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都祁地域合同防災訓練

令和6年12月1日(日)大和高原都祁地域において、都祁地域4地区の自主防災会と消防団の合同で「都祁地域合同防災訓練」が実施され、約200名の参加をいただきました。奈良県防災士会からは都祁地区の自主防災会長でもある末田防災士と都祁地区の防災士が参加しました。都祁地域には4つの旧小学校区に各一次避難所がありますが、今回は大災害を想定して2次避難所の都祁中学校を会場として実施。災害時には自主防災会会長をはじめほとんどの役員が一次避難所を担当しているため、2次避難所は慣れていない方が集まることが予想されます。今回の訓練では予め何の準備もせず、住民集合の9時から一斉にスタートだったので、もちろん受付も何もなく、初めての方はその時点で戸惑われていました。一応役割分担とタイムラインを冊子で全員に配布しましたが、体育館には机もスリッパも何もなく、自分たちで考えながら、全員が班分けのリボンを付けて手分けして避難所を開設しました。総務班と情報班は受付を設置、施設班は体育館に一人分の区画割りを養生テープで行い、物資班は非常食の配布。救護班も役割をこなし、全員が協力することで予定の45分間で避難所開設が出来ることが証明されました。

都祁消防団は早朝から都祁全域をパトロールと訓練の広報を行い、その後避難所に駆けつけて、広報指導分団の講義と防災○×クイズを担当。○×クイズでは全員に景品もあり盛り上がりました。消防団との連携テストでは、消防団と自主防災会のデジタル簡易無線が繋がらず、奈良市消防団で秘話コードが設定されていてお互い繋がらないことが判明し今後の対応に繋がりました。山間部は孤立の恐れがあるため、初動時は自分たちの地域だけで対応をする必要があります。今回はコロナ禍で久しぶりの方や初めて参加の方も多く、有意義な訓練となりました。

<末田政一 防災士(都祁)>

斑鳩町総合防災訓練

11月10(日)、斑鳩町西小学校において、「令和6年度斑鳩町防災訓練」が開催されました。この訓練には自衛隊の他、町内各種団体のブース出展があり、斑鳩町自主防災連絡会が初めて「簡易トイレ」ブースを担当しました。県防災士会は、訓練企画段階に始まり、本番では防災〇×クイズとシェイク・アウト訓練を担当しました。また、自主防災連絡会の簡易トイレ設置については、本番前の予備研修と、本番でのアドバイスを担当しました。訓練には町内の住民の方が数多く参加され、特に、子供さんを連れた参加者が多く見られた訓練となり、盛況の内に幕を閉じました。  <報告:植村信吉防災士>

珠洲市ボランティアセンターおよび珠洲市内(第10次)

令和6年11月1日(金)21:00過ぎ、台風21号から発達した低気圧によって天候が雨となった中、奈良県防災士会能登半島被災地支援活動第10次として、北村、湯浅、金城の防災士3名が奈良を出発しました。11/2(土)の未明に石川県頃珠洲市の「道の駅すずなり」へ到着。夜が明けてから、同日生駒市内の自主防災会として現地に着いた八幡領、吉川防災士を含む3名、10/31(木)よりボラキャン珠洲にて活動中の奈良市の矢作防災士とも合流。合計7名でのチームとして活動を開始しました。珠洲市のボランティアセンターではこの日雨天による活動の中止を前日から発表していました。ひとまず全員でボランティアセンター(以降VC)の事務所へご挨拶をし、翌日11/3(日)には朝から活動しますとお伝えしました。ボランティア活動が1日出来ないこととなったため、この日は一日市内を巡り道の駅や飲食店などでお金を使う支援として活動しました。禄剛崎の灯台や見附島など観光名所へも足を運び、生憎の天候ではありましたがメンバー一同珠洲の文化や観光を味わいました。

翌日、11/3(日)は早朝より好天となり、分散して泊まったメンバー7名は再びVCへ終結しました。ボランティア登録、オリエンテーションの後にマッチングとなり奈良県防災士会7名はボーイスカウト石川県連盟8名の方と合計15名で、宝立町の民家の2階建て倉庫と納屋の片づけの作業へと向かいました。相手方の意向もあって15名のリーダーは北村防災士が務める事となりました。豪雨災害の後の活動でしたが、現場は地震災害の被災家屋でした。

地震と水害の両方の被害によるボランティア依頼の案件がVCには多く寄せられているとのことです。依頼者のお宅は米作りやお茶の生産者さんで、土地と建物を別の方に譲るということで使わなくなった苗床が多く出てきました。

