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三室自治会地域の役員を対象とした災害時の助け合いの意識の向上

令和5年6月18日(日)生駒郡三郷町の三室自治会館において、自治会主催の防災ワークショップとして4回目となる「自主防災組織の災害時対応訓練」が実施され、自治会役員や児童民生委員、小規模多機能ホームのスタッフの方など43名が参加しました。南海トラフ震源による震度6強の地震が三室を襲ったという想定で、シェイクアウトから訓練が始められ、ライフラインの途絶から家屋の倒壊、救出救護、火災の発生、避難誘導、補助避難所の運営など、時系列で次々と発生する普段考えたこともない課題に、皆さん真剣に話し合い取り組んでいただきました。訓練終盤に、もう一つの目的でもある本年度の組長全員の自主防災活動の班分けを行い、一人一人が災害時には率先して助け合うという自覚を持っていただく事と、今年一年間の防災訓練や自治会行事へのご協力をお願いしました。   (報告:北村防災士)

大和高田市手をつなぐ育成会タイムライン研修

令和5年5月26日(金)大和高田市総合福祉会館(ゆうゆうセンター)会議室において、大和高田市手をつなぐ育成会主催よる防災研修会が行われました。本研修会は大和高田市手をつなぐ育成会の総会行事の一環として企画され、会員に加えて来賓としてご来席の県議会議員や市議会議員からも数名が参加されました。講師として奈良県防災士会から6名が招かれ、植村防災士がメイン講師を務めて総勢24名の皆さんに「地震発生時のマイ・タイムライン作成」に取り組んでいただきました。サポート役の防災士はフロアを回って参加者に声掛けをし、考えるきっかけを一緒に探りました。議員のお一人は「タイムラインということで、発災時どうするかということを考えてみると、できていないと感じた」と感想を言われました。会の方も「家具転倒防止や耐震などは対処している」と答えられましたが、「実際災害が起こったときに向けての対策はしていない」「近所でも今まで助けていただいていた方たちが高齢になられ、頼れる人がいない」などと話しておられました。そのためか、避難所に行くというよりは、自宅避難をベースに考えておられる方が多いようでした。助け合える、困っている時に「助けて」を言えるような近所づきあいが、できるといいなと感じました。

<報告者:大北防災士>

都祁中学校防災学習「都祁の防災とマイ・タイムライン」

令和5年1月26日(木)、奈良市立都祁中学校において全生徒を対象とした防災学習が行われ、都祁地区自主防災会長でもある末田防災士が「マイ・タイムライン」を行いました。都祁中学校では年数回の防災学習の一環として、この時期に毎年HUG(避難所運営ゲーム)を実施してきました。本年度は都祁の防災の紹介と、マイ・タイムラインを通して、都祁住民の災害への耐久力アップを目指しました。
まず「何のために」マイ・タイムラインを作成するのか、洪水の心配が少ないところでは何に気をつけるのか、自分たちはどう行動するのかを、都祁のリスクと備えを交えながら講義を行い、チャイム休憩のあとに逃げキッドを使用して実技練習をしました。逃げキッドのチェックシートでは、都祁は山間地域なので個別にリスクを確認して、自宅が安全なところは逆に迎えてあげる側になるとか、備えの六つの例を順番に並べる所では、国交省の説明では「避難完了」の前に「安全なところに移動を開始する」を入れると想定されていますが、先に避難をしてから状況を確認したり着替えたりするといった意見も出るなど、中学生の柔軟な考え方に関心しました。出来上がったマイ・タイムラインをみんなで見せ合いをして、ゲーム機の準備とかを、急いで自分のシートにも書き入れるなど、楽しそうに盛り上がっていました。
高齢化が進んでいる中で、中学生は昼も夜もいてくれるので都祁ではいつも頼りにしています。1限目2限目は三年生、3限目4限目は二年生、5限目6限目は一年生と丸1日の講義となりましたが、今日のマイ・タイムラインを家族に伝えてもらうことで、生徒たちの認識も、豪雨災害への耐久力もアップしますし、都祁全体の安全にも繋がる有意義な1日となりました。
<末田政一 防災士>

 

「地震災害を想定した防災・防災タイムラインを通して知的に障がいがある人の支援を考える」

2月2日(木)、奈良県社会福祉総合センターにて、一般社団法人奈良県手をつなぐ育成会主催の「地震防災・地震防災タイムライン」研修会が行われ、奈良県防災士会からは植村副理事長を始め、板垣、小山、村山、杉村、山口の6名の防災士が参加しました。今回の研修会は、昨年1月に開催された「先手防災、どう動く“時系列の防災行動計画 タイムライン”(水害編)」に続くもので49名の方が参加されました。今回のテーマは「知的障がいがある家族とともに、災害時どのように行動したらいいのか」を一緒に考えるというスタイルで行い、参加された方々が災害への日頃の対策への強い関心をお持ちであることを感じました。

