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三郷中学校講演と実技

令和6年5月16日木曜日、生駒郡三郷町の三郷中学校体育館において2年生約180名を対象とした防災訓練が行われました。一昨年前から行われている学校行事で今回が3回目となります。NPO法人奈良県防災士会からは末田政一理事長と三郷町自主防災ネットワークの防災士9名が参加しました。

始めに木谷慎一郎町長によるご挨拶があり、続いて末田理事長から「災害に備える」というテーマでの講話を行いました。今年1月1日に起きた能登半島地震の話も交えながら、日頃の備えや災害時に自分の身を守るためにすることについてこと細かく解説され生徒たちも熱心に聞き入っていました。ご自身の特技として時折歌も歌われ拍手が起きるなど楽しい雰囲気の中で講話が進められました。その後は、5クラスに分かれて5つのブースを回るサーキット実習となり、地元三郷町の自主防災ネットワークの防災士9名による「危険個所クイズ」「非常持ち出し品の解説(男子、女子別)」が行われました。それぞれのブースで生徒たちは明るく熱心に聞き入り質問するなどして学んでいました。ほかのブースでは西和消防による「AED」、消防団による「応急手当」、町職員による「段ボールベッドの組み立て」なども実施され、生徒たちにとって大変有意義な防災訓練となったようでした。 (報告:北村防災士)

防災連続講座第1回「三郷町内の防災活動を知る」

令和6年2月24日(土)三郷町社会福祉センターにおいて、三郷町社会福祉協議会主催の防災連続講座第1回が開催されました。今年度で3年目を迎える本講座は奈良県防災士会の植村相談役がサポートを行っており、第1回には24名が参加しました。前半は「三郷町内の防災活動を知る」をテーマに、奈良県防災士会の伊東防災士と北村防災士により、各々の活動拠点である「城山台自主防災会」と「三室自治会防災部」における自主防災活動が詳しく紹介されました。後半は、奈良地方気象台で南海トラフ地震防災官を務められる森様より「地震に備えよう!〜正しい知識と防災〜」」と題してご講演を賜りました。三郷町が大きな地震に見舞われたらどうような被害が起こりうるのかを具体的にお話し頂き、地震災害への備えの必要性を実感する講座となりました。  (報告者:小山防災士)

 

奈良市防災リーダー研修 「災害ボランティアと災害時の受援力」

奈良市防災リーダー研修が、令和6年1月21日(日)、1月27日(土)、2月5日(月)、2月19日(月)の4日間、奈良公園バスターミナルレクチャーホールで開催され、延べ320名の方が受講されました。奈良市自主防災防犯協議会が主催する、地域防災リーダーのための講座で、今年で3回目になります。本年度の講座の内容は、奈良県防災リーダー研修や防災士養成講座に則ったカリキュラムで、土日と平日の選択制2日間受講頂くものです。奈良県防災士会からは末田防災士が「災害の備える」と「自主防災組織が行う各種訓練」を担当。植村防災士が「災害ボランティアと災害時の受援力」を担当し、同じ内容で2日間行いました。始めて受講される方も、今年で3回目の受講となる方もいらっしゃいましたが、能登半島地震のこともあり、皆さん真剣に受講されていました。奈良市は近年、幸いにして大きな災害に見舞われたことはありませんが、逆に経験が無いためリスク拡大の恐れや準備不足が懸念されています。広い奈良市の中で自主防災組織を通じて個人個人の対応力(耐久力)のアップに繋がれば嬉しいです。  <末田政一 防災士>

斑鳩町自主防災連絡会臨時総会

斑鳩町自主防災連絡会臨時総会にて植村副理事長が記念講演

去る2月18日(日)、14時から斑鳩町中央公民会にて「斑鳩町自主防災連絡会臨時総会」が開催されました。総会では、会則の変更や新役員の選出等が審議され全て承認されました。総会後には記念講演として植村副理事長が「自主防災活動の活性化をめざして」と題して記念講演を行いましたが、本題の前に本年1月1日に発生した能登半島地震への支援活動で珠洲市へ入ったこともあり、現地の被災状況や課題などが報告され、引き続き支援に入ることも報告されました。講演を受けて、参加者が4つのグループに別れて意見交換が行われ、参加者が熱心に協議される姿が印象的で、今後、斑鳩町での自主防災活動の活性化が期待されます。

