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三郷町福祉避難所「マイ・タイムライン」

令和4年6月5日午前、生駒郡三郷町の三郷中学校に併設された福祉避難所でもある「武道場」にて、三郷町役場総務課主催の「自主防災ワークショップ」が実施され、三郷町内の自主防災組織や自治会の防災担当者など、18地区から27名が参加しました。講師には奈良県防災士会 植村相談役が来られ「大型台風接近を想定したマイ・タイムライン」の実習を行いました。前半は時系列順に普段からの準備、天気予報などの情報収集、2日前、1日前の避難情報や警報に対してどう動くべきか、地域でどのように助け合えばよいかなどを各自がマイ・タイムラインに書き込んでいきました。後半は振り返りとして、情報の伝え方や地域としての避難の在り方など「地区防災計画」として防災士や防災担当者がどう対応すべきかを説いていただきました。

質疑応答でも「水害の心配のない地区はこのタイムラインをどう生かせばよいか」「民生児童委員などと要支援者の情報共有をしたいがなかなか同意してもらえないのでどうすれば良いか」「指定避難所まで遠いので近くに指定避難所を計画してもらえないか」など、非常に切実ともいえる質問があり植村相談役からアドバイスをいただきました。次に町内在住の北村防災士から地区防災計画についての説明と、防災とSDGsを結び付けた家庭でできるツールの紹介がありました。奈良県生駒郡三郷町は令和元年7月にSDGs未来都市に選定されSDGsに関する様々な取り組みを行っており、日常的なSDGsに関わる活動が、「地球環境保全」や「人と人とのより良き人間関係作り」に役立つことから家庭や地域防災にも繋がることになるとして三郷町の自主防災活動補助金の対象として承認されたという報告もありました。

最後に澤美穂防災士からご自身が参加されている「三郷町自主防災ネットワーク」について紹介がありました。コロナ禍でもグループLINEで気づきや情報を発信、共有し、意見交換を行い、植村相談役にアドバイザーとしてご協力いただき、zoomでオンライン勉強会も行って来たことをアピールし、有事の際は被害情報も共有し、公の救助を待つよりも先に災害の少なかった地区の自主防災チームが資機材を持参し、救援救助に向かう、お互いを助け合える関係性を築き、防災、減災につながる、命を守る活動を一緒にしていきましょうと呼びかけました。

終了後2つの自主防災の代表が賛同しグループにご加入いただきました。各地区の年間防災計画も共有し、訓練を見学し合いながら防災訓練のアイデアをもらい、お互いに切磋琢磨し自主防災のレベルをあげていければと思います。

<北村厚司 防災士>

キッズつげザー「目指せ防災士!」

 

令和4年2月20日(日)、奈良市都祁公民館において、「キッズつげザー目指せ防災士」が行われ、9名のキッズと保護者2名が参加されました。キッズつげザーは「都祁の子集まれ!」というネーミングの連続講座で、昨年度の消防団体験に続いて都祁の防災教育の一環です。

今回は目指せ防災士ということで、まずは自分の身を守ることと、それを伝えることを目標として、地震に対してはシェイクアウトを体験、台風や大雨(大雪)に対しては「逃げキッド」を活用したマイ・タイムラインで勉強しました。国土交通省の逃げキッドはキッズでも簡単に作成できます。避難所体験では三大防災グッズの「笛」「LEDライト」は配布して、スリッパは新聞紙で工作をしました。最後に「○×クイズ」でお復習いをして、1時間半はあっという間に過ぎ、みんな飽きずに防災体験を楽しんでくれました。

最初は「防災訓練とか面白くないから参加しない」と言っていた子たちも、都祁は他とは違う先進的な防災体験をやっていることを紹介すると、興味深く目を輝かせて「みんなに教えてやろう」と言ってくれました。都祁では中学生も頼りにしていて防災学習を続けていますが、高齢化が進んでいる中で、キッズたちの意欲は心強く感じました。

<末田政一 防災士>

奈良県手をつなぐ育成会研修会

1月17日(月)、奈良県社会福祉総合センターにおいて、一般社団法人奈良県手をつなぐ育成会主催の研修会が、44名の参加のもと、行われました。知的障がい者相談員さんが対象の研修会で、奈良県防災士会の植村が講師を務めました。講演のテーマは、「先手防災、どう動く」“時系列の防災行動計画 タイムライン”です。相談員のみなさんは、タイムラインは初めてなので、ハザードマップから学んでもらいました。今回は、水害(台風)編でしたが、退避計画が無事、完成しました。2月の2回目は、地震のタイムラインを学んでいただきます。  (報告:板垣防災士)

 

三郷町災害ボランティア養成講座第3回目

 

