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南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」発表される

8月8日、宮崎県日向灘を震源とする地震(震度6弱)を受けて、気象庁は専門家らで構成される評価検討委員会を招集し、2017年11月の制度導入後初となる「巨大地震注意」を発表しました。

しかし、この南海トラフ臨時情報を認識している県民が少ない(認知度約3割弱)ということを踏まえ、防災士会会員の方は、「過度に恐れず備え点検をする」こと、「普段より起きやすくなっていること」を伝え、注意を促して下さい。

具体的には、

  • 家具の固定や備蓄
  • 避難ルート、避難所の確認
  • 家族との連絡手段

等が挙げられます。

1週間ほどと言われる警戒の期間も、地震の起きやすさと、人が警戒をもち続けられる期間との兼ね合いで決められた経緯があります。1週間が過ぎても、備えが必要であることを伝え広めて下さい。

会員の皆さまにおかれましては、以上の現状をご理解の上、何かあれば即応できる体制と準備をお願いします。

奈良県防災士会理事長 末田政一

小山株式会社「社内防災研修会」へ講師を派遣

さる8月2日(金)、小山株式会社:奈良店において社内防災研修が開催されました。今回の県内企業への講師派遣は奈良県防災士会として初めての取組みです。この小山株式会社は初代から数えて7代目となる老舗企業で、県内だけでなく全国に多くの支店を持つ一流企業でもあります。担当者の話では、防災士会のホームページを見て講師派遣の依頼を行ったということで、私たち防災士会が県内において地道な活動を進めてきたことが認識されてきたものと考えています。当日は、植村相談役が講師として出向いて「災害に備える~能登半島地震支援活動から見えてきたもの」と題して講演を行いました。今回は、企業(社員)としての①心がまえ②災害発生時の行動③南海トラフ地震に備えるためにという流れで進められました。今回の講演を受けて、社員や役員の方からは、「災害への備えは自分の事」そのために「何ができるか」を考える良いきっかけになったという意見を頂いておりますので、今後も、要請があれば防災士会として積極的にお手伝いすべきと感じた一日となりました。

(報告:植村防災士)

斑鳩町自主防災連絡会総会

7月21日(日)、斑鳩町役場地下大会議室において、「令和6年度斑鳩町自主防災連絡会総会」が開催されました。この総会には、町内在住防災士16名を含めて町内各自主防災会の代表や役員約60名が参加して行われました。今年の総会での記念講演は、奈良地方気象台と奈良県防災士会とのコラボの一環として、奈良地方気象台南海トラフ地震防災官 森裕輝氏が「地震に備えよう!~正しい知識と防災~」と題して講演をされました。講演を受けて、参加者が6つのグループに別れて意見交換を行い、各地域の現状や課題が数多く出され有意義な研修となりました。最後に、連絡会の顧問でもある奈良県防災士会 植村信吉相談役がまとめを行い、「まず、自分が動くこと」「頼りになるのは、隣・近所」であることを訴えて総会の幕を閉じました。<報告:植村信吉防災士>

災害に備える「能登半島地震~支援活動から見えてきたもの~」

さる7月1日(月)、桜井市図書館において「(株)中和コンストラクション安全大会」が開催されました。この大会には奈良県防災士会から植村信吉相談役が講師として招かれ「自然災害発生!そのとき何をすべきか」と題した講演を行いました。講演は、能登半島地震での支援活動をとおして見えてきたもの、感じたことを中心に行われ、土木・建設関係者として①心がまえ②災害発生時の行動③南海トラフ地震に備えるためにという流れで進められました。奈良県防災士会としては、企業からの依頼を受けての講演は珍しく、今後、県内企業との連携に向けた第一歩となりました。<報告:植村信吉防災士>

三郷中学校講演と実技

令和6年5月16日木曜日、生駒郡三郷町の三郷中学校体育館において2年生約180名を対象とした防災訓練が行われました。一昨年前から行われている学校行事で今回が3回目となります。NPO法人奈良県防災士会からは末田政一理事長と三郷町自主防災ネットワークの防災士9名が参加しました。

始めに木谷慎一郎町長によるご挨拶があり、続いて末田理事長から「災害に備える」というテーマでの講話を行いました。今年1月1日に起きた能登半島地震の話も交えながら、日頃の備えや災害時に自分の身を守るためにすることについてこと細かく解説され生徒たちも熱心に聞き入っていました。ご自身の特技として時折歌も歌われ拍手が起きるなど楽しい雰囲気の中で講話が進められました。その後は、5クラスに分かれて5つのブースを回るサーキット実習となり、地元三郷町の自主防災ネットワークの防災士9名による「危険個所クイズ」「非常持ち出し品の解説(男子、女子別)」が行われました。それぞれのブースで生徒たちは明るく熱心に聞き入り質問するなどして学んでいました。ほかのブースでは西和消防による「AED」、消防団による「応急手当」、町職員による「段ボールベッドの組み立て」なども実施され、生徒たちにとって大変有意義な防災訓練となったようでした。 (報告:北村防災士)

