タグ アーカイブ: 洪水

「平群町連続講座/くらしに活かす防災講座 第二回」

 

令和3年7月3日(土)、平群町中央公民館において「平群町連続講座/くらしに活かす防災講座 第二回」が行われました。今回は13名の方が受講されました。また、平群町社会福祉協議会西本局長も最後までご視聴頂き無事に終了しました。前回に引き続き、平群町防災士ネットワークからも4名の方に運営のご協力を頂いております。

第二回目の講座内容は、「平群町の災害リスクを知ろう。〜豪雨災害について〜」です。3部構成で前半2部を小山防災士が担当、最後を大坂間防災士が担当しました。

第1章は、「もしも超大型台風が平群町を直撃するとしたら?」

第2章は、「マイ・タイムライン」を考えよう

第3章は、「過去の災害から学ぼう。:令和2年7月豪雨」

小山防災士の平群町地元での細やかな取材とこれまでの災害に関する報道ならび広報資料をもとに、語り、問いかける形で、平群町ハザードマップを確認しながら、台風近接にともなう行動計画や実際に起こりうる災害について、時系列での講義となりました。また、今回の講義においては、平群町の防災ポータルサイトの案内や奈良県防災ポータル、気象庁、奈良県河川情報システムなど、防災・減災につなげる為の情報の入手先も紹介されましたので、実際に役立つ情報が満載でした。昨今の災害にみられる特徴として集中豪雨による土石流の発生、流木土によるダム化による支川氾濫など甚大化するケースが増えており、近隣のハザードマップだけにとらわれず、周囲のリスクについても考え、備えおくことが求められます。講義に用いた想定箇所はごく一部ですが実際に平群町にて浸水や河川の増水が発生した場合のイメージをもってもらい、それが避難を含めすこしでも冷静な判断を導くものと考えております。この活動報告をご覧になった皆様も一度、マイ・タイムラインについてご一考頂ければと思います。

第3章は、まる一年となりました令和2年7月豪雨について、発災からこの1年について、大坂間防災士より出身地の熊本県球磨村の災害情報をもとに振り返りました。予想だにしなかった降雨、洪水に見舞われ甚大な被害となりました事は、今後の防災計画にきっと役にたつと思います。今あるハザードマップを底辺として、各地で発生している災害を教訓に今を理解してほしいと思います。また避難する事についても、どういった避難をすべきなのか? 避難した時の生活と仮に住む家を失う事などもイメージして、避難時の持ちだし品についても考えて頂ければと思います。

最後に、発災以後 熊本県 人吉市・球磨村にてボランティア活動を行っておられるボランティア団体「かわせみ やませみ」様より貴重な資料映像の提供をご承諾頂けました事、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。                                                 ※奈良県防災士会:植村、堀田、小山、八幡領、大坂間                                                                            (報告:大坂間防災士)

平群町防災講座(第2回)_20210706提出 (1)

西日本豪雨災害支援ボランティアに参加して<9月15、16日真備町支援>

被災地に到着してバスを降車すると同時に感じた臭気。町全体を漂っているようである。
河川氾濫によって町を埋め尽くした土砂はほぼ撤去されていたが、この”におい”は洪水によってもたらされたものなのか、その後の消毒散布によるものなのか。
災害ボランティア初陣の私にとって、想像していなかったことがいきなり現れた。
ボランティアミニサテライトでは支援を求めている方とボランティアとを繋ぐコーディネートがなされ、我々奈良県防災士会は3班に分かれ被災家屋へ散っていく。
私はチームのタイムキーパー係。つまり、ボランティアの体調維持に欠かせない休憩をを指示する役目。
現場に到着するとチームリーダーより、壁落とし、高圧洗浄機による洗浄、床下の泥出しの分担を指示され作業を着手。借り受けたバールやほうき、洗浄機を手に黙々と作業を進める。床はすでに剥がされており、合板を並べて足場を確保。移動も慎重、梯子や脚立も安定を十分確認しないと転倒して怪我をする可能性もある。
途中、家主さんが訪れてこられ、欄間の土壁はがしという要望に応えることに。高い位置なので身軽そうな私とほか一名で担当する。
休憩は他の団体にも声を掛けて合同で取るように努め、スナックや飴を分け合ってちょっとした交流を図る。聞くと参天製薬の労働組合員で西日本各地から集まったとのこと。中には奈良県生駒市の学研奈良地域にお勤めの方もおられ、お互いびっくり。
家主さんとも会話したところ、亡くなられた方、助かった方の話を聴くことに。
その中にはテレビなどの報道で避難情報が発令されているにも関わらず、逃げようとしない方、家族からの電話での説得にようやく応じて避難する方の話があった。
避難しなければならない危険が迫っているような状況に対し、自分には災害が襲ってこないだろうと根拠もなく大丈夫と思ってしまうこと。これを「正常性バイアス」という。
他にも、近隣の方が避難行動を行っていないので自分も行動しないこと。これを「多数派同調バイアス」という。避難を呼び掛けられているのは実は自分自身である、と認識していただくには、テレビのアナウンスでは不足なのであろう。家族や知り合い、近隣の方々の助けが必要になる。普段からの地域の絆、コミュニティー力が人命を救う。
今回のボランティア活動は家屋、家財といった財産被害に対する支援活動であったが、つい二ヶ月前にこの地域で多くの人命が失われた事実を胸に活動された防災士はいただろうか。財産は再建可能だが、残された住民の被災された心の再建も望まずにはいられない。(八幡領防災士)

9月15、16日真備町支援活動

真備町ボランティアセンター

真備町ボランティアセンター

ミニサテライト着

ミニサテライト

ミニサテライト(新田)

作業現場

作業前

作業前

作業後

作業後

作業現場

被害状況8月

被害状況8月

被害状況8月

9月無人状態

9月無人状態

タイムラインの考え方による住民の災害対応訓練

 平成29年3月4日(土)、近鉄奈良駅前、奈良商工会議所において日本防災士会主催のスキルアップ研修が行われました。福井県からの参加者も含め56名の防災士が参加しました。
 平成26年広島、27年常総市、28年台風10号など温暖化により年々増加する豪雨災害に備えるための、タイムラインという考え方の災害対策訓練で、台風発生から、洪水発生までにいつ、何をすべきかを8班に分かれて、検討しました。班ごとの発表に対して、日本防災士会 橋本 茂 事務統括の適切なアドバイスがあり、いきなり起こる地震とは違い、早めの避難などで犠牲者を出さない対策の大切さを学びました。
<村山 央 防災士>
CIMG4315

CIMG4316

CIMG4317

CIMG4318

IMG_2515

IMG_2516