奈良県防災士会 広報 Vol.31

No.31_広報誌

奈良県防災士会 広報 Vol.30

No.30_広報誌

川上村東川地区避難計画(講演マイ・タイムライン等)

令和6年12月15日(日)川上村東川地区の「地区防災計画」策定について、7月から進めてきた地区防災計画のまとめとして末田防災士が東川地区住民対象にマイ・タイムラインの講義を実施。ちょうど15日でしたので「171災害伝言ダイヤル」の練習も行いました。

地区防災計画というとハードルが高いと思われがちですが、東川地区に八つある垣内のほとんどが土砂災害警戒エリアか浸水地区になっていて災害が発生する前に避難を完了する必要があることから、まず避難計画を作成しました。

まず7月に各垣内の役員対象に地区防災計画の説明会とワークショップを実施して、自分の地域の自然の特性と社会の特性を書き出して、避難時の計画をイメージしてもらいました。9月には防災士7名が8垣内の住民と一緒に「まち歩き」を実施して、危険箇所や一時避難できる場所などを調査しました。10月には9名の防災士が参加して、まち歩きで書き留めた地図を元に、危険地域や空き家などを色分けして地図を清書し、地区の特性や行動計画を文章にまとめました。住民の皆さんで作り上げたので、手作り感のある良いものが出来ました。その後役場で印刷原稿にしたものを最終講義の際に住民の確認してもらい、より自分事とするためにマイ・タイムラインを実施して、垣内ごとから家族単位の避難計画を策定しました。

地区防災計画の必要性が叫ばれていますが、なにから取り組んでいいのかわからない地域も多いと思います。地区防災計画の手本にしたいとのことで、県からも視察に来られました。避難計画の作成はもちろんですが、なにより住民の皆さんが改めて地域の事を考えるきっかけになったことが良かったと思います。東川地区は伊勢湾台風の際に大きな被害を受けていて、避難が遅れると孤立してしまう集落も多くあります。今回の避難計画が生きた計画になるように、またモデル地区として多くの方に知って頂ければ幸いです。

<末田政一防災士>

奈良地方気象台との勉強会

令和6年12月16日(月)奈良地方気象台において、奈良地方気象台と奈良県防災士会の勉強会が行われました。前半は奈良県防災士会が講師を務め、石川防災士が「地震時タイムライン研修」を、北村防災士は「能登半島に於ける災害支援活動について」説明し、植村相談役が全体総括を行いました。後半は奈良地方気象台の本多地域防災官より「大雨を想定したワークショップ資料」についてご紹介を頂きました。防災士からの質問にも丁寧にご回答頂きました。勉強会の後には懇親会の席も用意され、奈良地方気象台での防災への取り組みについて理解を深めることが出来ました。<報告者:小山防災士>

奈良地方気象台よる防災学習会「地震に備えよう!~正しい知識と行動が命を救う~」

奈良地方気象台による防災学習会が開催されます。奈良県防災士会では、奈良地方気象台との連携を図っており、ご案内させて頂きます。

防災学習会「地震に備えよう!~正しい知識と行動が命を救う~」

日時:令和7年1月16日(木)14:00~15:30

場所:奈良県立図書情報館  1階交流ホール(奈良市大安寺西1丁目1000、TEL 0742-34-2111)

定員:60人(要申込・先着順)

参加費:無料

主催:奈良地方気象台

共催:奈良県立図書情報館

◆第1部:講演(14:00~15:00)

兵庫県南部地震から30年が経過すること、昭和の南海地震から約80年が経過し次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきていることを踏まえ、今後、奈良県周辺で起こりうる地震に対する防災意識を高めていただくための解説をします。

講師:森 裕輝(奈良地方気象台 南海トラフ地震防災官)

◆第2部:図書紹介(15:00~15:30)

奈良県立図書情報館に所蔵されている図書の中から、地震・防災に関する図書や気象庁が作成している刊行物を紹介します。

担当:瀧澤 裕興(奈良地方気象台 土砂災害気象官)、奈良県立図書情報館

申込方法

奈良県立図書情報館ホームページの下記サイトの一番下にある「申込(防災学習会)」をクリックして、「メールフォーム」に必要事項を記入してお申込下さい。

https://www.library.pref.nara.jp/event/4483

【最終版】20250116防災学習会チラシ

令和6年度 災害時における多様な主体間の連携を考えるフォーラム

令和6年12月14日(土)13時から、東大寺総合文化金鐘ホールにおいて、奈良防災プラットフォーム連絡会主催の「令和6年度 災害時における多様な主体間の連携を考えるフォーラム」が開催されました。このフォーラムは、内閣府「令和6年度 官民連携による被災者支援体制構築」のモデル事業として実施されました。奈良県防災士会からは、4名が参加し、事前準備・当日の運営支援を担当しました。まず、開会のあいさつ・オリエンテーションが行われ、基調講演としてJVOADの明城事務局長が講演され、続いて、トークセッションとして奈良県防災統括室の西村さん・須和さん、奈良県性格協同組合連合会の三谷さん、奈良県社会福祉協議会の浅井さん、コーディネーターとして、明城さん、コメンテーターとして災害支援レスキュウアシストの中島さんが、「奈良県内の多様な主体間の連携・協働の現状と課題について」議論された。休憩をはさみ、第2部として3つの分科会に分かれ、学習しました。(第1分科会)顔の見える地域づくりの底力~災害にも活きる地域のつながりを考える~  (第2分科会)企業による災害支援活動への参加~自分たちの良さ・わが社らしさを活かす~  (第3分科会)士業・専門職による分野横断の被災者支援ネットワークづくり~  参加者は、総計120人でした。           (報告者:板垣防災士)