令和3年9月4日(土)、 三郷町福祉保健センターにおいて三郷町社会福祉協議会(以下、「三郷町社協」)主催の「災害ボランティア養成講座第3回」が開催されました。NPO法人奈良県防災士会からは講師2人が招かれ、「災害ボランティアについて学ぼう」をテーマに、受講者14名が参加されました。

前半は地元三郷町在住の北村防災士が「災害ボランティア〜被災地活動報告〜」と題して、2016年熊本地震(熊本県益城町)、2018年西日本豪雨災害(岡山県倉敷市真備町地区)、2019年台風19号(福島県いわき市)における活動を報告されました。ふんだんな写真とともに、北村防災士が現地で実際に活動をされた様子が紹介され、受講者の皆さんにも被災地におけるボランティア活動が具体的にイメージされたことでしょう。後半は植村相談役兼副理事長が「災害ボランティアとは?」と題して、被災地以外から災害ボランティアとして支援に入るケースと、被災地として災害ボランティアを受け入れるケースについて講話をされました。災害復興支援の目的は「生活の再建」にあり、そのための手段として「支援活動」があること、災害ボランティアは「泥をすくうのではなく、心を救う!(災害NGO「結」代表 前原土武さん)」というお話が印象的でした。最後に三郷町社協の駒田事務局長補佐から三郷町社協の今後の取組みが紹介され、災害ボランティアを目指す受講者の皆さんにとって大変有意義な講座となったと思います。

尚、最終回の第4回「避難所開設訓練」は、近隣府県で新型コロナウイルスの緊急事態宣言が延長され、奈良県下でも新規感染者数が高止まりの傾向にあることから、10月後半を目処に延期となりました。無事に全日程が実施出来ることを祈るばかりです。

<報告者:小山防災士>

 

「平群町連続講座/くらしに活かす防災講座 第二回」

 

令和3年7月3日(土)、平群町中央公民館において「平群町連続講座/くらしに活かす防災講座 第二回」が行われました。今回は13名の方が受講されました。また、平群町社会福祉協議会西本局長も最後までご視聴頂き無事に終了しました。前回に引き続き、平群町防災士ネットワークからも4名の方に運営のご協力を頂いております。

第二回目の講座内容は、「平群町の災害リスクを知ろう。〜豪雨災害について〜」です。3部構成で前半2部を小山防災士が担当、最後を大坂間防災士が担当しました。

第1章は、「もしも超大型台風が平群町を直撃するとしたら?」

第2章は、「マイ・タイムライン」を考えよう

第3章は、「過去の災害から学ぼう。:令和2年7月豪雨」

小山防災士の平群町地元での細やかな取材とこれまでの災害に関する報道ならび広報資料をもとに、語り、問いかける形で、平群町ハザードマップを確認しながら、台風近接にともなう行動計画や実際に起こりうる災害について、時系列での講義となりました。また、今回の講義においては、平群町の防災ポータルサイトの案内や奈良県防災ポータル、気象庁、奈良県河川情報システムなど、防災・減災につなげる為の情報の入手先も紹介されましたので、実際に役立つ情報が満載でした。昨今の災害にみられる特徴として集中豪雨による土石流の発生、流木土によるダム化による支川氾濫など甚大化するケースが増えており、近隣のハザードマップだけにとらわれず、周囲のリスクについても考え、備えおくことが求められます。講義に用いた想定箇所はごく一部ですが実際に平群町にて浸水や河川の増水が発生した場合のイメージをもってもらい、それが避難を含めすこしでも冷静な判断を導くものと考えております。この活動報告をご覧になった皆様も一度、マイ・タイムラインについてご一考頂ければと思います。

第3章は、まる一年となりました令和2年7月豪雨について、発災からこの1年について、大坂間防災士より出身地の熊本県球磨村の災害情報をもとに振り返りました。予想だにしなかった降雨、洪水に見舞われ甚大な被害となりました事は、今後の防災計画にきっと役にたつと思います。今あるハザードマップを底辺として、各地で発生している災害を教訓に今を理解してほしいと思います。また避難する事についても、どういった避難をすべきなのか? 避難した時の生活と仮に住む家を失う事などもイメージして、避難時の持ちだし品についても考えて頂ければと思います。

最後に、発災以後 熊本県 人吉市・球磨村にてボランティア活動を行っておられるボランティア団体「かわせみ やませみ」様より貴重な資料映像の提供をご承諾頂けました事、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。                                                 ※奈良県防災士会:植村、堀田、小山、八幡領、大坂間                                                                            (報告:大坂間防災士)

平群町防災講座(第2回)_20210706提出 (1)

「先手防災!どう動く」 聴覚障がい者と支援者 

 

