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王寺町住民ワークショップ

2022年12月10日(土)王寺町政策推進課が主催する町民ワークショップ「ゲームで学ぶ防災編」が開催

され、一般公募で計36名、王寺町役場より7名、奈良県立大学より6名の計49名、及び奈良県防災士会から

は村山防災士、板垣防災士、八木沢防災士の3名がワークショップに参加しました。

コロナ禍でもあり、各会場では席の間隔を空ける等の感染症対策を十分実施した上での開催でした。

午前は南義務教育学校太子学舎で南エリア地区の方が参加。政策推進課 村田様、自治連合会会長井村様より開会

挨拶を頂きました。続いて王寺町防災士ネットワーク 池田会長による避難所運営ゲームHUGの説明があり、通常

HUGで使用する学校の図面ではなく、王寺町の指定避難所「いずみスクエア」を想定。実際に災害が起きた際使用

する避難所想定なだけに、参加された方々にも緊張感が伺え

ました。5つに分けたテーブルには、住人・役場職員・大学生が交互に入り、自己紹介が終わるとゲーム

開始。初めて体験される方もおり、次々と繰り出される避難者カードに戸惑いながらも、みんなで意見を

出し合いながらゲームを進めました。途中村山防災士が緊急地震速報を鳴らし、机の下へ避難する様

指示する場面もありました。ゲーム終了後は他のテーブルの見学をし、自分のチームと異なる運営をし

ている状況は、皆さん非常に参考になった様です。総評を奈良県立大学 高津教授より頂き、午前のワー

クショップは終了しました。午後は北義務教育学校へ場所を移し、防災士ネットワーク訓練部会が主

となり、中央エリア・北エリアの住民の方々とHUGを行いました。振り返りでは、ペット・トイレ・ゴミ・歩行

困難な方への対応・個室とアリーナとの振り分け等、チームで課題となった事が発表されました。

今回のHUGは、1つのテーブルに行政・地域住人(自治会長)・大学生が同じ課題を共有し、意見を出す

貴重な場であったと感じます。防災をきっかけとした各地域との横のつながりが、今後の町づくりの基本

になると感じたワークショップでした。奈良県立大学 高津教授 学生の皆様、長時間お付き合い頂き

ありがとうございました。

<報告:八木沢 防災士>

奈良県防災士会 スキルアップ研修会の案内 (12月18日開催)

奈良県防災士会 スキルアップ研修会の案内

過日、会員様には掲題の研修についてご案内を行っておりますが開催日が近づきましたので、改めて案内致します。詳しくは、添付の資料を御覧ください。

【スキルアップ研修会】
[日時]2022年12月18日 10:00~14:50
[場所]三宅町文化ホール
[参加費]無料
[参加資格]奈良県防災士会会員(賛助会員含む),本年度のリーダー研修受講者で当日入会頂ける方

・出来るだけ来場の際は公共交通機関のご利用をお願いします。

[研修テーマ]
①10:00~10:50
「研修・実技訓練の進め方と注意点」
「災害発生時の防災士の行動」
(講師:植村相談役兼副理事長)

②11:00~11:50
「避難所開設・運営訓練の進め方(HUGを含む)
(講師:末田理事長)

③13:00~13:50
「マイ・タイムライン研修の進め方」
(講師:末田理事長)

④14:00~14:50
「地区防災計画の進め方」
(講師:植村相談役兼副理事長)

各セッション 各自、自由聴講頂けます。
事前登録の必要は有りませんが、開始時間の5分前までに受付し入場ください。
ご協力をお願いします。

 

奈良DWAT避難所開設・運営訓練

令和4年11月17日 奈良県災害派遣福祉チーム(奈良DWAT)様からの要請を受け、体験型「避難所開設・運営訓練」を実施しました。奈良県防災士会からは植村、堀田、小山、村山(千)、板垣、杉村、杵島、大坂間の8名が参加。

奈良DWATは、災害時に、避難所等に福祉専門職のチームを派遣し、高齢者、障害者、乳幼児等の要配慮者に対し適切な福祉支援を行うことにより二次被害の防止を図ることを目的とした組織です。今回、奈良DWAT隊より22名の方が参加されました。

