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奈良市田原地区防災訓練「日頃の備え いざという時どうする?」

令和5年11月5日(日)奈良市田原ふる里ほっとステーションにおいて、令和5年度田原地区防災訓練が実施され、奈良県防災士会から末田防災士が「日頃の備え、いざという時どうする?」と題した山間部向けの講演を行いました。田原地区は奈良市東部山間の面積が広い地域で、奈良市の水源「白砂川」の上流にあたります。平坦部とは災害への備えや対応が違うところが多いので、隣接の都祁在住の防災士として、事情を知りつつも全体的なことも踏まえた講義をしました。広い地域の中から来られていたので、知っていそうで実はよく知らないこともある「地域の特性」や「地域の人たち」のことを知り、災害のことを知り、自分たちに合った方法を見つけるための手助けとなるようにということと、まずは命を守ることを主題にして、地域の特性を活かした活動を行えるように提案をし、最後にマイ・タイムラインも実施しました。過去の訓練でいろいろなところから講義に来てもらっていたが、一番わかりやすかったと言って頂いて、また同じ山間部のお隣の地域在住なので、今後の連携も考えていく良い機会となりました。  <末田政一防災士>

奈良県自治連合会防災研修会「災害に備える(大雨編)」&タイムライン

令和5年9月5日(火)奈良市はぐくみセンター大講座室において、奈良県自治連合会主催の防災研修会が、県内の自治連合会長の参加で開催され、奈良県防災士会から末田防災士が、「災害に備える(大雨編)」と題した講義とマイ・タイムラインの説明を行いました。

まず舞台に立って感じたのは、参加者の皆さんの「圧」でした。どうやら地域での自助防災や避難行動要支援者プランへの対応などを言っても伝わらないので、その困っている空気感が出ているようでしたが、思わず「怖いですよ」と言ってしまいました。そこで本講義に入る前に自治会活動と防災活動は違うことを少し時間を取って話しました。自治会やPTAなどの活動はいつまでにしないといけないとか期限があるし、半ば義務的なので、自治会長さんへも通知するだけでやってくれますが、防災は指示されてやってもその場限りになってしまうこと。続けていくための雰囲気作りや、誰から話を聞くかが大事なので、話を聞いてくれる人になるか、話を聞いてくれる人に伝えて話してもらうかという方法がある事を、急遽前半で時間を取って話してしまいました。

参加頂いた方皆さんに伝わったかはわかりませんが、最後はQ&Aで多くの質問もしていただいて、少しはお役に立てたかと思います。

<末田政一防災士>

台風7号接近!台風に備えて下さい

強い台風7号は、8月14日(月)午前3時現在中心気圧は965ヘクトパスカル、最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルとなっています。
気象庁によると、速度が遅いため降雨量は8月1ケ月分相当の雨が降るとのこと。
最悪の場合、紀伊半島を縦断し奈良県内でも甚大な被害が予想されます。

防災士として台風に備えて下さい。
まず、自らの”命をまもる”行動をお願いします。
そして、早めの避難を呼びかけて下さい。率先避難者として行動して下さい。自治体が発令する「避難指示」にも素早い対応をお願いします。

また、事前に気象情報を入手しながら県内での浸水や河川増水に注意をはらい、地元自治体や自治会、自主防災会と連携しながら、台風に備えて下さい。

明日香村災害ボランティア(7月13日分)

令和5年7月13日(木)、明日香村稲渕地区集会所からスコップなどの資材を被災家屋に運び、①一番奥の部屋の床下の土砂の撤去作業。土砂をバケツに入れ、屋外、庭を経て道路に運び、一輪車に載せ替えて土砂集積場へ運ぶ作業。屋内の土砂撤去作業は完了した。②敷地内の土砂撤去作業。庭、通路の土砂を一輪車で土砂集積場へ搬出した。③土嚢設置。再度、谷川氾濫による、家屋への浸水に備え土嚢を設置した。  (報告者:村山防災士)

明日香村災害ボランティア(第1報)

