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大宮地区防災防犯協議会・三笠公民館 防災訓練・避難所HUG

令和7年6月22日(日)奈良市三笠公民館3階集会室において、大宮地区防災防犯協議会と三笠公民館の共催により「防災訓練・避難所HUG」が開催されました。参加者は26名で、3班に分かれて避難所運営ゲーム(HUG)に取り組んでいただきました。講師は奈良県防災士会が務め、進行役は小山防災士、ファシリテータは村山防災士と西田防災士が担当しました。大宮地区は日頃から防災活動に力を入れておられる地域だけあって、どの参加者もとても熱心に訓練に取り組まれていました。ゲーム終了後の質問タイムでは、応急危険度判定士の方から解説をいただくなど、とても有意義な意見交換の場となりました。

<報告:小山防災士>

香芝市防災講演「みんな(男女)の視点で考える防災)

さる4月11日(金)、香芝市総合福祉センターにおいて香芝市「人権を確かめ合う日」が開催されました。この人権を確かめ合う日は県内各地で開催されているもので、今回は香芝市の要請を受けて避難所運営や自主防災会活動において男女共同参画の視点から「みんな(男女)の視点からの防災」と題して話をしてほしいとの依頼を受けて植村相談役が赴きました。植村防災士からは、能登半島地震への支援活動から見えてきたものとして、避難所の現実、被災地の実態等を報告するとともに、女性が自主防災活動や避難所運営に携わるのは、日頃からの行動が大事であることを中心に講演を行いました。参加された方々は熱心に聞きながらメモを取る等、この課題への熱意が伝わるひと時となりました。

<報告:植村信吉防災士>

 

平群町防災講演会 避難所運営ゲーム(HUG)

令和7年2月27日(木)14時から16時まで、平群町総合文化センターくまがしホールにて平群町地域自主防災組織連絡協議会防災講演会「避難所運営ゲーム(HUG)」を開催いたしました(5班構成)。本日のテーマとしては参加者が自らの地域で「避難所運営ゲーム(HUG)」を開催し、防災意識を高めることに寄与することを目的としました。理事長よりスライドにて過去や最近の災害地の写真等で災害の凄さを再認識し、次に避難所運営ゲームの説明、その後ゲーム開始となり15時過ぎにゲームは終了。振り返りタイムでは各班での困りごとや対応方法をそれそれの班から発表し、末田理事長からコメントして頂きました。各班から出た項目は「病人」、「同行家族としてのペット」、「トイレ」、「喫煙者」、「バスツアー外国人」、「掲示板の記載」、「各イベント」、「ホームレス」、「炊き出しコーナー」等でした。皆さんが楽しく熱心にしておられたのが良かったです。<堀田防災士>

令和6年度 奈良県防災士会 研修会

2月24日(月・祝)王寺町地域交流センター(リーベルホール)において令和6年度防災士会研修会が2部構成で実施されました。今回は奈良県との共催で、合計145名の参加がありました。末田理事長の開会あいさつの後、第1部は八木沢理事より「能登半島地震支援報告」と題して、昨年元旦の発災以降、奈良県防災士会として行った支援について報告がありました。第2部の研修は石川県防災士会副理事長 大月真由美様より「能登半島地震!そして豪雨!~能登の現状と私たちの支援活動~」をテーマに講演をいただきました。講演に先立ち植村相談役から、「奈良県防災士会が支援に入った珠洲市で継続的に支援に入っておられた大月様から多くを学ばせていただいた事」、「お仕事と支援活動でご多忙の中で駆けつけていただいた事」、「リアルなお話から私たちが考えなければならないことに関するヒントがたくさんいただけるであろう」との紹介がありました。発災直後の現地は道路の寸断のみならず、海岸線の隆起により港が使えず「支援に入りたくても入れない状況」であったことに触れられ、多くの避難所が開設されている珠洲市への避難所運営のお手伝いに入ることとなった経緯についてお話がありました。私たち防災士の活動は自己完結が原則である中、少し意外であったのは、避難している方から一緒に食べることを勧められたら、状況によっては一緒に食べてもらうほうが良いことについてのお話でした。避難所にいる人同士だと、自分のしんどさと同様の思いの人にはなかなか本音を言えないということを伺うととても納得できるお話でした。全体を通じて、参加者のみなさんが熱心に聞き入る姿が印象的でした。ライフラインの復旧もままならない中で、即時対応を求められることや、衛生上の習慣をつけるための具体的なアイディア、そしてストレスのたまるであろう子どもたちを頼りにすることで彼らの自己有用感を刺激しながら避難所の安全安心を確立されていった姿に、私たちが考えなければならないこと、そして頑張らなければならないという勇気をいただけたご講演でした。    〈岡本防災士〉