介護施設スタッフの地震編タイムライン

令和6年3月10日(日)、生駒郡三郷町の介護NPO法人三郷サンサンハウスのデイサービスセンター「くるみ」において介護施設スタッフのための地震編タイムラインを実施しました。三郷町内にあるサンサンハウス系列のデイサービスセンターや小規模多機能ホーム、本部から介護士や事務職員の方など22名が参加されました。奈良県防災士会が各地で実施している地震編タイムラインの内容を「私と家族の行動/隣・近所」から「私とスタッフの行動/利用者さん」へとアレンジした内容で進行し、もし業務中に南海トラフ地震が起きたらどうしますか、という時系列の課題に取り組んでいただきました。参加者の中にはホームで介護に当たる方や、利用者さんをご自宅に車で送迎する方もおられ、施設にいるときだけでなく送迎中だったらどうするのか、また本部の事務職の方なら各施設のスタッフとの安否確認などの連絡をどうするのかなどをテーブル内で相談や意見交換もしながら考えていただきました。三郷町は南海トラフ地震が起きた場合に想定される震度は震度6強とされています。振り返りパートで映した東日本大震災の動画の内容にも驚かれて日ごろからの備えについてもどうすれば良いのかと真剣に考えておられました。利用者さんの多くは高齢者のため自力で身を守る行動を取ることや避難することが困難な方です。いざという時に自分と利用者さんの両方の命を守らなければならないということを、これまで漠然と考えていたがみんなで話し合い文字にして書き出すことで改めて大事さを実感できたとの感想が多くの方から出て、お互いにとって有意義な研修会となりました。

(報告者:北村防災士)

 

防災連続講座第2回「地震時タイムライン研修」

令和6年3月9日(土)三郷町社会福祉センターにおいて三郷町社会福祉協議会主催の防災連続講座第2回が開催されました。テーマは「地震時タイムライン研修」で19名が受講し、奈良県防災士会の防災士4名が講師を務めました。先ず始めに、北村防災士が「能登半島地震 被災地支援活動報告」と題して、日本防災士会石川県支部からの応援要請を受けて奈良県防災士会が珠洲市で行った避難所の運営支援、被災家屋の片付け、仮設住宅での訪問聞き取り調査などの支援活動が紹介されました。次に小山防災士が南海トラフ地震を想定した「地震時タイムライン研修」を行いました。最後に、植村防災士が珠洲市の発災後の様子を動画で紹介しながら、支援に入った避難所で運営が円滑に行われていた背景には、住民同士の協力があったとの講話がありました。今回の研修は、直近に発生した能登半島地震の被災地支援活動の紹介やタイムライン研修を通して、南海トラフ地震が発生したら自分はどう動くのか、日頃からどのような人的また物的な備えをしておけばよいのかを、受講された方一人一人に考えていただく機会になったと思います。(報告者:小山防災士)

防災連続講座第1回「三郷町内の防災活動を知る」

令和6年2月24日(土)三郷町社会福祉センターにおいて、三郷町社会福祉協議会主催の防災連続講座第1回が開催されました。今年度で3年目を迎える本講座は奈良県防災士会の植村相談役がサポートを行っており、第1回には24名が参加しました。前半は「三郷町内の防災活動を知る」をテーマに、奈良県防災士会の伊東防災士と北村防災士により、各々の活動拠点である「城山台自主防災会」と「三室自治会防災部」における自主防災活動が詳しく紹介されました。後半は、奈良地方気象台で南海トラフ地震防災官を務められる森様より「地震に備えよう!〜正しい知識と防災〜」」と題してご講演を賜りました。三郷町が大きな地震に見舞われたらどうような被害が起こりうるのかを具体的にお話し頂き、地震災害への備えの必要性を実感する講座となりました。  (報告者:小山防災士)

 

奈良市防災リーダー研修 「災害ボランティアと災害時の受援力」

奈良市防災リーダー研修が、令和6年1月21日(日)、1月27日(土)、2月5日(月)、2月19日(月)の4日間、奈良公園バスターミナルレクチャーホールで開催され、延べ320名の方が受講されました。奈良市自主防災防犯協議会が主催する、地域防災リーダーのための講座で、今年で3回目になります。本年度の講座の内容は、奈良県防災リーダー研修や防災士養成講座に則ったカリキュラムで、土日と平日の選択制2日間受講頂くものです。奈良県防災士会からは末田防災士が「災害の備える」と「自主防災組織が行う各種訓練」を担当。植村防災士が「災害ボランティアと災害時の受援力」を担当し、同じ内容で2日間行いました。始めて受講される方も、今年で3回目の受講となる方もいらっしゃいましたが、能登半島地震のこともあり、皆さん真剣に受講されていました。奈良市は近年、幸いにして大きな災害に見舞われたことはありませんが、逆に経験が無いためリスク拡大の恐れや準備不足が懸念されています。広い奈良市の中で自主防災組織を通じて個人個人の対応力(耐久力)のアップに繋がれば嬉しいです。  <末田政一 防災士>

奈良市鼓阪地区防災訓練「災害に備えて」講演

令和6年2月18日(日)奈良市鼓阪小学校において、鼓阪地区防災訓練が実施され、奈良県防災士会から末田防災士が「災害に備えて」の講演を行いました。鼓阪地区には奈良市東縁断層と佐保川があり、平坦部と山間部が混在することで様々なリスクがあることと、それに対する備えを具体的に話しました。昔から奈良市では「佐保川は安全」と言われてきましたが、改めて佐保川と東縁断層のリスクを考えていただく機会となりました。3月には近くの公民館でマイ・タイムライン(水害編)を実施する予定です。

<末田政一防災士>