介護施設スタッフの地震編タイムライン

令和6年3月10日(日)、生駒郡三郷町の介護NPO法人三郷サンサンハウスのデイサービスセンター「くるみ」において介護施設スタッフのための地震編タイムラインを実施しました。三郷町内にあるサンサンハウス系列のデイサービスセンターや小規模多機能ホーム、本部から介護士や事務職員の方など22名が参加されました。奈良県防災士会が各地で実施している地震編タイムラインの内容を「私と家族の行動/隣・近所」から「私とスタッフの行動/利用者さん」へとアレンジした内容で進行し、もし業務中に南海トラフ地震が起きたらどうしますか、という時系列の課題に取り組んでいただきました。参加者の中にはホームで介護に当たる方や、利用者さんをご自宅に車で送迎する方もおられ、施設にいるときだけでなく送迎中だったらどうするのか、また本部の事務職の方なら各施設のスタッフとの安否確認などの連絡をどうするのかなどをテーブル内で相談や意見交換もしながら考えていただきました。三郷町は南海トラフ地震が起きた場合に想定される震度は震度6強とされています。振り返りパートで映した東日本大震災の動画の内容にも驚かれて日ごろからの備えについてもどうすれば良いのかと真剣に考えておられました。利用者さんの多くは高齢者のため自力で身を守る行動を取ることや避難することが困難な方です。いざという時に自分と利用者さんの両方の命を守らなければならないということを、これまで漠然と考えていたがみんなで話し合い文字にして書き出すことで改めて大事さを実感できたとの感想が多くの方から出て、お互いにとって有意義な研修会となりました。

(報告者:北村防災士)

 

奈良県防災士会 災害支援活動「令和6年能登半島地震」第3次(第4陣) 説明会

3月9日 三郷町社会福祉協議会の会議室をお借りして、奈良県防災士会 災害支援活動「令和6年能登半島地震」第3次(第4陣) 説明会を実施しました。第3次(第4陣)は3月15日(夜)出発し3月18日(早朝)に帰着する4日間のコースで、現地まる2日間災害支援活動に従事されます。今回は13名の方がご参加を頂ける事となり、現地まではマイクロバスでの移動となります。女性の参加者が含まれるので、トイレ事情や食事、宿泊など勘案し、末田理事長、植村副理事長、八木沢理事、大坂間にて計画を策定しました。説明会では、冒頭、植村副理事長より、これまでの能登半島地震に於ける災害支援活動の報告と活動に際する準備、心構えなども合わせて講話頂きました。引き続き事務局より行程、活動における注意点、個人持参物資、装備品、受動するストレスなど説明を実施。ボランティア活動オリエンテーション動画を視聴して頂き、最後に参加者からの質問にお答えし説明会を終えました。出発当日は、全員無事に活動を終えて、帰宅される事を願い送り出します。今後の支援活動に関しては、まだ決まっておりませんが、長期にわたる支援が必要となると考えております。引き続きご支援とご協力を宜しくお願いします。 お問合せ等は、奈良県防災士会のホームページ(https://bousainara.com)の「お問合せ」からお願いします。 <報告:事務局 大坂間>

 

防災連続講座第2回「地震時タイムライン研修」

令和6年3月9日(土)三郷町社会福祉センターにおいて三郷町社会福祉協議会主催の防災連続講座第2回が開催されました。テーマは「地震時タイムライン研修」で19名が受講し、奈良県防災士会の防災士4名が講師を務めました。先ず始めに、北村防災士が「能登半島地震 被災地支援活動報告」と題して、日本防災士会石川県支部からの応援要請を受けて奈良県防災士会が珠洲市で行った避難所の運営支援、被災家屋の片付け、仮設住宅での訪問聞き取り調査などの支援活動が紹介されました。次に小山防災士が南海トラフ地震を想定した「地震時タイムライン研修」を行いました。最後に、植村防災士が珠洲市の発災後の様子を動画で紹介しながら、支援に入った避難所で運営が円滑に行われていた背景には、住民同士の協力があったとの講話がありました。今回の研修は、直近に発生した能登半島地震の被災地支援活動の紹介やタイムライン研修を通して、南海トラフ地震が発生したら自分はどう動くのか、日頃からどのような人的また物的な備えをしておけばよいのかを、受講された方一人一人に考えていただく機会になったと思います。(報告者:小山防災士)

本人の会「サンメイト」研究大会 「自分で自分を守ろう!〜地震が起きたら〜」

令和6年2月25日(日)奈良県社会福祉センター5階研修室Cで、奈良県手をつなぐ育成会主催の本人の会「サンメイト」研究大会が開催されました。対象は知的障がいのご本人さんたち16名で、保護者さんや支援者さんたち15名も参加されました。テーマは「自分で自分を守ろう!~地震が起きたら~」で、奈良県防災士会の防災士4名が講師を務めました。

前半は「地震発生の瞬間」の動画視聴や地震が起きた時に危ない場所をみんなで考え、シェイクアウトや緊急地震速報への対応を訓練しました。後半は断水が起こった時に困ることをみんなで考え、水運搬や簡易トイレの体験を行いました。ご本人さんたちからは「もしじしんがあったら今日おしえてもらったようにします。今日はべんきょうになってよかったです」や「水をてでもってはこんだときはおもかったです。かばんではこぶほうがかるかったです」や「わかりやすいです。といれのはなしをききました。いけてよかったです」や「よくわかった。またしたいです」などの感想が寄せられました。指導に当たった村山(千)防災士からも「皆様とても熱心で明るい方ばかりでした。トイレ等もいろいろな方法で試したいと、自ら積極的に実践して下さいました。質問も出ました。他人事でなく、しっかり自分事ととらえられていたことが素晴らしいです」とコメントが寄せられました。保護者さんや支援者さんからも「すごくすごく良かったです、いろいろな人にお勧めしたい!」や「この体験プログラムを各地で実施して広めてほしい」などのお言葉を頂戴し、楽しく達成感のある研究大会となりました。

(報告者:小山防災士)

20240225 本人の会研究大会_感想まとめ