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奈良市鼓阪地区防災訓練「災害に備えて」講演

令和6年2月18日(日)奈良市鼓阪小学校において、鼓阪地区防災訓練が実施され、奈良県防災士会から末田防災士が「災害に備えて」の講演を行いました。鼓阪地区には奈良市東縁断層と佐保川があり、平坦部と山間部が混在することで様々なリスクがあることと、それに対する備えを具体的に話しました。昔から奈良市では「佐保川は安全」と言われてきましたが、改めて佐保川と東縁断層のリスクを考えていただく機会となりました。3月には近くの公民館でマイ・タイムライン(水害編)を実施する予定です。

<末田政一防災士>

木津川上流部減災対策協議会合同幹事会(担当者会議)

木津川上流部大規模水害・土砂災害に関する減災対策協議会 第16回合同幹事会 報告

今般 奈良県防災士会として 題記会議に参席しましたので概要を下記報告致します

・日時 2月1日(木) 14時~16時半

・zoomによるWeb会議

・参加 木津川上流部の京都府、三重県の地方自治体、河川事務所など

奈良県関係、県河川整備課、宇陀市、御杖村、奈良地方気象台、奈良県防災士会(日本防災士会奈良県支部)

防災士会では京都府支部と三重県支部が参加

・議事

・令和5年度の取組について

報告書を提出している各団体から報告があった

奈良県防災士会からは、前もって理事長に作成してもらった報告書に基づいて取り組み状況を説明した

・自主防災会や自治会・行政に対して災害の備えの講演やアドバイスの実施

・メディア出演による防災啓発と広報活動 について

防災士会報告は奈良県だけだったが、京都の田中支部長から水害に対するマイ・タイムラインを実施しているが、どこまで住民の中に届いているか、住民活動に反映されているか見えてこない。施策はないのかとの発言があったが、フォローはされなかった

・流域治水プロジェクト2.0について今後進めるとの話の中で、2040年頃には雨量は現在の1.1倍、流量は1.2倍、洪水発生は2倍になると試算されているとの報告。

・河川事務所からの報告で、名張市と宇陀市において水害・土砂災害に関する住民アンケートを実施した。ほとんどの設問に対して、認知度は1割程度と低かった。これからの施策を進める上で、自分事化を如何に進めるかが今後の課題と提起された。

・防災・減災に向けたソフト対策について、意見照会がされた

新年度は ①まるごとまちごとハザードマップ ②マイ・タイムライン作成講座について計画を作成し、流域内への浸透を図りたいとの意見照会があった。

(報告:杵島防災士)

令和5年度大和川流域水害対策協議会

令和6年1月31日(水)ホテルリガーレ春日野、飛鳥の間において、第5回大和川流域水害対策協議会(代表者会議)が開催され、奈良県防災士会からは末田理事長が参加しました。国土交通省近畿地方整備局の局長が座長となり、奈良県知事、流域25の市町村長、森林管理局森林事務所長、近畿地方環境事務所長、近畿財務局奈良財務事務所長、近畿農政局、奈良地方気象台台長と奈良県防災士会理事長で構成されています。

前回に続き、雨水貯留浸透施設整備の進捗状況と、土地利用規制の検討方針等の資料説明のあと、進捗が芳しくない市町の発表が行われました。危機感のない市町村もあるように感じますが、確実に対策は進んでいるようです。   <末田政一 防災士>

ポリ袋クッキング・動画視聴(水害・地震)(平群町連続講座第5回)

令和5年10月7日(土)平群町総合文化センターにおいて連続講座5回目が行われました。受講者は7名。

堀田防災士による動画視聴(大雨水害関連・東日本大震災関連)と、小山防災士から災害時の食についてとポリ袋クッキングを学びました。     (報告:堀田防災士)

 

平群町の災害リスクを知ろう(水害編)

令和5年7月1日 平群町総合文化センターにおいて連続講座2回目が行われました。堀田防災士が担当。熊本県や新潟県の豪雨被害について説明、次に熱海の土砂災害、平群町の予想被害等、続いて防災情報。最後に今からできる生活各場面での防災について説明。

(報告:堀田 防災士)

