熊本地震について No.9

日本防災士会本部ホームページからの転載です。

熊本地震支援活動について(13)

■現地支援本部、益城町公民館で活動継続中

4月28日、29日の両日、本部調査・調整班(メンバー/防災技術指導チーム・金子勉統括隊長、髙野甲子雄統括、橋本茂常務理事)が現地入りしました。
益城町公民館に設置された現地支援本部で、宮下正一本部長(熊本県支部長)、田中昭次・大分県支部長、小林紀・佐賀県支部事務局長をはじめ、九州各支部の皆様、全国から駆けつけた防災士会の皆さんと情報共有、意見交換、協働いたしました。
主な現況は、以下の通りです。
・益城町公民館前にてテントを建てて、日本防災士会現地本部としている。
・益城町災害ボランティアセンターと連携し、日本防災士会は益城町平田地区、福原地区を担当し、ニーズの汲み上げと対応を行っている。建設会社を経営している大分県支部の田中支部長が重機を持ち込み、がれきの撤去にも当たっている。
・各地から多くの防災士が駆けつけ、現地本部のもとで活動している。
・それぞれ所属する団体のもとで活動している防災士も数多く現地本部を訪問し、互いに励まし合っている。
・熊本県支部、九州支部連絡協議会の皆様により、現地本部は、事実上1つのボランティアセンターとしての役目を果たしている。
・しかし、危険が大きいために寄せられたボランティアニーズに即応することは困難を極める(応急危険度判定・赤の建物には入れない、手作業では困難等)・メンバーが交代で入っていること等により、現地本部が組織としてフル機能するには至っていなく、宮下本部長に過重な負担がかかっている。
・現地本部に今もっとも必要なことは、総務班長の役割を果たしてくれる人をリレーでつなぐ態勢を講ずることと判断される。

とりあえず速報として、以上ご報告し、今後の支援活動については、以下をよくお読みいただき、自己判断して行動してください。

■当面の支援活動について
現地本部を支える以下のような人材が必要とされています。
・3日~1週間程度連続して現地本部に入れる人
・PC持参で電話対応、マッチング、記録等に従事できる人(ただし、まだ現地本部には交流電源が入っていません)

各支部、会員の皆様は、下記の条件・環境をよくご理解の上、ご協力をお願いいたします。

【条件・環境】
・完全自己完結、自己責任のボランティアでお願いします(金銭的な支援はできません。またかりにケガをされたとしても日本防災士会は責任を負うことができません。ご了解ください)。
・交通機関、宿の手配もご自身でお願いします。
(本部付近でのテント・寝袋による野宿は、少人数可能です)
・益城町役場までは、車で、熊本駅から約1時間、熊本空港から約20分です。ただしゴールデンウィークはこの限りではありません。
・ボランティア保険にはご自身で加入してください。
・仮設トイレは現地本部前にあります。
・駐車場も限られています。車で入る方は、事前に宮下本部長に相談してください。(現在、問合せが集中しています。個人単独でのお問い合わせはご遠慮下さい)
・すぐ近くのスーパーマーケットが営業再開しており、少人数であればおにぎり、パン、水等を購入しても被災者の方々の迷惑にはならないと判断されます。しかしできるだけ熊本市内等で買って益城町に入ってください)
・総務担当を想定して連続して入ることができる場合は、人が重なりすぎても非効率です。必ず事前に宮下本部長に相談し、許可を得てください。
・1日だけの参加も被災地支援・復興につながります。
・当日の状況次第では、活動のチャンスがなかったり、益城町災害ボランティアセンターに行っていただくこともあり得ます。
・活動は当日の天候、余震状況によって大きく左右されます。
・現地道路状況、宿泊施設状況により、当会としてボランティアバスを出せる環境ではありません。
・ご承知の通り、被災地は危険がいっぱいです。強制ではありませんので、くれぐれも趣旨ご理解の上、安全に配慮して行動してください。

※本部事務局へのお問い合わせは、連休明けの平日にお願い申し上げます。