(報告:植村防災士)

三宅町総合防災訓練

令和6年2月3日(土)三宅町文化ホールにおいて、三宅町総合防災訓練が開催されました。参加者は自治会や自主防災会の役員さんなど総勢100名で、町内4ブロックに分かれて訓練は行われました。前半は、植村防災士による「能登半島地震について〜被災地は今〜」の現地レポートに始まり、奈良県防災士会から6名の防災士が講師を務めて、南海トラフ地震を想定した「地震時タイムライン研修」を行いました。後半は、参加者がグループ毎に4つのブースを順に回って「土嚢作り(三宅町)」「車椅子体験(三宅町社会福祉協議会)」「AED訓練(磯城郡消防署、女性消防団)」「簡易トイレ作り(奈良県防災会)」を体験していただきました。どの訓練にも参加者の皆さんはとても熱心に取り組んでおられ、大変充実した時間となりました。

(報告者:小山防災士)

木津川上流部減災対策協議会合同幹事会(担当者会議)

木津川上流部大規模水害・土砂災害に関する減災対策協議会 第16回合同幹事会 報告

今般 奈良県防災士会として 題記会議に参席しましたので概要を下記報告致します

・日時 2月1日(木) 14時~16時半

・zoomによるWeb会議

・参加 木津川上流部の京都府、三重県の地方自治体、河川事務所など

奈良県関係、県河川整備課、宇陀市、御杖村、奈良地方気象台、奈良県防災士会(日本防災士会奈良県支部)

防災士会では京都府支部と三重県支部が参加

・議事

・令和5年度の取組について

報告書を提出している各団体から報告があった

奈良県防災士会からは、前もって理事長に作成してもらった報告書に基づいて取り組み状況を説明した

・自主防災会や自治会・行政に対して災害の備えの講演やアドバイスの実施

・メディア出演による防災啓発と広報活動 について

防災士会報告は奈良県だけだったが、京都の田中支部長から水害に対するマイ・タイムラインを実施しているが、どこまで住民の中に届いているか、住民活動に反映されているか見えてこない。施策はないのかとの発言があったが、フォローはされなかった

・流域治水プロジェクト2.0について今後進めるとの話の中で、2040年頃には雨量は現在の1.1倍、流量は1.2倍、洪水発生は2倍になると試算されているとの報告。

・河川事務所からの報告で、名張市と宇陀市において水害・土砂災害に関する住民アンケートを実施した。ほとんどの設問に対して、認知度は1割程度と低かった。これからの施策を進める上で、自分事化を如何に進めるかが今後の課題と提起された。

・防災・減災に向けたソフト対策について、意見照会がされた

新年度は ①まるごとまちごとハザードマップ ②マイ・タイムライン作成講座について計画を作成し、流域内への浸透を図りたいとの意見照会があった。

(報告:杵島防災士)

都祁中学校全校生徒対象防災学習

令和6年1月19日(金)、奈良市立都祁中学校において全生徒を対象とした防災学習が行われ、都祁地区自主防災会長でもある末田防災士が「HUG(避難所運営ゲーム)」を行いました。都祁中学校では年数回の防災学習の一環として、この時期に毎年HUG(避難所運営ゲーム)を実施してきましたが、近年はコロナ禍の影響で、密にならない「ひとりHUG」や「マイ・タイムライン」を行っていました。本年度は実に4年ぶりのHUGで、1限目2限目は三年生、3限目4限目は二年生、5限目6限目は一年生と、計3回のHUGで丸1日の講義となりましたが、大いに盛り上がりました。 3年生は独自性があり避難所に対するそれぞれの考え方が見えたり、2年生は効率よく段取りを進めていったり、1年生はワイワイ楽しみながら取り組んでいたりと三者三様で、大人だけで考えるHUGとは違っていつも新しい発見があり、逆に勉強させてもらっています。 都祁は面積の割りに人口が少なく高齢化が顕著ですので、昼も夜も都祁にいる中学生を頼りにしています。生徒達も自分たちが役に立てることを実感してくれていて、都祁の安全のための有意義な一日となりました。<末田政一 防災士>