都祁中学校防災学習(HUG)

令和7年1月16日(木)、奈良市立都祁中学校において二年生(3限目4限目)と一年生(5限目6限目)を対象とした防災学習が行われ、都祁地区自主防災会長でもある末田防災士が「HUG(避難所運営ゲーム)」を行いました。都祁中学校では年数回の防災学習の一環として、この時期に毎年HUGを実施しています。

2年生は2回目ということもあり、効率よく段取りを進め、1年生は全員が一緒になって考えながら取り組んでいました。通常HUGはPowerPointを使って説明を行いますが、授業時間内で短いこともあり、例年口頭だけで説明をしてゲームを行いながら慣れていってもらう方法で行っていますが、対応力の高さと独創的な考え方には感心させられます。

都祁中学校は市の指定避難所(二次避難所)になっていて、中学校が避難所になるときは大変な状況に宇陥っていることが予想されます。面積の割りに人口が少なく高齢化が顕著ですので、昼も夜も都祁にいる中学生を頼りにしていて、生徒達も自分たちが役に立てることを実感してくれています。いつもながら新しい発見があり、都祁の安全のための有意義な一日となりました。

<末田政一 防災士>

               

               

 

川西町 人権教育研修講座「避難所運営ゲームHUG」

令和6年8月23日(金)川西町人権教育推進協議会主催の「避難所運営ゲームHUG」が川西町文化会館サークル室ABCで行われました。学校関係、人推協関係、婦人部、役場、県・町会議員、自治会員と様々な分野から36名が参加され、奈良県防災士会の防災士6名がグループ毎にファシリテーターを務めました。次々とやっている避難者に、どのグループも熱心に意見を出し合いながら対応されていました。後半の振り返りでは、参考になる意見が次々と出され、参加者全体で共有することが出来ました。  <報告:小山防災士>

避難所支援活動

4月30日早朝から5月2日の18時頃まで石川県珠洲市正院町の避難所となっている正院公民館へ支援活動に入らせていただきました。

石川県支部による避難所支援活動としては最終となる日程で、奈良県防災士会の被災地支援活動第6陣と7陣の間の支援活動でした。活動予定の前日の4月29日の暗くなる前に道の駅すずなりに到着。この日はここで車中泊し翌日7時に公民館を訪問しました。

責任者の小町館長の到着を待つ間、ロビーで避難者の方々とコーヒーをいただきながらご挨拶。8時過ぎに到着された小町館長や地区長様とご挨拶し三日間の活動の予定について打ち合わせをさせていただきました。活動内容としては主に以下です。

・地震で被害のあった公民館の施設、設備の修理や復旧、困りごとへの対応

・避難者さん用の物資と倉庫の支援物資の整理や調整、毎日届けられるお弁当などの配布のお手伝い

・メディアやボランティア、支援業者などの訪問に対する対応

・正院町第一団地(仮設住宅)の集会場の運営の支援

・正院小学校からの依頼への対応

などです。

市から毎日届けられるお弁当は110食あり、在宅避難や仮設住宅からも受け取りに来られます。ただこのお弁当の支給は食中毒の懸念から5月14日で終了となるようです。公民館は館の半分だけ上下水道が復旧しており水洗トイレは何不自由なく使用でき食事も市の配給のお弁当の余りを頂けました。電気も使えてお湯も沸かせるしテレビも見れ、また就寝は守衛も兼ねて事務所のソファを使わせていただいたので三日間の滞在で不自由に感じることは何もありませんでした。倉庫のシャッターは昨年5月の地震でも故障したそうですが今回はフレームが歪み完全な復旧には至らなかったのが残念でした。小町館長が不在中の深夜9時には消灯と玄関自動ドアオフの確認、早朝6時に復旧作業なども代行させていただきました。

仮設住宅の正院町第一団地の集会場では連日なにかしらのイベントを看護学会のボランティアが支援されており机やいす、その他の備品の依頼を公民館へ依頼され要望の物品を移送するなどの作業も行いました。女性スタッフばかりなので男手はたいそう有難い様子でした。避難所でも皆さんと仲良くしていただき、一緒にくつろいだりする時間もあり色々とお話もさせていただきました。