「地震災害を想定した防災・防災タイムラインを通して知的に障がいがある人の支援を考える」

2月2日(木)、奈良県社会福祉総合センターにて、一般社団法人奈良県手をつなぐ育成会主催の「地震防災・地震防災タイムライン」研修会が行われ、奈良県防災士会からは植村副理事長を始め、板垣、小山、村山、杉村、山口の6名の防災士が参加しました。今回の研修会は、昨年1月に開催された「先手防災、どう動く“時系列の防災行動計画 タイムライン”(水害編)」に続くもので49名の方が参加されました。今回のテーマは「知的障がいがある家族とともに、災害時どのように行動したらいいのか」を一緒に考えるというスタイルで行い、参加された方々が災害への日頃の対策への強い関心をお持ちであることを感じました。

事前に災害がある程度予測できる水害(台風)時と違い、事前に予期できない地震災害に備え、どのように対策するのか。講座では奈良県防災士会の植村防災士が講師を務め、研修の最初に「大切なことはまず行動を起こすこと」「まずは、障がいがあるご家族を含め、ご家族分の非常時持出袋の準備からまず始めてほしい」とお伝えしました。研修は、参加者のお住いの地域の地震時の危険度や家庭での地震への対策等のチェックリストに記入することから始まり、災害時にどのような行動をするかとして、「マイ・タイムライン」を作成していただきました。どんどん書き進められる方がいる一方で、「何も考えていなかった・・・。」と手が止まって考え込んでおられる参加者もおられたことから、防災意識の格差をどう埋めて行くのか大事であることを実感しました。また、途中緊急地震速報の音を実際に聞いていただき、参加者に机の下へ避難する安全行動(シェイク・アウト)訓練を行っていただきました。たった15秒の訓練でしたが、実際の地震発生時にはもっと長く揺れが続くであろうことを体感していただけたのではないかと思います。

最後の質疑応答の時間には、「自宅避難の場合緊急物資は届けてもらえるのか」「福祉避難所について」等の切実で具体的な質問が寄せられ、植村防災士より「普段から地域の防災訓練等に参加し、災害時に支援が必要な家族がいることを知っていただく」「声をあげることの大切さ」等の回答させていただきました。今回の研修をきっかけに「我が家はどうする?」を各家庭で相談し、日頃からの準備をしていただければと思います。  (報告:山口防災士)

 

大和川流域水害対策協議会(第4回)

令和5年1月16日(月)奈良ロイヤルホテル鳳凰・朱雀の間において、第4回大和川流域水害対策協議会が開催され、奈良県防災士会からは末田理事長が参加しました。国土交通省近畿地方整備局の局長が座長となり、奈良県知事、流域25の市町村長、森林管理局森林事務所長、近畿地方環境事務所長、近畿財務局奈良財務事務所長、奈良地方気象台台長と奈良県防災士会理事長で構成されています。前回は書面決議でしたので、一堂に会する会議には初めての参加となります。以下難しい言葉が並びますがご了承下さい。

この協議会は気候変動の影響による降雨量の増加や流域の開発に伴う雨水流出量の増加等により浸水被害が著しい大和川流域において、雨水貯留浸透施設等の積極的な推進及び流域の持つ保水・貯留機能の適正な維持、水防災に対応したまちづくりとの連携、住まい方の工夫等、総合的な流域対策を効果的かつ円滑な実施を図るため、流域水害対策計画の作成及び変更に関する協議並びに流域水害対策計画の実施に係る連絡調整を行うことを目的に、特定都市河川浸水被害対策法第六条に基づき設置するものです。

今回は雨水貯留浸透施設整備の進捗状況と、土地利用規制の検討方針等の資料説明が行われました。貯留機能保全区域の土地利用や浸水被害防止区域の指定は住民の皆さんにも直結する問題です。今後地域での協議も進んでくると思います。実際に浸水被害や災害が起こる前に対策が必要です。防災士の皆さんは地域で浸水のリスクを周知頂くなどのご協力をよろしくお願いします。

<末田政一 防災士>

くらしに活かす防災講座 第5回「平群町の豪雨災害リスクを知ろう」

令和4年11月19日(土)、平群町総合文化センターにおいて「くらしに活かす防災講座 第5回」が行われました。最終回のテーマは「平群町の豪雨災害リスクを知ろう」で、受講生10名、奈良県防災士会から1名、平群町防災士ネットワークから3名がそれぞれ参加しました。