日頃から社会福祉、保健衛生について専門的に業務を行われている方々に対しての研修会という事で、一般住民の方への避難所開設訓練とは少し違う緊張をしながら実施しました。今回の目的は、DWAT隊の活動は発災後、急性期頃からの活動となる為、発災直後に避難所の開設を担う事はない為、まずは自らが被災者住民となり、避難所を開設する要領や想定される事象(要配慮者への支援や避難住民からのお困りごとなど)に対して、「運営する立場の視点から避難所開設」について学習頂く事を目的としています。コロナ禍における留意点、対応すべき事なども含め取組んで頂きました。事前の学習として、植村副理事長(兼相談役)より資料に基づき説明がなされ、その後、参加者を約半数づつ、避難所開設班と避難住民役に分かれて頂き、それぞれについて体験頂きました。避難所開設、運営については、最初に運営の要である指揮統制役を男女1名づつに担当頂き、開設に必須となる、事前受付(一次)や二次受付、ゾーニングなどの役割(担当)を決めて頂きました。住民役の方には、健康で無事に避難された方、要配慮者の方、避難途中にて発見した事象(事故など)を伝える方、車両にて避難された方、ペット同伴者などを想定として迫真の演技を行って頂きました。

訓練開始時は、バタバタした状況でしたが、時間と共にさすが DWATチームと感じさせる、チーム内の協力や限られた資機材、備品を工夫され。指揮統制役を中心に各自判断し、指示も的確で全体が非常にスムーズでした。その場対応で困難なニーズや事象も温かく対応さており、我々も勉強になりました。我々もこのような団体と関わりを持たせていただきました事、有り難く思います。

<報告:大坂間防災士>

日本防災士会女性防災推進委員会主催スキルアップ研修の案内 12月6日

【研修テーマ】メディアでは報道されない防災の課題を見つめる

[案 内」
皆さんはご存知でしたか?
メディアもあまり取り上げてこなかった、避難所での隠れた性被害の実態。
犠牲者が出ないよう、防災士としてしっかり防犯対策が出来るように知識・技術を身につけたいと思います。
さらに各地で起きている災害について、防災先進県でも大変だった現状の対策を検証してみたいと思います。

開催日時:2022年12月6日(火)20:00~21:30
講  師:防災アドバイザー 岡部 梨恵子 氏
対  象:日本防災士会会員(男女共にご参加頂けます)
申込方法:https://questant.jp/q/IJPX5RE1
締  切:12月3日(土)
開催方法:Zoomによるオンライン開催
参加費用:無料

詳細は、チラシをご覧ください。

メディアでは報道されない(吉川企画)-1

奈良県総合防災訓練

令和4年10月23日(日)9時30分より、橿原市運動公園を会場として、58回目の奈良県総合防災訓練が、3年ぶりに開催されました。奈良県防災士会からも、研修参加希望者13名を含み27名が参加し、避難所開設・運営訓練及びアセスメント担当の団体の受け入れを行いました。避難所会場の変更等、バタバタしていましたが、バルーンシェルター(避難所としては狭小サイズ)を使用することとなりました。が、当日設置が遅れ、避難者受け入れ時刻になっても、準備が間に合わない状況になり、避難者と運営者が一緒に、間仕切りを設置し、入居してもらうことになりました。実際の災害時の状況を作り出してしまい、参加者には良い体験になったようです。避難所運営は、臨機応変に対処せなあかんなーと、つくづく感じました。(報告者:板垣防災士)

