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都祁中学校防災学習(HUG)

令和7年1月16日(木)、奈良市立都祁中学校において二年生(3限目4限目)と一年生(5限目6限目)を対象とした防災学習が行われ、都祁地区自主防災会長でもある末田防災士が「HUG(避難所運営ゲーム)」を行いました。都祁中学校では年数回の防災学習の一環として、この時期に毎年HUGを実施しています。

2年生は2回目ということもあり、効率よく段取りを進め、1年生は全員が一緒になって考えながら取り組んでいました。通常HUGはPowerPointを使って説明を行いますが、授業時間内で短いこともあり、例年口頭だけで説明をしてゲームを行いながら慣れていってもらう方法で行っていますが、対応力の高さと独創的な考え方には感心させられます。

都祁中学校は市の指定避難所(二次避難所)になっていて、中学校が避難所になるときは大変な状況に宇陥っていることが予想されます。面積の割りに人口が少なく高齢化が顕著ですので、昼も夜も都祁にいる中学生を頼りにしていて、生徒達も自分たちが役に立てることを実感してくれています。いつもながら新しい発見があり、都祁の安全のための有意義な一日となりました。

<末田政一 防災士>

               

               

 

都祁地域合同防災訓練

令和6年12月1日(日)大和高原都祁地域において、都祁地域4地区の自主防災会と消防団の合同で「都祁地域合同防災訓練」が実施され、約200名の参加をいただきました。奈良県防災士会からは都祁地区の自主防災会長でもある末田防災士と都祁地区の防災士が参加しました。都祁地域には4つの旧小学校区に各一次避難所がありますが、今回は大災害を想定して2次避難所の都祁中学校を会場として実施。災害時には自主防災会会長をはじめほとんどの役員が一次避難所を担当しているため、2次避難所は慣れていない方が集まることが予想されます。今回の訓練では予め何の準備もせず、住民集合の9時から一斉にスタートだったので、もちろん受付も何もなく、初めての方はその時点で戸惑われていました。一応役割分担とタイムラインを冊子で全員に配布しましたが、体育館には机もスリッパも何もなく、自分たちで考えながら、全員が班分けのリボンを付けて手分けして避難所を開設しました。総務班と情報班は受付を設置、施設班は体育館に一人分の区画割りを養生テープで行い、物資班は非常食の配布。救護班も役割をこなし、全員が協力することで予定の45分間で避難所開設が出来ることが証明されました。

都祁消防団は早朝から都祁全域をパトロールと訓練の広報を行い、その後避難所に駆けつけて、広報指導分団の講義と防災○×クイズを担当。○×クイズでは全員に景品もあり盛り上がりました。消防団との連携テストでは、消防団と自主防災会のデジタル簡易無線が繋がらず、奈良市消防団で秘話コードが設定されていてお互い繋がらないことが判明し今後の対応に繋がりました。山間部は孤立の恐れがあるため、初動時は自分たちの地域だけで対応をする必要があります。今回はコロナ禍で久しぶりの方や初めて参加の方も多く、有意義な訓練となりました。

<末田政一 防災士(都祁)>

「能登半島地震・豪雨災害~支援活動から見えてきたもの~」

平群町社会福祉協議会の依頼を受けて社協職員の方々を対象に植村信吉防災士がプリズム平群において防災講演を行いました。テーマは、「能登半島地震・豪雨災害支援活動から見えてきたもの」です。社協職員の方が対象ということで、発災時に災害ボランティアセンターを運営する側の様子や福祉サービス提供者として現地の状況を伝えてほしいとの要望でした。ただ、能登での支援活動ではそこまで詳細なことはわからいとしながらも、避難所での支援活動の様子や被災者の方から直接聞いた話などを伝えながら、現地で感じたことを講演として話しました。参加した職員の方々は、非常に熱心に講演を聞いておられるとともに「災害に備える」のは自分の事と理解されていましたし、何より発災直後は、「隣・近所が頼り」として自分が支援している人たちの隣・近所で事前に頼んでおく事の大事さに気づかれたようです。

<報告:植村信吉防災士>

川上村東川地区避難計画書(地区防災計画)作成(8垣内分)

