良県を襲った台風。
そのとき、被災者のニーズはどのようなものだったのか?
そして、ボランティアはどう動き、どのような支援が生まれたのか?
一緒に考えてみよう!
と、生駒市・生駒市社会福祉協議会が共催で開催されるものです。
生駒市内在住、在勤の防災士の皆さんや、このテーマに興味のある生駒在住・在勤の皆さんの積極的な参加をお願いします。
◇ と き 平成24年2月4日(土)、13時30分~16時まで
◇ ところ 生駒市コミュニティーセンター(生駒セイセイビル4階)
<演題> 「災害とボランティア」 ~被災地での支援活動~
<内容> 13時30分~
               講演 「災害ボランティアセンターが果たす役割、人・物資・情報の拠点」
         講師  県社会福祉協議会 前坂良彦さん  
     14時30分~
     報告  報告者  生駒市社会福祉協議会 松本道治さん
              写真家 三田祟博さん(生駒市在住)
              防災士 植村信吉さん
     質疑・応答~
◇ 参加対象  生駒市民及び生駒市在勤者、市内で公益活動をされてる方他
◇ 定員  100名 (申込順)
◇ 参加費  無料
◇ 申込み 平成23年12月26日(月)から
◇ 申込み先  生駒市民活動推進センター「ららポート」まで
            FAX 0743-75-0151
            E-mall lalaport@city.ikoma.lg.jp
※ 詳しい事、問い合わせは、「ららポート」まで
         電話 0743-75-6000
  
                 

宮城県からサンマとワカメが野迫川村へ

さる10月13日(木)、宮城県女川からサンマ、宮城県石巻市十三ケ浜からワカメが届きました。
このサンマとワカメは、奈良県支部が台風12号による土砂ダムに伴い、今もなお避難所生活を余儀なくされている野迫川村北股地区での炊き出し支援行動において、被災地をつなぐ営みとして東日本大震災の被災地でがんばる方々の”思い”と”元気”を届けるべく企画したものです。
奈良県支部では、9月末に木本支部長と木村副支部長が義援金を持って宮城・岩手両県を訪問した経過もあり、宮城県支部へ今回の支援行動の趣旨を説明の上、協力を依頼したところ、宮城県支部の快諾を得て実現しました。その際、宮城県支部からは、宮城県女川では、壊滅的な被害を受けながらも被災した方々が懸命に立ち上がって頑張ってる!ことなどを聞き、当日の炊き出し支援行動では現地避難所の方々へ報告しました。
少しは、宮城の現状と頑張る”元気”を届けられたと思っております。
なお、今回、サンマとワカメを送っていただく際、お世話をいただいた宮城県支部の仲間から現状の報告や経過の説明が届いてますので、そのメールを一部抜粋して紹介します。

<宮城県支部からの報告>

・・・・・女川に「マリンパル女川」という町のシンボル的存在の観光施設がありました。・・・・県の報告では、再建は8年後になるとのこと。それでは、その間どうすればいいんだ、働く人も、買いに来てくれる人もいなくなってしまうと、立ち上がったのが、マリンパル女川にお店を出していた海産物店「山昭(やましょうさん)」です。・・・・1ケ月前、運よく土地が見つかったので、一気にマリンパルの仮店舗の計画を進め、10月8日に「マリンパル女川仮店舗、おさかな市場」をオープン!
亡くなった方も多いので、お店の数は前の半分になりましたが、オープン3日間は、女川への道が渋滞するほどの大盛況。
当初、無謀だといわれた計画、設備も整ってませんが、
やればできる!
今、なんだ!
の一念で頑張ったそうです。・・・・・

(宮城県支部黒田防災士のメールから一部抜粋)

 