三郷町北小学校防災研修

令和4年10月5日(水)生駒郡三郷町の町立三郷北小学校4年生の「奈良県の災害について学ぶ」という授業のひとつとして「行政と地域の取り組みについて」の授業が行われました。1限目は、4年生131名が体育館に集まり、役場総務課の職員から行政の取り組みとして避難所や防災備蓄倉庫の紹介、ハザードマップの見方や大和川が増水したときの画像などを見ました。次に地元の防災士から自治会や自主防災での訓練の様子や防災かまどベンチなどが紹介され、「いざというときの助け合いの輪をつくる」という活動の目的が説明されました。続けて行ったシェイクアウトではみんなよく訓練しているようで、しっかりと身を低くして頭を守る行動が出来ていました。休憩を挟んで2時限目は4クラスに分かれて「非常持ち出し袋」「新聞紙スリッパ」「段ボールのブロック塀体験」「危険箇所クイズ」という4つのブースを、10分ごとにローテーションしながら学んで回りました。各ブースには指導担当として三郷町自主防災ネットワークで呼びかけた有志の皆さんのほか、NPO法人奈良県防災士会からも講師の方に来ていただきご指導いただきました。参加した児童たちはみな元気で、活発に各ブースを楽しみながら学んでいて、指導した防災士諸氏も終わった後に「子供たちに元気をもらって自分たちも楽しかった」と感想を述べていました。小学校での防災訓練や授業のお手伝いは、地元の防災士にとっても念願であったので、今回は初めての取り組みでしたが、教える側と学ぶ側両方にとってたいへん有意義な行事になったと思われます。(報告:北村防災士)

平群町連続講座第三回

令和4年9月10日(土)、平群町総合文化センターにて「くらしに活かす防災講座 第三回(避難所開設講座)」が開催されました。町内防災士や自主防災役員など16名の方に受講頂きました。第1部は、コロナ禍における避難所開設の資料動画を視聴頂き、第2部は、南海トラフによる地震が発生した想定で、発災時の避難行動から避難所開設まで要点や多様化する避難所運営での留意点について大坂間防災士より講話がなされました。受講者からは、「避難所開設の実際について全般的に知識を深めることができました」や「講座の内容が具体的になってきて、分かりやすくなってきた」とのお声を頂いた一方で、テーマとなっている「くらしに活かす防災講座」から外れていると厳しいご意見も頂きました。昨今、豪雨等による自然災害も増加傾向で被害も甚大化しており、避難(難を避ける)の対応力も防災の一つであると考えております。今後も、ご意見は真摯に受け止め、よりよいニーズに合った研修が出来るように工夫してまいります。 ( 報告:大坂間防災士)

220910 平群町連続講座(第3回)_活動報告書

三郷町三室自治会「自主防災組織災害対応訓練」

令和4年6月26日午後、生駒郡三郷町三室自治会防災部主催として三室自治会館において「自主防災組織災害対応訓練」が実施され、自治会の本年度の役員や児童民生委員、小規模多機能ホームのスタッフなど34名が参加しました。講師には地元防災部のリーダーで奈良県防災士会講師の北村防災士が担当しました。

イメージTEN形式で大規模地震災害の発生を想定し、自治会の役員が地域の代表として自助、共助をどうやって進めていくのか、という10の課題に向き合って話し合い意見交換をしていただきました。家屋の倒壊、救出救護、火災の発生、災害対策本部や救護所の設置や防災倉庫の備品のリストから何をどう使うのかなど、そして新型コロナウイルス感染防止対策はどうするのか、などの課題に真剣に取り組んでいました。質疑応答では「ハザードマップは三郷町だけだが隣の斑鳩町へ避難してもよいのか?」「地域の医師や看護師の名簿などは作成してあるのか?」「指定避難所に避難すればどれくらいの食事などの配給を受けられるのか?」など、非常に現実味のある質問も多数あり講師からそれぞれ説明を行いました。時系列でどんどん課題が出てきて最初は茫然とされる場面もありましたが、本当に災害が起きたとき大変な事態になるのだという認識を持っていただけたと感じました。

毎年変わる役員の方々ですが当該訓練も毎年繰り返すことで同じ認識を多くの住民の方々に持っていただき、それが地域の防災力の向上につながっていって欲しいと思います。<北村防災士>