去る10月25日(日)、奈良県社会福祉総合センターにおいて、聴覚障がい者と支援者が参加してタイムライン研修が行われました。この研修は、支援センターからの依頼を受けて開催されたもので、講師として植村が参加しました。午前中は台風接近に備えてと題して約60名、午後は、南海トラフ地震が起こったと想定して約45名が参加して開催されたもので、聴覚障がい者自身がどう動けば良いのか、また、支援者はどう動けば良いのかを時系列で考えるタイムライン研修として行いました。研修は、タイムライン研修と振り返り研修と言う形で進めましたが、聴覚障がい者からすると、「どのように情報を掴むのか?」が大きな課題となりました。特に、地震の際の緊急地震速報時のシェイク・アウト訓練では、支援者は素早く身を伏せる行動ができましたが、障がい者には伝わらないことが浮き彫りになりました。また、障がい者をどう支援するのかは事前に相互の約束事をしておくことが大きいことも判明しました。なお、振り返り研修時の感想や意見交換は全て手話を使って行われましたが、講師として参加した私はなにが話されているのか一切わからず状態でした。これは聴覚障がい者の方が日常生活で実体験されていることの裏返しだと感じました。あらためて防災士としての視点の持ち方を考えさせられる一日でもありました。

報告者:植村信吉防災士

橿原市耳成地区地域こども教室防災講座

 

9月5日(土)耳成小学校「防災講座 台風とかみなり」

・風、雲、雨について(大北)・台風の誕生、被害(大北、川端)・クイズ(川端) ・雷の発生、避難(松田、窪)・まとめ

こどもたちが普段の生活の中で遭遇する可能性の高い台風と雷について 発生の仕組みと危険、私たちにできる危険回避などについて 講義しました。クイズも交えてしました。(参加者37人)

9月19日(土)耳成南小学校 「防災講座 かさい」

・はじめに ・紙芝居 ・台風について ・クイズ ・雷

できたての紙芝居使わせてもらいました。こちらの小学校のお子さんたちはしつもんにも答えてくれてました。台風の風の向きや雷から身を守り方の興味を寄せてくれました。(参加者70人)

(報告者:大北防災士)

令和2年度 会員研修のご案内

下記の通り、奈良県防災士会令和2年度研修会を予定しております。受講者を会員の中から40名募集しますので希望者は以下の注意点をよくご覧いただき、奈良県防災士会メール宛まで応募してください。

開催日時 8月30日(日) 13:00~

場所 奈良県社会福祉総合センター(橿原市大久保町320-11)

研修内容 グループで行う「コロナ対策避難所開設訓練」

参加費 無料

応募方法 メール(先着順)

  • 第1部は13:00から。第2部は15:00から訓練開始とし、各回1グループ20名で行います
  • 受講者決定は先着順とし、定員に達した時点で締め切らせていただきます。
  • 第1部受講者、第2部受講者はこちらで決定し、集合時間等と合わせて8月23日(日)中にメールで受講決定者へ案内します。
  • 筆記用具はご用意ください。その他訓練に必要なものはこちらで準備します。
  • 主催側として新型コロナウィルス感染拡大防止に努めます。
  • 台風来襲、新型コロナウィルス感染拡大などによって施設が利用できなくなる場合があります。その場合は開催を見送ります。

受講決定メールが届かない方は参加(見学も)頂けませんのでご注意下さい。

応募要領

  • 応募申し込み期間を設けております。必ず期間中にご応募ください。
    次の申し込み期間以外は無効となります。
  • 応募申し込み期間
    8月16日(日) 午前9:00~
    8月22日(土)午後6:00まで
    とします。
  • 応募は次のメール文に倣ってください。

宛先 mail@bousainara.com

件名 令和2年度研修受講応募

本文 「氏名」「電話番号(携帯)」「防災士番号」(奈良県防災士会非会員の方は、住所と年齢も)


ご注意

お申し込みにあたって、携帯メールご利用の方は、返信が受け取れない場合があります。
その場合は、上記アドレスが受信できる設定にして下さい。(携帯電話の迷惑メール設定に、”bousainara.com” ドメインは受信できるように設定する、など。)

受付は各部開催の15分前からです。コロナ感染防止のため、時間厳守でお願いします。

新型コロナウイルス感染防止のため、参加者名簿を作成して保管し、必要に応じて提出します。

川西町市場自主防災会講演

1月26日(日)川西町市場公民館において、市場自主防災会主催による防災講演「水害に備えよう〜大雨が降ると川西町はどうなるの?」が行われました。本講演は、昨年川西町で開催された防災連続講座の内容を地元自治会でも展開したいというご要望により実現したものです。自治会から40名がお集まりのもと、奈良県防災士会からは3名が参加して水害について一緒に考えていただきました。講演冒頭では「川西町に台風19号のような超大型台風が来るかも知れない」と考える参加者は3名のみでしたが、講演後はほぼ全員に水害リスクの可能性についてご賛同いただきました。このような機会を与えていただいたことに感謝いたします。
<報告者:小山防災士>