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防災リーダー研修

令和元年度の奈良県防災リーダー研修が10月13日(日)奈良女子大学において、280名の受講者で開催されました。奈良県が主催する3日間の研修で新たな防災士を養成する講座です。
本年度から実技講座が必須となったため、奈良県防災士会から14名の防災士が参加してHUG(避難所運営ゲーム)研修も行いました。まず植村理事長が「防災士の役割」として講義を行い、その後3部屋に分かれてHUGの体験をしてもらいました。通常のHUGをする時間がとれないので、少し違った体験版となりましたが、皆さん熱心に取り組まれていました。
各地で災害が多発して防災意識が高まる中で、新しい防災リーダーの活躍は頼もしい限りです。地域や職場、家族のために知識を役立てていただきたいと思います。
<末田政一 防災士>

 

県防災総合訓練

 

令和元年8月31日朝9時から、桜井市芝運動公園で奈良県防災総合訓練が行われました。今年度は、豪雨により大規模の災害が生じたとの想定で、協力団体・企業63団体、行政機関27団体の参加で行われました。

奈良県防災士会は、避難所運営訓練(会場:総合体育館)を担当し、織田小学校区自治会・自主防災会と地域の方々とともに避難所の運営訓練を行いました。今回の訓練は、避難所運営・開設訓練ゲーム(通称:HUG)を図上ではなく、実際に人が演じる形(通称:人間HUG)で行い、参加者の方には避難所の雰囲気の体験と、実際に起こり得る問題などを知って頂きました。また、訓練では桜井市朝倉台自主防災会のご協力を頂き、私たちと一緒に訓練を進めました。

織田小学校区の役員さんには、事前研修を3回行ってもらいましたので、当日は、スムーズに進行することができました。課題としては、情報の共有などの問題点も浮き彫りにされてきました。   (報告:板垣防災士)

都祁中学校 全校生徒対象 避難所運営ゲームHUG

 

平成31年1月10日(木)、奈良市立都祁中学校において、全校生徒対象の防災学習として避難所運営ゲーム「HUG」が行われました。
1限目2限目は3年生、3限目4限目は2年生、5限目6限目は1年生で、1日に3回開催で10分の休憩時間に片付けて入れ替えるなどタイトなスケジュールでしたが、生徒や先生方の協力で無事に進行ができました。
通常のHUGより少ない時間で行うため説明の時間を短くしましたが、さすが中学生の適応力の高さで直ぐに対応し、全員が楽しみながら参加してくれました。特に2年生1年生は12月に神戸震災の現地視察へ行ったり、都祁地域の避難所開設訓練に参加してくれた生徒もいて避難所のイメージができていてスムーズな運営が見られました。
「掲示板には英語やイラストでも併記する。小さい子ども連れは防音でカーペット敷きの音楽室を利用する。うつ病患者は高層階に入れない」等の中学生ならではの発想がたくさんあって、こちらも勉強させてもらった一日でした。
山間部にあたる都祁地域では、平日昼間は高齢化がさらに進みます。中学生も頼りにされているという自覚があって、HUGの勉強も真剣に取り組んでくれました。    (報告者:末田防災士)

桜井市で避難所実体験型訓練(人間HUG)

11月17日(土)桜井市図書館において避難所実体験型訓練(通称:人間HUG、主催:桜井市ボ連)が行われました。参加者は桜井市内のボランティア連絡協議会会員を中心に150名です。この訓練は、避難所運営ゲームHUGを図上ではなく、参加者が実際の避難者になり様々な課題について実体験をするもので、今年で2回目の開催となります。

参加者は、最初に訓練主旨説明を受け、当初から避難所運営を体験するグループ、途中から避難所にたどり着いたグループ、車椅子で会場に到着するグループ、タンカで避難所に運びこまれるグループ等、4つのグループに別れて避難所体験しました。また、今回は、参加者全員が避難所内で“今、なにが起こっている”のかを共有できように会場スクリーンに課題を映し、全員で協力し合うことを目標に行われました。

防災士会からは20名が参加し、各グループのリーダーや避難所での課題を持ち込む者(クレーマー)に扮して、より実際の避難所に近い雰囲気を体験できるように行いました。

避難所運営に携わった参加者からは「俺の所へ文句ばっかり言ってきたのは防災士の人やったんか」「良い経験させてもらったわ」の声が聞こえるなどリアルな中にも楽しい訓練となりました。

最後には、クレーマー役を引き受けた防災士を含めて防災士全員の紹介を行い、大川防災士と桜井市危機管理課水野課長の講評を受けて訓練を終了しました。

(報告者:植村信吉防災士)

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【防災訓練 募集締め切り】  

各位様

11月に計画、募集しておりました防災訓練ですが、多数希望が有り 募集を終了しました。

【締め切り訓練名】

①11/3 御所市長柄小学校区防災訓練

②11/17 桜井市 人間HUG  

今後共、防災訓練へのご協力宜しくお願い致します。

富雄南地区HUG訓練

 