事前に災害がある程度予測できる水害(台風)時と違い、事前に予期できない地震災害に備え、どのように対策するのか。講座では奈良県防災士会の植村防災士が講師を務め、研修の最初に「大切なことはまず行動を起こすこと」「まずは、障がいがあるご家族を含め、ご家族分の非常時持出袋の準備からまず始めてほしい」とお伝えしました。研修は、参加者のお住いの地域の地震時の危険度や家庭での地震への対策等のチェックリストに記入することから始まり、災害時にどのような行動をするかとして、「マイ・タイムライン」を作成していただきました。どんどん書き進められる方がいる一方で、「何も考えていなかった・・・。」と手が止まって考え込んでおられる参加者もおられたことから、防災意識の格差をどう埋めて行くのか大事であることを実感しました。また、途中緊急地震速報の音を実際に聞いていただき、参加者に机の下へ避難する安全行動(シェイク・アウト)訓練を行っていただきました。たった15秒の訓練でしたが、実際の地震発生時にはもっと長く揺れが続くであろうことを体感していただけたのではないかと思います。

最後の質疑応答の時間には、「自宅避難の場合緊急物資は届けてもらえるのか」「福祉避難所について」等の切実で具体的な質問が寄せられ、植村防災士より「普段から地域の防災訓練等に参加し、災害時に支援が必要な家族がいることを知っていただく」「声をあげることの大切さ」等の回答させていただきました。今回の研修をきっかけに「我が家はどうする?」を各家庭で相談し、日頃からの準備をしていただければと思います。  (報告:山口防災士)

 

令和4年度スキルアップ研修

奈良県防災士会令和4年度スキルアップ研修を12月18日日曜日に三宅町文化ホールにて開催しました。

当日は、47名の防災士が末田理事長、植村副理事長の熱心な講義を受講しました。

テーマは「研修・実技の進め方と災害発生時の防災士の行動」「避難所運営訓練の進め方」「マイ・タイムラインの進め方」「地区防災計画の進め方」の4講座、それぞれ50分間の内容でした。

受講者からは、「まちあるきの視点について」「集団を統制するコツについて」といった質問があり、それぞれ講師が答えました。

講義の合間では、参加された防災士同士のつながりのために挨拶するシーンもあり有意義な1日となりました。

講師役を務められた末田理事長、植村副理事長、ならびに受付や物販など運営にご協力いただいた皆さまありがとうございました。

王寺町住民ワークショップ

2022年12月10日(土)王寺町政策推進課が主催する町民ワークショップ「ゲームで学ぶ防災編」が開催

され、一般公募で計36名、王寺町役場より7名、奈良県立大学より6名の計49名、及び奈良県防災士会から

は村山防災士、板垣防災士、八木沢防災士の3名がワークショップに参加しました。

コロナ禍でもあり、各会場では席の間隔を空ける等の感染症対策を十分実施した上での開催でした。

午前は南義務教育学校太子学舎で南エリア地区の方が参加。政策推進課 村田様、自治連合会会長井村様より開会

挨拶を頂きました。続いて王寺町防災士ネットワーク 池田会長による避難所運営ゲームHUGの説明があり、通常

HUGで使用する学校の図面ではなく、王寺町の指定避難所「いずみスクエア」を想定。実際に災害が起きた際使用

する避難所想定なだけに、参加された方々にも緊張感が伺え

ました。5つに分けたテーブルには、住人・役場職員・大学生が交互に入り、自己紹介が終わるとゲーム

開始。初めて体験される方もおり、次々と繰り出される避難者カードに戸惑いながらも、みんなで意見を

出し合いながらゲームを進めました。途中村山防災士が緊急地震速報を鳴らし、机の下へ避難する様

指示する場面もありました。ゲーム終了後は他のテーブルの見学をし、自分のチームと異なる運営をし

ている状況は、皆さん非常に参考になった様です。総評を奈良県立大学 高津教授より頂き、午前のワー

クショップは終了しました。午後は北義務教育学校へ場所を移し、防災士ネットワーク訓練部会が主

となり、中央エリア・北エリアの住民の方々とHUGを行いました。振り返りでは、ペット・トイレ・ゴミ・歩行

困難な方への対応・個室とアリーナとの振り分け等、チームで課題となった事が発表されました。

今回のHUGは、1つのテーブルに行政・地域住人(自治会長)・大学生が同じ課題を共有し、意見を出す

貴重な場であったと感じます。防災をきっかけとした各地域との横のつながりが、今後の町づくりの基本

になると感じたワークショップでした。奈良県立大学 高津教授 学生の皆様、長時間お付き合い頂き

ありがとうございました。

<報告:八木沢 防災士>

奈良県防災士会 スキルアップ研修会の案内 (12月18日開催)

奈良県防災士会 スキルアップ研修会の案内

過日、会員様には掲題の研修についてご案内を行っておりますが開催日が近づきましたので、改めて案内致します。詳しくは、添付の資料を御覧ください。

【スキルアップ研修会】
[日時]2022年12月18日 10:00~14:50
[場所]三宅町文化ホール
[参加費]無料
[参加資格]奈良県防災士会会員(賛助会員含む),本年度のリーダー研修受講者で当日入会頂ける方

