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明日香村災害ボランティア(第2報)

2023年7月9日(日)令和5年6月に発生した台風2号被害による明日香村内での災害ボランティアに、奈良県防災士会より16名の防災士が参加しました。「災害救援レスキューアシスト」中島氏がリーダーとなり、技術系ボランティアや学生ボランティア・一般ボランティア含め当日は約60名が復旧作業に汗を流しました。防災士会は床下に流れ込んだ泥出しを担当。狭い床下から泥出し・運搬を繰り返し皆さんの頑張りにより、指定された場所からの泥はほぼ排出されました。
次の作業として縁側の土砂の排出を行い、この日の作業を終えました。別部隊では、土砂で汚れた大きいカーペットの洗浄→天日干しを担当し、作業完了しました。 まだ完全普及は先ですが、少しずつ以前の状態に戻っていると実感できる今回のボランティアでした。

明日香村社協は正式にボランティアセンターを立ち上げ、7月10日(月)~7月17日(月・祝)まで広くボランティアを募集しています。奈良県防災士会も役員・事務局・災害ボランティア登録者へ参加者を募っております。参加希望の方は事務局八木沢まで連絡をお願い致します。

<八木沢 防災士>

明日香村災害ボランティア(第1報)

経緯)
令和5年6月に発生した台風2号による被害が明日香村内で発生。被災されたお宅は裏山より大量の土砂が敷地内に流入しました。奈良県社協がヒアリングを行い、被災者のみの復旧は難しいと判断。レスキューアシストへ支援要請を行いボランティアが開始されました。当初は土日に限定した災害ボランティアを関係団体に連絡。奈良県防災士会にも連絡が入り、下記日程で支援を行いました。

7月2日(日)現地での作業確認・打ち合わせと短時間の支援活動
7月3日(月) 計6名(末田・板垣・植村・八木沢・杉村・杉村真)の防災士が活動。
7月4日(火) 計5名(大坂間・板垣・小山・杉村・杉村真)の防災士が活動。

ボランティアの内容)
被災後約1ヵ月が経過しており、床下にも土砂が入ったままの状態でした。まず家屋周辺の土砂を運搬→家財の移動→畳・カーペットは浸水でカビが生えており使用不可で廃棄→床板はがし→週末の泥出しに備えてブルーシートで養生作業までをこの間で行いました。レスキューアシスト 中島氏の的確な作業指示により、少しずつ元の状態を取り戻しつつあります。週末の7月9日(日)は16名の防災士が支援に入る予定です。その様子はまた後日報告致します。                                                 <八木沢 防災士>

NHK奈良放送局で、出水時に気をつけること(山間部、浸水地域、マンション等)

NHK奈良放送局から大雨への対応についての取材依頼があり、奈良県防災士会から3名の防災士が対応しました。

出水時に気をつけることと題して、事前準備と身を守ることが大切であることを伝えました。火事や地震とは違って台風や大雨は予報があるので、前もって備えておくことが出来ますが、「雨くらい」と思って油断されている方が多いのが実情です。

山間部、浸水地域、マンションでは、それぞれ事情があり気をつけることや準備しておくことも異なりますので、それぞれの地域の防災士がアドバイスを行い収録をしました。日を分けてならナビ等で放送されます。

<末田政一 防災士>

「地震災害を想定した防災・防災タイムラインを通して知的に障がいがある人の支援を考える」

2月2日(木)、奈良県社会福祉総合センターにて、一般社団法人奈良県手をつなぐ育成会主催の「地震防災・地震防災タイムライン」研修会が行われ、奈良県防災士会からは植村副理事長を始め、板垣、小山、村山、杉村、山口の6名の防災士が参加しました。今回の研修会は、昨年1月に開催された「先手防災、どう動く“時系列の防災行動計画 タイムライン”(水害編)」に続くもので49名の方が参加されました。今回のテーマは「知的障がいがある家族とともに、災害時どのように行動したらいいのか」を一緒に考えるというスタイルで行い、参加された方々が災害への日頃の対策への強い関心をお持ちであることを感じました。