先ず小山防災士から令和4年8月豪雨による新潟県関川村・村上市の被災の様子や、令和3年7月に熱海市で発生した土石流の映像などが紹介され、平群町が豪雨災害に見舞われたらどのようになるのかを想像していただきました。続いて受講生の皆さんに「超大型台風が平群町を直撃したら」という想定で、「マイ・タイムライン」の作成に取り組んでいただきました。後半は平群町防災士ネットワークの中戸防災士より地元の自主防災会の「災害時初期行動マニュアル」について説明がなされました。総括は平群町防災士ネットワーク会長の堀田防災士からお話をいただき、最後に全5回の締めくくりとして平群町中央公民館の森田様よりご挨拶を賜りました。

受講生アンケートでは「水害のリスクを考えていなかったので、視野が広がりました。」「自分ごととして防災を考えられるかが課題だと思っているので、今日のワーク「マイ・タイムライン」の取組は大変役に立った。」「椿台のマニュアルは参考になった。自治会に提案する。」などの感想が寄せられました。コロナ禍で始まった本講座も多くの方々に支えられて3年目を終えることができました。「来年も受講したいと思います。」とのお声も頂戴し、改めて気の引き締まる思いです。

(報告:小山防災士)

20221119 平群町防災講座(第5回)_活動報告書

「地域防災力充実強化大会 in 奈良 2022」のご案内

消防 団を中核とした地域防災力の充実強化を図るとともに、地域住民や自主防災組織をはじめ、教育、医療、福祉関係者等を含めた各界各層の連携を深めることを目的として「地域防災力充実強化大会 in奈良 2022」が開催されます。

『災害多発時代の消防団と自主防災組織のあり方自然災害から身を守るために』をテーマにパネルディスカッションが開催され、本会より植村副理事長がパネリストとして登壇されます。

会員の皆様におかれましては、ご多忙中と存じますが、ご参加、ご聴講をお願いするものです。

******地域防災力充実強化大会 in 奈良 2022******

日時:令和4年 11 月 26 日(土) 13 時 00 分~16 時 45 分(予定)
場所:奈良県コンベンションセンター

-プログラム―

①『文化財を保有する社寺が期待する防災について』 生駒 基達 氏
② 事例発表1 『紀伊半島水害から 10 年 消防団と地域住民との連携』大垣 祥造 氏
③ 事例発表2 『未来へ繋げる地域防災力 -私たちが担います-』池口 光隆 氏

④パネルディスカッション ※15時25分頃~
『災害多発時代の消防団と自主防災組織のあり方 -自然災害から身を守るために-』

<パネリスト>
仲川 げん 氏(奈良市長)
中室 貞浩 氏(奈良市消防団長)
伊藤 俊子 氏(奈良市女性防災クラブ連合会 会長)
菅 磨志保 氏(関西大学社会安全学部 准教授)
植村 信吉 氏(奈良県防災士会 副理事長)

⑤防災クイズイベント
⑥総括 松田 浩之 氏(奈良県危機管理監)
⑦ 閉会挨拶 西里 利昭 氏(奈良県消防協会 会長)

詳細は、案内チラシを参照ください。

<案内チラシ>
https://fdma-chiikibousai.jp/

日本河川協会月刊誌「河川」令和4年10月号に執筆

令和3年12月24日に、一級河川大和川水系大和川他18河川と大和川流域について、特定都市河川及びの指定されました。(流域治水関連法の中核をなす特定都市河川浸水被害対策法の改正後、全国初となる特定都市河川の指定です)

この法律に基づき、国土交通省大和川河川事務所と奈良県が事務局となり、令和4年1月12日に大和川流域の流域水害対策協議会を設立されました。この協議会は、国土交通省、県、大和川流域の25市町村で構成しており、大和川流域のあらゆる関係者の協働による流域治水を推進するために「大和川流域水害対策計画」を作成し、実践することを協議していく予定で、奈良県防災士会もこの協議会に参加しています。

このたび日本河川協会からの依頼で「月刊誌河川10月号」に執筆いたしました。「地域防災力向上の取り組み」と題して、防災士会の活動をレポートしています。

<末田政一 防災士>