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台風7号接近!台風に備えて下さい

強い台風7号は、8月14日(月)午前3時現在中心気圧は965ヘクトパスカル、最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルとなっています。
気象庁によると、速度が遅いため降雨量は8月1ケ月分相当の雨が降るとのこと。
最悪の場合、紀伊半島を縦断し奈良県内でも甚大な被害が予想されます。

防災士として台風に備えて下さい。
まず、自らの”命をまもる”行動をお願いします。
そして、早めの避難を呼びかけて下さい。率先避難者として行動して下さい。自治体が発令する「避難指示」にも素早い対応をお願いします。

また、事前に気象情報を入手しながら県内での浸水や河川増水に注意をはらい、地元自治体や自治会、自主防災会と連携しながら、台風に備えて下さい。

斑鳩町自主防災連絡会発足式

去る7月28日(金)、午後6時から斑鳩町役場地下大会議室において、「斑鳩町自主防災連絡会」の発足式が行われました。この発足式では、記念講演として「自分たちの町は自分たちでまもる」と題して、植村信吉防災士(県防災士会副理事長)が記念講演を行いました。講演を受けて各参加者は3グループに別れてそれぞれの自主防災会が抱える課題や現状を討議しました。各参加者からは、「情報交換をしたい」「自主防災組織がマンネリ化している」「いざという時は、お互いに協力できないか」等の意見が出され、非常に有意義な会議となりました。     (報告:植村信吉防災士)

体験型「避難所開設・運営訓練」 ~発災直後の初動開設訓練~

令和5年7月2日、上牧町上牧第2中学校体育館にて避難所開設の防災訓練が行われ、訓練の運営依頼を受けた奈良県防災士会から20名の人員を派遣し、避難所開設訓練の運営支援を行いました。訓練の参加者は約100名で役場職員、自治会役員、自主防災会の方々となっております。訓練参加者を避難所開設班と避難者役の2班に分け訓練を実施し、1回あたり約40分で交代し双方の体験をして頂きました。今回、上牧町にて準備されている、開設・運営に用いる「避難所開設用資機材」の使用(防災倉庫備蓄品)や、「段ボールベット」の組立、「パーティション」の組立、「プライベートテント」(2種)の組立訓練も取入れ、併せて「ラップ式非常用トイレ」、「ペット用同伴時のテント」、「災害時公衆電話(特設公衆電話)」、「電気自動車からの給電」、「充電式投光器」などの紹介と展示も実施されました。普段、見ることがない資機材の展示もあり、参加された方の理解が増え、訓練の関する一定の効果を得たと考えております。

今回の訓練は、発災直後の初動訓練と位置づけ、急性期における混乱を鑑みて、不十分な資機材と環境の中での避難所の開設を行うもので、これまでに同様な訓練や経験をなされた方も少なく、なにをして良いのか全くわからないのが、実情だったと考えます。実際に我々、防災士も避難所開設マニュアルなどを見聞きして、頭では理解している事も、いざ対面し大勢の人が同時に避難所施設に訪れる状況下において、動けない事がほとんどした。改善するには、訓練を重ねると共に、人と人の繋がり、コミュニティー内での協力、そして組織を作り強くし結束することが、運営の鍵となると改めて考えさせられました。個々の知識や技能だけで、何とかなるものではない。

訓練の最終として、訓練の振り返りを奈良県防災士会より申し上げました。今回想定した大きな地震などの災害発生時は、行政などの公助は期待できず。自分の生命は自分で守り、避難所の開設は、その地域の住民自らの共助で立ち上げ、工夫して運営を開始する必要があるとまとめられました。

訓練に際しては、多々行き届かない所があり、ご参加頂きました住民の方、ご依頼頂きました上牧町役場様には、ご期待に沿える内容とはならなかったと思います。アンケート結果やご助言、指導頂きました事に関しては、今後の訓練に生かす所存でございます。暖かいお言葉も頂戴する事もできた事は、感謝の念に堪えません。

(報告者:大坂間防災士)

上牧町訓練報告20230702

 

都祁中学校地震対応練習

令和5年7月4日(火)、奈良市立都祁中学校において、全校生徒を対象とした防災学習が行われ、地元自主防災会長でもある末田防災士が「地震対応練習」を行いました。ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)に合わせて毎年実施しています。

まず、各教室で地震対応の講義の後、放送を用いて3分間全生徒がシェイクアウトを実施しました。その後、安否確認のために体育館へ集合するのですが、通常の避難ルートにある防火扉をあらかじめ閉鎖して通れなくしておいたので、二年生と三年生は別ルートを通って体育館へ向かいました。一年生では学年担当の先生が一緒に移動しない行動を取り、行方不明の報告が出来るかを検証。三年生では担任の先生が避難ルート確認のため先に移動をしたところケガをした想定で寸劇をしてもらい、学年主任が付き添うため生徒だけで体育館へ移動して、状況を報告出来るかの練習を行いました。