事前に災害がある程度予測できる水害(台風)時と違い、事前に予期できない地震災害に備え、どのように対策するのか。講座では奈良県防災士会の植村防災士が講師を務め、研修の最初に「大切なことはまず行動を起こすこと」「まずは、障がいがあるご家族を含め、ご家族分の非常時持出袋の準備からまず始めてほしい」とお伝えしました。研修は、参加者のお住いの地域の地震時の危険度や家庭での地震への対策等のチェックリストに記入することから始まり、災害時にどのような行動をするかとして、「マイ・タイムライン」を作成していただきました。どんどん書き進められる方がいる一方で、「何も考えていなかった・・・。」と手が止まって考え込んでおられる参加者もおられたことから、防災意識の格差をどう埋めて行くのか大事であることを実感しました。また、途中緊急地震速報の音を実際に聞いていただき、参加者に机の下へ避難する安全行動(シェイク・アウト)訓練を行っていただきました。たった15秒の訓練でしたが、実際の地震発生時にはもっと長く揺れが続くであろうことを体感していただけたのではないかと思います。

最後の質疑応答の時間には、「自宅避難の場合緊急物資は届けてもらえるのか」「福祉避難所について」等の切実で具体的な質問が寄せられ、植村防災士より「普段から地域の防災訓練等に参加し、災害時に支援が必要な家族がいることを知っていただく」「声をあげることの大切さ」等の回答させていただきました。今回の研修をきっかけに「我が家はどうする?」を各家庭で相談し、日頃からの準備をしていただければと思います。  (報告:山口防災士)

 

くらしに活かす防災講座 第5回「平群町の豪雨災害リスクを知ろう」

令和4年11月19日(土)、平群町総合文化センターにおいて「くらしに活かす防災講座 第5回」が行われました。最終回のテーマは「平群町の豪雨災害リスクを知ろう」で、受講生10名、奈良県防災士会から1名、平群町防災士ネットワークから3名がそれぞれ参加しました。

先ず小山防災士から令和4年8月豪雨による新潟県関川村・村上市の被災の様子や、令和3年7月に熱海市で発生した土石流の映像などが紹介され、平群町が豪雨災害に見舞われたらどのようになるのかを想像していただきました。続いて受講生の皆さんに「超大型台風が平群町を直撃したら」という想定で、「マイ・タイムライン」の作成に取り組んでいただきました。後半は平群町防災士ネットワークの中戸防災士より地元の自主防災会の「災害時初期行動マニュアル」について説明がなされました。総括は平群町防災士ネットワーク会長の堀田防災士からお話をいただき、最後に全5回の締めくくりとして平群町中央公民館の森田様よりご挨拶を賜りました。

受講生アンケートでは「水害のリスクを考えていなかったので、視野が広がりました。」「自分ごととして防災を考えられるかが課題だと思っているので、今日のワーク「マイ・タイムライン」の取組は大変役に立った。」「椿台のマニュアルは参考になった。自治会に提案する。」などの感想が寄せられました。コロナ禍で始まった本講座も多くの方々に支えられて3年目を終えることができました。「来年も受講したいと思います。」とのお声も頂戴し、改めて気の引き締まる思いです。

(報告:小山防災士)

20221119 平群町防災講座(第5回)_活動報告書

奈良県自主防犯・防災リーダー研修

令和4年度の奈良県自主防犯・防災リーダー研修が、10月2日(日)奈良県社会福祉総合センターにおいて106名の受講者で開催されました。奈良県安全・安心まちづくり推進課が主催する3日間の研修の初日で、新たな防災士を養成する講座です。 一限目は末田防災士が「防災士に期待される活動」として講義を行い、二限目は「防災士が行う各種訓練」として、マイ・タイムラインの実技訓練を八幡領防災士が進行しました。