・出来るだけ来場の際は公共交通機関のご利用をお願いします。

[研修テーマ]
①10:00~10:50
「研修・実技訓練の進め方と注意点」
「災害発生時の防災士の行動」
(講師:植村相談役兼副理事長)

②11:00~11:50
「避難所開設・運営訓練の進め方(HUGを含む)
(講師:末田理事長)

③13:00~13:50
「マイ・タイムライン研修の進め方」
(講師:末田理事長)

④14:00~14:50
「地区防災計画の進め方」
(講師:植村相談役兼副理事長)

各セッション 各自、自由聴講頂けます。
事前登録の必要は有りませんが、開始時間の5分前までに受付し入場ください。
ご協力をお願いします。

 

奈良DWAT避難所開設・運営訓練

令和4年11月17日 奈良県災害派遣福祉チーム(奈良DWAT)様からの要請を受け、体験型「避難所開設・運営訓練」を実施しました。奈良県防災士会からは植村、堀田、小山、村山(千)、板垣、杉村、杵島、大坂間の8名が参加。

奈良DWATは、災害時に、避難所等に福祉専門職のチームを派遣し、高齢者、障害者、乳幼児等の要配慮者に対し適切な福祉支援を行うことにより二次被害の防止を図ることを目的とした組織です。今回、奈良DWAT隊より22名の方が参加されました。

日頃から社会福祉、保健衛生について専門的に業務を行われている方々に対しての研修会という事で、一般住民の方への避難所開設訓練とは少し違う緊張をしながら実施しました。今回の目的は、DWAT隊の活動は発災後、急性期頃からの活動となる為、発災直後に避難所の開設を担う事はない為、まずは自らが被災者住民となり、避難所を開設する要領や想定される事象(要配慮者への支援や避難住民からのお困りごとなど)に対して、「運営する立場の視点から避難所開設」について学習頂く事を目的としています。コロナ禍における留意点、対応すべき事なども含め取組んで頂きました。事前の学習として、植村副理事長(兼相談役)より資料に基づき説明がなされ、その後、参加者を約半数づつ、避難所開設班と避難住民役に分かれて頂き、それぞれについて体験頂きました。避難所開設、運営については、最初に運営の要である指揮統制役を男女1名づつに担当頂き、開設に必須となる、事前受付(一次)や二次受付、ゾーニングなどの役割(担当)を決めて頂きました。住民役の方には、健康で無事に避難された方、要配慮者の方、避難途中にて発見した事象(事故など)を伝える方、車両にて避難された方、ペット同伴者などを想定として迫真の演技を行って頂きました。

訓練開始時は、バタバタした状況でしたが、時間と共にさすが DWATチームと感じさせる、チーム内の協力や限られた資機材、備品を工夫され。指揮統制役を中心に各自判断し、指示も的確で全体が非常にスムーズでした。その場対応で困難なニーズや事象も温かく対応さており、我々も勉強になりました。我々もこのような団体と関わりを持たせていただきました事、有り難く思います。

<報告:大坂間防災士>

日本防災士会女性防災推進委員会主催スキルアップ研修の案内 12月6日

【研修テーマ】メディアでは報道されない防災の課題を見つめる

[案 内」
皆さんはご存知でしたか?
メディアもあまり取り上げてこなかった、避難所での隠れた性被害の実態。
犠牲者が出ないよう、防災士としてしっかり防犯対策が出来るように知識・技術を身につけたいと思います。
さらに各地で起きている災害について、防災先進県でも大変だった現状の対策を検証してみたいと思います。

開催日時:2022年12月6日(火)20:00~21:30
講  師:防災アドバイザー 岡部 梨恵子 氏
対  象:日本防災士会会員(男女共にご参加頂けます)
申込方法:https://questant.jp/q/IJPX5RE1
締  切:12月3日(土)
開催方法:Zoomによるオンライン開催
参加費用:無料

詳細は、チラシをご覧ください。

メディアでは報道されない(吉川企画)-1

奈良県総合防災訓練

令和4年10月23日(日)9時30分より、橿原市運動公園を会場として、58回目の奈良県総合防災訓練が、3年ぶりに開催されました。奈良県防災士会からも、研修参加希望者13名を含み27名が参加し、避難所開設・運営訓練及びアセスメント担当の団体の受け入れを行いました。避難所会場の変更等、バタバタしていましたが、バルーンシェルター(避難所としては狭小サイズ)を使用することとなりました。が、当日設置が遅れ、避難者受け入れ時刻になっても、準備が間に合わない状況になり、避難者と運営者が一緒に、間仕切りを設置し、入居してもらうことになりました。実際の災害時の状況を作り出してしまい、参加者には良い体験になったようです。避難所運営は、臨機応変に対処せなあかんなーと、つくづく感じました。(報告者:板垣防災士)