東日本大震災レポートNo3(事務局通信)
  防災士会本部より、事務局通信(臨時号No3)が届きました。
 全文を以下のとおり掲載します。
 なお、今回から「東日本大震災レポート」として報告されるようです。奈良県支部も名称を本部に統一してホームページへ掲載します。
 また、奈良県支部としてもできる限り情報収集を行い新しい情報をホームページへ掲載するつもりですが、諸事情により、掲載日時が遅れる場合がありますのでご理解をお願いします
 <東日本大震災レポート No3>
 東日本大震災に関しては事務局通信臨時号vol1、2でお伝えしてきましたが、このお知らせより「東日本大震災=レポート」としてお届けいたします。ナンバーは通して、今回を№3とさせていただきます。
 事務局からは、代表幹事、常任幹事、幹事、監査委員、支部宛に送信いたします。支部会員や身近な会員の方々にお伝えしていただければ幸いです。
 ■ 安否情報
 宮城県支部長は無事(間接情報)、茨城県支部事務局長も無事。茨城県支部では会員の安否確認が終了していないとのこと。
 ■ 「近傍支援」始まる
 千葉県支部では、黒川支部長(市会議員)は勝浦市において災害復旧活動中のほか、川崎副支部長(研修委員長)、大島事務局長たち5名ほどが、被害の大きい千葉県旭市に入っての支援活動を実施する予定です。
 このような「近傍支援」は、状況が許す範囲において実施すべきかと思います。
 しかし、岩手、宮城、福島の3県ではガソリンが不足しており、遠隔地からの現地入りは控えた方がよいと思われます。
 ボランティア団体の先遣隊も、車を替えつつ、ぎゅうぎゅう詰めで山形方面から現地入りし、なるべく移動しないようにしているとの連絡がありました。同先遣隊による、名取市避難所における炊きだし支援が始まっています。
 ■ 被災地支援の準備を
 いずれボランティアは必ず必要になります。ボランティアの種類としては重機によるがれき処理や道路啓開(有償の場合あり)、避難所支援、炊きだし、足湯、物資仕分け搬送、仮設住宅への引越、子守り・・・等々、あらゆる生活支援が必要になります。
 被災地に入ってボランティア活動をする予定の方々は、ここ一週間程度の内に準備を整えておくことが望ましいと言えます。仕事の計画、服装・持ち物、地図や携行品など、くれぐれも迷惑ボランティアにならないよう、2次災害に遭わぬよう、心がけましょう。
 現地自治体は、対応限界を遙かに超える状況にあります。ボランティアに関する指示、案内も不完全になることは避けられません。
 ?迷惑をかけない(道路渋滞、ガソリン、宿泊、現地での食料調達等々)
 ?自己完結・自己責任を徹底する
 ?危険防止(津波警報、緊急地震速報への対応。チームに情報係おく等)
 の3つを守るようにいたしましょう。
 一般ボランティアが入れるのは、今月下旬~末頃ではないかと思われます。
 ■ 本部は情報拠点となるよう心がけます
 防災士会本部事務局は、各支部、防災士会会員、一般防災士に対して、できるだけ情報提供できるよう努めます。
 皆様からの情報もお寄せください。
 ■ 保坂松男常任幹事よりの情報です
 昨日より故郷の栄村(長野県)が今回の災害に遭遇し、色々と連絡を取っておりますが新聞紙上には東北の地震による記事が掲載されておりますが長野県北部の記事は記載されておらないため真の情報が伝えられておりません。
 村の高位の方の話では全村学校及び公民館(一部避難所の公民館は倒壊)に全員が避難をしております。
 特に村落に通じる千曲川をわたる橋が傾いため通行が出来ずまた国道117 号線のスノーガードが崩落し通行が不能でありまた津南からきても途中の青倉橋が崩落し通行が出来ない状況です。
 またJR 飯山線も線路の土石が崩れて不通であり全くの孤立状況であります。
 一部村落においてはヘリで救出されたとのことであります。
 千曲川を渡らなければならない村落の村民は全員が公民館及び学校に避難し家は全く留守で電話も通じない状況です。
 【全村が避難の状況です】
 特に村役場周辺と千曲川を渡った奥まった泉平という村落では住宅の傾きがあるとのことであります。今も雪解けとは言え2m ありその中では車は使用できず昔のように足に頼り家の確認をしているとのことです。
 昔は水も山から流れてくるもので燃料は山の間伐材でしたが今は総て水道、とそれもガス、電気もこない状況とのことです。
 村役場には避難所の架設電話を通じてこちらに知人より連絡を頂いている状況です。
 東北地震の記事に隠れて報道されておりませんが死者が出てない事もありますが被害は甚大であり一説には内陸地震では中越地震に匹敵するのではないかとも言われております。
 身動きの出来ない状況です。
 以上ご連絡まで。
 保坂 松男
 ■ 問い合わせ相次ぐ
 一般防災士からボランティア活動に関する問い合わせが多数入っています。
 メディアからの問い合わせも多く、出演依頼も4件ありました。うち2件に対応し、以下の番組で被災地支援、避難所生活、余震見通し、物流等について意見を述べました(生番組・電話出演)
 TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」
 TBSラジオ「小島恵子のキラ☆キラ」
 -以上-