講義では、防災は一生続く物なので無理は禁物、出来ることを出来る時にということと、行政などに頼らない自己完結の考え方を主に伝えました。防災士は「自助・共助・公助」を繋ぐ役割を担っているので、まずは地域や行政に信頼される人になっていただきたいと思います。 マイ・タイムラインは国土交通省の「逃げキッド」を利用して行いました。以前は台風や地震を想定して、自分ならどう行動するかという「タイムライン訓練」が主流でしたが、鬼怒川決壊から、ひとりひとりのタイムラインが必要であるということで「逃げキッド」が考案されました。資料は国土交通省のページからダウンロード出来ますので皆さんも活用して下さい。大きな川が無い地区でも内水氾濫や豪雨、強風による災害の心配はありますし、自宅が安全な場合は自宅内避難での準備も必要です。自分の家にあった自分自身のマイ・タイムラインを作成して下さい。

最後に「その他」として、「受援力」の講義を植村防災士が行いました。地域が被災したときに支援を受け入れる体制が必要です。 新型コロナ感染防止のため昨年度に続き参加者を制限したため、抽選に外れた方も多くありましたが、女性や若い方が多かったのが頼もしく感じました。地域や職場、家族のために知識を役立てていただきたいと思います。

<末田政一 防災士>

三郷町社協職員ボランティアセンター立ち上げ訓練

令和4年9月17日(土)生駒郡三郷町の社会福祉センターにおいて社会福祉協議会主催「災害ボランティア養成連続講座」の第4回目として「ボランティアセンター立ち上げ訓練」が実施されました。社協職員によるボラセン立ち上げ訓練ということで県社協の協力も入り、三郷町以外から大和郡山市、安堵町、平群町、大和高田市からも社協職員数名の参加があり、当講座の受講生および奈良県防災士会講師陣が「災害ボランティア」役を担当し、三郷町総務課職員の視察も含め30名を超える人数での訓練となりました。訓練は台風により大和川や支流の関谷川、実盛川でバックウォーター現象による越水、氾濫があり1名が行方不明、立野南地区で床上、床下浸水が多数発生。また信貴川の水位上昇により勢野東地区でも内水氾濫が発生している。三郷町災害対策本部と社会福祉協議会が協議を行い福祉センターに災害ボランティアセンターを設置することが決まった、という設定で訓練がスタートされました。受け付けでの新型コロナ感染防止対策はもちろん、オリエンテーション、マッチング、資機材、送り出し、衛生救護などの班が設けられ社協職員が手分けし配置について災害ボランティア役の受講生を誘導案内しボランティアセンターとしての運用を学びつつ実際の現場のように真剣に取り組んでいました。ニーズ班も設けられ数名の被災者役からボランティアに来て欲しいという要望に綿密な情報の聞き取りをしながら対応していました。訓練は1時間ほどで終了し振り返りタイムではそれぞれの班を担当した社協職員から感想が述べられました。

・受け付け班:1列で長く並んでいたので机をもっと用意すればよかった。

・オリエンテーション班:説明が大変なのでビデオを用意し5分ほど見てもらうのもアリかなと感じた。

・マッチング班:イレギュラーも想定されるので細かいこともしっかり伝えたい。また食事や着替えなどボランティアへの対応についても社協HPで事前情報を発信しておくと良いと感じた。

・報告班:ボランティアのグループリーダーの受け付けに時間が掛かったり、団体の方の誘導があったり、戻られて疲れたボランティアの方々への配慮が必要だったりと想定を超えることがあった。