その他にも多くの物がありましたが、依頼者さんご夫婦と次の持ち主となる方も立ち合いに来られ、要るものと要らないもの、作業の要望などを確認していただきながら混成チームとなって、それらのほとんどを運び出し集積場へ運ぶことができました。作業が終わって広くなった2階建ての倉庫の中もきれいに清掃し、納屋の方も崩れた壁材や一部の道具類を残して片付けることができました。VCへ戻り、作業の継続が必要な事を報告してVCを出て第10次の奈良県防災士会被災地支援活動を終了としました。

参加防災士

北村厚司(三郷町)

湯浅茂雄(大和高田市)

金城佐登志(川合町)

矢作一(奈良市)

八幡領光隆(生駒市)

吉川和伸(生駒市)

石畑欽一(生駒市内自主防災会よりご参加)

(報告:北村防災士)

令和6年度奈良県防災総合訓練 リアル避難所開設・運営訓練、医療アセスメント訓練

令和6年10月20日(日)奈良市都祁生涯スポーツセンターにおいて、令和6年度奈良県防災総合訓練が開催されました。奈良県下から80機関が参加して被災地訓練と避難所訓練が行われ、奈良県防災士会は六郷地区自主防災防犯会の45名が「リアル避難所開設・運営訓練及び医療アセスメント訓練」に取り組まれるのを支援しました。訓練指導は末田理事長が務め、奈良県防災士会の防災士23名は運営本部のサポートや避難者役、在宅避難者のサポートなどを担当しました。

避難者受入では居住スペースがほぼ埋まった頃に要介護5の高齢者が毛布担架で担ぎ込まれて対応に苦慮する場面や、在宅避難者対応で電話が繋がらないなかでの連絡方法をどうするかなど、被災地で起こり得る課題がリアルに再現されました。振り返りで末田理事長は「六郷地区の皆さんは訓練前訓練の甲斐もあって、とてもよく頑張られました」と評価されました。六郷地区自主防災防犯会の牧田会長は「これまで自分達のところで災害は起こらないと思っていたが、訓練を通じて地元でも災害は起こるかもと考えるようになった」と締め括られました。今回の一連の訓練が六郷地区の皆さんにとって「災害を自分事として考える」きっかけになっておりますように。  <報告:小山防災士>

奈良市六郷地区訓練前訓練「リアル避難所開設・運営訓練」

令和6年10月6日(日)旧六郷小学校体育館において、令和6年度奈良県防災総合訓練の訓練前訓練が行われました。奈良市危機管理課の指導の下、六郷地区自主防災防犯会の45名が「リアル避難所開設・運営訓練」に取り組みました。奈良県防災士会の防災士26名は運営本部のサポートや避難所開設をお手伝いするとともに、聴覚障害者や車椅子利用者、赤ちゃん連れのママやペット連れ、足を骨折して毛布担架で担ぎ込まれるケガ人など、様々な支援と必要とする避難者をリアルに演じました。六郷地区の皆さんは声を掛け合い、一人一人が積極的に動いてこれらのニーズに対応されていたことを、植村相談役は講評で高く評価されました。(報告:小山防災士)

防災・安全安心フェスタ(あなたとあなたの大切な家族を守るため) 県の自主防災アドバイザー派遣事業です。

9月28日(土)二階堂公民館・運動場・体育館で二階堂フェスタが行われました。体育館内では消防署によるAED講習が行われました。地域のフェスタの中に防災を中心に盛り込んだイベントで、夕方からは抽選会・コンサートも行われました。防災士による講演、Dマットで活動されていた救急医療医の災害地での医療活動の講演でした。(報告:南上防災士)

奈良県自主防犯・防災リーダー研修 マイ・タイムライン(地震編)

令和6年度の奈良県自主防犯・防災リーダー研修が、御所市防災交流館と奈良女子大学の2会場で実施されました。この講座は奈良県安全・安心まちづくり推進課が主催する防災士養成講座で、本年度も270名の受講者がA日程B日程とも各2日間で受講されています。奈良県防災士会からは6年9月21日(土)にA日程、9月28日(土)B日程の講義に参加し、「防災士に期待される活動」の講義を末田防災士が担当、「マイ・タイムライン地震編の実技訓練と大雨編の説明」を石川防災士(A日程)と八木沢防災士(B日程)が行いました。

全国の防災士は30万人に達しようとしています。防災士としての役割も多様化してきていますが、まずは自分の命を守り、そして地域や職場等で活躍頂くために、奈良県防災士会は「会員のスキルアップ」と「会員相互の親睦を図る」お手伝いをしています。奈良県でも4000人超の防災士が誕生しています。お気軽に奈良県防災士会へ参加して下さい。