令和5年6月に発生した台風2号による被害が明日香村内で発生。被災されたお宅は裏山より大量の土砂が敷地内に流入しました。奈良県社会福祉協議会がヒアリングを行い、被災者のみの復旧は難しいと判断。レスキューアシストへ支援要請を行い、ボランティア活動が開始されました。当初は土日に限定した災害ボランティアを関係団体に連絡。奈良県防災士会にも連絡が入り、下記日程で支援を行いました。

7月2日(日) 現地での作業確認・打ち合わせと短時間の支援活動。

7月3日(月) 計6名(末田・板垣・植村・八木沢・杉村・杉村真)の防災士が活動。

7月4日(火) 計5名(大坂間・板垣・小山・杉村・杉村真)の防災士が活動。

(ボランティアの内容)

被災後約1ヵ月が経過しており、床下にも土砂が入ったままの状態でした。まず家屋周辺の土砂を運搬→家財の移動→畳・カーペットは浸水でカビが生えており使用不可で廃棄→床板はがし→週末の泥出しに備えてブルーシートで養生作業までをこの間で行いました。レスキューアシスト 中島氏の的確な作業指示により、少しずつ元の状態を取り戻しつつあります。週末の7月9日(日)は16名の防災士が支援に入る予定です。その様子はまた後日報告致します。

<八木沢 防災士>

明日香村災害ボランティア(第1報)

経緯)
令和5年6月に発生した台風2号による被害が明日香村内で発生。被災されたお宅は裏山より大量の土砂が敷地内に流入しました。奈良県社協がヒアリングを行い、被災者のみの復旧は難しいと判断。レスキューアシストへ支援要請を行いボランティアが開始されました。当初は土日に限定した災害ボランティアを関係団体に連絡。奈良県防災士会にも連絡が入り、下記日程で支援を行いました。

7月2日(日)現地での作業確認・打ち合わせと短時間の支援活動
7月3日(月) 計6名(末田・板垣・植村・八木沢・杉村・杉村真)の防災士が活動。
7月4日(火) 計5名(大坂間・板垣・小山・杉村・杉村真)の防災士が活動。

ボランティアの内容)
被災後約1ヵ月が経過しており、床下にも土砂が入ったままの状態でした。まず家屋周辺の土砂を運搬→家財の移動→畳・カーペットは浸水でカビが生えており使用不可で廃棄→床板はがし→週末の泥出しに備えてブルーシートで養生作業までをこの間で行いました。レスキューアシスト 中島氏の的確な作業指示により、少しずつ元の状態を取り戻しつつあります。週末の7月9日(日)は16名の防災士が支援に入る予定です。その様子はまた後日報告致します。                                                 <八木沢 防災士>

平群町の災害リスクを知ろう(地震編)

令和 5年6月3日 平群町総合文化センターにおいて連続講座1回目が行われました。受講者は7名。前半は堀田防災士が近畿圏の活断層、熊本地震の被害状況、地震発生時に「あなたならどうする?」等命 を守るための心構えや備えを説明しました。後半は中戸防災士が平群町での自主防災会活動の一例として自身所属している椿台自主防災会の活動を紹介しました。

(報告:堀田 防災士)