 ・・・・石巻市北上町十三が浜はワカメ、昆布等の海産物の産地で、北上川の豊富なミネラルと太平洋の早い海流が交わる地域で、全国的に良質の物と知られております。
 その地域に住み、漁業を生業としている会員がおりまして、この度の震災津波により自宅、漁具他一切の財産をなくしましたが、幸いにも、家族とも無事に生き延びることが出来ました。今回のわかめは、運良く山手に保管してあった方の、今年度生産分最後の品物だと言っております。
 私は、震災津波当日は、自宅にて、真黒の海水に追われる様に、一階から二階に避難しました。
自宅後ろの道路では、その海水により、鉄道用コンテナ、乗用車、パレットにすがって流されてくる
大人と子供、ただ呆然として見ている事しか出来ませんでした。幸いその方たちは、消防により救助されておりました。当日は雪も降り、寒くて暗い海水一面の中で、一夜を過ごしました。
・・・・・私たち夫婦はまだ被災者の仲でも、被災程度が低い方だと、状況が分かるにつれ、知るようになったのです。翌日の夜、避難所に入ることが出来ましたが、寒く、眠れない夜を何度か過ごしながら、自宅に入ったヘドロを片付け、改修に至って・・・・避難所、仮設住宅生活と、大変な思いを背負って生活していられる方々の、少しでもお役に立てればとの思いで活動継続しています。                  (宮城県支部高森防災士のメールから一部抜粋)下の写真は被災直後のマリンパル女川の様子です

下の写真は、仮設のマリンパル女川おさかな市場です

最後に、先月の訪問時や今回の炊き出し支援行動に際して、前面協力を頂いた宮城県支部の皆さんへ厚くお礼申し上げます。
避難所では、サンマやワカメの経過を説明し、美味しく食べていただきました。
ご協力ありがとうございました。

宮城・岩手両県支部へ義援金を届けました

  
 

 これまで奈良県支部では、被災地でがんばる東北3県支部へ活動資金を!と、呼びかけて取り組んできました。


 今回、宮城県支部・岩手県支部が活動を再開していると聞き、激励行動の一環として9月22日(木)~24日(土)にかけて両県支部を訪問し、義援金を届けました。なお、福島県については、支部が未結成であることや原発被害で各防災士がバラバラに避難していると聞いていることから今回は見送りとしました。


当日は、仙台空港で宮城県支部役員の方々の熱烈な歓迎を受け、その後空港の被災箇所、名取、仙台市内の被災地区の視察を行いました。続いて、市内で宮城県支部が贈呈式を準備して下さっていたこともあり、木本支部長ともども出席いたしました。先ず、高坂宮城県支部長より挨拶あり、「遠路はるばる東北にお越しいただいた・・・」等、感謝の弁で開会し、和やかな雰囲気の中で義援金を贈呈しました。また、今後も各支部協力し合ってこのネットワークを活用し、各支部の発展と防災士としての使命を果たすことを確認しました。


 翌日、石巻、南三陸町の被災地経由で岩手県宮古市を目指しましたが、途中通行止めなどで何回も行く手を阻まれることになりました。これは震災で陥没したところへ、先日からの台風で降った雨で道路や崖崩れの為に通行できず、結果、約2時間遅れの到着となり、岩手県支部の皆さんにはご心配をかけることになりましたが、無事に宮古に着くことができました。


到着後、山崎岩手県支部副支部長から田老町にある世界一と称された防波堤の崩壊現場で当時の様子、津波の威力、被害状況の説明を受け、あらためて被害の大きさや深刻さを知ることになりました。また同時に、役場の防災担当職員として日夜努力されていることを聞くにつけ頭が下がる思いでいっぱいになりました。


 最終日は盛岡経由で帰途となりましたが、この3日間で感じたことは仙台市周辺のクローズアップされない地域が多く、この震災は想像を絶する被害であったことを再認識させられた事。福島原発事故の早期終息と地域によっては復興が手付かずの状態で放置されている地域もある事です。


国を挙げての1日でも早い復興を願うとともに、防災士としてなにができるのかが問われた訪問となりました。


 


             防災士 木村尚史(奈良県支部副支部長)

東日本大震災・台風12号被害支援報告会

 平成23年9月25日、奈良市防災センターにて会員13名の参加で、東日本大震災支援報告会を開催いたしました。木本支部長からは、宮城県と岩手県宮古市への支援と義援金を届け前日戻られ、報告していただきました。4部(山口正春氏、南上勝栄氏、奥田仁氏、井上清氏)の報告書提出があり、4名の方から状況と支援報告を受けました。 
        
       
   東北の支援から戻られたばかりの       DIG訓練指導員でもある山口氏から東北
     木本支部長からの報告            支援活動と、中国から来日の消防関係者                                  
                                を迎えてのDIG研修報告
 
      
 石巻市と水害の天川村支援と地震前兆        東北支援とリアルタイムでの台風12号に                  
 現象の報告をする南上氏              よる十津川村の土砂災害救援報告をする
                                井上部会長