平成30年9月2日(日)富雄南公民館において、奈良市富雄南地区連合自治会・自主防災防犯会主催の避難所運営ゲーム(HUG)が行われ、地区自治会役員さん50名が参加されました。
集会室が4グループしか入らないので、会議室2グループ図書室1グループに分かれてサテライト方式で行ったのですが、会場が狭い場合にこの手法も可能である事がわかりました。
主催者の遊び心で自治会長ばかりのグループや女性ばかりのグループも設置して検証したところ、ひとつひとつの対応に時間が掛かるようで、避難所運営には多くの立場の方の目線が必要である事が明確になりました。
<末田政一 防災士>

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奈良市右京地区自主防災HUG訓練

 

平成30年7月2日(月)奈良市右京ふれあい会館において、右京地区自主防災防犯協議会主催のHUG(避難所運営ゲーム)が行われ、右京地区から58名、お隣の神功地区から3名が参加されました。
今回は右京地区で2回目のHUGということで、指定避難所の右京小学校の平面図を使用して実践的な体験をしていただきました。体育館とHUGカードの縮尺が合わなかったので、平面図に直接書き込んでもらいましたが、結果的によりリアルな避難状況が伝わって、HUG経験者も初めての方も、参加者全員が立ち上がり熱い議論を交わしました。
昨年度右京小学校の避難所運営マニュアルを作成され、使用できる教室が明確になっていましたので、使えない教室を考える必要はありませんでしたが、リーダーと各役割の分担がうまくいかなかったグループもあって、新たな課題の発見に繋がりました。
<末田政一 防災士>

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災害ボランティア養成研修

奈良県社会福祉協議会の主催で、平成30年2月12日と24日の2日間で、「災害ボランティア養成研修 ~災害につよいまちづくりと、地域での支え合いをめざして~」が開催され、2日目の講師として、奈良県防災士会が協力(11人の防災士が見学も含め参加)しました。午前中は、植村理事長が「奈良県防災士会の災害ボランティア活動について」講演しました。午後からは、高岡防災士が「わがまちでの災害対応を考える」を講演し、その後、避難所運営ゲーム(HUG)を行いました。34名の受講者のみなさんは、災害ボランティアを目指すだけあり、熱心に(熱くなって)HUGを行っていました。HUG終了後の修了式で、無事、終了証書をもらっていました。(報告は、板垣防災士)

天理手話サークルで防災研修

平成30年2月17日(土)、10時~12時30分にかけて天理市障害者ふれあいセンターにおいて防災研修会(主催:天理市手話サークル)が行われました。この研修は、「聴覚障がい者自身の手で避難所運営(HUG)研修をやってみたい」との依頼を受けて実現したもので、奈良県防災士会からは植村防災士(県理事長)が講師として参加しました。
研修は、①地震への備えとHUGの進め方、②HUG研修、③振り返りという形で進められました。サークルの方が全体手話通訳と各グループ単位で手話通訳を準備されたこともあり、聴覚障がい者の方が避難所運営を進めるというスタイルで進みました。
参加者からは、「トイレ問題」「プールの水の活用」「ペットへの対応」などの課題が出され、「こんなことまで対応するの?」という意見もよせられました。
研修では、緊急地震速報が鳴った時どうするのか?も体験しましたが、聴覚障がい者は“緊急地震速報”が聞こえないので、周りにいる人が伝えることが重要となりました。伝え方として、行動(シェイク・アウト)で示して聴覚障がい者へ伝えるというのが有効であると認識した研修となりました。
植村防災士からは、「障がい者自身が避難所運営に関われるようになれば・・」と問題提起を行いました
最後に、参加したサークルの方々からの感想を聞いて研修を終えましたが、「今日は良い勉強になった。」「けど、実際に災害が起こって避難所生活になったら、耳が聞こえない私は避難所でじーっとしているだろうな」「そうならないように、また研修をしたい」との意見が出されました。あらためて、継続した取り組みの必要性を感じながら、自分が避難所を運営する側になった時、障がい者が生活しやすい避難所運営ができるのかを問われた一日でもありました。

(報告:植村信吉防災士)

奈良県避難所運営に関する実務研修

平成30年2月9日(金)、奈良県総合庁舎において奈良県避難所運営に関する実務研修(主催:奈良県)が行われました。この研修は、奈良県防災統括室から委託事業として奈良県防災士会が受託し講師を派遣したもので、県下の市町村災害担当者や避難所運営担当職員29名が参加し熱心に研修を行いました。防災士会からは植村理事長、杉村防災士、板垣防災士が講師として参加しました。
午前の部では、11時~12時まで、講義「避難所運営について」を植村理事長が、午後の部では、13時~14時40分まで「避難所運営ゲーム(HUG)」を板垣防災士、杉村防災士が行い、続いて、14時50分~15時40分を「参加者事前アンケ―トの考察」として植村理事長が講義を行いました。
今回の研修は、昨年10月22日、台風接近に伴う災害対策で衆議院選挙投票日と重なったこともあり、自治体では災害対応に苦慮した経験なども踏まえての研修となりました。
参加者からは、避難所運営での対応に不慣れであることや、避難者を戦力とするには?などの課題が出され有意義な一日となりました。
また、自治体職員の避難所運営への熱意と不安、経験不足が伝わってくる研修となりましたが、私たち防災士会(防災士)も、大規模災害発生時に避難所運営でどれだけ中心になれるのかが問われた研修でもありました。

(報告:植村信吉防災士)