設立15周年の記念研修会

2023年5月28日(日)令和5年度NPO奈良県防災士会総会に続いて、設立15周年の記念研修会が行われました。

コロナ感染症が5類に引き下げられたとはいえ、予断をゆるされない時期でしたが会場はほぼ満席となりました。

「防災士と災害」と題し、講師はNP0災害支援レスキューアシスト、中島 武志 代表です。東日本大震災を機に石巻市でボランティアに入り、以後様々な体験を経て、持てるスキルを生かし、被災地支援を行う技術を持ったプロフェッショナルとして現在活動されています。よく知られている段ボールで作ったアシスト瓦は中島代表の発案です。災害で瓦屋根が破損するなどした際に、ブルーシートで覆っても3日程度しかもたないことがあったが、アシスト瓦は確実に雨を防ぎ3年もの耐久性があるそうです。高所作業を含めたこの技術を、被災地で支援にあたる自衛隊や消防隊員にも指導されています。「災害弱者を置き去りにしない」という信念のもと、発災に際し正確な情報収集を行い、24~72時間以内に迅速に被災地に入り、行政、社会福祉協議会と連携し、真に必要なことは何か直接被災者の声を聴き、生活の再開を支援しています。実は本日も被災地からのご来場で、この研修後は再び支援活動に戻られるとのことでした。人それぞれ被災状況は様々で、画一的に判断できるものではない。行政も個別の状況に応じて判断をするのはやはり難しい。NPOやボランティアに頼らざるを得ないことや、判断をも引き継ぐことがある。被災者に対してどのような支援制度があるのか、申請はどのようにするのか、知らせてあげることも必要と話されていました。また、被災地、被災者が自らの足で災害から立ち上がり、「普通に暮らせる幸せ」を取り戻すには、支援も長期に渡ることになるが、何もかもを与え手伝うのではなく、復興、再興するには支援を受ける側の「受援力」が重要とおっしゃっていて、レスキューアシストの活動を引き継ぐ新しい力を各地で育成もされています。災害に対する備えや考え方、それらを促す私達の防災・啓蒙活動が、地域の防災力、受援力を高め、有事の際の防災、減災、復興に寄与することは証明されています。

中島 武志 代表率いるレスキューアシストの真似はできませんが、同じ理念を共有する者として、これからの活動にあたり学ぶべきものが多い研修会でした。

(報告者:古瀬防災士)

NHK奈良放送局で、出水時に気をつけること(山間部、浸水地域、マンション等)

NHK奈良放送局から大雨への対応についての取材依頼があり、奈良県防災士会から3名の防災士が対応しました。

出水時に気をつけることと題して、事前準備と身を守ることが大切であることを伝えました。火事や地震とは違って台風や大雨は予報があるので、前もって備えておくことが出来ますが、「雨くらい」と思って油断されている方が多いのが実情です。

山間部、浸水地域、マンションでは、それぞれ事情があり気をつけることや準備しておくことも異なりますので、それぞれの地域の防災士がアドバイスを行い収録をしました。日を分けてならナビ等で放送されます。

<末田政一 防災士>

三郷中学校2年生防災訓練

  2023年5月17日(水)生駒郡三郷町の三郷中学校体育館において、教育委員会主催による「2年生の防災訓練」が行われ、2年生の生徒約180名が参加しました。講師陣として奈良県防災士会より植村相談役が参加。三郷町役場職員、消防団第2分団、西和消防署職員と三郷町自主防災ネットワークから9名の町内在住防災士が参加しました。また三郷町議会からも見学がありました。訓練は講演と実技訓練の2部構成で行われました。

冒頭、森宏範町長によるごあいさつの後、奈良県防災士会・植村相談役兼副理事長による「南海トラフ大地震について」という題目で講演があり、南海トラフ巨大地震に関する動画視聴の後、「災害へどう備えるか」「災害が起きたらどうすれば良いか」について、「自分が無事でないと人を助けられないこと、世界で起きる大地震の約20%が日本で発生していること」といった内容の話がありました。

講演の後は実技訓練となり、1.危険箇所クイズ(三郷町自主防災ネットワーク)、2.男子女子別の非常持ち出し袋(三郷町自主防災ネットワーク)3.三郷町の防災の取り組み紹介(町総務課)ダンボールベッドの組み立て(教育委員会)、5.応急手当(消防団)、6.AED講習(西和消防)の5つのブースを用意し、5クラスの生徒が20分ごとに各訓練をローテーションするという形式で実技訓練を受けました。

各ブースで生徒たちはこれまで知らなかったことや初めて体験することに対し熱心に取り組んでおり、非常に有意義な防災訓練となったようでした。

最後に三郷中学校の河野教頭先生が講評を述べ、生徒全員からの感謝の御礼を受け取り閉幕となりました。  <平本英人 防災士>