三郷町福祉避難所「マイ・タイムライン」

令和4年6月5日午前、生駒郡三郷町の三郷中学校に併設された福祉避難所でもある「武道場」にて、三郷町役場総務課主催の「自主防災ワークショップ」が実施され、三郷町内の自主防災組織や自治会の防災担当者など、18地区から27名が参加しました。講師には奈良県防災士会 植村相談役が来られ「大型台風接近を想定したマイ・タイムライン」の実習を行いました。前半は時系列順に普段からの準備、天気予報などの情報収集、2日前、1日前の避難情報や警報に対してどう動くべきか、地域でどのように助け合えばよいかなどを各自がマイ・タイムラインに書き込んでいきました。後半は振り返りとして、情報の伝え方や地域としての避難の在り方など「地区防災計画」として防災士や防災担当者がどう対応すべきかを説いていただきました。

質疑応答でも「水害の心配のない地区はこのタイムラインをどう生かせばよいか」「民生児童委員などと要支援者の情報共有をしたいがなかなか同意してもらえないのでどうすれば良いか」「指定避難所まで遠いので近くに指定避難所を計画してもらえないか」など、非常に切実ともいえる質問があり植村相談役からアドバイスをいただきました。次に町内在住の北村防災士から地区防災計画についての説明と、防災とSDGsを結び付けた家庭でできるツールの紹介がありました。奈良県生駒郡三郷町は令和元年7月にSDGs未来都市に選定されSDGsに関する様々な取り組みを行っており、日常的なSDGsに関わる活動が、「地球環境保全」や「人と人とのより良き人間関係作り」に役立つことから家庭や地域防災にも繋がることになるとして三郷町の自主防災活動補助金の対象として承認されたという報告もありました。

最後に澤美穂防災士からご自身が参加されている「三郷町自主防災ネットワーク」について紹介がありました。コロナ禍でもグループLINEで気づきや情報を発信、共有し、意見交換を行い、植村相談役にアドバイザーとしてご協力いただき、zoomでオンライン勉強会も行って来たことをアピールし、有事の際は被害情報も共有し、公の救助を待つよりも先に災害の少なかった地区の自主防災チームが資機材を持参し、救援救助に向かう、お互いを助け合える関係性を築き、防災、減災につながる、命を守る活動を一緒にしていきましょうと呼びかけました。

終了後2つの自主防災の代表が賛同しグループにご加入いただきました。各地区の年間防災計画も共有し、訓練を見学し合いながら防災訓練のアイデアをもらい、お互いに切磋琢磨し自主防災のレベルをあげていければと思います。

<北村厚司 防災士>

三郷中学校2年生防災訓練

 

2022年5月16日(月)生駒郡三郷町の三郷中学校体育館において、教育委員会主催による「2年生の防災訓練」が行われ、2年生の生徒約190名が参加しました。講師陣として奈良県防災士会より植村相談役が参加。三郷町役場職員、消防団第2分団、西和消防署職員と三郷町自主防災ネットワークから9名の町内在住防災士が参加しました。

訓練は講演と実技訓練の2部構成で行われました。

冒頭、森宏範町長によるごあいさつの後、奈良県防災士会・植村相談役による「災害に備える」という題目で講演があり南海トラフ巨大地震に関する動画視聴の後、「災害へどう備えるか」「災害が起きたらどうすれば良いか」について語られ、中学2年生の生徒たちに「高齢者や小さな子供たちに手を差し伸べてほしい、避難する際や避難所でまわりの大人たちの手の届かない避難者への手助けなど出来ることで良いのでお手伝いをしてあげてください」といった内容のお話をされました。

講演の後は実技訓練となり、1.ダンボールによるブロック塀倒壊体験(植村相談役)、2.男子女子別の非常持ち出し袋(三郷町自主防災ネットワーク)、3.危険箇所クイズ(三郷町自主防災ネットワーク)、4.ダンボールベッドの組み立て(役場職員)、5.応急手当(消防団)、6.AED講習(西和消防)の六つのブースを用意し、6クラスの生徒が20分ごとに各訓練をローテーションするという形式で実技訓練を受けました。

どのブースでも生徒たちは熱心に取り組んでおり、これまで知らなかったことや初めて体験することもあり非常に有意義な防災訓練となったようでした。

最後に三郷町自主防災ネットワークの代表として奈良県防災士会から北村防災士が講評を述べ、生徒の代表からの感謝の言葉を受け取り閉幕となりました。  <北村厚司 防災士>