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「地域防災力向上に関する協定書」十津川村

1月29日(水)15:00から、十津川村役場において、奈良県防災士会と十津川村役場との「地域防災力向上に関する協定書」の締結式が行われました。奈良県防災士会としては、初めての地域自治体との「地域防災力向上に関する協定書」です。各集落の地区防災計画の作成および運用に係る住民への指導助言や防災訓練の指導員派遣を通して、十津川村の地域防災力向上に向け、協力していきたいと考えています。参加防災士は、植村・奥田・板垣・村山・佐古でした。

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法隆寺防災訓練

令和元年12月17日(火)法隆寺境内において、南海トラフ地震を想定した避難誘導訓練が行われました。法隆寺と斑鳩町の主催による本訓練は今年で6回目を数え、参加者100名のもと、奈良県防災士会からは6名の防災士が参加しました。「大講堂」前で植村防災士がシェイクアウト訓練の指導・講評を行い、観光客の避難誘導訓練、「聖徳会館」での避難所開設訓練、自主防災組織2団体による活動発表の後、植村防災士が「大規模地震発生!その時、どう動く?」と題して防災講演を行いました。
避難誘導訓練では、観光客役の女性が「この壁大丈夫かな」と危険箇所に気付いたり、町や寺の職員が「瓦が落ちてくるかも知れないので頭を守って避難して下さい」と呼び掛けるなど、災害現場を具体的に想像した行動が見受けられました。防災講演では、南海トラフ地震発生後にケガなく生き残ったとして、時系列で「発災直後」「発災後1時間〜半日」「発災後半日〜1日経過」「避難生活開始」のそれぞれの段階でどう動くべきかが具体的に紹介されました。参加者の皆さんは熱心に耳を傾け、どの訓練にも真摯に取り組まれる姿が印象的でした。
<報告者:小山防災士>

奈良市都祁地域合同防災訓練

 

令和元年11月30日(土)大和高原都祁地域において「都祁地域合同防災訓練」が実施され、都祁地域4地区の自主防災役員・消防団・協力住民140名の参加をいただきました。奈良県防災士会からは6名の防災士が参加しました。
大地震発生時には各避難所の開設が必要となることから、今回の訓練は都祁地域(都祁・六郷・並松・吐山)の指定避難所と届出避難所8箇所すべてを同時開設して、その役割分担と、消防団・行政センターとの連携を図りました。奈良市の奈良盆地東縁断層帯を震源とする大地震が発生。奈良市中心部が大混乱で災害対策本部の連絡が取れず、避難所配置行政職員も来ないと想定し、都祁地域のみで対応、都祁行政センターに仮本部を設置して各避難所と消防団が協力して避難者対策にあたる練習を行いました。
奈良市平城地区と神功地区自主防災会から参加いただいた方と防災士で役割を設定し、「非常食・薬・おむつが欲しい」という要望や、「骨折・インフルエンザ・容態急変」のサクラや身元不明の犠牲者まで設定し、避難所と消防団の対応を検証もしました。なにかことが起こるとどうしても消防団に頼ってしまうところがあったので、火災の誤報も流して消防団の対応訓練と共に避難所役員も自分たちで考える練習にしました。
都祁地域は大和郡山市より広い面積です。今回の訓練では「都祁地域は震度5弱」の設定で携帯電話も使用できましたが、連絡手段の多様化のため準備した「デジタル簡易無線」が大いに役立ちました。また作成済みの避難所運営マニュアルの見直しも併せて行いました。
山間部は孤立の恐れがあるため、自分たちの地域だけで対応をするという、他ではまだ実施していない内容の訓練でしたが、都祁地区では5箇所の避難所を開設したため役員が分散し、避難所本部を設置する小学校が重鎮役員ばかりになるという問題も発覚したりと、非常に有意義な訓練になりました。
<末田政一 防災士(都祁)>

大宇陀小学校防災訓練

 

11月12日(火)に、宇陀市大宇陀小学校において、夏季休業中の教職員研修会に引き続き、児童・保護者向けの防災講演を行いました。 当日は、①児童・保護者が体育館に集まり児童向けのお話。②児童が教室に戻ったのちに保護者向けの講演。③保護者参加のもと、学校の引き渡し訓練 の順で行われました。 児童向けのお話では、阪神淡路大震災の映像(コンビニなどの陳列物が崩れ落ちる様子など)を見た後、何人かの児童に前に出てきてもらい、教室や下校中のブロック塀脇などで地震に遭った時のシェイクアウト訓練を行いました。教室を想定した場面では日ごろの学校での訓練の成果が表れていましたが、通学路を想定した場面ではブロック塀を想定した段ボールの下敷きになってしまいました。改めて児童全員で地震に遭遇した場所での対応のポイントが確認できました。 保護者向けの講演では、『家庭ですべき災害への備え』と題し、自分自身や家族を守るために知っておくべき〈地震や水害に関する知識〉〈「避難」の考え方〉〈日ごろの暮らしの中でできる備え(寝る時、かたづけ、買い物)〉について情報を共有し、「命を守る」ということについて考えました。 大宇陀小学校では初めてとなる、保護者参加の引き渡し訓練。これまで先生方で数回シミュレーション訓練を行ってこられたこともあり、想定した手順で大きな混乱なく進みました。 すべての予定が済んだあと、校長先生、防災教育担当教員、防災士が集まって、防災士より訓練についての講評・課題等についてお伝えし、学校の今後の進め方について意見交換を行いました。引き渡し訓練についての保護者アンケートを踏まえ、今後も訓練を積み重ね、課題を整理して次に活かす、いわゆるPDCAでより有効な防災教育が実施されていくことでしょう。            (報告者:岡本防災士)