令和6年10月26日(土)川上村東川(うのがわ)地区において地区防災計画の作成が行われ、奈良県防災士会から9名の防災士が参加しました。地区防災計画の手本にしたいとのことで、県からも視察に来られました。取り組みにくい感じのある地区防災計画ですが、今回はまず避難計画を作成して、その後に要支援者プランや避難所開設運営と分けて作成してもらうことで無理なく取り組んで頂けて、手作り感のある良いものが出来ました。

今回の工程は、まず6月に打合せののち、7月に住民に向けて最初の説明会を行い、9月に防災士7名が住民の皆さんと歩きながら、危険箇所や一時避難できる場所などを調査した結果を地図にまとめ、地域の特性や社会の特性、垣内ごとに避難計画を文章にまとめたものを住民主導で作成しました。この後は役場の協力を得て活字清書と印刷をした冊子を全戸配布して、最後にまとめの説明会を実施する予定です。

避難計画の作成はもちろんですが、なにより住民の皆さんが改めて地域の事を考える切っ掛けになったことが良かったと思います。東川地区は伊勢湾台風の際に大きな被害を受けていて、ほとんどの地域が土砂災害警戒エリアにあり、避難が遅れると孤立してしまう集落も多くあります。今回の避難計画が生きた計画になるように、また繰り返し作成頂けるような練習の機会になりました。

<末田政一防災士>

令和6年度奈良県防災総合訓練 リアル避難所開設・運営訓練、医療アセスメント訓練

令和6年10月20日(日)奈良市都祁生涯スポーツセンターにおいて、令和6年度奈良県防災総合訓練が開催されました。奈良県下から80機関が参加して被災地訓練と避難所訓練が行われ、奈良県防災士会は六郷地区自主防災防犯会の45名が「リアル避難所開設・運営訓練及び医療アセスメント訓練」に取り組まれるのを支援しました。訓練指導は末田理事長が務め、奈良県防災士会の防災士23名は運営本部のサポートや避難者役、在宅避難者のサポートなどを担当しました。

避難者受入では居住スペースがほぼ埋まった頃に要介護5の高齢者が毛布担架で担ぎ込まれて対応に苦慮する場面や、在宅避難者対応で電話が繋がらないなかでの連絡方法をどうするかなど、被災地で起こり得る課題がリアルに再現されました。振り返りで末田理事長は「六郷地区の皆さんは訓練前訓練の甲斐もあって、とてもよく頑張られました」と評価されました。六郷地区自主防災防犯会の牧田会長は「これまで自分達のところで災害は起こらないと思っていたが、訓練を通じて地元でも災害は起こるかもと考えるようになった」と締め括られました。今回の一連の訓練が六郷地区の皆さんにとって「災害を自分事として考える」きっかけになっておりますように。  <報告:小山防災士>

奈良市六郷地区訓練前訓練「リアル避難所開設・運営訓練」

令和6年10月6日(日)旧六郷小学校体育館において、令和6年度奈良県防災総合訓練の訓練前訓練が行われました。奈良市危機管理課の指導の下、六郷地区自主防災防犯会の45名が「リアル避難所開設・運営訓練」に取り組みました。奈良県防災士会の防災士26名は運営本部のサポートや避難所開設をお手伝いするとともに、聴覚障害者や車椅子利用者、赤ちゃん連れのママやペット連れ、足を骨折して毛布担架で担ぎ込まれるケガ人など、様々な支援と必要とする避難者をリアルに演じました。六郷地区の皆さんは声を掛け合い、一人一人が積極的に動いてこれらのニーズに対応されていたことを、植村相談役は講評で高く評価されました。(報告:小山防災士)

防災訓練への協力要請

10月6日(日)及び10月20日(日)の訓練は、定員に達しましたので、お手伝いの募集は終了します。沢山のご協力ありがとうございました.