その後の講義では命を守ること、シェイクアウトがキチンとされていたのかを確認しました。都祁中学校は避難所になっていて、地震の時は市の配置職員や自主防災役員が来られない時でも避難所が開設されることや、都祁では中学生が頼りにされていることを話しました。通常の避難訓練ではなく「地震対応練習」なので、練習は失敗してもいいし、何度やってもいい。やらされ感のある訓練ではなく、楽しんで続けていくことが大事なので、今回のような演出をしましたが、生徒の皆さんも先生方も楽しみながらもより実践的な練習が出来たと言って頂きました。

<末田政一 防災士>

平群町の災害リスクを知ろう(地震編)

令和 5年6月3日 平群町総合文化センターにおいて連続講座1回目が行われました。受講者は7名。前半は堀田防災士が近畿圏の活断層、熊本地震の被害状況、地震発生時に「あなたならどうする?」等命 を守るための心構えや備えを説明しました。後半は中戸防災士が平群町での自主防災会活動の一例として自身所属している椿台自主防災会の活動を紹介しました。

(報告:堀田 防災士)

三室自治会地域の役員を対象とした災害時の助け合いの意識の向上

令和5年6月18日(日)生駒郡三郷町の三室自治会館において、自治会主催の防災ワークショップとして4回目となる「自主防災組織の災害時対応訓練」が実施され、自治会役員や児童民生委員、小規模多機能ホームのスタッフの方など43名が参加しました。南海トラフ震源による震度6強の地震が三室を襲ったという想定で、シェイクアウトから訓練が始められ、ライフラインの途絶から家屋の倒壊、救出救護、火災の発生、避難誘導、補助避難所の運営など、時系列で次々と発生する普段考えたこともない課題に、皆さん真剣に話し合い取り組んでいただきました。訓練終盤に、もう一つの目的でもある本年度の組長全員の自主防災活動の班分けを行い、一人一人が災害時には率先して助け合うという自覚を持っていただく事と、今年一年間の防災訓練や自治会行事へのご協力をお願いしました。   (報告:北村防災士)

三郷中学校2年生防災訓練

  2023年5月17日(水)生駒郡三郷町の三郷中学校体育館において、教育委員会主催による「2年生の防災訓練」が行われ、2年生の生徒約180名が参加しました。講師陣として奈良県防災士会より植村相談役が参加。三郷町役場職員、消防団第2分団、西和消防署職員と三郷町自主防災ネットワークから9名の町内在住防災士が参加しました。また三郷町議会からも見学がありました。訓練は講演と実技訓練の2部構成で行われました。

冒頭、森宏範町長によるごあいさつの後、奈良県防災士会・植村相談役兼副理事長による「南海トラフ大地震について」という題目で講演があり、南海トラフ巨大地震に関する動画視聴の後、「災害へどう備えるか」「災害が起きたらどうすれば良いか」について、「自分が無事でないと人を助けられないこと、世界で起きる大地震の約20%が日本で発生していること」といった内容の話がありました。

講演の後は実技訓練となり、1.危険箇所クイズ(三郷町自主防災ネットワーク)、2.男子女子別の非常持ち出し袋(三郷町自主防災ネットワーク)3.三郷町の防災の取り組み紹介(町総務課)ダンボールベッドの組み立て(教育委員会)、5.応急手当(消防団)、6.AED講習(西和消防)の5つのブースを用意し、5クラスの生徒が20分ごとに各訓練をローテーションするという形式で実技訓練を受けました。

各ブースで生徒たちはこれまで知らなかったことや初めて体験することに対し熱心に取り組んでおり、非常に有意義な防災訓練となったようでした。

最後に三郷中学校の河野教頭先生が講評を述べ、生徒全員からの感謝の御礼を受け取り閉幕となりました。  <平本英人 防災士>

奈良市防災リーダー研修「マイ・タイムラインの進め方と練習」

令和5年2月6日(月)、奈良公園バスターミナルレクチャーホールにおいて、奈良市自主防災防犯協議会主催の防災リーダー研修が行われ、129名の方が受講されました。奈良市の自主防災組織のリーダーを対象とした連続講座の初日で、奈良県防災士会からは末田防災士がマイ・タイムラインを担当しました。
昨年度は「マイ・タイムラインを作ってみよう」とういう目的で、逃げキッドの作成に特化しましたが、二回目の方も半数近くあったので、今年は「マイ・タイムラインの進め方」と題して、「地域で広めるにはどうすればいいか」、「何のために作るのか」、「自分の家のリスクを知る」ということに重点を置きました。奈良市は大洪水のリスクが少ない地域が多いですが、内水氾濫や土砂災害などにも備えることや、マンション等で自宅が大丈夫でも、車やペットをどうするか、停電や断水にはどう備えるかを考えて作成してもらいました。非常持ち出し袋も多くの方が準備されていましたが、マイ・タイムラインで考えた準備を通して、本当に役立つ物が入っているのかを見直して頂く機会にもなりました。
<末田政一 防災士>