斑鳩町北庄自治会防災訓練

11月10日(日)に斑鳩町北庄自治会内で北庄自警団主催の防災訓練が行われ、奈良県防災士会からは5人が参加しました。訓練には82人の住民が参加され、「消火器」「消火栓」「簡易担架」「防災グッズ」「アルファ化米による給食」「東京都消防士服を着ての記念撮影」が実施されました。

北庄自治会での防災訓練は5年振りということでしたが、自警団の皆さんが「自助」と「共助」の実現に向けて中心的役割を果たされていました。奈良県防災士会は「簡易担架」の指導を担当しましたが、参加者の皆さんが熱心に取り組まれているのが印象的でした。

今後、北庄自治会では奈良県防災士会の協力を得て「地区防災計画」を進めて行かれる予定です。今回の訓練はその第一歩となったことでしょう。

<小山英子 防災士>

生駒市生駒第二小学校区防災訓練

9月28日(土)に生駒南第二小学校区内の「南小平尾」「北小平尾」「萩の台」「東山」「ローレルコート萩の台」「ローレルコートエスタ萩の台」各自治会合同の防災訓練に参加しました。 「ローレルコート萩の台」「ローレルコートエスタ萩の台」のマンション自治会では集合住宅特有の防災講座を行い、災害に備えるための学習を行いました。 「南小平尾」「北小平尾」「萩の台」「東山」の各自治会ではそれぞれの自治会館、集会所へ参加者が参集し、避難所となる生駒南第二小学校まで「まちあるき」で危険箇所抽出を行いました。

全自治会が小学校図工室に集合し、「防災マップ作り」を行い、危険箇所などを参加者全員で共有。続いて、ハイゼックス袋で炊飯実習を行いました。訓練場所を体育館へ移し、「防災紙芝居」「シェイクアウト」「真っ暗体験」など行いました。  (報告者:八幡領防災士)

御杖村防災訓練

 

令和元年10月6日(日)御杖村菅野体育館において、御杖村防災訓練が行われ、各地区の役員さんと一般参加者、役場職員合わせて約80名で訓練を実施しました。
第一部の避難訓練では御杖村の人口の約3分の1「480名」の方が参加されました。昨年の訓練の反省で、事前に役場から非常持出袋を配布した甲斐があって、多くの方が持出袋を持って避難をされていました。山間部は支援が遅れがちになるので、必要な物は各自で準備する素晴らしい取り組みだと思います。
第二部の防災訓練には奈良県防災士会から10名の防災士が参加。地震対応の寸劇、避難所講話の後、2班に分かれ「ロープワーク」と「身近な物を使った応急手当」を練習してもらいました。
御杖村防災訓練は今年2回目で、昨年度は奈良県自主防災支援事業として行われ、本年度は役場主体で開催されました。皆さん熱心に取り組まれていましたので、将来的には役場に頼らず地区ごとが主体になって継続して進めていけるようにアドバイスさせていただきました。
<末田政一 防災士>

天理市兵庫町防災訓練

令和元年9月22日(日)天理市兵庫町において南海トラフ地震(震度6強)を想定した「防災まちあるきマップ作成ツアー」が行われ、奈良県自主防災支援事業として奈良県防災士会から8名の防災士が訓練をサポートしました。第一部の「防災まちあるき」では兵庫町を4ブロックに分け、各ブロック10名程度の参加者に防災士が2名ずつ同行して、危険箇所の確認や災害時に役立つ場所や人材を探して歩きました。第二部では防災まちあるきで得られた情報を各ブロックの代表者が地図に書き込み、兵庫町全体の「防災まちあるきマップ」が出来上がりました。町内を防災目線で歩くことで、兵庫町のリスクと課題や長所を共有していただく機会になったと思います。

<小山英子防災士>

奈良市総合防災訓練

令和元年9月1日(日)奈良市役所、及び奈良市全市50地区57箇所の指定避難所において、奈良市総合防災訓練が開催され、3,601名の参加がありました。内訳は「災害対策本部 :80名、避難所配置職員:114名、自主防等従事者:1,115名、避難者参加:2,292名」です。

奈良市には現在765名の防災士がいます。その中で136名が奈良県防災士会に所属されています。総合訓練では各地区で同時に避難所が開設されましたので、防災士も各地元の地区で活躍していただきました。久しぶりに開催された奈良市総合防災訓練ですが、今回は災害対策本部と行政センターや出張所とテレビ会議を通じての連携、各避難所との連携訓練を行いました。写真の避難所は都祁地区の様子です。都祁で作成した避難所運営マニュアルに則り、自主防災役員と避難住民が協力し合って避難所開設を行いました。事前にしみんだよりで広報して、当日は9時30分に防災行政無線とエリアメールで地震発生訓練開始を伝えましたが、規模の割りには住民の避難者が少なかったと思います。

<末田政一 防災士>

曽爾村防災訓練

令和元年6月29日(土)曽爾村役場振興センターにおいて曽爾村防災訓練が行われ、奈良県自主防災支援事業として奈良県防災士会から9名の防災士が訓練を実施しました。
第一部の避難訓練は曽爾村総代会主導で行われ、まず安全な一時(いっとき)避難場所に集合してから、地域の集会所へ避難する訓練で、曽爾村の人口約1400人のうち616名の方が参加されました。
第二部訓練として、曽爾村総代会の自主防災役員36名と役場職員を対象に、「シェイクアウト(地震から身を守る)」と「ブロック塀の寸劇」「避難所の講話」「身近な物を使った応急手当」「ロープワークの実技」を行いました。
継続することを目的として県と協力しながら進めてきた曽爾村防災訓練も、おかげさまで3年目を迎えました。今後、総代会と役場が協働して訓練を進めていける道筋が構築出来たと思います。
<末田政一 防災士>