<末田政一防災士>

令和6年9月28日(土)奈良県自主防犯・防災リーダー研修プログラムのB日程午前中の講座を奈良県防災士会が担当し、「タイムライン訓練(地震編)」に八木沢防災士が登壇しました。

訓練は南海トラフ地震が発災し自宅での被災を想定、時系列に自分が行う行動について受講者が普段の備えや事前に決めている事を用紙に記入、その後振り返りで詳細を説明する内容で進めました。発災後の周辺住人の安否確認を、マンションのドアに目印をつける様に決めていると答えた方や、非常 用持ち出し袋に関し、2~3泊できる旅行用バックにパッキングして準備していると答えた方がおり、防災士の資格を取る為に受講されている方々は非常に防災意識が高いと感心させられました。講師の八木沢防災士からは、自治会や自主防災会での地元で普段から行う活動が、そのまま防災・減災につながる事をお伝えしました。地震編の次に水害編のマイ・タイムライン「逃げキッド」の概略説明をし行い、事前にわかる災害が水害なので、情報収集・避難場所の確認・避難の時に持ち出す物を、あらかじめ計画し準備しておく事の重要性をお伝えしました。 最後に奈良県防災士会が行う能登半島災害支援について、現地の現状・災害ボランティア活動の実際について説明致しました。今後受講者の皆様が防災士になられた際のアドバイスとなれば幸いです。

<報告 八木沢 防災士>

「家具転倒防止について」 天理市蔵之庄町自治会

令和6年9月1日(日)第5回天理市蔵之庄町自主防災避難訓練が行われました。夜間の地震発災を想定されており、蔵之庄町自主防災委員が中心となり、各組毎にまとまって避難場所である高井病院西館まで避難されました。避難場所到着後は住人リストを作成し避難者数を把握する内容で進められ、計106名の方が訓練に参加されました。奈良県防災士会より八木沢防災士が「能登半島地震」及び「蔵之庄地区の災害リスクと耐震診断」を説明した後、「家具転倒防止」について木造モデルを用いて講演しました。天理市ハザードマップより、水害・地震のリスクの説明、能登半島地震での家屋倒壊が多かった理由、南海トラフでは地震の揺れが2~3分続く事も説明させて頂き、家の耐震や家具の転倒防止について関心を持って頂ける内容だったと思っております。講演最後に「災害の時に頼りになるのは隣近所」、「自治会、自主防災会の活動を通じて、顔の見える関係になっておく事が何より重要」だと説明させて頂き、講演を締めくくりました。  <報告:八木沢防災士>

 

斑鳩町自主防災連絡会総会

7月21日(日)、斑鳩町役場地下大会議室において、「令和6年度斑鳩町自主防災連絡会総会」が開催されました。この総会には、町内在住防災士16名を含めて町内各自主防災会の代表や役員約60名が参加して行われました。今年の総会での記念講演は、奈良地方気象台と奈良県防災士会とのコラボの一環として、奈良地方気象台南海トラフ地震防災官 森裕輝氏が「地震に備えよう!~正しい知識と防災~」と題して講演をされました。講演を受けて、参加者が6つのグループに別れて意見交換を行い、各地域の現状や課題が数多く出され有意義な研修となりました。最後に、連絡会の顧問でもある奈良県防災士会 植村信吉相談役がまとめを行い、「まず、自分が動くこと」「頼りになるのは、隣・近所」であることを訴えて総会の幕を閉じました。<報告:植村信吉防災士>

都祁中学校地震対応練習

令和6年7月4日(木)、奈良市立都祁中学校において、全校生徒を対象とした防災学習が行われ、地元自主防災会長でもある末田防災士が「地震対応練習」を行いました。ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)に合わせて毎年実施しています。まず各教室で地震対応の講義の後、放送を用いて3分間全生徒がシェイクアウトを実施しました。その後、安否確認のために校庭に集合し、防災担当教諭の説明で「訓練」はさせること、「練習」はすることなので、都祁中学校では防災訓練ではなく防災練習と言っていると説明をいただき、末田防災士が何のために練習するのかと、自分は大丈夫という正常性バイアスを歌を交えながら説明しました。都祁中学校区は平坦の市より面積が広いにもかかわらず人口が少なく高齢化が進んでいるため、昼も夜も都祁にいる中学生を頼りにしています。まずは自分たちがケガをしないことで、助ける側になれるように練習を続けていきます。

<末田政一 防災士>