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大和高田市田井新町自主防災会「まち歩きと防災講演」

令和2年11月8日 大和高田市立浮孔小学校において奈良県の地域防災力向上支援事業として田井新町防災訓練が行われ町内から50名が参加されました。午前9時に北公園、粉川パーキング、南公園の3ヵ所に集合し班に分かれ、それぞれチェックシートに沿って震度6弱以上の地震が起こったと想定して防災まち歩きを行いました。ゴールの浮孔小学校まで危険と思われる場所や道路などを確認しながら町内を歩いて頂きました。田井新町は元々は田で近くに葛城川、高田川があります。昭和50年代頃から開発され、家屋も耐震基準の新旧が入り混じり古いブロック塀は大きな地震で倒壊することも予想されます。踏切が何ヵ所かあり、停電時には自動的に遮断機がおりてしまい、道も狭いため徒歩で避難した方が安全であることが確認できました。危険箇所だけではなく、災害時に力を貸してもらえそうな電気、水道工事の店舗も確認しました。植村副理事長からは途中にあったお団子屋さんに災害時、食料を提供して頂けるように協力をお願いをしておくこともいいのではないかとお話を頂きました。水路が多く浸水が発生することもあるそうで土のう袋が積まれたままになっているところもありました。水路には柵のない箇所もあり夜間の避難には気をつける必要があることも確認しました。小学校に到着後、感想を出し合い、代表の方に発表して頂きました。その後、植村副理事長より田井新町の住民が心配されている水害について講演を頂きました。避難とは難を逃れること、安全な場所に移動すること。逃げどき、逃げ方、逃げどころについてお話頂きました。人吉市、長野市、真備町の災害時の写真を見せて頂き、わずか数分の間に避難できなくなる水害の怖さを感じました。小山防災士力作の、実際に田井新町の写真を使った浸水シミュレーションは、住民にはより実感として感じて頂けたようでした。また、豆知識として罹災証明書を取ること、被災したときの写真は4方向から取ること、保険の必要性の話もありました。コロナ対策をしっかりされた上での防災訓練で、久しぶりに住民同士のコミュニケーションが取れたことを喜ばれていました。前もって避難行動を考えておくことの大切さを知って頂きました。

(報告:板谷防災士)

川西町市場自主防災会講演

1月26日(日)川西町市場公民館において、市場自主防災会主催による防災講演「水害に備えよう〜大雨が降ると川西町はどうなるの?」が行われました。本講演は、昨年川西町で開催された防災連続講座の内容を地元自治会でも展開したいというご要望により実現したものです。自治会から40名がお集まりのもと、奈良県防災士会からは3名が参加して水害について一緒に考えていただきました。講演冒頭では「川西町に台風19号のような超大型台風が来るかも知れない」と考える参加者は3名のみでしたが、講演後はほぼ全員に水害リスクの可能性についてご賛同いただきました。このような機会を与えていただいたことに感謝いたします。
<報告者:小山防災士>

法隆寺防災訓練

令和元年12月17日(火)法隆寺境内において、南海トラフ地震を想定した避難誘導訓練が行われました。法隆寺と斑鳩町の主催による本訓練は今年で6回目を数え、参加者100名のもと、奈良県防災士会からは6名の防災士が参加しました。「大講堂」前で植村防災士がシェイクアウト訓練の指導・講評を行い、観光客の避難誘導訓練、「聖徳会館」での避難所開設訓練、自主防災組織2団体による活動発表の後、植村防災士が「大規模地震発生!その時、どう動く?」と題して防災講演を行いました。
避難誘導訓練では、観光客役の女性が「この壁大丈夫かな」と危険箇所に気付いたり、町や寺の職員が「瓦が落ちてくるかも知れないので頭を守って避難して下さい」と呼び掛けるなど、災害現場を具体的に想像した行動が見受けられました。防災講演では、南海トラフ地震発生後にケガなく生き残ったとして、時系列で「発災直後」「発災後1時間〜半日」「発災後半日〜1日経過」「避難生活開始」のそれぞれの段階でどう動くべきかが具体的に紹介されました。参加者の皆さんは熱心に耳を傾け、どの訓練にも真摯に取り組まれる姿が印象的でした。
<報告者:小山防災士>

奈良市都祁地域合同防災訓練

 

令和元年11月30日(土)大和高原都祁地域において「都祁地域合同防災訓練」が実施され、都祁地域4地区の自主防災役員・消防団・協力住民140名の参加をいただきました。奈良県防災士会からは6名の防災士が参加しました。
大地震発生時には各避難所の開設が必要となることから、今回の訓練は都祁地域(都祁・六郷・並松・吐山)の指定避難所と届出避難所8箇所すべてを同時開設して、その役割分担と、消防団・行政センターとの連携を図りました。奈良市の奈良盆地東縁断層帯を震源とする大地震が発生。奈良市中心部が大混乱で災害対策本部の連絡が取れず、避難所配置行政職員も来ないと想定し、都祁地域のみで対応、都祁行政センターに仮本部を設置して各避難所と消防団が協力して避難者対策にあたる練習を行いました。
奈良市平城地区と神功地区自主防災会から参加いただいた方と防災士で役割を設定し、「非常食・薬・おむつが欲しい」という要望や、「骨折・インフルエンザ・容態急変」のサクラや身元不明の犠牲者まで設定し、避難所と消防団の対応を検証もしました。なにかことが起こるとどうしても消防団に頼ってしまうところがあったので、火災の誤報も流して消防団の対応訓練と共に避難所役員も自分たちで考える練習にしました。
都祁地域は大和郡山市より広い面積です。今回の訓練では「都祁地域は震度5弱」の設定で携帯電話も使用できましたが、連絡手段の多様化のため準備した「デジタル簡易無線」が大いに役立ちました。また作成済みの避難所運営マニュアルの見直しも併せて行いました。
山間部は孤立の恐れがあるため、自分たちの地域だけで対応をするという、他ではまだ実施していない内容の訓練でしたが、都祁地区では5箇所の避難所を開設したため役員が分散し、避難所本部を設置する小学校が重鎮役員ばかりになるという問題も発覚したりと、非常に有意義な訓練になりました。
<末田政一 防災士(都祁)>