・資機材班:ボランティアの声を反映していくことが大事だと感じた。

・送り出し班:重たいものを軽トラなど車両で搬送とか現場への道案内も必要と感じた。

・ニーズ班:被災者へのねぎらい、気遣いの声掛けが大事だと感じた。

・ボランティア役:災害ボランティアの経験がないのでボランティアセンターの様子が知れて参加した意義があった。

ボランティアセンターの運営で大事なことは迅速な対応や1日を上手く運営することだけでなく被災地の復興を思い描きながら取り組むことも大事なことです。

三郷町社協事務局長からは、訓練中に靴の履き替える場所と送り出しの動線が違うことへの言及があったことに対し、畳がある福祉センターがボランティアセンターに不向きということが判ったので今後隣接する文化ホールをメインのボランティアセンターとする計画に変更して計画を立て直したい。といった具体的な進展を含む発言もあり、参加者全員にとって非常に有意義な体験となる訓練として終えることが出来たと思います。ボランティアセンターの運営で大事なことは迅速な対応や1日を上手く運営することだけでなく被災地の復興を思い描きながら取り組むことも大事なことです。

最後に当講座のメイン講師の奈良県防災士会副理事長の植村防災士より受講生にむけて「皆さん災害ボランティアに登録してくださいね!」と一言をいただき、令和4年度の「災害ボランティア養成連続講座」は幕を閉じました。。 (報告:北村防災士)

気象庁が鹿児島県に特別警報を発令しました!

9月17日、気象庁は鹿児島県に“暴風・波浪・高潮特別警報”を発令しました。そして、これまでに経験したことのないような暴風、高波、高潮が予想され、最大級の警戒が必要です。と注意喚起を促しています。鹿児島県だけでなく台風の進路にあたる地域では、“特別警報”を発令することもあるとも言っています。
奈良県防災士会会員各位や県内防災士の皆さんは、地域や職場で防災士として相応しい行動をお願いします。
1,自分や家族を守る
2,地域を守る
3,支援が必要と思われる人への支援を行う
など、県民の見本となる行動を取って下さい。

三郷町連続講座第二回

令和4年8月20日、三郷町福祉保健センターにて三郷町社会福祉協議会主催防災連続講座の第2回目「三郷町の災害リスクを知る」が実施され、奈良県防災士会より植村顧問が講演し、町内防災士や自主防災役員など14名が受講しました。今回は過去に水害が起きた明治団地およびため池ハザードマップに掲載されている「大池」という溜め池の、現地見学会を中心とした内容で進行しました。今回、受講者はまず社協の車に分乗し現地へ向かいました。明治団地では57災害と呼ばれる昭和57年の台風10号の時と、平成29年の台風21号による地域の水害の様子について、明治団地自主防災会の代表の方による語りとまち歩きでの案内がなされ、当時の様子やそこから地域で始めた取り組みなどが紹介されました。特に大和川の水位が上がってから、樋門が閉じられるタイミングが地域に知らされないことに、行政や大和川工事事務所との連携を強く求められている事や、高齢者の避難への対応に苦心されていることなどをお話しくださいました。また次に訪れた「大池」では、社協担当者よりため池ハザードマップと連動した情報の説明があり、受講者一同熱心に耳を傾けていました。そのあとは福祉保健センターに戻り、奈良県防災士会の小山防災士による「三郷町の豪雨災害リスクを知ろう」という題目で講演がありました。水害や土砂災害、避難の方法や避難情報の活用などについて講演されました。  (報告者:北村防災士)

三宅町「災害ボランティア養成講座」

7月29日(金)、三宅町社会福祉協議会が「災害ボランティア養成講座」を開催しました。この講座の講師として植村信吉副理事長が招かれ約1時間に渡って講演を行いました。講演では、災害ボランティアセンターの役割や、災害時に地域住民ができる災害ボランティア活動の事例などを東日本大震災、熊本地震、九州北部地震、西日本豪雨被災地(倉敷市真備町)、台風19号豪雨被災地(福島県郡山市、いわき市)での災害ボランティア活動の体験をもとに地元でできるボランティア活動を紹介しながら、町社協が進める災害ボランティア登録への協力を呼びかけました。      (報告者:植村信吉防災士)