法隆寺防災訓練

令和5年12月12日(火)法隆寺の聖徳会館において、斑鳩町・法隆寺主催の防災訓練が行われました。2014年から毎年実施されている本訓練は今年で10回目を数え、毎回、斑鳩町の要請を受けて奈良県防災士会が支援をしています。今年は奈良県防災士会から防災士11名が参加し、地元自治会や自主防災組織、法隆寺の僧侶など31名の皆さんを対象に「シェイクアウト訓練」や「地震時タイムライン研修」などを行いました。シェイクアウト訓練は石川防災士、地震時タイムライン研修は村山防災士、講評は植村防災士がメイン講師を務めました。

本訓練は当日放送の奈良テレビ「ゆうドキッ!」で取り上げられ、斑鳩町の中西和夫町長や法隆寺の古谷正覚管長がシェイクアウト訓練に取り組んでおられる様子などが紹介されました。

(報告者:小山防災士)

三郷町の行政や地域の防災について知り災害時に自分の身を守ることを学ぶ

令和5年10月4日(水)生駒郡三郷町の町立三郷北小学校において、4年生を対象の防災授業がおこなわれました。3クラス87名が参加し、三郷町自主防災ネットワークの防災士ら9名で役場総務課、消防団第2分団とともに防災体験ブースの指導をしました。授業は体育館でおこなわれ、最初に役場総務課から三郷町の取り組みやハザードマップや避難についての説明などがあり、次に消防団から大和川氾濫時に実際に住民を救助した時の体験談がありました。続いて三郷町内の自主防災組織の活動について、三室自治会防災部の北村防災士よりお話をしました。防災訓練や地域のお祭りなどのイベントに積極的に協力し「人と人とのつながり」をつくる活動を紹介し、危険箇所クイズでは児童といっしょに地震が起きたときの危険なところを考えました。またシェイクアウト訓練を行いました。続いて各クラスの代表の児童で段ボールのブロック塀体験を行いました。通学中に地震が起きたときにブロック塀や石垣のそばで身を守る行動を取ると下敷きになるので安全な位置まで離れてから身を守る行動を取りましょう、という訓練です。普段やらないことはいざという時にもなかなか出来ません。だからこそ何度も訓練しましょうとお話しました。最後は全員を二分して「新聞紙スリッパづくり」と「非常持ち出し品の説明」を20分ずつ交代で体験していただきました。指導にはそれぞれ三郷町自主防災ネットワークの防災士らが担当しました。「新聞紙スリッパ」は両足分をつくり実際に履いて歩いてもらいました。

「非常持ち出し品」は男子と女子で持ち物が変わるので分かれての説明をしました。児童たちも先生方も楽しく体験していただいたようでとても有意義な防災についての学習の機会になったようでした。   【報告:北村防災士】

地震時のマイ・タイムライン

令和5年8月26日(土)河合町立高塚台集会所において、高塚台自主防災会主催の防災講演会が行われました。奈良県安全・安心まちづくりアドバイザーとして奈良県防災士会から村山防災士と小山防災士の2名が派遣され、約30名の参加者に「南海トラフ地震発生を想定したマイ・タイムラインの作成」に取り組んでいただきました。緊急地震速報発令から時系列で発災後48時間までの行動を用紙に記入してもらい、その後、東日本大震災の映像を観てもらい、解説を交えて振り返りを行いました。

奈良県は津波の心配がないため、南海トラフ地震を脅威と考えている人は少なかったです。振り返りでは、家屋倒壊や家具転倒などによる危険性を認識していただき、海無し県の奈良県であっても南海トラフ地震への備えが必要であることを強調しました。    <報告:小山防災士>