3日目最終日の5月2日には正院小学校の校長先生からのご依頼で避難所だった時の3階へまとめた机、椅子、石油ストーブ、灯油の入ったポリタンクや備蓄の水などの1階への荷下ろしや、2階のガラスの陳列棚の片づけと清掃を教頭先生らと作業しました。お昼には集会場でのIHクッキング教室へお招きいただき住民の方々と一緒にご相伴に預かりました。夕方には小町館長の発案で公民館の玄関を花で飾ろうということで、小学校の児童らと一緒に花苗のプランターへの植え替えを行いました。

そのあと、奈良へ帰るため皆さんへご挨拶し帰路へ着きました。

小町館長や地区長様、地域ボランティアの皆様には大変お世話になり、避難者の方々も「もう帰るの」「また来てなあ」と言っていただき、それなりに避難所運営の支援が出来たのではないかと思います。

4月21日に避難所を正院小学校から移転されましたが、30日の時点で公民館に避難されている方は消防団の方も含めて10名でした。うち2組のご家族は正院町の2次仮設住宅に当選されたとのことで5月8日の説明会の後、公民館から移られるそうです。ご自宅が半壊、準半壊の方の仮設住宅当選はまださきのようで、報道で水道が50%復旧したと伝えられているのも道路下の本管の話で、各家庭への支管の復旧率はこの時のお話で12%とのことでした。

防災士会としての被災地の避難所支援活動はこれで終了とのことですが避難者さんがさらに減少することで今後正院公民館の避難所運営をどうするかも大きな課題です。  (報告:北村防災士)

能登半島地震珠洲市小学校避難所運営支援(3月2日~9日)

3月2日8:00に奈良を出発し、16:00に珠洲市に到着しました。小学校避難所の本部ミーティングが18:00から毎日開かれるので参加しました。19:30から、歯磨きのウッドチップの配置作業(毎日の防災士の作業)を実施し、21:00の消灯時間となりました。3月3日は、石川県支部の女性会員さんが、ちらし寿司を作るために来られ、大月さんに挨拶した。避難所での作業は、主に2台あるシャワー装置の維持管理作業の補助で、そのほかにはダンボールの整理、地元公民館の倉庫の廃棄物運びだし、割れた窓にブルーシート張り付けの作業を行った。避難所での生活で、困ったことは、①排水が流せないこと。②トイレが、外の仮設トイレ(年寄りは、夜中に2・3度トイレに行く。)で、長靴履いて、防寒具着て、懐中電灯持って行く。③朝、顔を洗っていない。良かったことは、①小学生の八幡太鼓・龍笛を聞けたこと。②避難所の運営に携わっている地元の人が、みんな明るいこと。③外部からのボランティアさんの炊き出しが美味しかったこと。もちろん避難所の炊き出しもほんと、美味しかったです。3月9日は、朝から吹雪もようで、スタッドレスタイヤ履いてた価値があり、15:30に我が家に帰りつきました。(報告:板垣防災士)

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能登半島地震:珠洲市内での復興支援活動「第2陣」(2月10・11・12日)

発災直後から被災地で支援活動を続ける日本防災士会石川県支部の応援要請を受けて、第2陣が現地へ入りました。第2陣は、植村副理事長以下、北村、東、大坂間、辻本、川口、矢作防災士の7名です。現地では、石川県支部の指示を受けて避難所での運営支援と、珠洲市災害VCの要請を受けた被災家屋での支援活動に別れて行動しました。避難所支援では、仮設住宅への引越し支援や避難所運営の手伝いを行い、被災家屋のかたづけでは散乱する家財道具と廃棄物の処理運搬作業となりました。11日は、長野県支部の宇佐美事務局長と笠原防災士も行動を共にしました。この日は、昼食を取っている時に珠洲市を震源地とする震度4の地震に見舞われ、慌てて避難行動を取らざるを得ない事態となり、未だに地震が続いている被災地での支援活動であることを実感しました。また、宿泊場所は避難所の一部屋を間借りしている関係で、4名が避難所の理科室で、3名は車中泊という厳しい条件での活動でした。
また、避難所の目の前に仮設住宅が建設され入居が始まっていることもあり、北村、東防災士が石川県支部の依頼を受けて、中野防災士(石川県支部)や市職員の奥佐さん(理学療法士)とともに仮設住宅での訪問聞き取り調査を行いましたが、入居者に高齢者が多い事から様々な課題が浮き上がりました。
※聞き取り調査の詳細は、別紙参照
(報告:植村信吉防災士)