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台風12号に伴う豪雨被害状況 No2

 

 今回の台風12号による奈良県南部地域での被害について、県内防災士の皆さんをはじめ、多くの方々にご心配頂いていると推測いたします。


さる9月9日、支部の植村事務局長と南上次長が天川村へ入りましたので、天川村の状況をお伝えします。



 天川村では、河北防災士(JP天の川局長)から現地の状況を聞くことができました。また、村のボランティアセンターへの訪問と一部被災地へも向いましたが、崩落個所へ入ることはできませんでした。



今回の豪雨では、役場のある河合地区から下流で被害が集中しているとのことです。

(下流域とは、天川村から五条市大塔地域へかけての地域です)

添付した写真は、偶然道でであった方から提供頂いたものです。

わかりにくいですが、赤い鳥居のしたまで水が迫ってます。

もう一枚の写真に映ってる赤い鳥居の高さと比べるて下さい。






9日現在、下流域にある広瀬地区はがけ崩れの恐れがあるとして「避難指示」が発令中で、地区の住民は公民館等へ避難してます。また、孤立地域は、数地区残っております。

天川村の下流域にある西前防災士(JP和田局長)、のいる地区も孤立状態です。

この地域へは、林道経由(かなり危険な道)でR168へ出る道のみが通行可能ですが、通行制限が行われており入ることはできませんでした。

孤立地域への支援物資は、林道軽油や徒歩でなんとか届くようになったそうです。


今日現在、「避難指示」が出されてる一部地域以外は、「避難勧告」は解除されるそうですが、役場の確認はとれてません。


また、天川村のボランティアセンターでは、防災士会としてできることがあれば?

と、申し入れを行いました。

今日から奈良県が募集したボランティアバスが現地へ入ってますが、明日、明後日は定員(100名)に達したとのことです。

私ども奈良県支部の有志も明日からボランティアとして向います。



<電話>

一部地域を除いて、固定、携帯とも復旧中

<電気>

一部地域を除いて、かなり回復

<水道>

簡易水道は、順次復旧中

<公共交通機関>

天川村から洞川地区(女人禁制の山がある地域)までは6日より運行

なお、別路線は、河合地区止め

<学校>

来週から開始予定

<ゴミ>

6日から、試験運行


なお、孤立している地域の西前防災士から「広瀬地区の住民は高齢者が多い」「着の身着のままで避難所にきてるので、着替え、特に下着がない」との話(電話)を受けて、現在奈良県支部で調整中!




 十津川村の情報ですが、先ほど奈良県に確認したところ、五条市大塔地区のう回路から先ですが、まだ役場までの間には数ヵ所通行不能箇所があるようです。
(R168号なのか、各地区へ向かう村道なのかは確認できず)

また、地区単位で孤立する集落もかなりありますが、今日現在、少しずつ解消に向かってるとのことでした。

ただ、テレビでも報道してるように自然ダム(特に赤谷地区)の決壊の恐れが大きく、その対策が優先されていると聞きました。
 下流域の地域は、「避難指示」が発令されてるので人的被害はないかと推測してますが、家屋などの被害が心配なようです。
10日現在、五条市大塔地区からのう回路は、道路に亀裂が発見されたので通行できませんが、R169号から下北山村方面からのう回路が開通したようです。

孤立集落などへの支援物資ですが、現在は、物資が行き届くようになっており、村役場からはお礼と、物資は足りているとの連絡が入ってるようです。

台風12号の大雨被害状況 No1

 
 台風12号による豪雨被害について、情報提供がありましたの報告します。
<黒滝村>   
 黒滝川上流域は、3カ所の地域に分かれて避難所とした。(黒滝村幼稚園など)
みよしのオートキャンプ場の避難所では9月6日まで炊き出しを行っていたが、7日の炊き出しは検討中。
 9月6日現在、赤谷地域から下流域の黒滝川周辺(対象は、村民の7割)に避難指示が出されているため、9月4日から幼稚園などに避難してる。9月6日からは、黒滝村幼稚園(村内唯一の幼稚園)は再開予定。村社協では、炊き出しが行われている模様。
 未確認ながら、村内の河分神社から東側の地区で被害が大きいとのこと。地蔵トンネル入口付近が崩れそうなので、気をつけるようにとの情報もある。
以上、平井防災士からよせられた情報です。
(平井防災士の実家は黒滝村)
<宇陀市、御杖村>
 宇陀地区は、今のところたいしたことはないようです。数か所、小規模な地崩れや倒木、あるいは屋根の損傷などがあります。
9月6日現在、朝から雨は相当降ってるので警戒が必要とのこと。
御杖村では、屋根瓦が飛ぶとか、倒木が道をふさぐなど多少の被害あり、国道の一部は今も通行止めとのこと。
以上、御門防災士からよせられた情報です。
<十津川村>
 6日現在、連絡がとれない状況が続いてます。

台風12号による奈良県南部地域の被害について(情報提供のお願い)

 
 
 今回の台風12号によって被害にあわれた方や亡くなられた方々に、心からお見舞い申し上げます。
 さて、台風12号による集中豪雨によって、奈良県の南部地域(五条市、黒滝村、十津川村など)では多大な被害が発生し、新聞やテレビでは、亡くなられた方や行くえ不明の報道もされております。
 
 現在、私ども奈良県支部が把握している情報では、国道168号、国道169号が寸断され、五条市大塔地区(旧大塔村)、十津川村、黒滝村、天川村、上北山村、川上村など、多くの村では被害の全容がつかめてません。
特に、十津川村は、自衛隊や県の災害ヘリコプターで向かうしか方法がない「孤立状態」になっており、NTT回線などが不通で村役場との連絡方法は衛星電話のみとなってるようです。
 防災士会としての支援活動など決まりましたら、後日、あらためて連絡をいたします。
ただ、現在、まったく情報が入ってこない状態なので、各防災士の皆さんから奈良県南部地域での被災状況や、現状など”情報提供”を呼びかけます!
 ぜひご協力下さい!
なお、情報提供は、メールでお願いします。
     日本防災士会奈良県支部 支部長 木本喜信