総会記念研修会講演
令和4年5月29日(日)15:30から、奈良県バスターミナルレクチャーホールにおいて、記念研修会が開催されました。今回講演の様子は、会場とZOOMを使用したリアルタイム配信で行い、会場70名・オンラインで17名が参加。日本防災士機構事務総長 日本防災士会参与の橋本 茂様を講師にお迎えし、テーマ「自助+共助は無限大」~令和新時代の防災士の役割を考える~について講演頂きました。(橋本様は奈良県防災士会の設立からNPO法人化に至る経緯で、大変お世話になった方となります)主な内容として、①防災士の現況・・・全国で約23万人の防災士認証登録者数があり、その内18~20%が女性防災士である。②戦後の防災対策の変遷・・・昭和は毎年のように1000人を超える災害が発生していた。平成に入り行政依存から住民が主体となる「自助と共助」の考え方や、事前に対策する「減災」の考え方に地域防災はシフトチェンジした。令和は国難となる災害が目前に迫り、「国民防災力の底上げ」が必要。また行政がハッキリと物言う時代となり、熊本県球磨村の地域防災計画を例に、「役場は万能ではなく、避難する・しないは住人の判断である」として、行政だけでは住人の命は守れない事を明言している。③防災士に求められる役割・・・防災士の基本としては以下の3つである。「自分と家族、我が家を守る」「職場、事業を守る」「地域に貢献する」、そして現場主義に立ち地域の人々にわかりやすく防災・減災の具体的なノウハウを啓発する事を組織的に行えるのは、防災士だけだと言える。④その他として、各地で訓練・講演・被災地支援を行う防災士の活動状況や、高校の先生が防災士資格を取得して以降、その学校の防災活動が大きく前進した事例を説明頂きました。
スライド資料最後の言葉「理想は大きく、行動は小さなことの積み重ねで」は、今後防災士として活動する際には、心に刻んでおきたいと思いました。 <八木沢 防災士>