斑鳩町三室自主防災組織防災講演

令和元年10月27日(日)午前10時から、斑鳩町西公民館において、「三室地区自主防災組織・自治会」主催で、組織初めての防災講演会が行われました。参加者は、防災組織の役員さんや自治会の方々で、25名でした。奈良県防災士会から、板垣が講師として、「風水害のタイムライン」と題して、講演をしました。今回の関東・東北・長野の水害をふまえ、参加のみなさんが真剣に討議されているのが、印象的でした。

(報告者:板垣防災士)

御杖村防災訓練

 

令和元年10月6日(日)御杖村菅野体育館において、御杖村防災訓練が行われ、各地区の役員さんと一般参加者、役場職員合わせて約80名で訓練を実施しました。
第一部の避難訓練では御杖村の人口の約3分の1「480名」の方が参加されました。昨年の訓練の反省で、事前に役場から非常持出袋を配布した甲斐があって、多くの方が持出袋を持って避難をされていました。山間部は支援が遅れがちになるので、必要な物は各自で準備する素晴らしい取り組みだと思います。
第二部の防災訓練には奈良県防災士会から10名の防災士が参加。地震対応の寸劇、避難所講話の後、2班に分かれ「ロープワーク」と「身近な物を使った応急手当」を練習してもらいました。
御杖村防災訓練は今年2回目で、昨年度は奈良県自主防災支援事業として行われ、本年度は役場主体で開催されました。皆さん熱心に取り組まれていましたので、将来的には役場に頼らず地区ごとが主体になって継続して進めていけるようにアドバイスさせていただきました。
<末田政一 防災士>

天理市兵庫町防災訓練

令和元年9月22日(日)天理市兵庫町において南海トラフ地震(震度6強)を想定した「防災まちあるきマップ作成ツアー」が行われ、奈良県自主防災支援事業として奈良県防災士会から8名の防災士が訓練をサポートしました。第一部の「防災まちあるき」では兵庫町を4ブロックに分け、各ブロック10名程度の参加者に防災士が2名ずつ同行して、危険箇所の確認や災害時に役立つ場所や人材を探して歩きました。第二部では防災まちあるきで得られた情報を各ブロックの代表者が地図に書き込み、兵庫町全体の「防災まちあるきマップ」が出来上がりました。町内を防災目線で歩くことで、兵庫町のリスクと課題や長所を共有していただく機会になったと思います。

<小山英子防災士>

県防災総合訓練

 

令和元年8月31日朝9時から、桜井市芝運動公園で奈良県防災総合訓練が行われました。今年度は、豪雨により大規模の災害が生じたとの想定で、協力団体・企業63団体、行政機関27団体の参加で行われました。

奈良県防災士会は、避難所運営訓練(会場:総合体育館)を担当し、織田小学校区自治会・自主防災会と地域の方々とともに避難所の運営訓練を行いました。今回の訓練は、避難所運営・開設訓練ゲーム(通称:HUG)を図上ではなく、実際に人が演じる形(通称:人間HUG)で行い、参加者の方には避難所の雰囲気の体験と、実際に起こり得る問題などを知って頂きました。また、訓練では桜井市朝倉台自主防災会のご協力を頂き、私たちと一緒に訓練を進めました。

織田小学校区の役員さんには、事前研修を3回行ってもらいましたので、当日は、スムーズに進行することができました。課題としては、情報の共有などの問題点も浮き彫りにされてきました。   (報告:板垣防災士)

奈良市総合防災訓練

令和元年9月1日(日)奈良市役所、及び奈良市全市50地区57箇所の指定避難所において、奈良市総合防災訓練が開催され、3,601名の参加がありました。内訳は「災害対策本部 :80名、避難所配置職員:114名、自主防等従事者:1,115名、避難者参加:2,292名」です。

奈良市には現在765名の防災士がいます。その中で136名が奈良県防災士会に所属されています。総合訓練では各地区で同時に避難所が開設されましたので、防災士も各地元の地区で活躍していただきました。久しぶりに開催された奈良市総合防災訓練ですが、今回は災害対策本部と行政センターや出張所とテレビ会議を通じての連携、各避難所との連携訓練を行いました。写真の避難所は都祁地区の様子です。都祁で作成した避難所運営マニュアルに則り、自主防災役員と避難住民が協力し合って避難所開設を行いました。事前にしみんだよりで広報して、当日は9時30分に防災行政無線とエリアメールで地震発生訓練開始を伝えましたが、規模の割りには住民の避難者が少なかったと思います。

<末田政一 防災士>

三郷町三室地区「災害対応訓練」

令和元年6月30日、三郷町三室地区において、イメージTEN形式で「自主防災組織の災害対応訓練」が行われました。参加者は自治会長をはじめ三室地区22名の組長さん、民生委員さん、地区内の介護施設スタッフさんおよび近隣自治会から自主防担当者さんを迎え合計55名の参加となりました。

大規模地震災害を想定し、倒壊家屋からの救出、火災への対応、住民の避難誘導、負傷者の応急手当、避難所対応など、時系列での課題についてテーブルごとに話合い、改めて災害時の自助・共助について認識を深めました。参加者は、難しいながらも自身の防災意識を改める良い機会になり、大変有意義な訓練となりました。

<北村厚司 防災士>