上牧町災害時対応訓練

令和5年1月15日。令和4年度上牧町社会福祉協議会主催の災害時対応訓練が行われ、地元の自主防災ネットワークの一員として参加しました。奈良県防災士会からは植村相談役兼副理事長が視察に来られました。

今年度は、ICTを活用した災害ボランティアセンター運営訓練となっており、情報の電子化(クラウド化)が図られています。

参加者はWEBにて事前参加登録を済ませており、当日の受付もスマートフォンなどの情報端末を用いて2次元コードをよみこむ方法でチェックイン。活動内容(マッチング内容)含めID化されておりクラウド上に情報管理がなされている。クラウド上にある情報へのアクセスも容易で、情報の追加付与もリアルタイムに反映され可視化される。よって従来の紙ベースでの煩わしい管理や集計なども不要で、飛躍的な運営効率の向上とスタッフの負担軽減になっている。(広域災害となると余計に運営スタッフの確保も限られる為、これまでの運用方法では困難となり改善が必要である。その為のIT化と訓練を通じたボランティアセンターの業務や運営人材の育成プログラムを兼ねている)

IT化することで、反面、参加者にとってはスマートフォンの操作含め情報端末の取扱いを強いられるので、苦手な方や不慣れな方にとっては難関そのものでもあった。今回はICTを活用した訓練が一つのテーマで有ると言う事で理解しなければならないのだが、参加者の方からは以前の方法が良いとの意見も相当数あったかと思います。この類は説明指導やアプリケーションのGUI設計によるところも大きいが、使う側のターゲット層の想定と訓練参加者の実際の層の違いもあるのではと思いました。自分自身も新たな取り組みの中で運営スタッフとして役割に従事させて頂きましたが、PDA操作(情報端末)、や映像によるオリエンテーションなど含め課題についても自己認識が出来ました。次回はそれを踏まえて対応出来ればと思っています。

参加される方々の中には、災害想定やインフラの状況などより、いろいろな見識をお持ちの方がおられるので、訓練方針や方法など見解の相違による議論も活発になされている場面も見受けられました。上牧町社会福祉協議会では、これまで11年もの訓練実績の上に今回の新たな試みが有ると説明回答されていた事、印象にのこっています。今年の訓練にて更に改善がなされ、より良い災害ボランティアセンターの開設と運営が出来るのではないかと思います。災害に限らず、何事もこれまでに学んだ事や経験、訓練以上の事は出来ないと思っていますので、このような機会を作って頂ける主催団体には感謝でしかありません。

[報告:大坂間防災士]

今里町防災訓練

令和4年12月11日(日)大和高田市今里自治会館ならびに今里町内において、今里町自治会自主防災会の主催により「防災講演会と防災まちあるき」が実施されました。本訓練は奈良県の「地域防災力支援ワークショップ・自主防災訓練支援事業」の一環として行われ、大和高田市からも支援を得て、今里町自治会の班長28人が参加しました。

講師には奈良県防災士会から植村防災士、村山防災士、板垣防災士、小山防災士の4名が招かれました。前半は小山防災士が「南海トラフ大地震について」と題して講演を行い、同じ海溝型地震である「東日本大震災」の発生の瞬間の映像をご覧いただくなどして、海なし県の奈良県であっても「南海トラフ大地震」が脅威となり得ることを紹介しました。後半は今里町を4つのエリアに分割し、4グループに分かれて「防災まちあるき」に出掛けました。参加者は「防災まちあるき チェックシート」を手に、南海トラフ大地震で想定される震度6弱〜6強の揺れが今里町を襲ったと想定して、「安全な場所」「災害時に役立つと思われる物や店」「災害時に役立つと思われる人」「危険と思われる場所や道路など」を確認して回りました。ふり返りの時間ではグループ内で意見集約した後、各リーダーが代表して発表を行い、参加者全員で情報を共有しました。

訓練後のアンケートでは、「南海トラフ地震といわれていても具体的に考える事はなかったが、今日のビデオを見て実感がわきました」「地域の危険な所、安全な場所が回ってみてよく分かりました」「普段上を見上げることがないので、かわら等の状況を確認出来てよかった」「消火栓がある場所がわかった」「井戸の使用が出来る所も数カ所あり、心強く思った」「このような研修、0回と1回とでは大きく違うので参加してよかった」「参加の皆さんと共に行動出来てよかった」「今里町の班長だけでなく、全員の人達(班毎に)体験できればいいと思いました」などの声が寄せられました。

<報告者 小山防災士>

20221211 今里町_活動報告&会計報告