なお、10月20日(日)奈良県総合防災訓練は一般見学可能です。
この機会に是非とも会場にお運び下さい。
詳細につきましては奈良市の下記ホームページをご覧下さい。
https://www.city.nara.lg.jp/site/bousai-saigai/159729.html
現地に駐車場はありません。見学の方は駐車場とシャトルバスを確認いただいて自己判断でお願いします。

 

①避難所開設の事前研修(奈良県防災総合訓練の事前訓練)

日時:10月6日(日)13:00~15:00
場所:旧六郷小学校 (奈良市都祁)
内容:リアル避難所開設訓練
募集数:20名→25名→28名→募集終了

②奈良県防災総合訓練(避難所開設・運営訓練)
日時:10月20日(日)9:00~11:30
場所:都祁生涯スポーツセンター(駐車場は都祁行政センターで一緒にシャトルバスで会場に行きます)
内容:避難所開設訓練、医療アセスメント訓練
募集数:20名→30名→43名→募集終了

協力参加いただける方は、奈良県防災士会メール「mail@bousainara.com」まで、「住所、氏名、年齢、メールアドレス(FAX番号)、携帯番号、参加希望イベント名」を記載して各訓練の2週間前までにお申し込み下さい。
メールができない方のみFAX「050-3488-8178」でも申込みできます。

★携帯メールご使用の方は返信がとどかないことがありますので、必ず「mail@bousainara.com」が受信できる設定(アドレス許可)をお願いします。

川西町 人権教育研修講座「避難所運営ゲームHUG」

令和6年8月23日(金)川西町人権教育推進協議会主催の「避難所運営ゲームHUG」が川西町文化会館サークル室ABCで行われました。学校関係、人推協関係、婦人部、役場、県・町会議員、自治会員と様々な分野から36名が参加され、奈良県防災士会の防災士6名がグループ毎にファシリテーターを務めました。次々とやっている避難者に、どのグループも熱心に意見を出し合いながら対応されていました。後半の振り返りでは、参考になる意見が次々と出され、参加者全体で共有することが出来ました。  <報告:小山防災士>

(連続講座)平群町の災害リスクを知ろう 

平群町の災害リスクを知ろう ①

令和6年6月8日(土) 平群町総合文化センター2階研修室ABにて令和6年度連続講座第1回を開催。①「平群町の災害リスクを知ろう!」②「防災かまどベンチ」を堀田防災士が講演。地震、大雨等のリスクをハザードマップ等を参考にしながら講演、防災かまどベンチについてはきっかけから設置までを講演しました。

「安全に避難しよう!」避難時や避難所で車いすが必要な人がいたら?②

令和6年7月6日(土) 平群町総合文化センター2階研修室ABにて令和6年度連続講座第2回を開催。平群町社会福祉協議会より3名職員を派遣していただき、避難時や避難所で「車いす」が必要な人がおらられた場合どのようにしたら良いかを動画や講演及び体験を通じて学びました。

「地震に備えよう!正しい知識と防災」③

令和6年8月3日(土) 平群町総合文化センター2階研修室ABにて令和6年度連続講座第3回を開催。奈良地方気象台より2名職員を派遣していただき、奈良県の地震リスク、気象庁が発表する地震情報地震への備え等を学びました。また、震度観測機器にて震度体験を行いました。奈良県の震度観測点は51地点、平群町には2地点、全国では約4400地点あることを学びました。液状化についても学びました。

(報告:堀田防災士)

連続講座第2回

連続講座第3回

 

南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」発表される

8月8日、宮崎県日向灘を震源とする地震(震度6弱)を受けて、気象庁は専門家らで構成される評価検討委員会を招集し、2017年11月の制度導入後初となる「巨大地震注意」を発表しました。

しかし、この南海トラフ臨時情報を認識している県民が少ない(認知度約3割弱)ということを踏まえ、防災士会会員の方は、「過度に恐れず備え点検をする」こと、「普段より起きやすくなっていること」を伝え、注意を促して下さい。

具体的には、

  • 家具の固定や備蓄
  • 避難ルート、避難所の確認
  • 家族との連絡手段

等が挙げられます。

1週間ほどと言われる警戒の期間も、地震の起きやすさと、人が警戒をもち続けられる期間との兼ね合いで決められた経緯があります。1週間が過ぎても、備えが必要であることを伝え広めて下さい。

会員の皆さまにおかれましては、以上の現状をご理解の上、何かあれば即応できる体制と準備をお願いします。

奈良県防災士会理事長 末田政一